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少年編 3.5章
第46話 主人公⑥ (リリス視点)
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[僕と契約して!]
私の心に呼びかける声が聞こえる。周囲を見るが、虹色の玉と目の前の狼男しかいない。
[僕だよ僕!君の周りを飛んでいる虹色の玉だよ!]
私は驚いてその玉を凝視する。
「貴方は?」
[そんなのはいいから早く契約しないとそいつにやられるぞ!]
私はハッとして目の前を見ると大きな鋭い爪のある前足を振り上げる姿が。
「どうやって―」
[同意するって心のなかで言って! 我は契約を望む]
ど、[同意する!]
振りかざされた手が目の前に来そうになった瞬間、時が止まった感覚に陥る。
[こ、これは―――って、何か変な感覚がする!]
[そりゃーそうだもん。心の中で精霊語で話をしているのだから]
せ、精霊語!
[貴方は?]
[時間がないから簡潔に答えるけど、僕は時空の精霊クロノスだよ]
[精霊なんだ]
[君は精霊術士だろ?]
[うん、そうだけど。さっきのは一体何?]
[さっきのは契約だよ]
[契約・・・!!!本当に!]
[そうだよ。何せ――ってあまり時間がない]
クロノスと名乗った精霊は慌てたように話を進める。
[僕は今、君を介して時間を止めた。でも無限にできるわけではないんだ。君にも負担が掛かる。だから、解除したら僕の指示に従って動いてね。とりあえず僕が能力を使うから]
[え、ちょ、まず貴方は何でここに、それとどうして私を―]
[行くよ]
私の質問を無視して解除される。時間が動いた感覚が体に流れ込む。聴覚嗅覚視覚・・・。全てが戻ったような感覚に襲われる。
先程までは何だったのか?そう考えそうになるが―
[左に飛んで!]
クロノス―クロに指示をされ咄嗟に体を捻らせ、足への力を斜め右へと地面に入れる。
左へと飛んだ私は間一髪のところで避けることは出来た。
[結構運動神経いいんだね]
日頃走っていた成果がでた。
ウ"ウ”ーーー
避けたことが意外なのかこちらを舐め回すように見てくる。
「こ、この後は?」
[とりあえず森へと走って]
「え!」
私はおどろきながらも自分ではどうにもならないことを理解しているため言うことを聞く。
後ろを振り返らず無我夢中に前へと走る。
ウ”ォーーーー バンッ バンッ
大きな遠吠えとともに後ろから大きな足音が聞こえてくる。後ろを振り返りたかったが怖さもあって振り返れない。
[右に転がって!]
指示をされ言うことを聞いて横へ飛んで転がる。すると先程まで私がいた場所に素早い何かが通り過ぎる。
その通り過ぎたものは狼男の前足。またも間一髪のところで避けたのだ。
[よし、完成。ねえ、心の中で、出ろって念じてみて]
クロに言われた通り念じる。
[出ろ!]
すると私の手元に長いサーベルが現れる。慌ててそれを掴んでみると不思議と手に馴染む。
[僕が作り出した簡易のサーベルだ。それであいつの首を斬れ]
「いや、無理だよ!」
[大丈夫だ。僕が動きを一瞬止める。合わせて素早く動いて]
そう言うとクロが何かを唱える。すると、避けた私へと振り返ろうとした狼男の動きが鈍く―いや、動きが止まる。
[行って!]
私は構え方も分からないサーベルを自己流で前に構えて走り出す。大きな体格をした狼男めがけてジャンプをする。
「え!何でこんなに」
[いいから、今は前に集中して!]
普段の倍以上飛び上がり狼男の頭上へと来た私は驚きの声を上げたが、無視される。
私はがら空きの首めがけて一直線にサーベルを振り下ろす。クロが何かを唱えるとサーベルの重さが倍になり、首を断ち切るように深く行く。が、死へと至らなかった。
動き出した狼男は耳を塞ぎたくなる大きな悲鳴を上げ、私を振り払う。先程攻撃で体力を全て使った私は、サーベルから力無く手が離れ空中に放り出される。
地面を見ると死ぬような高さ。私は本日二度目の死を覚悟した。
だが、不意に誰かに抱えられる。
「その歳で、この期間で契約とは上出来だ」
師匠の声が聞こえた私は安心したように意識を失った。
私の心に呼びかける声が聞こえる。周囲を見るが、虹色の玉と目の前の狼男しかいない。
[僕だよ僕!君の周りを飛んでいる虹色の玉だよ!]
私は驚いてその玉を凝視する。
「貴方は?」
[そんなのはいいから早く契約しないとそいつにやられるぞ!]
私はハッとして目の前を見ると大きな鋭い爪のある前足を振り上げる姿が。
「どうやって―」
[同意するって心のなかで言って! 我は契約を望む]
ど、[同意する!]
振りかざされた手が目の前に来そうになった瞬間、時が止まった感覚に陥る。
[こ、これは―――って、何か変な感覚がする!]
[そりゃーそうだもん。心の中で精霊語で話をしているのだから]
せ、精霊語!
[貴方は?]
[時間がないから簡潔に答えるけど、僕は時空の精霊クロノスだよ]
[精霊なんだ]
[君は精霊術士だろ?]
[うん、そうだけど。さっきのは一体何?]
[さっきのは契約だよ]
[契約・・・!!!本当に!]
[そうだよ。何せ――ってあまり時間がない]
クロノスと名乗った精霊は慌てたように話を進める。
[僕は今、君を介して時間を止めた。でも無限にできるわけではないんだ。君にも負担が掛かる。だから、解除したら僕の指示に従って動いてね。とりあえず僕が能力を使うから]
[え、ちょ、まず貴方は何でここに、それとどうして私を―]
[行くよ]
私の質問を無視して解除される。時間が動いた感覚が体に流れ込む。聴覚嗅覚視覚・・・。全てが戻ったような感覚に襲われる。
先程までは何だったのか?そう考えそうになるが―
[左に飛んで!]
クロノス―クロに指示をされ咄嗟に体を捻らせ、足への力を斜め右へと地面に入れる。
左へと飛んだ私は間一髪のところで避けることは出来た。
[結構運動神経いいんだね]
日頃走っていた成果がでた。
ウ"ウ”ーーー
避けたことが意外なのかこちらを舐め回すように見てくる。
「こ、この後は?」
[とりあえず森へと走って]
「え!」
私はおどろきながらも自分ではどうにもならないことを理解しているため言うことを聞く。
後ろを振り返らず無我夢中に前へと走る。
ウ”ォーーーー バンッ バンッ
大きな遠吠えとともに後ろから大きな足音が聞こえてくる。後ろを振り返りたかったが怖さもあって振り返れない。
[右に転がって!]
指示をされ言うことを聞いて横へ飛んで転がる。すると先程まで私がいた場所に素早い何かが通り過ぎる。
その通り過ぎたものは狼男の前足。またも間一髪のところで避けたのだ。
[よし、完成。ねえ、心の中で、出ろって念じてみて]
クロに言われた通り念じる。
[出ろ!]
すると私の手元に長いサーベルが現れる。慌ててそれを掴んでみると不思議と手に馴染む。
[僕が作り出した簡易のサーベルだ。それであいつの首を斬れ]
「いや、無理だよ!」
[大丈夫だ。僕が動きを一瞬止める。合わせて素早く動いて]
そう言うとクロが何かを唱える。すると、避けた私へと振り返ろうとした狼男の動きが鈍く―いや、動きが止まる。
[行って!]
私は構え方も分からないサーベルを自己流で前に構えて走り出す。大きな体格をした狼男めがけてジャンプをする。
「え!何でこんなに」
[いいから、今は前に集中して!]
普段の倍以上飛び上がり狼男の頭上へと来た私は驚きの声を上げたが、無視される。
私はがら空きの首めがけて一直線にサーベルを振り下ろす。クロが何かを唱えるとサーベルの重さが倍になり、首を断ち切るように深く行く。が、死へと至らなかった。
動き出した狼男は耳を塞ぎたくなる大きな悲鳴を上げ、私を振り払う。先程攻撃で体力を全て使った私は、サーベルから力無く手が離れ空中に放り出される。
地面を見ると死ぬような高さ。私は本日二度目の死を覚悟した。
だが、不意に誰かに抱えられる。
「その歳で、この期間で契約とは上出来だ」
師匠の声が聞こえた私は安心したように意識を失った。
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