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学園編 4章
第124話 帝立学園祭④ (アルス視点)
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「本当にこの格好で出なければいけないのですか?」
自分はルイ兄様におずおずと質問する。
周りの男子たちのいやらしい目線が気になって仕方がない。
「ああ、そうだ。これは命令だ」
強制してくる。
これがルイ兄様だけの命令だったら、まだどうにかなった。
だが、奥方様に指示されたとなると無下にはできない。
自分たちは第一皇子殿下との交渉をすぐに終わらせて閉幕式へ向かう。
今頃、生徒会長が顔を真っ青にしていると思うと少し可哀想に思えるが、ルイ兄様を敵に回したのだから仕方がない。
自業自得としか言えないな。
自分たちが向かっている第一体育館は、すでに人でごった返していた。
学園一大きな体育館で千人は収容できる大きさだ。だが、それでも全校生徒は入り切らない。
そのため、各クラスの代表者と数名の生徒、先生方だけが入り、他の生徒たちは外のパブリックビューで見る。
まもなく、学園祭の興奮が冷めないうちに閉幕式が行われる。
まずは生徒会長の挨拶。
次に学園長、実行委員長、そして第一皇子殿下と挨拶が続く。
生徒会長の顔色が終始悪かったのを除いて、普通に進行した。
次に表彰が始まる。
メインの表彰は、人気賞、売上賞、企画賞の三つ。
人気賞は来場者の投票によって決まるが、これは第二皇子殿下のクラスが持っていくだろう。
流石に知名度も身分も向こうの方が上だから狙えない。
企画賞も生徒会と先生方が決める。
自分らのクラスは普通の飲食系であり、企画というものには当てはまらない。
だからこちらも無理。
そう考えると一番狙えそうなのが売上賞。
ただし、第二皇子殿下のクラスがライバルとなる。
できる手は尽くしたつもりだ。
ルイ兄様の裏技的な行動のお陰で資金も多く手に入ったし、最終日に父上たちが来てくれたので、挨拶に来た貴族たちもお金を落としていった。
ちなみにルイ兄様は知らないが、パンケーキの他にも売っていたモノがあった。
それはブルボン公爵家の腕のいい職人に作らせたブレスレット。
格安で作ってもらい、高値(約百倍)で売った。
これがよく売れた。
おそらくポイントは、このブレスレットにブルボン公爵家の紋章が入っていたからだろう。
きちんと父上には許可をもらい、作ってもらった十個のブレスレットに入れてもらった。
この紋章が入っているだけで、ブルボン公爵お墨付きという商品の価値化、ブランド化ができる。
このブレスレット欲しさに貴族たちが集まり、オークションまで実は裏では行った。
もちろん生徒会長にも許可を取っている。
ちゃんと信用のできる相手に売って、それを売上とした。
そしてこれは、僕とレーナと二人だけで進めた計画だった。
たぶんこれをしないと、パンケーキだけでは売上一位を目指せ無いから仕方なかった。
何故ルイ兄様には話さなかったかといえば、絶対に楽をしようとするからだ。
ブルボン公爵家の紋章は決して安売りできるものではない。紋章入り十個作るためにも父上とはだいぶ協議を重ねた。
もしこの計画をルイ兄様に話していようものなら、だったら百個作ろう!とか言われて、ブランド価値も下がってしまう。
だから、ルイ兄様には黙っていた。
「続いて、売上賞を手にするのは―――――一年S組です!!!」
「「「「「おおおお!!!」」」」」
会場がどよめく。
まさか一年生がその賞を手にするとは誰も思っていなかっただろう。
「代表者二名は壇上に」
リーダーのルイ兄様と副リーダーの自分は立ち上がり壇上へと向かう。
歩いている途中の周囲からの目線が気持ち悪くて仕方がなかったが、なんとか耐えた。
壇上で賞状とトロフィーを貰い、ルイ兄様はご満悦。
自分ももちろん嬉しい。
だが、気分良く帰る途中急に上級生の一人に尻を触られた。
見るからに貴族で、振り返るとニヤニヤと笑みを浮かべる。
自分は思わず殺気立ち、懐に隠していた短剣をそいつに突きつけた。
自分は男なんだ、男に触られても嬉しくない。
自分の殺気に恐怖したのかその上級生は椅子から転げ落ち、どこかへと消えた。
まあ、色々とありながらも、こうして無事に帝立学園祭は終わった。
教室に戻ってクラス全員と改めて受賞の喜びにしばし浸った後は、軽く掃除を済ませて帰宅した。
本当に疲れるこの一ヶ月だった。
だが、やりがいはあった。
クラスのみんなが一つになり、結果もついてきた。それに、何はともあれ楽しかった。
だからこそ、これから始まろうとしている事を思うと気分が憂鬱になる。
止めることはできないし、ルイ兄様の命令だ。
このクラスとはこれで終わりになるのか・・・
―――
次回予告(嘘?)
アルス「メイド服を着ていた自分は遂に限界を超えて暴走。そのまま、クラスメートの男子へと襲いかかる。次々とメイド服を着させていく中、最後に残ったのはルイ兄様だけ。
相対する二人は主従であり兄弟でもある。
小さな教室で密かに行われたこの戦いの行方は如何に!?
