世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~

きよらかなこころ

文字の大きさ
5 / 13

勇者

しおりを挟む
 くっ、どこまで俺の邪魔をすれば気が済むんだ、この水晶。

「おや、どうした?」

「すいません、少し緊張しちゃって、ちょっと深呼吸させて貰いますね」

「ははっ、水晶に手をかざすのに緊張するなんて珍しい人だね」

 すーはー、すーはー。

 さて、どうするか。

 このまま手をかざせばあの水晶はぶっ壊れ、俺は三度牢屋に入れられるだろう。

 今までの感じからして俺の話をまともに聞いてくれるとは思えない。

 何か良いスキルないかな、――おっ、この説得スキルなんていいんじゃない。

 俺は説得スキルを最大にしてからダールイさんに話しかける。

「ダールイさん、やっぱりダメです。俺水晶恐怖症なんですよ。何とかなりませんか?」

「ええ? 水晶恐怖症? そんなの聞いたこと無いぞ」

 やっぱり、ダメか。

「……しょうがないな、無理強いはよくないしな。じゃあ、レベルは自己申告でいいよ」

「え? いいんですか?」

 説得スキルすげえ。

「いや、そう言われるとダメなはずなんだけど、何かお前だけはいい気がしてさ、んっ? 何かおかしいよな」

「おかしくないです。全然おかしくないです。他の人にばれなければ大丈夫です」

「おっ、そうか、そうだな。じゃあ、この紙に必要な事を書いてくれるか」

「はい、わかりました」

 ふう、何とかなりそうだ。

 この感じなら、説得スキルがあらば冒険者にもなれるかな。

 勇者の仲間になれなかったら、改めて冒険者ギルドに行ってみるか。

「はい、書けました」

「おう、んっ、レベル55? おい、これ本当かい」

「はい、本当です」

「そ、そうか。すごいレベルだな。これなら勇者の仲間に間違いなく選ばれると思うぞ」

 ちょっとレベルが高すぎるかと思ったけど、確実に選ばれる為に高レベルにしておいた。

「勇者っていつここに来るんですか?」

「予定では明日だな。明日王の所に挨拶に行った後、ここで仲間を探すはずだ」

 明日か、ギリギリだったな。

 俺は最初に来たときに来た宿に泊まって一晩すごした。

 次の日。

 カランカラン

 ダールイの酒場の扉が開かれ、その開かれた扉から黒髪の美少女が現れた。

 おおっ、可愛い、あの子が勇者に違いない。

 黒髪の美少女はダールイさんの元へと向かう。

「ダールイさん、仲間を探しに来ました」

「待ってましたよ、アーシア。どんな子がお好みですか?」

「えっと、戦士が一人、魔法使いが一人、僧侶が一人でお願いします。あっ、後全員女性でお願いします」

 ちょっ、ちょっと待ってよ勇者様。

「ちょっとまった」

 おっ、何か強面のおっさんが勇者の前に出て行ったぞ。

「俺は今日の為に鍛えて来たのだ。男というだけで、仲間の選考から外れるのは納得いかぬ」

 そうだ、もっと言ってやれ。

「うーん。でもさあ、一緒に旅をするわけだし、野宿とかもするわけじゃない。その中に男がいると余計なトラブルの元だと思うんだよね」

 うんうん、それもごもっともです。

「魔王を倒すのに必要なのは圧倒的な武力のはず、男女のことなど些末な問題だろう」

「武力が大事なのは間違いないけどさ。男女のことを些末な問題で済ますのはどうかと思うよ」

 勇者は普通に拒否してるけど、おっさんも引く気がないみたいだ。

 よし、ここは俺の説得スキルの出番だな。

 そして、何とか勇者の仲間に入り込むぞ。

「まあまあ、お二人とも、ここは俺が勇者の仲間になるなんてどうですかね?」

「ああ? ……まあ、それもいいかもしれないな」

「えっと、うん、いいんじゃないかな」

 こうして、俺は勇者の仲間になった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜

あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。 その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!? チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双! ※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした

桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件

エース皇命
ファンタジー
 前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。  しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。  悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。  ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。

処理中です...