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第4部 生きる世界に微笑んで 立ち止まったら空を見上げて編
12 こんな気持ちで謁見ですかー(一同※王様含む)
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「余が《ロメンスギル国》王である」
謁見の間に通された5人少し離れた先の3段の段差の上、この国の王、ラージュ·デイル·アストリガー·ロメンスギルが朱色の玉座から皆を迎えた。
『鑑定されています、鑑定されています(笑)』
通知機能が仕事をする、4人の脳内にどこか面白がっている声が響く、全員無表情でなんとか乗り気った、勿論ステータス隠蔽済みである。
玉座には煌めくホワイトゴールドの髪とシャンパンゴールドの瞳、薄い肌に狂い1つない容貌…まさしく美形の国王がそこにいた。
詠斗(1…2…3…4…8頭身…美形だなぁ、大河さんも負けてないし、並んでくれないかなー。写真撮りたい、あーでもチグリスの方が気になる、1人でどこかに行ったって事は婚約者さんの…悪い事したかなー。後で沢山食べ物あげよう…)
大河(確かに美形だ…ゲームとかで人気出そうなビジュアルだな…チグリス…普段から感情の読めないヤツだがやはり、婚約者や親友が亡くなった場所…後で肉を沢山食わせてやるか…)
率(うわぁー美形な王様。大河さんと並んで欲しいー写真撮りたいー。チグリスさん…まさかあんな過去があったなんて…すごくカッコいいし…モテそうだし、いつかまた…。今日は夜市で沢山ご飯買ってあげよう!うん)
綴(若手ハリウッドスターみたいな…ファンタジー映画とかで引く手余多という雰囲気…大河さんも負けてないし、並んで欲しいかも…それにしてもチグリスさん…大丈夫かな…千年前とは言え大切な人達だったろうに…よし、こういう時は…沢山食べてもらおう!)
ユナイド(まーたこの方無理して…そういうタイプじゃないでしょうに…詠斗さん達の様子はまずまずか…旧《ラジン国》…興味深い話しでしたし、歴史の一端を覗いた気分だった…胸にしまって置こう。あ、今陛下と目合った逸らしておこう)
ジラ(やはり…外見は10年前と変化無し…エルフの血が濃く出て来ているか…チグリスは…ま、謁見が面倒なのと腹が減って何処かに行ったとこか…千年も昔の事を気にする様なドラゴンではないだろう後で肉と酒でもおごっとくか…)
千眼(…分体で来ても良かったか…今日は畑でドーナツを作ると言っていた…作りたかった…。龍鬼戦争…勝者はドラゴン側だという事は知っていたが…少し探るか…この城の呪いが王周辺ではなく側近共に濃く纏わり付いている…綴に眼鏡を渡して正解…そしてこの王も…初代《ロメンスギル》の王の名を名乗るとは…まあいい…ドーナツ…)
ラージュ(いや、聞いてない、聞いてないよー傭兵王来るとか、本物じゃん。何、戦争でもするの?やっぱり近くで見てもカッコいいー握手とか後で…いや、そうじゃなくてさ忍びで行った夜市で俺と同じ体型の美形が良い感じの服着てて、俺も着てみたいって思ってユナイドに手紙出したらさー件の攻略者達な訳よ。なんで英雄来ちゃうのよ、それにドラゴンも城にいる気配するし、何、何戦争始まるの?負けるよ、ユナイド!あ、目逸らしやがった)
「コホン、王の御前である名を申せ無礼ぞ」
「こんにちはー詠斗と言います」
「大河…」
「初めまして、率と言います」
「大変失礼しました、御会いできて光栄です。僕は綴と申します」
「ジラだぞー、傭兵してたけど今は《アウトランダーズ商会》に雇って貰ってる」
ラージュの隣の選らそうにふんぞり返っていた男が咳払いをし、その挨拶に青筋を立てたが最後のジラの自己紹介で場が凍り付く。
「あ、あの戦狂いが!」
「本物か!?《アウトランダーズ商会》!聞いた事はないぞ」
「あの髪、あの瞳…間違いない!」
「…ほう、わざわざ傭兵王が《アウトランダーズ商会》とやらに組みした事を《ロメンスギル》の王たる余に知らしめる為に来たと云うわけか…面白い…気に入らない仕事は王族等からも受けぬそなたがか?」
(ただただ、服の事知りたかったでけなんだが…何か大ごとになっているぞ…)
「服気になっているんだろ?持って来たぞ、献上と言えばいいのか?ジラは付いて来だけだ」
大河が一歩前に出て答える、瞬間的な睨み合い先に引いたのはラージュだった。
「話しが早いな、では衣装部屋へ参ろうぞ。客人達と騎士団長イスラ以外は皆ここで待機せよ」
「なっ、陛下しかし…」
「そうですぞ!こんな得体の知れん連中」
「余の命に背くか?」
「ぐ…お気をつけて…」
ラージュのシャンパンゴールドの瞳が刃物の様な鋭い輝きを放ち、謁見の間にいた貴族達を黙らせた。
玉座から立ち上がり、重厚な扉を詠斗達の間を抜けて向かう様は正しく王たる威厳ある姿だった、その後ろを鎧を身に着け威風堂々たる栗色の髪と瞳の騎士団長イスラが続いた。
(早くこの場から移動しよう…)
「ここが余の衣裳部屋だ…隣室に裁縫師を待機させている」
イスラに衣裳部屋の扉を開けさせ中に入れば博物館の様に飾れた宝飾品や、衣装、マント、靴が1揃い毎に並べられ全身鏡、顔鏡が複数置かれ、かなりの広さがあった。
「イスラ、お前も呼ぶまで隣室で待機せよ」
「……」
一瞬イスラが何か言いたげだったが右手を左胸に当て一礼し、衣裳部屋の中にある扉から隣室に入っていった。
その姿を見届け身に着けていた、マント、中の革の硬そうな生地を黒く染め紋章を焼き印したジャケットを脱ぎ捨て、ソファにドカリと座った。
「着るの大変そうな服ばかりですねー」
「ああ、ここにある服数人がかりで着せられて時間も取られる。いや、それよりもなんでこんな所にいるんだ。英雄王?」
「俺は《アウトランダーズ商会》に入ったからな!雇い主に付いて来ただけだぞ」
「それを信じろと?ドラゴンの気配もするし、他にも妙な気配もするが…」
「チグリスの事ですか?」
「…本気で言っているのか?まさか紅竜チグリスか?」
「チグリスさんは確かに紅いイメージですねよね」
詠斗の正直な感想にラージュが正直に答えジラに問いただす、ドラゴンの気配も妙な気配も詠斗達が城に入っていた時から感じていた、そして目の前の4人も何かが違うとラージュの本能が告げていた。
「古代龍の子で、千年前の鬼人族の皇子の婚約者と謂われている伝説のドラゴンまで…一体どうなっているんだ…」
顔を天井に向け額に手をあて唸る、詠斗達も気になる単語が出たが大河が服を一式ラージュに渡す。
「ほら、俺達はアンタに呼ばれたから来ただけだ。チグリスも俺達の仲間だし家族のような存在だ、この国には何もしない。これを渡したら帰る」
「傭兵王まで連れて来て…か…」
「雇い主が命じなければ何もしない」
「服、どうも…夜市で見かけた時に気になって、同じ位の体系だし良く似合ってたし俺も着てみたいなって思ったんだが…王になるとこういう事も身軽に出来ない…」
「貴方は王座から程遠い方でしたからね、窮屈に感じるんですよね。王というものが…」
大河から渡された服を受け取りユナイドの言葉に疲れた息を吐く、端整な容姿によく見ると疲労の影が濃く見えた。
「忍びで出かけたのも本当に久しぶりだった…楽しそうな君たちを見ていて、少し羨ましかったのかもな…こんな仰々しくするつもりも無かった…すまなかったな」
「なら、自由に王様をすればいいじゃないですか?」
「ん…?」
詠斗が目を瞬かせそんな言葉を発する、ラージュと目が合うとニコリと笑った…。
謁見の間に通された5人少し離れた先の3段の段差の上、この国の王、ラージュ·デイル·アストリガー·ロメンスギルが朱色の玉座から皆を迎えた。
『鑑定されています、鑑定されています(笑)』
通知機能が仕事をする、4人の脳内にどこか面白がっている声が響く、全員無表情でなんとか乗り気った、勿論ステータス隠蔽済みである。
玉座には煌めくホワイトゴールドの髪とシャンパンゴールドの瞳、薄い肌に狂い1つない容貌…まさしく美形の国王がそこにいた。
