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私は大人の女性です!
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「無理です!私は大人の女性です!排泄を手伝ってもらうような幼児ではない……」
ごち。
「痛いです……」
げんこつが頭に降ってきた。
頭を押さえていると、呆れた顔のリアム殿下の顔も近づいてきた。
「誰が、排泄の話をした?」
おでこをくっつけて、至近距離で見るリアム殿下は凛々しくて、思わず見とれた。
さっきまでの熱いキスを思い出しそうになって、そんな場合ではなかったと思う。
「リアム殿下がしたではないですかっ!嫌だと言っているのに、さっ…最後までだなんて!」
アニータは、もう湿ってしまった下着を触られまいと、足をぎゅっと閉じた。
なんだかむずむずするが、その感覚は今は置いておこうと思う。
「………?」
不思議そうな顔をしてアニータを見下ろしたリアム殿下は、もじもじと足をすり合わせる彼女の様子に、ようやくわかったように頷いた。
「ああ、濡れているってことで?」
「デリカシ-がありませんっ!」
真っ赤な顔で叫んだアニータの瞳から、ぶわっと涙があふれて、頬を流れていく。
それを見て、リアム殿下はぎょっとしたようにアニータを抱きしめた。
「待てっ。落ち着け。ここが濡れているのは粗相とかではない」
よしよしとあやすように背中を叩かれて、アニータはグスグスと鼻をすすった。
「で、でもっ、私、見られてもいいように、お風呂入って、あちこち綺麗にしてきたし。下着だって新しいのですもの。こっ…こんなふうに濡れているだなんて……!」
恥ずかしさに顔を両手で覆ってしまうアニータを見て、リアム殿下は苦しげな声を吐き出す。
「くっ……無自覚でも、許されるラインってのはあるよな」
リアム殿下の腕に力が加わって、アニータはぎゅうっと彼の胸元に押さえつけられた。
アニータにはリアム殿下の呟きは耳に届かず、彼のシャツの胸元を握りしめた。
「私、こんなに濡らしているだなんて、いつからか分からなっ……ん、む?」
しゃべっている途中なのに、それを遮るように舌を突っ込まれて、その舌は、アニータの口内をぐちゃぐちゃに暴れまわった。
「んっ、んぁ……んぅ」
アニータが悩ましげな声をあげるたびに、体の拘束は強まり、リアム殿下の逞しい体がアニータに押し付けられた。
「アニータ、経験豊富だから教えるんじゃない。大人として知っておくべきことだから、教えるよ?」
はあっと、熱い息を吐き出しながら、リアム殿下がアニータを覗き込んだ。
アニータは訳が分からないまま、体だけが熱くなって、ぼんやりと彼を見上げた。
リアム殿下が、アニータの下着越しに足の間へと手を伸ばした。
「ふぁっ。ダメです。触らないでくださいぃ」
アニータが抗議するのに、抵抗などものともせずに下履きは取り去られてしまう。
残ったのは、すうすうする素っ裸の下半身。
濡れているせいで空気がとても冷たい気がする。
なのに、リアム殿下から触れられる場所は熱くて、見知らぬ感覚を連れてこようとしている。
「ほら、ここがおしっこをする場所。そして、こっちが……」
「やめてくださいっ!」
「……うん、まあいいか。その間、ここ」
……間?
その間に何かあったかな?
洗う時に指で辿るけれど、そこをじっくり見たことなどない。
リアム殿下の指がするりと滑って、どこかに飲み込まれた感触がした。
自分の身体なのに、触ったことのない場所。
「赤ちゃんが出てくる穴がある」
その言葉に、アニータは目を見開いて叫ぶ。
「ええっ!?もう!?」
「………もう?」
「その穴は、しかるべき時に開かれると聞いています。まさか……生まれるんですか?」
「………生まれない」
生まれないのに、もう穴があるのか。
アニータには理解できない。
納得がいかずに眉を寄せると、呆れた表情が返ってきた。
「ここは、アニータが生まれた時からあるものだ。しっかり勉強しろよ?」
………ちっ。
どうして勉強していないことがばれたのだろう。
口をとがらせるアニータを放って、リアム殿下はその穴に指を押し込んだ。
「んんっ……!?」
急にお腹に圧迫感を感じて、アニータは声をあげた。
「気持ちが良くなると、ここから蜜が溢れ出してくるんだ」
足を広げられ、リアム殿下の指がアニータの中を探る。
触られて分かるそこは、濡れていて、くちゅっと小さな音を立てた。
「ん、はぁっ…、殿下、くる、しいです」
排泄物ではなかったのなら、よかったと息を吐く間もなくリアム殿下の指がぐっと奥まで入ってきて、アニータは息を詰まらせる。
「ああ」
リアム殿下から小さく返事があるけれど、彼はアニータの中を探ることに一生懸命になっている。
アニータの足の間に体を滑り込ませて指をバラバラに動かしている。
ごち。
「痛いです……」
げんこつが頭に降ってきた。
頭を押さえていると、呆れた顔のリアム殿下の顔も近づいてきた。
「誰が、排泄の話をした?」
おでこをくっつけて、至近距離で見るリアム殿下は凛々しくて、思わず見とれた。
さっきまでの熱いキスを思い出しそうになって、そんな場合ではなかったと思う。
「リアム殿下がしたではないですかっ!嫌だと言っているのに、さっ…最後までだなんて!」
アニータは、もう湿ってしまった下着を触られまいと、足をぎゅっと閉じた。
なんだかむずむずするが、その感覚は今は置いておこうと思う。
「………?」
不思議そうな顔をしてアニータを見下ろしたリアム殿下は、もじもじと足をすり合わせる彼女の様子に、ようやくわかったように頷いた。
「ああ、濡れているってことで?」
「デリカシ-がありませんっ!」
真っ赤な顔で叫んだアニータの瞳から、ぶわっと涙があふれて、頬を流れていく。
それを見て、リアム殿下はぎょっとしたようにアニータを抱きしめた。
「待てっ。落ち着け。ここが濡れているのは粗相とかではない」
よしよしとあやすように背中を叩かれて、アニータはグスグスと鼻をすすった。
「で、でもっ、私、見られてもいいように、お風呂入って、あちこち綺麗にしてきたし。下着だって新しいのですもの。こっ…こんなふうに濡れているだなんて……!」
恥ずかしさに顔を両手で覆ってしまうアニータを見て、リアム殿下は苦しげな声を吐き出す。
「くっ……無自覚でも、許されるラインってのはあるよな」
リアム殿下の腕に力が加わって、アニータはぎゅうっと彼の胸元に押さえつけられた。
アニータにはリアム殿下の呟きは耳に届かず、彼のシャツの胸元を握りしめた。
「私、こんなに濡らしているだなんて、いつからか分からなっ……ん、む?」
しゃべっている途中なのに、それを遮るように舌を突っ込まれて、その舌は、アニータの口内をぐちゃぐちゃに暴れまわった。
「んっ、んぁ……んぅ」
アニータが悩ましげな声をあげるたびに、体の拘束は強まり、リアム殿下の逞しい体がアニータに押し付けられた。
「アニータ、経験豊富だから教えるんじゃない。大人として知っておくべきことだから、教えるよ?」
はあっと、熱い息を吐き出しながら、リアム殿下がアニータを覗き込んだ。
アニータは訳が分からないまま、体だけが熱くなって、ぼんやりと彼を見上げた。
リアム殿下が、アニータの下着越しに足の間へと手を伸ばした。
「ふぁっ。ダメです。触らないでくださいぃ」
アニータが抗議するのに、抵抗などものともせずに下履きは取り去られてしまう。
残ったのは、すうすうする素っ裸の下半身。
濡れているせいで空気がとても冷たい気がする。
なのに、リアム殿下から触れられる場所は熱くて、見知らぬ感覚を連れてこようとしている。
「ほら、ここがおしっこをする場所。そして、こっちが……」
「やめてくださいっ!」
「……うん、まあいいか。その間、ここ」
……間?
その間に何かあったかな?
洗う時に指で辿るけれど、そこをじっくり見たことなどない。
リアム殿下の指がするりと滑って、どこかに飲み込まれた感触がした。
自分の身体なのに、触ったことのない場所。
「赤ちゃんが出てくる穴がある」
その言葉に、アニータは目を見開いて叫ぶ。
「ええっ!?もう!?」
「………もう?」
「その穴は、しかるべき時に開かれると聞いています。まさか……生まれるんですか?」
「………生まれない」
生まれないのに、もう穴があるのか。
アニータには理解できない。
納得がいかずに眉を寄せると、呆れた表情が返ってきた。
「ここは、アニータが生まれた時からあるものだ。しっかり勉強しろよ?」
………ちっ。
どうして勉強していないことがばれたのだろう。
口をとがらせるアニータを放って、リアム殿下はその穴に指を押し込んだ。
「んんっ……!?」
急にお腹に圧迫感を感じて、アニータは声をあげた。
「気持ちが良くなると、ここから蜜が溢れ出してくるんだ」
足を広げられ、リアム殿下の指がアニータの中を探る。
触られて分かるそこは、濡れていて、くちゅっと小さな音を立てた。
「ん、はぁっ…、殿下、くる、しいです」
排泄物ではなかったのなら、よかったと息を吐く間もなくリアム殿下の指がぐっと奥まで入ってきて、アニータは息を詰まらせる。
「ああ」
リアム殿下から小さく返事があるけれど、彼はアニータの中を探ることに一生懸命になっている。
アニータの足の間に体を滑り込ませて指をバラバラに動かしている。
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