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第4章……グリエル奪還編
83話……勇者たちとの再開
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「……なんだって?」
ガーシュに戻った俺たちは早速ギルドマスターに面会を求めすぐに昨日と同じ執務室に案内されていた。
「言葉通りです。グレートビートルを発見しました」
「いや……本当に? 私の記憶が正しければ依頼したのは昨日の夕方なのだが……」
ギルドマスターは混乱している!
「まぁ……神器の力ですよ。ジェイクさんは俺のことは聞いていますか?」
「あ、あぁ、フィス殿から聞いている。ヒデオ殿たちと同じく召喚された勇者で、その……」
ジェイクさんは言い淀むが言いたいことはわかる。
「実力不足ということで追い出されましたね。今ではまぁ……なんとか戦えるようにはなりましたが」
「それは謙遜でしょう、確かな実力と実績が無ければミスリルランクにはなれませんからな」
はは……と苦笑いでお茶を濁す。
ここは日本では無いのだからあんまり謙遜が過ぎると嫌味にしか聞こえないかもしれない、気を付けないとな。
「それで場所なのですが……」
コホンと咳払いを入れて話を変える。
ジェイクさんも先程までは笑っていたが真剣な表情になった。
「グリエル迷宮の北西、小さな森の中で発見しました」
「森の中か……」
「えぇ、それに迷宮からはフライングビートルが湧き出していましたね。何も対策せずにグレートビートルに挑んでしまうと迷宮から湧き出してきたフライングビートルの強襲を受ける可能性が高いと思います」
ふむ……とジェイクさんは顎に手を当てて難しそうな顔をして何かを考えているようだ。
あぁ……嫌な予感しかしない。
「クリード殿、依頼をお願いしたいのだが……」
ほら来た。
「なんでしょう?」
「フィス殿の話だとクリード殿の神器は多人数を運べるとのこと、勇者殿たちと共にグレートビートルの下へ向かい勇者殿がグレートビートルを倒すまでの間フライングビートルの相手をお願いしたい」
だよねぇ……絶対そう来るよねぇ……
「報酬は白金貨1枚、どうだろう受けて貰えないだろうか?」
顔には出さないように心の中で大きくため息を吐く。
予想はしてたし早期解決のためには受けない訳にもいかないんだよなぁ……
「承ります」
「そうか! ありがとう! 休息は必要か?」
「いえ……すぐにでも出られます」
嫌なことはさっさと終わらせよう。
街でやることも無いので素直にそう答える。
「分かった、それならすぐに勇者殿たちを呼んでこよう」
ジェイクさんはすぐに人を呼んで指示を出す。
指示を受けた男は早足で部屋から出てすぐに走り出した。
「あとは勇者殿が来るのを待つだけだな……」
今までは俺たちは立って話をしていたが応接セットのソファに座るよう勧められたので腰を下ろす。
ジェイクさんがベルを鳴らして紅茶と茶菓子を用意させて俺たちに振る舞ってくれる。
ここで待てということか。
ジェイクさんに迷宮でのことなどを聞かれながら待つこと1時間と少し、そろそろ話す内容に窮した頃廊下から誰かが小走りで近付いてくる気配が漂ってきた。
勇者たちかな?
コンコンと扉をノックされる。
「どうぞ」
ジェイクさんが返事をすると扉が開き先程勇者たちを呼びに行った男性と6人の若者が入室してきた。
「お待たせしました。勇者様方をお連れしました」
「ご苦労、クリード殿、こちらが勇者殿たちです。勇者殿、こちらがグレートビートルを発見してくれたミスリルランク冒険者自由の翼のみなさんです」
まぁ面識あるかもしれませんが、と俺たちを紹介してくれた。
「みなさんはじめまして、俺が勇者光乃英雄です。こっちが仲間の……」
「媛野愛子よ。職業は剣聖」
「聖騎士の高瀬知也だ」
「と、徳之島賢人です。賢者です」
「逆川香織、忍者」
「えっと……せ、聖女に任命されましたベラです!」
それぞれ自己紹介された。
ベラって娘は知らないけど他はなんとなく見覚えがあるくらいだな。
「ミスリルランク冒険者パーティ自由の翼リーダーの久里井戸玲央です。召喚された初日に少しだけ会ってるけど覚えてるかな?」
「アルマン教国が聖女サーシャ・ライノスです。よろしくお願いしますね勇者様方、聖女ベラ様」
「聖女サーシャの護衛の大魔道士リン」
「同じく護衛の槍闘士ソフィア」
「同じく護衛の重戦士アンナッス!」
「この前剣姫って職業に昇進したばかりのケイトです」
こちらが1人ずつ自己紹介していくと勇者たちの目線が1人ずつズレていくのが見えて面白い。
だけど1人だけ、勇者光乃の視線だけが一点に固定されている。
勇者の視点はサーシャに……厳密に言うとサーシャの顔の下……胸の辺りに視線が固定されている。
見るなバカ、ぶん殴るぞ。
「自己紹介も終わったようなので依頼の話をさせてもらいます。今回の依頼内容はグレートビートルの討伐となります」
ジェイクさんが仕事の話を始めたことでようやく勇者の視線がサーシャから外れジェイクさんに向く。
不躾な視線ってわかるものだね、男の俺でもあれだけ感じたんだから女性にはもっとあからさまに分かるだろう。
これは俺も気を付ける必要があるな。
ジェイクさんから作戦内容を聞いて全員が納得、早速出発することになった。
憂鬱だなぁ……一緒に行動しないとはあんま思えない、ウルトの中で隔離してやろうか……いやそれは流石にダメか。
全員で街の外へと移動していると大変視線を集める。
まぁほとんどが薄く緑に輝くミスリルの鎧を着用しているしサーシャはなんか地味な修道服姿なのに神々しいし仕方ないだろう。
人数多いしね。
しかしなんだか微妙な視線を感じる。
その視線は俺たちではなく勇者たちに向けられているような気がするのでおそらくあまり前線に出ていない勇者たちに向けた住民たちの非難の視線だろう。
微妙な気分になりながら俺たちはそれ以外特に問題無く街の外へと出ることが出来た。
ガーシュに戻った俺たちは早速ギルドマスターに面会を求めすぐに昨日と同じ執務室に案内されていた。
「言葉通りです。グレートビートルを発見しました」
「いや……本当に? 私の記憶が正しければ依頼したのは昨日の夕方なのだが……」
ギルドマスターは混乱している!
「まぁ……神器の力ですよ。ジェイクさんは俺のことは聞いていますか?」
「あ、あぁ、フィス殿から聞いている。ヒデオ殿たちと同じく召喚された勇者で、その……」
ジェイクさんは言い淀むが言いたいことはわかる。
「実力不足ということで追い出されましたね。今ではまぁ……なんとか戦えるようにはなりましたが」
「それは謙遜でしょう、確かな実力と実績が無ければミスリルランクにはなれませんからな」
はは……と苦笑いでお茶を濁す。
ここは日本では無いのだからあんまり謙遜が過ぎると嫌味にしか聞こえないかもしれない、気を付けないとな。
「それで場所なのですが……」
コホンと咳払いを入れて話を変える。
ジェイクさんも先程までは笑っていたが真剣な表情になった。
「グリエル迷宮の北西、小さな森の中で発見しました」
「森の中か……」
「えぇ、それに迷宮からはフライングビートルが湧き出していましたね。何も対策せずにグレートビートルに挑んでしまうと迷宮から湧き出してきたフライングビートルの強襲を受ける可能性が高いと思います」
ふむ……とジェイクさんは顎に手を当てて難しそうな顔をして何かを考えているようだ。
あぁ……嫌な予感しかしない。
「クリード殿、依頼をお願いしたいのだが……」
ほら来た。
「なんでしょう?」
「フィス殿の話だとクリード殿の神器は多人数を運べるとのこと、勇者殿たちと共にグレートビートルの下へ向かい勇者殿がグレートビートルを倒すまでの間フライングビートルの相手をお願いしたい」
だよねぇ……絶対そう来るよねぇ……
「報酬は白金貨1枚、どうだろう受けて貰えないだろうか?」
顔には出さないように心の中で大きくため息を吐く。
予想はしてたし早期解決のためには受けない訳にもいかないんだよなぁ……
「承ります」
「そうか! ありがとう! 休息は必要か?」
「いえ……すぐにでも出られます」
嫌なことはさっさと終わらせよう。
街でやることも無いので素直にそう答える。
「分かった、それならすぐに勇者殿たちを呼んでこよう」
ジェイクさんはすぐに人を呼んで指示を出す。
指示を受けた男は早足で部屋から出てすぐに走り出した。
「あとは勇者殿が来るのを待つだけだな……」
今までは俺たちは立って話をしていたが応接セットのソファに座るよう勧められたので腰を下ろす。
ジェイクさんがベルを鳴らして紅茶と茶菓子を用意させて俺たちに振る舞ってくれる。
ここで待てということか。
ジェイクさんに迷宮でのことなどを聞かれながら待つこと1時間と少し、そろそろ話す内容に窮した頃廊下から誰かが小走りで近付いてくる気配が漂ってきた。
勇者たちかな?
コンコンと扉をノックされる。
「どうぞ」
ジェイクさんが返事をすると扉が開き先程勇者たちを呼びに行った男性と6人の若者が入室してきた。
「お待たせしました。勇者様方をお連れしました」
「ご苦労、クリード殿、こちらが勇者殿たちです。勇者殿、こちらがグレートビートルを発見してくれたミスリルランク冒険者自由の翼のみなさんです」
まぁ面識あるかもしれませんが、と俺たちを紹介してくれた。
「みなさんはじめまして、俺が勇者光乃英雄です。こっちが仲間の……」
「媛野愛子よ。職業は剣聖」
「聖騎士の高瀬知也だ」
「と、徳之島賢人です。賢者です」
「逆川香織、忍者」
「えっと……せ、聖女に任命されましたベラです!」
それぞれ自己紹介された。
ベラって娘は知らないけど他はなんとなく見覚えがあるくらいだな。
「ミスリルランク冒険者パーティ自由の翼リーダーの久里井戸玲央です。召喚された初日に少しだけ会ってるけど覚えてるかな?」
「アルマン教国が聖女サーシャ・ライノスです。よろしくお願いしますね勇者様方、聖女ベラ様」
「聖女サーシャの護衛の大魔道士リン」
「同じく護衛の槍闘士ソフィア」
「同じく護衛の重戦士アンナッス!」
「この前剣姫って職業に昇進したばかりのケイトです」
こちらが1人ずつ自己紹介していくと勇者たちの目線が1人ずつズレていくのが見えて面白い。
だけど1人だけ、勇者光乃の視線だけが一点に固定されている。
勇者の視点はサーシャに……厳密に言うとサーシャの顔の下……胸の辺りに視線が固定されている。
見るなバカ、ぶん殴るぞ。
「自己紹介も終わったようなので依頼の話をさせてもらいます。今回の依頼内容はグレートビートルの討伐となります」
ジェイクさんが仕事の話を始めたことでようやく勇者の視線がサーシャから外れジェイクさんに向く。
不躾な視線ってわかるものだね、男の俺でもあれだけ感じたんだから女性にはもっとあからさまに分かるだろう。
これは俺も気を付ける必要があるな。
ジェイクさんから作戦内容を聞いて全員が納得、早速出発することになった。
憂鬱だなぁ……一緒に行動しないとはあんま思えない、ウルトの中で隔離してやろうか……いやそれは流石にダメか。
全員で街の外へと移動していると大変視線を集める。
まぁほとんどが薄く緑に輝くミスリルの鎧を着用しているしサーシャはなんか地味な修道服姿なのに神々しいし仕方ないだろう。
人数多いしね。
しかしなんだか微妙な視線を感じる。
その視線は俺たちではなく勇者たちに向けられているような気がするのでおそらくあまり前線に出ていない勇者たちに向けた住民たちの非難の視線だろう。
微妙な気分になりながら俺たちはそれ以外特に問題無く街の外へと出ることが出来た。
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