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学園編 4章
第115話 帝立学園祭準備①
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さて、転移魔法を研究していた二学期中盤。
この学校の文化祭、帝立学園祭が実施されるためクラスで出し物会議が行われた。
議長はもちろんリーダーのこの僕・・・ではなく、副リーダーのアルス。
僕は特に興味もないし、話には関わらないことに決めたからアルスに一任した。
「それでは、帝立学園祭のクラスの出し物を決めたいと思います」
前に立ったアルスが話を始める。
「まずはどのようなものを出したいか。皆さん、自由に案を出してください」
すると意外にも案がちらほら出てくる。
というより僕以外全員、目を輝かせていた。
貴族の子息女だろうと所詮はガキ。
クラスで出し物をやる、ということにウキウキワクワク興奮しているのだろう。
僕はまるで興味ない。
話も聞かずに一人で本を読んでいると、アルスに当てられた。
「リーダー、何か意見をお願いします」
こいつ!あからさまなリーダー呼ばわり。
僕は無視を決め込んだが、二度も三度もアルスに呼ばれ仕方なく顔を上げる。
「うるさいな」
「意見をお願いします」
僕の文句を軽くスルーして聞いてくる。
仕方なくその場で思案した僕は名案を思い出す。
「一番いい案があるぞ。最高級のシェフを呼んで作った料理を客にふるまう。このクラスでは狭いから、どこか広い場所を借りよう」
「費用は?」
「心配しなくていい。僕が全て支払う。代わりに売上の九割は貰う」
どうだこの案は!
どうせ準備費用として学校側から貰える金は雀の涙ほどの少額だ。
あっと驚くような大々的な出し物ができないなら、僕が資金を提供したほうがずっといい!!
「却下です」
すぐにアルスに言われる。
「何でだ!」
「禁止されているからです、学園から支出されるお金以外を使うことが。この前の・・・会合にルイ兄様は参加していませんでしたよね?」
会合?ああ、面倒くさいからアルスに行かせた。
「その条件を踏まえて、もう少し、実現可能な案は他にありませんか?」
アルスはこちらを見てくるが、僕は視線を本に戻す。
別に参加したいわけではないからな。案も浮かばん。
「はぁ~~とりあえず今、候補として挙がっているのは、カフェ店と手作り物品の販売、それと演劇ですか。多数決でどれにするか決めますか?」
アルスの提案にみんな同意する。
?何でこの貴族社会に如何にも民主主義的な多数決があるんだ?
もっとこの社会っぽい、伯爵以下の貴族出身者は二票、侯爵以上は五票入れられる的なシステムにせめてしないのか?
まあ、考えても仕方がない。
とりあえず多数決が行われ、クラスでカフェを出店することになった。
次にカフェで何を提供するかについて話し合いが持たれた。
真っ先に手を挙げたのが、アレックスだった。
「発言いいか?」
「どうぞ?」
「俺は帝国の代表的なお菓子、マカロンはどうかなと思う」
その意見に賛成の声が上がる。
だが、アルスは難色を示す。
「二つほど問題があります。まず僕ら一年生がそう簡単に作れるお菓子ではありません。マカロンの材料は多くはありませんが、工程は少し多めです。もう一つは単純に競争倍率が高いことです。売店で提供する商品に関しては他クラスと被ってはいけないのですが、恐らくマカロンは多くのクラスが案として出してくるはずです・・・」
アルスの言葉に教室一同が静まる。
その後、ちらほら意見は出るものの、なかなか決まらない。
そんな中、一人の生徒が手を挙げる。
「はい!発言いいですか?」
「どうぞ、リリスさん」
リリスが立ち上がると、全員の厳しい目がリリスに注がれる。
「最近話題のパンケーキはどうでしょうか?」
しばらくして、その意見にぽつぽつと賛同の声が上がる。
「平民にしてはいい意見ね」
「流行商品という発想は無かったわ」
「あれ、たしかに美味しいわよね」
だが、そこで一人の生徒が質問する。
「でも、レシピはどうするんだ?すぐ手に入るのか?」
その発言にリリスも口をつぐんだ。
「流石に新商品だし、そう簡単には企業秘密のレシピは手に入らないだろう」
賛同していた全員が静まる。
レシピが無ければ作ることはできない。
「いいえ、入手できますよ」
ここでレーナが立ち上がる。
僕は嫌な予感がして、咄嗟に本から顔を上げる。
「ルイ様は、パンケーキを提供している唯一の店を買収したんです!」
「「「・・・・・・はぁぁぁぁ!!!!!」」」
クラス全員が驚く。
「・・・そうだったっけ?」
「帰郷する前に初めて寄ったじゃないですか。そこでルイ兄様が美味しいから店舗ごと買収する、と言ったんですよ」
「え!あの後、そんな事をしでかしていたの!!」
買い物に付き合ったナータリが声を上げる。
そうだった、ナータリが帰った後すぐに買収したんだ。今思い出した。
まぁ、安い買い物だったけど。
「それで、何だって言うんだ?」
「ルイ様ならレシピ、入手できますよね?」
周りの空気を読んで、僕は頷くしか無かった。
―――
20万字突破!
