15 / 17
本番※
しおりを挟む
本番?
ぼんやりした頭で首をかしげるより先に、下腹部へぐっと圧迫感を感じた。それから、さらにこじあけるように、それが入り込んでくる。
「はっ……ひ、ん」
さっきまでの快感など吹き飛んで、息苦しさと痛みだけが襲ってくる。
「リンカ。息をしろ。俺を見て」
痛みに閉じてしまった目を開くと、目の前にはサランダがいた。
涙で曇った視界でも、いつもと変わらない切れ長の黒い眼がそこにある。
ああ、だけど、この表情はいつもと違う。
眉間に皺を刻んで、なのに眉尻を下げるなんて器用なこと顔をして、私を心配そうに見つめている。
「リンカ。愛している」
ゆっくりと舐めとるように、優しく私の唇の上を、彼の舌が這っていく。
もどかしいようなキスに、もう少し深いキスが欲しくなる。あごを上げてねだると、サランダは笑って口の端にキスをくれる。
そうじゃないと、彼の唇を追おうとしたところで――
「ひぅっ……!」
ずんっと一気に圧迫感の元が入り込んできた。
痛みで、一瞬気が遠くなるが、下半身の激しさとが嘘のように唇と手は優しく私の肌をなぞっていく。
だえど、圧迫感と痛みがひどい。内臓をぐっと押し上げられるような圧迫感とこじ開けられた痛みが涙を出させる。
「リンカ……悪い……もう少し、我慢してくれ!」
お腹の上に手を置かれて、そこが少しだけ温かくなる。
痛みが遠のいたような気がしてふっと体の力を抜くと、サランダが小刻みに動き始める。体をなぞっていた指は、胸から腰を通って陰核に辿り着く。
痛みで忘れていた快感が戻って来る。
「んっ……あ、んぅ」
痛いのに、気持ちいい。
気持ちよさを感じてしまうと、段々と……受け入れた先も不可思議な感覚をとらえ始める。
背筋がざわざわするような、何とも言えない感覚。
それが体の奥にある。直接陰核をいじられているから、しっかりと認識できる快感がざわざわする感覚を押しつぶして、私を高みに押し上げていく。
「リンカッ……!」
切羽詰まったような呼び声の後、サランダが震える。
そのまま私に覆いかぶさり、滅茶苦茶に唇をむさぼる。
胸が彼の逞しい体に押しつぶされて、押し付けられる体に中心もぐりぐりと刺激を与えられる。
「あ、や……サランダ」
サランダの息が荒い。悩まし気に眉を寄せてリンカを見つめるサランダは、こんな場合だというのに見惚れるほど格好いい。
余裕のない彼の姿が私を追い上げ、彼の指が、私を弾けさせた。
「んんんっ……!ゃあああんっ」
二度目の頭の中が真っ白になる感覚を最後に、私はそのまま意識を失った。
後からよくよく考えると、
――旅の終わった日にやらなくてもよかったんじゃないか?
