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少年編 3章
第33話 第三皇子 (アレックス視点)
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『貴方は王になる器なのよ!期待しているわ!』
『ふん、側室の子の分際で生意気ね』
『・・・どけ、邪魔だ』
小さい頃は母から過度な期待をされ、周囲には嫌われ、兄から無視された。
嫌われないため、努力した。
『やっぱり、貴方は王に成るべき人よ!』
『きゃぁ~!アレックス様よ!かっこいい!』
『変な気を起こすんじゃないぞ』
母からはより期待され、宮廷の女供にはちやほやされ、兄には警戒される。
何も変わらなかった。
それが俺、アレックス・ド・フランシーダだ。
父はフランシーダ帝国の皇帝で母はその側室で男爵家の娘だ。
第三皇子として生まれた俺だが、決して楽な人生ではなかった。
兄は上に二人おり、下には弟が一人。
だが長兄と弟は正妃の子供で、上の兄も母よりも位の高い側室。
そんな兄弟たちに囲まれて俺は孤独だった。
宮廷内の皆が俺を差別する。
皆が蔑んでみてくる。
父である皇帝も俺と会おうとはほとんどしない。
一方で母は俺を皇帝にさせようとする。
俺を皇帝にさせて権力を持ちたいがために。
誰からも愛されていない。
本当の俺を見てくれない。
俺はどうすればいいんだ!!
ここ数年で努力した。
認められるよう日々の努力を続けてきた。
でも、何も変わらない・・・
宮廷の女供だってそうだ。
俺の顔と皇子という肩書しか見ていない。
誰も誰も誰も誰も
俺を見てくれない。
数年前に会った公爵家令息の言葉を思い出す。
『可哀想な人だな』
初対面なのにいきなりだ。
傲慢そうで苦労をしてこなかったかのような顔。
皇子である俺も見下すその目で見つめてくる。
殴りたくて仕方がなかった。
可哀想?俺が?
ああ、そうだとも。
誰にも愛されない俺は、可哀想な人間なのだ。
人に同情されるような弱っちい人間なんだよ。
「来年からお前は学園に入学しろ」
「・・・はい」
いきなり父から呼び出しをくらったかと思ったら、そう言われた。
俺はただ頷くことしか出来なかった。
「あの、父上!」
「何だ??」
仕事を終えたように立ち去ろうとする父を呼び止めると、不機嫌そうな顔で振り返る。
「・・・いいえ、何でもありません」
「だったら呼び止めるな。わしは仕事で忙しいんだ」
「すいません」
父は去って行く。
『俺を愛していますか?』
そんな事が聞けない。
俺はただ俯くことしか出来なかった。
自室に帰ると側近が出迎えていてくれていた。
「来年から学園に通うことになった。おそらくお前も来ることになる、フレッド」
「承知しました、殿下」
来年か。
そう言えばあのクソウザい公爵令息も来年入学するのか。
「はぁ~」
自然とため息が溢れる。
バタッン
突如部屋のドアが開いた。
「アレックス、我が愛しの子!聞いたわ!遂にあの学園に入学するのですね!」
「母上・・・」
興奮したように近寄ってくる。
香水臭い手で俺の両頬つかみ、顔を寄せてくる。
「第一も第二もあの学園に入学した。貴方も可能性があるわ!しっかり勉学に集中していつか必ず、皇帝になるのよ」
呪文のように言ってくる。
俺の了承なんて無い。
親が決めたこと
側室の子、出来損ない。
全員から嫌われている。
誰からも愛されない。
それが俺だ。
誰か、助けてくれ・・・
『ふん、側室の子の分際で生意気ね』
『・・・どけ、邪魔だ』
小さい頃は母から過度な期待をされ、周囲には嫌われ、兄から無視された。
嫌われないため、努力した。
『やっぱり、貴方は王に成るべき人よ!』
『きゃぁ~!アレックス様よ!かっこいい!』
『変な気を起こすんじゃないぞ』
母からはより期待され、宮廷の女供にはちやほやされ、兄には警戒される。
何も変わらなかった。
それが俺、アレックス・ド・フランシーダだ。
父はフランシーダ帝国の皇帝で母はその側室で男爵家の娘だ。
第三皇子として生まれた俺だが、決して楽な人生ではなかった。
兄は上に二人おり、下には弟が一人。
だが長兄と弟は正妃の子供で、上の兄も母よりも位の高い側室。
そんな兄弟たちに囲まれて俺は孤独だった。
宮廷内の皆が俺を差別する。
皆が蔑んでみてくる。
父である皇帝も俺と会おうとはほとんどしない。
一方で母は俺を皇帝にさせようとする。
俺を皇帝にさせて権力を持ちたいがために。
誰からも愛されていない。
本当の俺を見てくれない。
俺はどうすればいいんだ!!
ここ数年で努力した。
認められるよう日々の努力を続けてきた。
でも、何も変わらない・・・
宮廷の女供だってそうだ。
俺の顔と皇子という肩書しか見ていない。
誰も誰も誰も誰も
俺を見てくれない。
数年前に会った公爵家令息の言葉を思い出す。
『可哀想な人だな』
初対面なのにいきなりだ。
傲慢そうで苦労をしてこなかったかのような顔。
皇子である俺も見下すその目で見つめてくる。
殴りたくて仕方がなかった。
可哀想?俺が?
ああ、そうだとも。
誰にも愛されない俺は、可哀想な人間なのだ。
人に同情されるような弱っちい人間なんだよ。
「来年からお前は学園に入学しろ」
「・・・はい」
いきなり父から呼び出しをくらったかと思ったら、そう言われた。
俺はただ頷くことしか出来なかった。
「あの、父上!」
「何だ??」
仕事を終えたように立ち去ろうとする父を呼び止めると、不機嫌そうな顔で振り返る。
「・・・いいえ、何でもありません」
「だったら呼び止めるな。わしは仕事で忙しいんだ」
「すいません」
父は去って行く。
『俺を愛していますか?』
そんな事が聞けない。
俺はただ俯くことしか出来なかった。
自室に帰ると側近が出迎えていてくれていた。
「来年から学園に通うことになった。おそらくお前も来ることになる、フレッド」
「承知しました、殿下」
来年か。
そう言えばあのクソウザい公爵令息も来年入学するのか。
「はぁ~」
自然とため息が溢れる。
バタッン
突如部屋のドアが開いた。
「アレックス、我が愛しの子!聞いたわ!遂にあの学園に入学するのですね!」
「母上・・・」
興奮したように近寄ってくる。
香水臭い手で俺の両頬つかみ、顔を寄せてくる。
「第一も第二もあの学園に入学した。貴方も可能性があるわ!しっかり勉学に集中していつか必ず、皇帝になるのよ」
呪文のように言ってくる。
俺の了承なんて無い。
親が決めたこと
側室の子、出来損ない。
全員から嫌われている。
誰からも愛されない。
それが俺だ。
誰か、助けてくれ・・・
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