・・・まだ20万字。
この学校の文化祭、帝立学園祭が実施されるためクラスで出し物会議が行われた。
議長はもちろんリーダーのこの僕・・・ではなく、副リーダーのアルス。
僕は特に興味もないし、話には関わらないことに決めたからアルスに一任した。
「それでは、帝立学園祭のクラスの出し物を決めたいと思います」
前に立ったアルスが話を始める。
「まずはどのようなものを出したいか。皆さん、自由に案を出してください」
すると意外にも案がちらほら出てくる。
というより僕以外全員、目を輝かせていた。
貴族の子息女だろうと所詮はガキ。
クラスで出し物をやる、ということにウキウキワクワク興奮しているのだろう。
僕はまるで興味ない。
話も聞かずに一人で本を読んでいると、アルスに当てられた。
「リーダー、何か意見をお願いします」
こいつ!あからさまなリーダー呼ばわり。
僕は無視を決め込んだが、二度も三度もアルスに呼ばれ仕方なく顔を上げる。
「うるさいな」
「意見をお願いします」
僕の文句を軽くスルーして聞いてくる。
仕方なくその場で思案した僕は名案を思い出す。
「一番いい案があるぞ。最高級のシェフを呼んで作った料理を客にふるまう。このクラスでは狭いから、どこか広い場所を借りよう」
「費用は?」
「心配しなくていい。僕が全て支払う。代わりに売上の九割は貰う」
どうだこの案は!
どうせ準備費用として学校側から貰える金は雀の涙ほどの少額だ。
あっと驚くような大々的な出し物ができないなら、僕が資金を提供したほうがずっといい!!
「却下です」
すぐにアルスに言われる。
「何でだ!」
「禁止されているからです、学園から支出されるお金以外を使うことが。この前の・・・会合にルイ兄様は参加していませんでしたよね?」
会合?ああ、面倒くさいからアルスに行かせた。
「その条件を踏まえて、もう少し、実現可能な案は他にありませんか?」
アルスはこちらを見てくるが、僕は視線を本に戻す。
別に参加したいわけではないからな。案も浮かばん。
「はぁ~~とりあえず今、候補として挙がっているのは、カフェ店と手作り物品の販売、それと演劇ですか。多数決でどれにするか決めますか?」
アルスの提案にみんな同意する。
?何でこの貴族社会に如何にも民主主義的な多数決があるんだ?
もっとこの社会っぽい、伯爵以下の貴族出身者は二票、侯爵以上は五票入れられる的なシステムにせめてしないのか?
まあ、考えても仕方がない。
とりあえず多数決が行われ、クラスでカフェを出店することになった。
次にカフェで何を提供するかについて話し合いが持たれた。
真っ先に手を挙げたのが、アレックスだった。
「発言いいか?」
「どうぞ?」
「俺は帝国の代表的なお菓子、マカロンはどうかなと思う」
その意見に賛成の声が上がる。
だが、アルスは難色を示す。
「二つほど問題があります。まず僕ら一年生がそう簡単に作れるお菓子ではありません。マカロンの材料は多くはありませんが、工程は少し多めです。もう一つは単純に競争倍率が高いことです。売店で提供する商品に関しては他クラスと被ってはいけないのですが、恐らくマカロンは多くのクラスが案として出してくるはずです・・・」
アルスの言葉に教室一同が静まる。
その後、ちらほら意見は出るものの、なかなか決まらない。
そんな中、一人の生徒が手を挙げる。
「はい!発言いいですか?」
「どうぞ、リリスさん」
リリスが立ち上がると、全員の厳しい目がリリスに注がれる。
「最近話題のパンケーキはどうでしょうか?」
しばらくして、その意見にぽつぽつと賛同の声が上がる。
「平民にしてはいい意見ね」
「流行商品という発想は無かったわ」
「あれ、たしかに美味しいわよね」
だが、そこで一人の生徒が質問する。
「でも、レシピはどうするんだ?すぐ手に入るのか?」
その発言にリリスも口をつぐんだ。
「流石に新商品だし、そう簡単には企業秘密のレシピは手に入らないだろう」
賛同していた全員が静まる。
レシピが無ければ作ることはできない。
「いいえ、入手できますよ」
ここでレーナが立ち上がる。
僕は嫌な予感がして、咄嗟に本から顔を上げる。
「ルイ様は、パンケーキを提供している唯一の店を買収したんです!」
「「「・・・・・・はぁぁぁぁ!!!!!」」」
クラス全員が驚く。
「・・・そうだったっけ?」
「帰郷する前に初めて寄ったじゃないですか。そこでルイ兄様が美味しいから店舗ごと買収する、と言ったんですよ」
「え!あの後、そんな事をしでかしていたの!!」
買い物に付き合ったナータリが声を上げる。
そうだった、ナータリが帰った後すぐに買収したんだ。今思い出した。
まぁ、安い買い物だったけど。
「それで、何だって言うんだ?」
「ルイ様ならレシピ、入手できますよね?」
周りの空気を読んで、僕は頷くしか無かった。
―――
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・・・まだ20万字。
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