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第2章……迷宮都市編
34話……助太刀
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~リバーク迷宮第5階層~
階段を下ってきたが付近にはなんの気配も無い。
今のうちに光源の魔法を展開、相変わらず豆球の方が明るいくらいだけど今は練習、使い続けることに意味があるのだ。
「さぁ行くわよ」
静かにリンが号令を出す。
俺たちは隊列を組みながら通路を進んでいく……
壁には所々4階層で見付けた魔鉱石が反射しているのが見えるが今は無視。
ミスリルを見つけることが出来れば回収するが魔鉱石はもう十分だ。
『前方より生命反応、数は2、未確認です』
未確認、つまり今まで出会っていない魔物か。
しばらくして現れたのは身長2メートルを少し超えたくらいの鬼だった。
あれがオーガかな?
ゴゥッとリンから風の魔法が放たれオーガを切り裂く、血は吹き出しているがそこまで深くはなさそうだ。
「行きます、【剛腕】!」
ソフィアは一時的に筋力を上げるスキルを使用してオーガに襲いかかる。
【剛腕】って俺も持ってるけどそういえば使ったことないな……
というか戦闘中にスキル使った記憶が無い、せっかく持ってるんだから使わないと宝の持ち腐れだな。
【剛腕】を使って鋭く突き出された槍はリンの魔法で裂けた皮膚を上手く捉えそのまま貫いた。
『生命反応消失しました』
ソフィアはまだ構えていたがウルトの声で構えを解く。
「上手く傷口を狙えましたが傷が無ければ一撃で貫くのは難しそうですね」
「やっぱり硬いのね……次は魔法無しで戦ってみる?」
「はい、相手が1匹なら挑戦してみます」
先程の戦闘の感想を話し合い次は魔法無しで戦う事にしたらしい。
俺もやってみたいな……
そこから少し移動するとまたウルトが魔物を感知、今度はオークに似た反応との事なのでおそらくオークの上位種だろう。
ハイオークかな? ソルジャーかな? ナイトかな?
現れたのは今までに見た茶色い肌のオークではなく薄らと青い肌をした2匹のオークだった。色違いかよ。
「あれは……ハイオークかしら? 実物を見るのは初めてだからあまり自身は無いけど……」
ハイオークか……まぁ武器も盾も持ってないからソルジャーとかナイトって言われても疑問の余地しか無いもんな。
2匹はこちらを見付けると勢いよく走り出した。
速度はまぁオークよりは速いな、けどそれだけだ。
走り込んでくるハイオークの1匹に対しリンが先端が鋭く尖った岩を放つ。
ハイオークが走り込んで来る分威力が増したのか岩はハイオークの顔面を貫きその命を奪った。
もう1匹のハイオークは仲間が殺られたことなど気にもとめずに接近してくる。
それに対してアンナが1歩前へ、ハイオークの攻撃を受け止める構えだ。
ハイオークの拳が振るわれ吸い込まれるようにアンナの構えた盾に直撃、【不動】も使っていないようだったので勢いと腕力に押し切られ吹き飛ばされるかと思ってみていたがアンナは少し後ろに押し込まれただけで耐えきった。
その隙にハイオークの死角に回り込んだソフィアの一撃、的確にハイオークの骨を避け心臓を貫いた。
ハイオークは一度大きく震えてそのまま倒れる。
「ハイオークの一撃は思ったほどじゃ無かったッスね、飛ばされるかと思ったけど大丈夫でした」
「皮膚もそこまでですね。多少オークより硬いくらいかと」
ハイオークはあまり問題無さそうだな、とりあえずはオーガの戦闘力を把握するまでは気をつけないとな。
それからしばらくオーガに遭遇する機会は無く、主にオークやハイオーク、稀にラッシュボアが突撃してくるという感じで順調に進んでいく。
『マスター、人間6人の生命反応を確認、オーガ4匹と戦闘中の模様。うち1人はかなり危険な状態です』
ハイオーク5匹との戦闘を終えてすぐ、ウルトが人間の生命反応を感知した。
1人は危険な状態……どうする?
「リンさん……」
「とりあえず行ってみて状況を確認するわ。助けられるようなら助けましょう」
「はい!」
「ウルト、先導よろしく!」
短い会話で方針を決定、ひとまず確認することからだ。
しかしオーガ4匹か、まだオーガの戦闘力ははっきり分かってないから少し不安はあるな。
ウルトの案内で移動すること少し、大きな広場にたどり着いた。
通路の影に身を潜め状況を確認する。
中では激しい戦いが行われており、オーガと相対しているのは4人。
剣を持った戦士が2人、盾を持った戦士が1人、そしてその後ろから魔法を使っている魔法使いが1人。
壁際では軽装の女性が倒れた鎧を着た男性を介抱している姿があった。
地面には何本かの松明が転がっており本当に最低限の視界だけはある感じだ。
戦っている4人のうち3人は今にも倒れそうなほど消耗している様子、唯一剣を持った戦士の片方だけが元気にオーガ4匹と戦っている。
「どう? 行けそう?」
「私とアンナで1匹、クリード殿に1匹、残りをあのパーティに対応して貰えるなら大丈夫だと思います」
「了解、サーシャちゃんはあの人の回復をお願い、あたしは炎の魔法で明かりを維持することに務めるから、あたしの方にオーガが来ないように注意して」
「分かった、一応リンにウルトを預けるから最悪ウルトを盾にして逃げて」
「助かるわ、出来ればウルトのことはバラしたくないから最終手段として預からせてもらうわね」
どう行動するか決めながらも戦闘を見ていたが、あの戦士すごいな……
常に動き回って誰かが集中して狙われないようにしているし、自分に来た攻撃は回避か受け流し。
カウンターでさらにヘイトを稼いで自分を狙わせる動き……
多分身体能力は俺の方が上だけど技術がすごい。
的確な判断で回避、受け流し、カウンター、さらに仲間のサポート……見習うべき動きだな。
「じゃあ行くわよ!」
気が付けば戦士の戦いに意識を持っていかれていたがリンの声で我に返る。
まずは展開していた光源の魔法を解除、剣を抜いてオーガに向けて駆け出した。
走って近付いていくと、オーガ4匹と戦っていた戦士もこちらに気付いたのか一瞬目を見開いたのが見えた。
「助太刀する、1匹寄越せ!」
「助かる!」
必要無いかもしれないが許可も貰えたので一番近くに居たオーガに攻撃を仕掛ける。
オーガは俺の攻撃に気付いて防御の体制を取った。
「【剛腕】!」
スキルを使用して筋力を強化、そのまま防御していた腕を斬り飛ばした。
「ガァァア!!」
切り落とされた左腕を抑え前のめりになるオーガ、ちょうどいい位置に首が来たな……
そのまま【剛腕】の効果が切れる前にもう一度剣を振り上げ、その首目掛けて振り下ろした。
多少の硬さは感じたが特に問題なく切断、これなら【剛腕】が無くとも斬れそうだ。
周りを見ると、ソフィアとアンナは安定のコンビネーションでオーガを封殺、すぐにでも倒せるだろう。
戦士の方は……今まで4匹相手にしてどうにかなっていた人が2匹でどうにかなるわけが無かった。
躱し、受け流し、カウンター。
オーガ2匹を相手に危なげなく一方的にダメージを与えていた。
見るのも勉強と思い戦士の戦いを見学する。
常に相手の最適な間合いから微妙にズラしている立ち位置、オーガの力を利用した流れるような受け流し、完全にオーガの体制を崩してから放たれる回避も防御も出来ないカウンター。
俺は思うままというか……身体能力と動体視力に任せた回避と攻撃をしていたと思う。技術なんて無いからね。
そんな素人目からでもわかるこの技術、すごすぎる。
教えて貰えないかな?
「はっ!」
見ているうちに戦士は1匹のオーガを袈裟懸けに深く斬り裂いた。
そのまま流れるように2匹目のオーガの首に一撃、かなり深く斬り裂いたらしく噴水のように血が吹き出した。
2匹のオーガは同時に倒れる。
それを見た戦士も腰が抜けたようにへたり込む。流石にげんかいだったようだ。
『マスター、生命反応消えていません』
他の人間が居るからかイヤホン越しに届いたウルトの声。
ハッとして倒れたオーガを見ると袈裟懸けに斬られたオーガが立ち上がろうとしていた。戦士は気付いていない――
「【瞬間加速】ッ!」
1歩目から最高速度に達することが可能になるスキルを使用して起き上がったオーガに接近、そのまま首を刎ね落とした。
戦士は声も出なかったようで、驚愕に目を見開き俺の方をじっと見つめていた。
あぶねぇ、ギリギリセーフ……
階段を下ってきたが付近にはなんの気配も無い。
今のうちに光源の魔法を展開、相変わらず豆球の方が明るいくらいだけど今は練習、使い続けることに意味があるのだ。
「さぁ行くわよ」
静かにリンが号令を出す。
俺たちは隊列を組みながら通路を進んでいく……
壁には所々4階層で見付けた魔鉱石が反射しているのが見えるが今は無視。
ミスリルを見つけることが出来れば回収するが魔鉱石はもう十分だ。
『前方より生命反応、数は2、未確認です』
未確認、つまり今まで出会っていない魔物か。
しばらくして現れたのは身長2メートルを少し超えたくらいの鬼だった。
あれがオーガかな?
ゴゥッとリンから風の魔法が放たれオーガを切り裂く、血は吹き出しているがそこまで深くはなさそうだ。
「行きます、【剛腕】!」
ソフィアは一時的に筋力を上げるスキルを使用してオーガに襲いかかる。
【剛腕】って俺も持ってるけどそういえば使ったことないな……
というか戦闘中にスキル使った記憶が無い、せっかく持ってるんだから使わないと宝の持ち腐れだな。
【剛腕】を使って鋭く突き出された槍はリンの魔法で裂けた皮膚を上手く捉えそのまま貫いた。
『生命反応消失しました』
ソフィアはまだ構えていたがウルトの声で構えを解く。
「上手く傷口を狙えましたが傷が無ければ一撃で貫くのは難しそうですね」
「やっぱり硬いのね……次は魔法無しで戦ってみる?」
「はい、相手が1匹なら挑戦してみます」
先程の戦闘の感想を話し合い次は魔法無しで戦う事にしたらしい。
俺もやってみたいな……
そこから少し移動するとまたウルトが魔物を感知、今度はオークに似た反応との事なのでおそらくオークの上位種だろう。
ハイオークかな? ソルジャーかな? ナイトかな?
現れたのは今までに見た茶色い肌のオークではなく薄らと青い肌をした2匹のオークだった。色違いかよ。
「あれは……ハイオークかしら? 実物を見るのは初めてだからあまり自身は無いけど……」
ハイオークか……まぁ武器も盾も持ってないからソルジャーとかナイトって言われても疑問の余地しか無いもんな。
2匹はこちらを見付けると勢いよく走り出した。
速度はまぁオークよりは速いな、けどそれだけだ。
走り込んでくるハイオークの1匹に対しリンが先端が鋭く尖った岩を放つ。
ハイオークが走り込んで来る分威力が増したのか岩はハイオークの顔面を貫きその命を奪った。
もう1匹のハイオークは仲間が殺られたことなど気にもとめずに接近してくる。
それに対してアンナが1歩前へ、ハイオークの攻撃を受け止める構えだ。
ハイオークの拳が振るわれ吸い込まれるようにアンナの構えた盾に直撃、【不動】も使っていないようだったので勢いと腕力に押し切られ吹き飛ばされるかと思ってみていたがアンナは少し後ろに押し込まれただけで耐えきった。
その隙にハイオークの死角に回り込んだソフィアの一撃、的確にハイオークの骨を避け心臓を貫いた。
ハイオークは一度大きく震えてそのまま倒れる。
「ハイオークの一撃は思ったほどじゃ無かったッスね、飛ばされるかと思ったけど大丈夫でした」
「皮膚もそこまでですね。多少オークより硬いくらいかと」
ハイオークはあまり問題無さそうだな、とりあえずはオーガの戦闘力を把握するまでは気をつけないとな。
それからしばらくオーガに遭遇する機会は無く、主にオークやハイオーク、稀にラッシュボアが突撃してくるという感じで順調に進んでいく。
『マスター、人間6人の生命反応を確認、オーガ4匹と戦闘中の模様。うち1人はかなり危険な状態です』
ハイオーク5匹との戦闘を終えてすぐ、ウルトが人間の生命反応を感知した。
1人は危険な状態……どうする?
