あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

文字の大きさ
1,068 / 1,104
第018部 友よ、また…/はじめまして、こんにちは、さようなら

第051話 約束破壊1-11(蒐集家事変case1-11超越行為)/第051話 《アシュエット》偏 一服

しおりを挟む
第051話 約束破壊1-11(蒐集家事変case1-11超越行為)
「§羽根よ跳ねよ集い募り散れ離れ別れ分れ割れよ§」
森を走らせる車、少し先が拓け…崖でもあるのかと崇幸と大河は身構え、エスティアは無表情にルンカはわくわくしていた。
蒐集家の詠唱が終わり崖が見える…が崖の先の向こう側はかなり離れている、数十メートル…百メートル弱といった空中をそのまま進み植物…木、枝、葉、蔦、花、根で構成された翼が両サイドから生え空を飛ぶ。
「わあ、すごーい飛んでる」
「すごい…下…遠い」
「はー蒐集家さんすごいな」
『……異界の魔法…超越……過剰出力…」
千眼が人型に戻り崇幸の隣で蒐集家をミラー越しに見つめる、蒐集家はいつもと変わらない表情で前を見、向かいの崖に到着する際の振動と森の木々を植物の翼で傷つけ着地した。
「……おい?」
「…すみません、少し衝撃がありましたね」
「そんな事はいいんだ、ここからなら村に近いのか?」
「ええ、後…10分程で…」
『《アタラクシア》での超越行為を確認、余剰過剰天魔力によりこの騎乗物は進化可能となり、使用されている神鋼、魔鉄、聖魔石、魔聖石により4つの進化の道が発生、または進化否定も可能とする、その場合は《アタラクシア》の規定によりランクを新たに制定、神話級となる。進化を望むか?拒否をするか?』
蒐集家が衝撃を与えた事を詫び、ここから車で10分程だという村に急ごうとすればフロントガラスに文字が浮かび風早達とは違う無機質な声が聞こえ走行不能となる。
「…《悪夢龍》の剣が吸収し吐き出した瘴気を吸収または消失等が出来る進化先は?」
『ない、通常の瘴気であれば神鋼を推奨、《宇宙龍:ナイトメア》の変質瘴気を吸収可能騎乗物は進化ではなく転生を推奨とする、その場合必要物は以下魔神の血、魔人の瞳、魔王の血、逾槭?陦?である』
『キャンセルで』
「瘴気を吸収する手立ては他にもあるだろう?」
「無理に転生とかする必要はないな、神鋼での進化にしよう」
「蒐集家さん、父さんの血ある?」
「ありますよ」
「じゃ、俺の眼あげる」
大河と崇幸が即声を合わせる、其処までするくらいなら他の方法を探す…つもりだったがルンカが蒐集家に訊ね蒐集家は答え躊躇わずルンカは自身の左眼に人差し指と中指と親指を突き立てぐちゅりと笑いながら抉った…。