なんていう文句が出てきたのは、仕方がないことのはずだ。
私はいつも朝が遅い。
付き人が起こしに来るまでは、惰眠をむさぼっている癖がついてしまった。
サランダと旅に出てからは、頑張って朝起きるようにしていたけれど。
自然と目が開いた。
目の前には、私を抱いて寝るサランダの姿。
頬の下がふわふわで気持ち良くて何かと思えば、サランダの首筋の毛だった。服を着ている間は分からなかったが、馬のたてがみのような毛が首筋を通って背中に真っ直ぐに生えていた。
この毛、さらさらふわふわで気持ちいい。
思わず首筋にすり寄ると、私を抱きしめる腕に力が入る。
「くすぐったい。やめてくれ」
くすくすとサランダが笑いながら目を開ける。
そうして、私と目が合うと、唇を合わせて「おはよう」と微笑んだ。
至近距離で、どこか甘い雰囲気を漂わせるサランダの笑みを見て、私は顔が熱くなる。
なんだか妙に甘ったるい空気を感じる。
その空気に慣れなくて、視線をさまよわせた先に、サランダの角が見えた。
くるんと丸まった黒い角。見た感じはつるんとしていて、どこか可愛らしいフォルムだ。
私は手を伸ばして、サランダの角をつついてみる。
サランダは私が何をする気なのか黙ってみていることにしたようだ。じっとしてくれている。
「これ、触ったら痛い?触っていい?」
もう一度つつきながら聞く。
「いいぞ。痛くはない。神経は通ってないと思うんだが。他の奴に触らせたことはないから分からんが」
他の人が触ったことが無いという言葉に、少しうれしくなる。
私は手を伸ばして……途中、裸であることに気が付いてシーツを巻きつつ……角に触れる。
黒い角は、見た目と違って、しっとりなめらかだった。
「へええ。すごいさらさらだあ」
「………………」
「え?痛い?」
「…………いや、ものすごく凶暴な気分になる」
「――えっ?なんで!?」
「なんでだろうなあ」
呑気に呟きながら、体の方向をひっくり返される。
昨夜と同じ仰向けにされて、その先にはサランダが笑顔を浮かべている。
「さ……サランダ、私は疲れたよ」
「大丈夫。リンカは何もしなくていい」
あ、止める気が無い。
私は上を見上げて、サランダの視線に捕らえられる。
疲れてる……ご飯も食べたいし。
そんなことが吹き飛ぶほどの甘い笑顔を向けられて、私は降参した。
サランダの甘い笑みになど、勝てるわけが無かったのだ。
ぼんやりした頭で首をかしげるより先に、下腹部へぐっと圧迫感を感じた。それから、さらにこじあけるように、それが入り込んでくる。
「はっ……ひ、ん」
さっきまでの快感など吹き飛んで、息苦しさと痛みだけが襲ってくる。
「リンカ。息をしろ。俺を見て」
痛みに閉じてしまった目を開くと、目の前にはサランダがいた。
涙で曇った視界でも、いつもと変わらない切れ長の黒い眼がそこにある。
ああ、だけど、この表情はいつもと違う。
眉間に皺を刻んで、なのに眉尻を下げるなんて器用なこと顔をして、私を心配そうに見つめている。
「リンカ。愛している」
ゆっくりと舐めとるように、優しく私の唇の上を、彼の舌が這っていく。
もどかしいようなキスに、もう少し深いキスが欲しくなる。あごを上げてねだると、サランダは笑って口の端にキスをくれる。
そうじゃないと、彼の唇を追おうとしたところで――
「ひぅっ……!」
ずんっと一気に圧迫感の元が入り込んできた。
痛みで、一瞬気が遠くなるが、下半身の激しさとが嘘のように唇と手は優しく私の肌をなぞっていく。
だえど、圧迫感と痛みがひどい。内臓をぐっと押し上げられるような圧迫感とこじ開けられた痛みが涙を出させる。
「リンカ……悪い……もう少し、我慢してくれ!」
お腹の上に手を置かれて、そこが少しだけ温かくなる。
痛みが遠のいたような気がしてふっと体の力を抜くと、サランダが小刻みに動き始める。体をなぞっていた指は、胸から腰を通って陰核に辿り着く。
痛みで忘れていた快感が戻って来る。
「んっ……あ、んぅ」
痛いのに、気持ちいい。
気持ちよさを感じてしまうと、段々と……受け入れた先も不可思議な感覚をとらえ始める。
背筋がざわざわするような、何とも言えない感覚。
それが体の奥にある。直接陰核をいじられているから、しっかりと認識できる快感がざわざわする感覚を押しつぶして、私を高みに押し上げていく。
「リンカッ……!」
切羽詰まったような呼び声の後、サランダが震える。
そのまま私に覆いかぶさり、滅茶苦茶に唇をむさぼる。
胸が彼の逞しい体に押しつぶされて、押し付けられる体に中心もぐりぐりと刺激を与えられる。
「あ、や……サランダ」
サランダの息が荒い。悩まし気に眉を寄せてリンカを見つめるサランダは、こんな場合だというのに見惚れるほど格好いい。
余裕のない彼の姿が私を追い上げ、彼の指が、私を弾けさせた。
「んんんっ……!ゃあああんっ」
二度目の頭の中が真っ白になる感覚を最後に、私はそのまま意識を失った。
後からよくよく考えると、
――旅の終わった日にやらなくてもよかったんじゃないか?
なんていう文句が出てきたのは、仕方がないことのはずだ。
私はいつも朝が遅い。
付き人が起こしに来るまでは、惰眠をむさぼっている癖がついてしまった。
サランダと旅に出てからは、頑張って朝起きるようにしていたけれど。
自然と目が開いた。
目の前には、私を抱いて寝るサランダの姿。
頬の下がふわふわで気持ち良くて何かと思えば、サランダの首筋の毛だった。服を着ている間は分からなかったが、馬のたてがみのような毛が首筋を通って背中に真っ直ぐに生えていた。
この毛、さらさらふわふわで気持ちいい。
思わず首筋にすり寄ると、私を抱きしめる腕に力が入る。
「くすぐったい。やめてくれ」
くすくすとサランダが笑いながら目を開ける。
そうして、私と目が合うと、唇を合わせて「おはよう」と微笑んだ。
至近距離で、どこか甘い雰囲気を漂わせるサランダの笑みを見て、私は顔が熱くなる。
なんだか妙に甘ったるい空気を感じる。
その空気に慣れなくて、視線をさまよわせた先に、サランダの角が見えた。
くるんと丸まった黒い角。見た感じはつるんとしていて、どこか可愛らしいフォルムだ。
私は手を伸ばして、サランダの角をつついてみる。
サランダは私が何をする気なのか黙ってみていることにしたようだ。じっとしてくれている。
「これ、触ったら痛い?触っていい?」
もう一度つつきながら聞く。
「いいぞ。痛くはない。神経は通ってないと思うんだが。他の奴に触らせたことはないから分からんが」
他の人が触ったことが無いという言葉に、少しうれしくなる。
私は手を伸ばして……途中、裸であることに気が付いてシーツを巻きつつ……角に触れる。
黒い角は、見た目と違って、しっとりなめらかだった。
「へええ。すごいさらさらだあ」
「………………」
「え?痛い?」
「…………いや、ものすごく凶暴な気分になる」
「――えっ?なんで!?」
「なんでだろうなあ」
呑気に呟きながら、体の方向をひっくり返される。
昨夜と同じ仰向けにされて、その先にはサランダが笑顔を浮かべている。
「さ……サランダ、私は疲れたよ」
「大丈夫。リンカは何もしなくていい」
あ、止める気が無い。
私は上を見上げて、サランダの視線に捕らえられる。
疲れてる……ご飯も食べたいし。
そんなことが吹き飛ぶほどの甘い笑顔を向けられて、私は降参した。
サランダの甘い笑みになど、勝てるわけが無かったのだ。
40
あなたにおすすめの小説
ドルイデスは忌み子将軍に溺愛される
毒島醜女
恋愛
母の死後引き取られた叔父一家から召使として搾取され、手込めにされそうになった少女、羽村愛梨。
馴染みの場所であった神社に逃げると、異世界にいた。「神樹により導かれたのね」とドルイデスと呼ばれる魔女が愛梨を拾った。異世界に救われ、ドルイデスから魔法を教わりながら田舎で過ごしていく。現世では味わえなかった温かな人の温もりに、もう何も望むまいと思っていた。
先代のドルイデス=先生が亡くなり、村の外れで静かに暮らすアイリ。
そんな彼女の元に、魔獣討伐で負傷した将軍、ウルリクが訪ねてくる。
離れで彼を看病していくうちに、不器用で、それでいて真っすぐな彼に惹かれていくアイリ。
こんな想いを抱く事はないと、思っていたのに。
自分の想いに嘘がつけず、アイリはウルリクに縋りつく。
だがそれは、ウルリクにとって願ってもない頼みであり、もう決して逃れる事の出来ない溺愛の始まりであった…
姉の結婚式に姉が来ません。どうやら私を身代わりにする方向で話はまとまったみたいです。式の後はどうするんですか?親族の皆様・・・!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
家の借金を返済する為に、姉が結婚する事になった。その双子の姉が、結婚式当日消えた。私の親族はとりあえず顔が同じ双子の妹である私に結婚式を行う様に言って来た。断る事が出来ずに、とりあえず式だけという事で式をしたのだが?
あの、式の後はどうしたら良いのでしょうか?私、ソフィア・グレイスはウェディングドレスで立ちつくす。
親戚の皆様、帰る前に何か言って下さい。
愛の無い結婚から、溺愛されるお話しです。
【完結】「異世界に召喚されたら聖女を名乗る女に冤罪をかけられ森に捨てられました。特殊スキルで育てたリンゴを食べて生き抜きます」
まほりろ
恋愛
※小説家になろう「異世界転生ジャンル」日間ランキング9位!2022/09/05
仕事からの帰り道、近所に住むセレブ女子大生と一緒に異世界に召喚された。
私たちを呼び出したのは中世ヨーロッパ風の世界に住むイケメン王子。
王子は美人女子大生に夢中になり彼女を本物の聖女と認定した。
冴えない見た目の私は、故郷で女子大生を脅迫していた冤罪をかけられ追放されてしまう。
本物の聖女は私だったのに……。この国が困ったことになっても助けてあげないんだから。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※小説家になろう先行投稿。カクヨム、エブリスタにも投稿予定。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
唯一の味方だった婚約者に裏切られ失意の底で顔も知らぬ相手に身を任せた結果溺愛されました
ララ
恋愛
侯爵家の嫡女として生まれた私は恵まれていた。優しい両親や信頼できる使用人、領民たちに囲まれて。
けれどその幸せは唐突に終わる。
両親が死んでから何もかもが変わってしまった。
叔父を名乗る家族に騙され、奪われた。
今では使用人以下の生活を強いられている。そんな中で唯一の味方だった婚約者にまで裏切られる。
どうして?ーーどうしてこんなことに‥‥??
もう嫌ーー
【完結】傷物の姫 妃選抜の儀の最下位者ですが、若君、あなたは敵ではなかったのですか?
西野歌夏
恋愛
**2025年の桜の開花に向けて、「春の宵の恋煩い編」を足しています**
御咲の国の済々家の一の姫、花蓮は国の王子である鷹宮の妃候補として宮廷に送りこまれた。済々家の一の姫である花蓮は一度誘拐されたことがあった。そのことは花蓮自身はよく覚えていない。
鷹宮の妃候補は32人。済々家の姫が選ばれることはきっとない。誰しもがそう思っている。一度誘拐された傷物だから…。
※百合要素は匂わせるにとどめています。
また今度となりますでしょうか。
その後編を追加しました。
※のタイトルは性的表現を含みます。ご注意くださいませ。
絶対、離婚してみせます!! 皇子に利用される日々は終わりなんですからね
迷い人
恋愛
命を助けてもらう事と引き換えに、皇家に嫁ぐ事を約束されたラシーヌ公爵令嬢ラケシスは、10歳を迎えた年に5歳年上の第五皇子サリオンに嫁いだ。
愛されていると疑う事無く8年が過ぎた頃、夫の本心を知ることとなったが、ラケシスから離縁を申し出る事が出来ないのが現実。 悩むラケシスを横目に、サリオンは愛妾を向かえる準備をしていた。
「ダグラス兄様、助けて、助けて助けて助けて」
兄妹のように育った幼馴染であり、命の恩人である第四皇子にラケシスは助けを求めれば、ようやく愛しい子が自分の手の中に戻ってくるのだと、ダグラスは動き出す。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる