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ざっく

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呑んでも飲まれるな3

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 ブルーのお酒の次は、ピンク色のものを勧められて、その次はフルーツが沈んでいるものまであって、リオは味見と称して、飲み続けていた。
 そうこうしているうちにオリヴィアは伯爵に呼ばれて中央に行ってしまったし、周りの令嬢もそれぞれエスコトート役のところへ行ってしまった。

 リオは、自分もアレクシオのところへ行こうと思った。
 一歩踏み出して、頭がくらんと揺れたような気がする。
 それが面白くて、リオはわざとふらりふらりと頭を揺らしながら歩いた。
 (アレクシオ様はどこかしら?あら……見っけ)
 アレクシオはこの中でもやはり大きいので目立つ。
 リオは他の男性陣に囲まれているアレクシオに近づいて行った。
 ―――アレクシオが何か言って、近づいてはいけないと言っていたような気がするが、思い出せない。
 だけど、まあいいだろう。
 リオは、アレクシオの背中に思い切り抱き付いた。
 「あれくしおさま、み~っけ」
 「―――っ?リオ!?」
 抱き付いた途端にびくっと揺れる感触を楽しみながら、リオはアレクシオの背中に頬ずりをする。
 「だいすき~」
 アレクシオの大きな背中の温かさが気持ちいい。
 「リオ、酔っているな?どれだけ飲んだ?」
 大好きだと言ったのに、その返事をしないまま、責めるようなことを言うアレクシオに、リオはムッとした。
 顔を覗き込んでくるアレクシオに、リオは拗ねてぷんと顔をそらした。
 逸らした先には、アレクシオほどではないが、大きな体をした男性陣が並んでいた。
 みんな、驚いたようにこっちを見てくるが、何故か分からないのでどうでもいい。
 (それよりも、軍人さんがこれだけ目の前に並ぶと、眼福~)
 思って、リオはにへら~っと顔が緩むのが分かった。
 途端にぐっと腰をアレクシオに抱かれる。
 目の前の男性たちが、突然ぴしっと整列するのを見て、
 (軍人さんは普段の動きから機敏なのね)
 リオは明後日の方向に理解した。
 「席を外す」
 アレクシオのいつもより低い声が聞こえた。
 「はっ!」
 目の前に並んだ男性たちが、一斉に返事をした。
 アレクシオに引っ張っていきながら、リオは機敏な動きを見せてくれた彼らに、にこやかに手を振った。

 連れて来られたのは、伯爵家ご自慢の庭のあずまやだった。
 昼間であれば、木々が周りからの視界を遮り、咲き誇る美しい花々を鑑賞しながらゆっくりできる場所であるのだが、周りが見えない今ではただの真っ暗な場所だ。

 「リオ、外での飲酒は禁止していたはずだが?」
 眉を吊り上げてリオの顔を覗き込んでくるアレクシオにリオはキスをした。
 「……ん。怒った顔も格好いい…好きです…」
 リオがうっとりと見上げると、アレクシオは一瞬動きを止めた。
 「~~~~っ!全く…リオ…」
 アレクシオが大きなため息を吐いて、リオにキスを返してくれる。
 頭が霞がかかったようにふわふわして、気持ちよさだけが明確になってくる。
 「ん、んん。あれくしおさま…気持ちいい。もっと」
 リオは、キスだけじゃ物足りずに、たくましいアレクシオの胸元にすり寄る。
 「こんな場所で?リオ、帰ろうか」
 アレクシオの息が荒くなっている。
 帰るまでなんか我慢できないと、リオは思う。
 「だめ。すぐに欲しいの。……ね?ちょっとだけだからぁ」
 アレクシオの上着を脱がせて、腰のあたりからするりと手を入れてみると、たくましい腰回りの筋肉が触れる。
 そのまま前に手を回して、固くなっているアレクシオ自身を掴む。
 「おねがい」
 懇願するように見上げると、アレクシオの喉が上下に動いたのが見えた。
 あの喉に噛みつきたい。
 なんてことを考えている間に、アレクシオの大きな手がリオのドレスの裾を持ち上げて、下着の中に忍び込んでくる。
 アレクシオに触られた途端、ぬちゃっという感触があった。
 「もう、こんなに濡れて…いつからその気だった?」
 アレクシオの声がかすれて、余裕がなくなっていく。
 下着をずらしてリオの中にすぐに指が埋まった。アレクシオの指が中身をじゅぶじゅぶとかき回し始めた。
 「あっ、あぁっ…!んっ、ここ、に来た時からぁ」
 リオは、そうされるだけで軽く何度かイッテしまい、ピクンピクンとと体を跳ねさせた。
 「……いやらしいな。期待してたの?」
 意地悪な問いかけも、アレクシオの興奮にかすれた声では、ただ色っぽいだけだ。
 「はあぁ、うん。うん…!いっぱい…ぁあん」
 リオは足を片方上げてアレクシオの腰に絡ませる。
 リオの濡れそぼった秘所は外気にさらされ、アレクシオの指をくわえ込んでいることがよく分かる。
 触られてもいない胸の先端は尖り、アレクシオに揺すられるたびにドレスにこすれてさらなる快感を呼ぶ。
 「ふぁあん。期待してたの。あれくしおさまにいっぱいにしてもらうの。してほしっ…あぁっ」
 リオの口から飛び出る卑猥な言葉の数々に煽られていくように、アレクシオの指の動きは早くなる。
 アレクシオは東屋に設置されているテーブルにリオを座らせて、大きく足を開かせる。
 「リオ、綺麗だ」
 興奮をにじませた声がリオをさらなる高みへ連れて行こうとする。
 ぐじゅっぐじゅっとアレクシオの腕の方まで滴ってくるほどの愛液が音を立てて流れていく。
 アレクシオをが身をかがめてリオの胸の先端い歯を立てると、リオはのけ反って、もっとして欲しいとアレクシオの頭を抱き寄せる。
 「はっ…ぁん。きもちいいよぅ。イッちゃう。イッちゃうよぉ」
 リオのいつにない直接的な物言いと淫らさに、アレクシオはもう我慢できそうにないと、ズボンの前をくつろげ、自身を取り出した。
 リオの中に埋めていた指を抜く時、入口をかりっとひっかけてしまったことで、リオは嬌声をあげてイッてしまった。
 自分の体が自分で動かせないほどの快楽が押し寄せてきて、リオはつま先までピンと伸ばして、その快感を享受した。

 「リオ……、リオ?おい、ちょっと」
 つき抜けるほどの快感を体験したリオは、体中に快感のしびれが行き渡り、アレクシオの声を遠くに聞きながら………意識を手放した。


 リオが目覚めたのは、サンフラン公爵邸の夫婦の寝室。
 ちょっと頭が痛いなと思いながらも、いつも通り目覚めたつもりだった。
 しかし、目の前にいたのは、魔獣……いえ、旦那様でした。
 ただ、身の危険をひしひしとかんじてしまっているだけで。
 「リオ、わかってるよな?」
 (私は何をして、こんなにもアレクシオ様を怒らせたのでしょう?)
 昨夜の記憶があいまいになってしまっているリオは、よく分からないままに、体力の限界に挑戦させられることになったのだった。

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