第051話 《アシュエット》偏 一服
「う…なんてこと…」
「ルンカ!なんてことを…」
「眼を抉ったりなんかしたら流石の魔人でも…すぐに再生…しないだろう」
「…ルンカさんの眼を転生に使えばルンカさんの眼は元に戻りません」
蒼夜が画面越しにルンカの所業に口元を押さえ風呂から戻ったギーギスの顔色が一変し、ナチェが冷静に見ていた。
外神はルンカがした事、使用してしまえば眼は転生する車に組み込まれてしまい再生はしないが、ルンカはそれを識った上での行為だろう外神はそれを大河達に言うつもりはない、転生を見てみたいと思ったからだ。
蒐集家が使った魔法も興味深い、本来の蒐集家の底知れぬ実力の一片を垣間見る事が出来た、過剰余力の力は制御する者がいないからだろう…。
「転生…何になるか興味深いですね」
「あー外神が感情出してるぞ、悪い方に。こういう時は良くない事が起こりそうだな」
外神と付き合いの長いギーギスが肩を竦める、これに共感してくれるマユラとシュリは絶賛サウナで整っている最中だ、ギーギスは遠い目をした。
「ルンカっちはグリっちとおんなじがいいんでしょ、はいもう寝れないしお茶でものんで」
懐記が用意してくれた熱い緑茶を振る舞う、佳月はそれに酒を入れて割る、もう真夜中といっても言い時間だ懐記は自分と外神にはカフェオレを淹れて飲む。
「落ち着く…けど…お父さんといっしょかー」
「危険な思想…でもこの子はそれを望んでいる…」
懐記の考えに蒼夜は写真で見せて貰ったグローリーの美しい金眼と深い夜の闇色の瞳を思い出す、佳月は緑茶割を呑みながらルンカの心情を危険だと言うのと同時に父親への思慕も感じられた…。
「ルンカっち…でも後でグリっちから怒られて、グリっち泣くかも」
「…そうですね」
ルンカの無邪気に笑う姿、大河や崇幸が怒っても一番手っ取り早い方法を選んだと言うだけだろう、ならば後で盛大にグローリーに怒られて泣かれてもう2度とやろうと思わないようにすればいい…。





あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EX~売れない男は異世界で夢を見るけど現実も見る~
track.079 夜は静かに
「もう暗くなってきたな、そろそろ休もう」
「そうですね、馬車の中で寝ればいいですし…見張りも…ミック達がしてくれますからね」
「腹へったー」
「あ、あ」
暗くなって来た空を見上げ鍔騎が休もうと言い馬車は適当な木の下で停まり、背筋を伸ばしながら馬車を降りて食事の支度を始めた。
『スライムとクモが合同でテーブルと椅子を造りました、使って下さい』
「お、すごいなーこのテーブルクロスも…綺麗だな…高級店みたいだ…」
「これを使って食事…ですか」
「汚せないだろ…」
「あぅ?」
出されたテーブルと椅子は魔石で造られ、それに掛けられたテーブルクロスは緻密な花の装飾を施した物で鍔騎達はこれで食事して汚すのは…と思うがクモはキラキラと数多い眼を輝かせてさあ、使ってと言っているようで諦めてテーブルに座った。
『こういう物はすぐ出来ますし、売りますから幾らでも使って下さい』
「いくらするんでしょうか…」
「貴族とかに売るのか?」
『皆さんが使うこのクロスにはゼタリアの毛が使われています』
『うんぐ!』
「大丈夫か!2人とも!」
「あうあう」
聖物の毛を使っていると言われ飲みかけの茶を咽せそうになり慌ててテーブルクロスから離れて咳き込み、鍔騎が背中を擦り慌ててアルトも首を傾げた。
「そんなすごいものをありがとう」
『……』
クモに礼を鍔騎が言うともじもじと前足を動かす、クモを撫でて気をとりなして温かいスープと焼いた肉とパンに果物を並べるといつもの食事風景に映えて気品を感じさせ、森の中でテーブルと椅子で食べる食事は特別感があった…。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?

浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。 「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」 ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~

ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」 義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。 父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。 けれど―― 公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。 王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。 さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。 そして下されたのは――家ごとの褫奪。 一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。 欲しがったのは肩書。 継いだのは責任。 正統は叫びません。 ただ、残るだけ。 これは、婚約を奪われた公爵令嬢が “本当に継がれるべきもの”を証明する物語。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!

しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。 けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。 そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。 そして王家主催の夜会で事は起こった。 第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。 そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。 しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。 全12話 ご都合主義のゆるゆる設定です。 言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。 登場人物へのざまぁはほぼ無いです。 魔法、スキルの内容については独自設定になっています。 誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?

mabu
ファンタジー
平民レベルの鑑定持ちと婚約破棄されたらスキルがチート化しました。 乙ゲー攻略?製産チートの成り上がり?いくらチートでもソレは無理なんじゃないでしょうか? 前世の記憶とかまで分かるって神スキルですか?

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

処理中です...