「リンさん……」
「とりあえず行ってみて状況を確認するわ。助けられるようなら助けましょう」
「はい!」
「ウルト、先導よろしく!」
短い会話で方針を決定、ひとまず確認することからだ。
しかしオーガ4匹か、まだオーガの戦闘力ははっきり分かってないから少し不安はあるな。
ウルトの案内で移動すること少し、大きな広場にたどり着いた。
通路の影に身を潜め状況を確認する。
中では激しい戦いが行われており、オーガと相対しているのは4人。
剣を持った戦士が2人、盾を持った戦士が1人、そしてその後ろから魔法を使っている魔法使いが1人。
壁際では軽装の女性が倒れた鎧を着た男性を介抱している姿があった。
地面には何本かの松明が転がっており本当に最低限の視界だけはある感じだ。
戦っている4人のうち3人は今にも倒れそうなほど消耗している様子、唯一剣を持った戦士の片方だけが元気にオーガ4匹と戦っている。
「どう? 行けそう?」
「私とアンナで1匹、クリード殿に1匹、残りをあのパーティに対応して貰えるなら大丈夫だと思います」
「了解、サーシャちゃんはあの人の回復をお願い、あたしは炎の魔法で明かりを維持することに務めるから、あたしの方にオーガが来ないように注意して」
「分かった、一応リンにウルトを預けるから最悪ウルトを盾にして逃げて」
「助かるわ、出来ればウルトのことはバラしたくないから最終手段として預からせてもらうわね」
どう行動するか決めながらも戦闘を見ていたが、あの戦士すごいな……
常に動き回って誰かが集中して狙われないようにしているし、自分に来た攻撃は回避か受け流し。
カウンターでさらにヘイトを稼いで自分を狙わせる動き……
多分身体能力は俺の方が上だけど技術がすごい。
的確な判断で回避、受け流し、カウンター、さらに仲間のサポート……見習うべき動きだな。
「じゃあ行くわよ!」
気が付けば戦士の戦いに意識を持っていかれていたがリンの声で我に返る。
まずは展開していた光源の魔法を解除、剣を抜いてオーガに向けて駆け出した。
走って近付いていくと、オーガ4匹と戦っていた戦士もこちらに気付いたのか一瞬目を見開いたのが見えた。
「助太刀する、1匹寄越せ!」
「助かる!」
必要無いかもしれないが許可も貰えたので一番近くに居たオーガに攻撃を仕掛ける。
オーガは俺の攻撃に気付いて防御の体制を取った。
「【剛腕】!」
スキルを使用して筋力を強化、そのまま防御していた腕を斬り飛ばした。
「ガァァア!!」
切り落とされた左腕を抑え前のめりになるオーガ、ちょうどいい位置に首が来たな……
そのまま【剛腕】の効果が切れる前にもう一度剣を振り上げ、その首目掛けて振り下ろした。
多少の硬さは感じたが特に問題なく切断、これなら【剛腕】が無くとも斬れそうだ。
周りを見ると、ソフィアとアンナは安定のコンビネーションでオーガを封殺、すぐにでも倒せるだろう。
戦士の方は……今まで4匹相手にしてどうにかなっていた人が2匹でどうにかなるわけが無かった。
躱し、受け流し、カウンター。
オーガ2匹を相手に危なげなく一方的にダメージを与えていた。
見るのも勉強と思い戦士の戦いを見学する。
常に相手の最適な間合いから微妙にズラしている立ち位置、オーガの力を利用した流れるような受け流し、完全にオーガの体制を崩してから放たれる回避も防御も出来ないカウンター。
俺は思うままというか……身体能力と動体視力に任せた回避と攻撃をしていたと思う。技術なんて無いからね。
そんな素人目からでもわかるこの技術、すごすぎる。
教えて貰えないかな?
「はっ!」
見ているうちに戦士は1匹のオーガを袈裟懸けに深く斬り裂いた。
そのまま流れるように2匹目のオーガの首に一撃、かなり深く斬り裂いたらしく噴水のように血が吹き出した。
2匹のオーガは同時に倒れる。
それを見た戦士も腰が抜けたようにへたり込む。流石にげんかいだったようだ。
『マスター、生命反応消えていません』
他の人間が居るからかイヤホン越しに届いたウルトの声。
ハッとして倒れたオーガを見ると袈裟懸けに斬られたオーガが立ち上がろうとしていた。戦士は気付いていない――
「【瞬間加速】ッ!」
1歩目から最高速度に達することが可能になるスキルを使用して起き上がったオーガに接近、そのまま首を刎ね落とした。
戦士は声も出なかったようで、驚愕に目を見開き俺の方をじっと見つめていた。
あぶねぇ、ギリギリセーフ……
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