212 / 266
積み残し編……もうちょっと続くんじゃよ
懐妊
しおりを挟む
「ただいま」
「おかえりなさい」
自宅のリビングへと戻ると、リンを除くよめーずが揃ってお茶を飲んでいた。
「レオ様、おめでとうございます」
「ん? いきなりどうしたの?」
王宮での話を切り出そうとしたが、先にサーシャに祝いの言葉を投げかけられた。
「リンさんですが、赤ちゃんが出来ています」
「マジで!?」
ということは体調不良は初期症状だったのか……
ちなみにサーシャとソフィアはそういうのは全然無くて、月のものが来ないからと言う理由で発覚していた。
「羨ましいですわ。わたくしは早くて来年ですか……」
ベラは残念そうにお腹の辺りを撫でている。
まだ未成年だからね……せめて成人として認められる15歳までは待ってね。
「レオ様、あたしも早く欲しい」
イリアーナとは子作りを始めてまだ間もない、そのうち出来ると思うよ。
「自分はソフィアが産んでからお願いするッス」
アンナは責任感が強いからな。
別に護衛はフィリップやジェイドも居るのから気にしなくてもいいのに。
それぞれに返事を返して俺もソファに腰をおちつける。
すぐにサーシャがお茶を淹れてくれたのでお礼を言って受け取り一口飲む。心が安らぐ……
「それで、お城では何があったのですか?」
そうだった、まったりしている場合ではなかった。
「どうにもきな臭いね。王国から布告があったみたい」
会議室で聞いた王国からの布告の内容を話すと、よめーずは難しい顔をする。
「レオ様を引き渡せ、ですか……」
「まぁ引き渡さないって決めてくれたからね。そうなると……」
「戦争ですか……」
教国と王国の戦争、その話になった途端にベラの纏う空気が重苦しいものへと変わった。
「みなさま……その……申し訳ありません」
ベラは俺やよめーずに対して頭を下げる。
そんなことする必要無いのに。
「頭を上げてください。ベラさんが謝る必要はありませんよ」
「しかし……」
「今回の王国からの布告は明らかに言いがかりです。ベラ殿が責任を感じる必要はありません」
言いがかりというよりイチャモンだよね。
「そうッスよ、自分たちの旦那さんがなんとかしてくれるッスからベラさんは心配しなくていいッスよ!」
こういう時、アンナの明るさはありがたい。
言ってる内容は全部俺に丸投げなんだけどね。
「ベラは、仲間」
「みなさん……」
ベラはみんなから優しい言葉をかけられて嬉しそうだ。
俺は何も言っていないが同意を示すためにうんうんと頷いておく。
「まぁ話を戻して……それでクリード家としても軍を出さないといけないんだよな」
「それは私たちではなくマークやダニエルさんに相談しなければなりませんね」
今クリード家の実権を握っているのはその2人だからな。
俺も領主権限は持ってるけど使うこと無いし。
「とりあえず……俺も出陣するからジェイドとフィリップは連れて行こうと思ってる。あとは警備隊から100人程度かな? 開発にあまり影響の無いように最小限で構わないって言われてるからそれくらい出せば十分でしょ?」
「そうですね。リンさんが同行出来れば良かったのですが……」
確かにリンが居てくれたら心強いけど、絶対に無理はさせられないからな。
嫁が妊娠中なんだ、旦那の俺が頑張らないでどうするよ。
「自分も行けるッスよ?」
「あたしも」
「わたくしは……王国相手ですので大人しくしておきますわ……」
うーん……
アンナも連れて行こうかと思ったのだが、ジェイドとフィリップを連れて行くならこの家の守りが薄くなるし、それならアンナには残ってもらった方がいいのかな?
正直教国より嫁が大切だし……ウルトを呼び戻して護衛に当てるか?
戦争自体は俺とジェイド、フィリップが居れば戦力としては十分だろうし。
そういえばこの前聞いたんだけど、ジェイドは83レベルの竜騎士でフィリップは55レベルの剣闘士らしい。
ジェイドはもちろん、下手をすれば今の俺よりフィリップの方が強いんじゃないかな?
俺今レベル47だし。
まぁ魔力と魔攻がAになったから、広範囲殲滅は任せて貰って構わない。
ジェイドとフィリップは俺の護衛だな。
いや……ウルトを家の護衛に残すのならアンナも連れて行ってジェイドは特攻させた方がいいか?