次回、ルイ兄様ついにメイド服を着る!」
乞うご期待!!!!!!!!!!
自分はルイ兄様におずおずと質問する。
周りの男子たちのいやらしい目線が気になって仕方がない。
「ああ、そうだ。これは命令だ」
強制してくる。
これがルイ兄様だけの命令だったら、まだどうにかなった。
だが、奥方様に指示されたとなると無下にはできない。
自分たちは第一皇子殿下との交渉をすぐに終わらせて閉幕式へ向かう。
今頃、生徒会長が顔を真っ青にしていると思うと少し可哀想に思えるが、ルイ兄様を敵に回したのだから仕方がない。
自業自得としか言えないな。
自分たちが向かっている第一体育館は、すでに人でごった返していた。
学園一大きな体育館で千人は収容できる大きさだ。だが、それでも全校生徒は入り切らない。
そのため、各クラスの代表者と数名の生徒、先生方だけが入り、他の生徒たちは外のパブリックビューで見る。
まもなく、学園祭の興奮が冷めないうちに閉幕式が行われる。
まずは生徒会長の挨拶。
次に学園長、実行委員長、そして第一皇子殿下と挨拶が続く。
生徒会長の顔色が終始悪かったのを除いて、普通に進行した。
次に表彰が始まる。
メインの表彰は、人気賞、売上賞、企画賞の三つ。
人気賞は来場者の投票によって決まるが、これは第二皇子殿下のクラスが持っていくだろう。
流石に知名度も身分も向こうの方が上だから狙えない。
企画賞も生徒会と先生方が決める。
自分らのクラスは普通の飲食系であり、企画というものには当てはまらない。
だからこちらも無理。
そう考えると一番狙えそうなのが売上賞。
ただし、第二皇子殿下のクラスがライバルとなる。
できる手は尽くしたつもりだ。
ルイ兄様の裏技的な行動のお陰で資金も多く手に入ったし、最終日に父上たちが来てくれたので、挨拶に来た貴族たちもお金を落としていった。
ちなみにルイ兄様は知らないが、パンケーキの他にも売っていたモノがあった。
それはブルボン公爵家の腕のいい職人に作らせたブレスレット。
格安で作ってもらい、高値(約百倍)で売った。
これがよく売れた。
おそらくポイントは、このブレスレットにブルボン公爵家の紋章が入っていたからだろう。
きちんと父上には許可をもらい、作ってもらった十個のブレスレットに入れてもらった。
この紋章が入っているだけで、ブルボン公爵お墨付きという商品の価値化、ブランド化ができる。
このブレスレット欲しさに貴族たちが集まり、オークションまで実は裏では行った。
もちろん生徒会長にも許可を取っている。
ちゃんと信用のできる相手に売って、それを売上とした。
そしてこれは、僕とレーナと二人だけで進めた計画だった。
たぶんこれをしないと、パンケーキだけでは売上一位を目指せ無いから仕方なかった。
何故ルイ兄様には話さなかったかといえば、絶対に楽をしようとするからだ。
ブルボン公爵家の紋章は決して安売りできるものではない。紋章入り十個作るためにも父上とはだいぶ協議を重ねた。
もしこの計画をルイ兄様に話していようものなら、だったら百個作ろう!とか言われて、ブランド価値も下がってしまう。
だから、ルイ兄様には黙っていた。
「続いて、売上賞を手にするのは―――――一年S組です!!!」
「「「「「おおおお!!!」」」」」
会場がどよめく。
まさか一年生がその賞を手にするとは誰も思っていなかっただろう。
「代表者二名は壇上に」
リーダーのルイ兄様と副リーダーの自分は立ち上がり壇上へと向かう。
歩いている途中の周囲からの目線が気持ち悪くて仕方がなかったが、なんとか耐えた。
壇上で賞状とトロフィーを貰い、ルイ兄様はご満悦。
自分ももちろん嬉しい。
だが、気分良く帰る途中急に上級生の一人に尻を触られた。
見るからに貴族で、振り返るとニヤニヤと笑みを浮かべる。
自分は思わず殺気立ち、懐に隠していた短剣をそいつに突きつけた。
自分は男なんだ、男に触られても嬉しくない。
自分の殺気に恐怖したのかその上級生は椅子から転げ落ち、どこかへと消えた。
まあ、色々とありながらも、こうして無事に帝立学園祭は終わった。
教室に戻ってクラス全員と改めて受賞の喜びにしばし浸った後は、軽く掃除を済ませて帰宅した。
本当に疲れるこの一ヶ月だった。
だが、やりがいはあった。
クラスのみんなが一つになり、結果もついてきた。それに、何はともあれ楽しかった。
だからこそ、これから始まろうとしている事を思うと気分が憂鬱になる。
止めることはできないし、ルイ兄様の命令だ。
このクラスとはこれで終わりになるのか・・・
―――
次回予告(嘘?)
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相対する二人は主従であり兄弟でもある。
小さな教室で密かに行われたこの戦いの行方は如何に!?
次回、ルイ兄様ついにメイド服を着る!」
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