異世界貴族は家柄と共に! 〜悪役貴族に転生したので、成り上がり共を潰します〜

スクールH

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留学編 1章

第147話 自己紹介

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さて、遂にやってきた転入の日。

僕が転入するのがスタンフォルス中等部二年普通コース。

この学校にはいくつかコースがあり、進学、普通、技術、騎士などなど。

進学コースは二クラス、それ以外は三クラスずつある。

進学コースと普通コース、技術コースは本館にある。

その他のコースは首都近郊に存在している。

僕が入るのは普通コース。黒い噂の絶えないところだ。

ここは進学コースに入れなかった者たちの溜まり場だが、入ってくる生徒の半分以上が金持ちだ。

所謂裏口入学が噂されていて、実際、噂ではなく本当だ。

僕自身も、本来は留学とはいえ試験を受けなければならない。だが、アルスを介して金を支払い免除してもらった。

もちろん、レーナもアルスも。

この事を聞いた父からは怒りの手紙が届いたが、言い訳もせず無視を決め込んだ。

だいたい、監視役のセバスも何も言ってこないし。

僕たちは、これといった特徴的な点もない校舎を担任教師の後ろについて歩きながら見て回る。

校舎全体を見て回ったところでこれから一年過ごすクラスへと連れていかれた。

着いた先は、二年A組。

先に担任が入り、紹介されたところで僕たちも入室する。

壇上に立ち生徒たちを眺める。

真面目そうに聞く生徒、ダルそうに椅子の上に胡座をかくいかにも不良な生徒、特に興味無さそうな生徒、などなど。

その顔つきから判断して概ね半分以上が裏口入学だと分かる。

「じゃ、じゃあ、自己紹介お願いね」
「どうも、フランシーダ帝国からやってきたルイ・デ・ブルボンだ。馴れ合う気はないし、僕の言うことは絶対だ。よろしく、下民共」

数人の生徒が僕の名字を聞いて驚いた表情を浮かべ、何人かの生徒が僕の言葉を聞いてガンを飛ばしてきた。

「ル、ルイ君。そ、そこまで言うことはないよ。つ、次はアルス君」
「アルスです」
「・・・え、それだけ!?」

短い挨拶に担任が戸惑う。

「あ、すいません。ルイ兄様の異母弟のアルス・デ・ブルボンです。よろしくお願いします」

改めて自己紹介をするアルス。

アルスの顔を見て数人の女子がキャーキャー黄色い声をあげる。

チッ、お前ら騙されている。こいつは顔が良いだけで中身は嫌味な奴だぞ。

アルスの挨拶が終わると、次はレーナの番になる。

「えっと、じゃあ、レーナちゃん」
「レーナと申します。ルイ様の妾です。よろしくお願いします」

アルスのような短い自己紹介だが、「妾」という単語を聞いてクラスが静まり返る。

「え、あ、え、レ、レーナちゃん?そ、それはどういうことかな?」
「そのままの意味ですが?私はルイ様の奴隷です」

「「「奴隷!!!!!」」」

「奴隷」という言葉に担任とクラスの女子、真面目そうな奴らの声が重なる。

そして全員の鋭い目線が僕へと集中する。

「最低!!!」

誰かがボソリと言う。

担任の教師は僕に説明をするよう迫ってくる。

「何か問題があるのか!?うちの国では合法なんだよ!」

無論そんな反論も虚しく、ますます全員の目線が冷たくなる。

くそっ、レーナのせいで!

僕がレーナの方を見ようとした瞬間、アルスが口を開く。

流石弟だ!庇ってくれるだろう!

そう思っていたのだが・・・

「自分も弟ではありますが、母親の身分が低いので従者という身分です」

おい、昨日は弟としてここに来た、と言っていたじゃないか!?

しかも、その悔しそうな顔は何だ!

絶対零度の目線(特に女子)が僕に集まるんだが!

「お前ら・・・」

悲劇の人という顔でこちらを見てくる二人を僕はただ眺めることしかできなかった。

「ま、まあ、この話はまた後で、ということにしましょうか。ね! さ、三人とも席に着いてください」

クラスの様子を感じ取った担任がそう促した。

僕らは何も言わずにそのまま指示された席に行く。



ホームルームが終わると、早速、僕たち転入生に生徒が群がって来た。

と言っても、主に、レーナとアルスのところへ。

彼らは明らかに僕を避けるようにしていて、時折こちらを睨んでくる。

どうせ、あの二人が嘘を教えているんだろうな。

・・・・・・しかし、まさかここに来て反逆してくるとは…

少し油断していた。

帰ったら絶対仕返しをしてやる。


そんなことを、一人ぽつんと座って考えていた僕に近寄ってくる三つの影が。

やっと誰かが話しかけに来た、褒めて遣わそう、と僕は顔を上げた。

だが、その面を見て顔を顰めてしまう。

「おうおう、ルイ様とやら。いいご身分らしいな。ぜひ友達になりたいからちょと来いよ!」

明らかにザ不良な格好をした、リーゼント風の生徒たち。

ニヤニヤと笑いながら手招きする。

まあ、ついて行くだけなら構わないか。

そう考えて立ち上がった。

(※彼はテンプレというのを知りません)
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