その辺は作戦次第かな。
極論すれば俺とウルトだけで参戦して他は全員自宅警備、戦場でウルトを走らせれば全てが終わるのだがさすがにそれはなぁ……
「とにかく、マークとダニエルにも話をしてくるよ」
「分かりました。行ってらっしゃいませ」
残っていたお茶を一息で飲み干して【傲慢なる者の瞳】を使い領都を確認、クリード侯爵領へと転移する。
「おかえりなさい」
自宅のリビングへと戻ると、リンを除くよめーずが揃ってお茶を飲んでいた。
「レオ様、おめでとうございます」
「ん? いきなりどうしたの?」
王宮での話を切り出そうとしたが、先にサーシャに祝いの言葉を投げかけられた。
「リンさんですが、赤ちゃんが出来ています」
「マジで!?」
ということは体調不良は初期症状だったのか……
ちなみにサーシャとソフィアはそういうのは全然無くて、月のものが来ないからと言う理由で発覚していた。
「羨ましいですわ。わたくしは早くて来年ですか……」
ベラは残念そうにお腹の辺りを撫でている。
まだ未成年だからね……せめて成人として認められる15歳までは待ってね。
「レオ様、あたしも早く欲しい」
イリアーナとは子作りを始めてまだ間もない、そのうち出来ると思うよ。
「自分はソフィアが産んでからお願いするッス」
アンナは責任感が強いからな。
別に護衛はフィリップやジェイドも居るのから気にしなくてもいいのに。
それぞれに返事を返して俺もソファに腰をおちつける。
すぐにサーシャがお茶を淹れてくれたのでお礼を言って受け取り一口飲む。心が安らぐ……
「それで、お城では何があったのですか?」
そうだった、まったりしている場合ではなかった。
「どうにもきな臭いね。王国から布告があったみたい」
会議室で聞いた王国からの布告の内容を話すと、よめーずは難しい顔をする。
「レオ様を引き渡せ、ですか……」
「まぁ引き渡さないって決めてくれたからね。そうなると……」
「戦争ですか……」
教国と王国の戦争、その話になった途端にベラの纏う空気が重苦しいものへと変わった。
「みなさま……その……申し訳ありません」
ベラは俺やよめーずに対して頭を下げる。
そんなことする必要無いのに。
「頭を上げてください。ベラさんが謝る必要はありませんよ」
「しかし……」
「今回の王国からの布告は明らかに言いがかりです。ベラ殿が責任を感じる必要はありません」
言いがかりというよりイチャモンだよね。
「そうッスよ、自分たちの旦那さんがなんとかしてくれるッスからベラさんは心配しなくていいッスよ!」
こういう時、アンナの明るさはありがたい。
言ってる内容は全部俺に丸投げなんだけどね。
「ベラは、仲間」
「みなさん……」
ベラはみんなから優しい言葉をかけられて嬉しそうだ。
俺は何も言っていないが同意を示すためにうんうんと頷いておく。
「まぁ話を戻して……それでクリード家としても軍を出さないといけないんだよな」
「それは私たちではなくマークやダニエルさんに相談しなければなりませんね」
今クリード家の実権を握っているのはその2人だからな。
俺も領主権限は持ってるけど使うこと無いし。
「とりあえず……俺も出陣するからジェイドとフィリップは連れて行こうと思ってる。あとは警備隊から100人程度かな? 開発にあまり影響の無いように最小限で構わないって言われてるからそれくらい出せば十分でしょ?」
「そうですね。リンさんが同行出来れば良かったのですが……」
確かにリンが居てくれたら心強いけど、絶対に無理はさせられないからな。
嫁が妊娠中なんだ、旦那の俺が頑張らないでどうするよ。
「自分も行けるッスよ?」
「あたしも」
「わたくしは……王国相手ですので大人しくしておきますわ……」
うーん……
アンナも連れて行こうかと思ったのだが、ジェイドとフィリップを連れて行くならこの家の守りが薄くなるし、それならアンナには残ってもらった方がいいのかな?
正直教国より嫁が大切だし……ウルトを呼び戻して護衛に当てるか?
戦争自体は俺とジェイド、フィリップが居れば戦力としては十分だろうし。
そういえばこの前聞いたんだけど、ジェイドは83レベルの竜騎士でフィリップは55レベルの剣闘士らしい。
ジェイドはもちろん、下手をすれば今の俺よりフィリップの方が強いんじゃないかな?
俺今レベル47だし。
まぁ魔力と魔攻がAになったから、広範囲殲滅は任せて貰って構わない。
ジェイドとフィリップは俺の護衛だな。
いや……ウルトを家の護衛に残すのならアンナも連れて行ってジェイドは特攻させた方がいいか?
その辺は作戦次第かな。
極論すれば俺とウルトだけで参戦して他は全員自宅警備、戦場でウルトを走らせれば全てが終わるのだがさすがにそれはなぁ……
「とにかく、マークとダニエルにも話をしてくるよ」
「分かりました。行ってらっしゃいませ」
残っていたお茶を一息で飲み干して【傲慢なる者の瞳】を使い領都を確認、クリード侯爵領へと転移する。
5
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる