異世界勇者のトラック無双。トラック運転手はトラックを得て最強へと至る(トラックが)

愛飢男

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第4章……グリエル奪還編

96話……2度目の攻略

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 ここから先に冒険者はほぼ居ない、そう聞いていたので6階層はウルトで駆け抜ける。
 6階層から新たに出現する魔物はリザードマンだが、こいつの保有スキルは【堅牢】、必要無いので冒険者ギルドの張り紙で見た3匹分だけ狩って先に進む。

 ボスの赤いオーガは【剛腕剛撃】青いのは【疾風加速】だったのでウルトで撥ね飛ばして終了。

 7階層では人狼……ワーウルフと虎人間……ワータイガー両方が【俊敏】というスキルを保有していたのでケイトが出撃、強欲の剣を使い一撃で倒してスキルを得た。

 やはり能力を奪うにはケイトがトドメを刺す必要があるらしい。
 発動条件も分かったのであとはケイトが持っていないスキルを持つ魔物を探すだけだ。

 ボスのオーガキングは【剛腕剛撃】と【疾風加速】の両方を持っていたがケイトも両方持っているので無視、8階層へと進む。

 8階層、ここでケイトはオルトロスを倒して【空歩】を習得、ギカンテスからは予想外にも【直感強化】を得た。

 ギガンテスからはてっきりパワー系のスキルを得られるものとばかり思っていたのでこれは意外だった。他にもこういう魔物いそうだな……

 8階層のボスケルベロスからはオルトロスのスキル【空歩】の上位スキルでもあり俺も持っている【天駆】を獲得、俺のアドバンテージがどんどん無くなっていく。

 さて実質最終階層となる9階層、まず発見したのはギガンテスだがこれはもうスキルを回収しているのでそのままウルトで撥ね飛ばす。
 その後もギガンテスやオルトロスはちょこちょこ現れるが新たな魔物は姿を見せない。
 とりあえずミノタウロスはよ。

『ゴーレムを発見しました』

 9階層を走り回ること数十分、ようやく新たな魔物を発見することが出来た。

「スキルは?」
『少々お待ちください……確認しました。【鉄壁】を所持しています』

【鉄壁】か、確かケイトは【堅牢】は持ってるけど【鉄壁】は持ってなかったな。

「行ってきます!」

 ケイトは立ち上がりウルトから降りていった。

 そのまま強欲の剣を構えてゴーレムに突進、【天駆】を使用したのか空中を駆けて行きゴーレムの首を斬り飛ばした。

 ゴーレムはそのまま後方に倒れ岩の体が崩れ砂の山になる。
 ケイトは砂の中から魔石を拾って戻って来た。

「【鉄壁】獲得成功したよ!」
「お疲れ様、あとはミノタウロスだな!」
「クリード様9階層に来てからそれしか言っていませんよ……」

 だってミノタウロス欲しいもん。

 ゴーレムを倒してからおよそ1時間、ようやく第一ミノタウロスを発見することが出来た。

「ウルト、ミノタウロスのスキルは?」
「はい……ありませんね」

 ありませんか……

「んー……ウルトに任せてもいいんだけど美味い肉のためにちょっと首刎ねてくる」

 ウルトで撥ねるより剣で首刎ねた方がお肉は美味しいはず!

 ウルトから降りてミスリルの剣を抜いてミノタウロスの背後に忍び寄り一撃で首をはねた。

【無限積載】を使って速やかに血抜きと解体を済ませて戻るとみんなから呆れたような視線を向けられた。

 仕方ないじゃない、オークは美味いけど何となく豚肉っぽいんだもの。
 牛肉っぽいミノタウロス食べたいんだよ。

 念願のミノタウロスも狩れたのでボス部屋へ移動、結構距離はあったけど第二ミノタウロスは出現すること無くボス部屋にたどり着いてしまった。

 扉を開け中に入ると同時にウルトの解析鑑定を発動。
 どうやらサイクロプスくんは【生命力強化】と【剛力無双】を所持しているようだ。

「この場合どうなるんだ?  どっちかだけ?  両方?」
「どうなんだろ?  とりあえずやっつけてくるね!」
「あ、ちょ!」

 立ち上がりウルトから降りていこうとするケイトの腕を掴み止める。

「ウルトの体当たりで転倒させてからの方が楽だし安全だよ」
「そっか、そうだよね……ウルトさんお願いします」
『お任せ下さい』

 弱体化してるとはいえウルトに傷をつけた相手だからね、ケイトに万が一のことがあったら困る。

 ウルトがサイクロプスに体当たりを仕掛けて押し倒す。
 そのまま上に乗り動きを封じてからケイトが降りてとどめを刺した。

「【剛力無双】と【生命力強化】両方手に入ったよ!」

 テンション高めでケイトは戻ってきた。
 どうやら複数スキル保持している魔物も倒せばそれらを奪えるらしい。

 これはちょっとチート武器過ぎない?

 何はともあれサイクロプスを撃破したのでボス部屋を抜けて安全地帯へと進む。

「階扉は……消えてるな」

 安全地帯から10階層に続く扉は影も形も残っていない。
 マンモンが復活するまではあの部屋に行くことも出来ないということか。

「クリード様、時間もちょうどいいですしここで昼食を摂りませんか?」

 訓練の日々を思い出して遠い目をしていた俺にサーシャが話しかけてきた。
 時計を見ると11時半過ぎ、確かにちょうどいい時間だな。

「そうだね、そうしようか」
「ではすぐに用意しますね」

 サーシャはウルトに頼んで食材や調理器具を取り出して料理を始めた。
 今日は何作ってくれるのかな?

「クリードくんちょっといいかな?」

 サーシャがミノ肉を取り出したのを見てワクワクしていると今度はケイトに話しかけられた。

 振り替えって見るとケイトはバツの悪そうな顔をしていてその後ろでは何故かソフィアが蹲っていた。

「どしたの?」

 というか何があったの?

「いやぁ……【剛力無双】の効果を確かめてみようと思ってソフィアと力比べしたんだけど……」

 なるほど察した。
 ソフィアはパワー型というよりスピード型だからね、相手にならなかったんだね……

「いいよ、やろうか」
「ありがとう、まずはスキル無しでお願い」

 両手の平をこちらに向けてきたので俺もそれに合わせて手4つの姿勢。

「いつでもいいよ」
「いくよ!」

 言葉と同時にケイトは力を込めて俺の腕を押し込んでくる。
 それを受けこちらも力を入れて逆に押し返す。

 ケイトはかなり押し込まれて辛そうだ。

「やっ……ぱり強いね、じゃあいくよ、【剛力無双】!」

 ケイトごスキルを発動した瞬間に体勢をひっくり返された。
 俺の手首も完全に返されてさらに押し込まれる。

「痛い痛い痛い痛い!」

 慌てて俺も【剛力無双】を発動して押し返す。
 ふぅ、折れるかと思った。

 少し俺が押している状態くらいまで押し返して力比べは終了、ケイトはすごい顔で「ぐぬぬ」とか言ってたけど女の子としてそれは大丈夫?

 それから食事の支度ができるまで軽く訓練をして昼食を食べてから帰還することにした。
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