詠斗(1…2…3…4…8頭身…美形だなぁ、大河さんも負けてないし、並んでくれないかなー。写真撮りたい、あーでもチグリスの方が気になる、1人でどこかに行ったって事は婚約者さんの…悪い事したかなー。後で沢山食べ物あげよう…)
大河(確かに美形だ…ゲームとかで人気出そうなビジュアルだな…チグリス…普段から感情の読めないヤツだがやはり、婚約者や親友が亡くなった場所…後で肉を沢山食わせてやるか…)
率(うわぁー美形な王様。大河さんと並んで欲しいー写真撮りたいー。チグリスさん…まさかあんな過去があったなんて…すごくカッコいいし…モテそうだし、いつかまた…。今日は夜市で沢山ご飯買ってあげよう!うん)
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ユナイド(まーたこの方無理して…そういうタイプじゃないでしょうに…詠斗さん達の様子はまずまずか…旧《ラジン国》…興味深い話しでしたし、歴史の一端を覗いた気分だった…胸にしまって置こう。あ、今陛下と目合った逸らしておこう)
ジラ(やはり…外見は10年前と変化無し…エルフの血が濃く出て来ているか…チグリスは…ま、謁見が面倒なのと腹が減って何処かに行ったとこか…千年も昔の事を気にする様なドラゴンではないだろう後で肉と酒でもおごっとくか…)
千眼(…分体で来ても良かったか…今日は畑でドーナツを作ると言っていた…作りたかった…。龍鬼戦争…勝者はドラゴン側だという事は知っていたが…少し探るか…この城の呪いが王周辺ではなく側近共に濃く纏わり付いている…綴に眼鏡を渡して正解…そしてこの王も…初代《ロメンスギル》の王の名を名乗るとは…まあいい…ドーナツ…)
ラージュ(いや、聞いてない、聞いてないよー傭兵王来るとか、本物じゃん。何、戦争でもするの?やっぱり近くで見てもカッコいいー握手とか後で…いや、そうじゃなくてさ忍びで行った夜市で俺と同じ体型の美形が良い感じの服着てて、俺も着てみたいって思ってユナイドに手紙出したらさー件の攻略者達な訳よ。なんで英雄来ちゃうのよ、それにドラゴンも城にいる気配するし、何、何戦争始まるの?負けるよ、ユナイド!あ、目逸らしやがった)
「コホン、王の御前である名を申せ無礼ぞ」
「こんにちはー詠斗と言います」
「大河…」
「初めまして、率と言います」
「大変失礼しました、御会いできて光栄です。僕は綴と申します」
「ジラだぞー、傭兵してたけど今は《アウトランダーズ商会》に雇って貰ってる」
ラージュの隣の選らそうにふんぞり返っていた男が咳払いをし、その挨拶に青筋を立てたが最後のジラの自己紹介で場が凍り付く。
「あ、あの戦狂いが!」
「本物か!?《アウトランダーズ商会》!聞いた事はないぞ」
「あの髪、あの瞳…間違いない!」
「…ほう、わざわざ傭兵王が《アウトランダーズ商会》とやらに組みした事を《ロメンスギル》の王たる余に知らしめる為に来たと云うわけか…面白い…気に入らない仕事は王族等からも受けぬそなたがか?」
(ただただ、服の事知りたかったでけなんだが…何か大ごとになっているぞ…)
「服気になっているんだろ?持って来たぞ、献上と言えばいいのか?ジラは付いて来だけだ」
大河が一歩前に出て答える、瞬間的な睨み合い先に引いたのはラージュだった。
「話しが早いな、では衣装部屋へ参ろうぞ。客人達と騎士団長イスラ以外は皆ここで待機せよ」
「なっ、陛下しかし…」
「そうですぞ!こんな得体の知れん連中」
「余の命に背くか?」
「ぐ…お気をつけて…」
ラージュのシャンパンゴールドの瞳が刃物の様な鋭い輝きを放ち、謁見の間にいた貴族達を黙らせた。
玉座から立ち上がり、重厚な扉を詠斗達の間を抜けて向かう様は正しく王たる威厳ある姿だった、その後ろを鎧を身に着け威風堂々たる栗色の髪と瞳の騎士団長イスラが続いた。
(早くこの場から移動しよう…)
「ここが余の衣裳部屋だ…隣室に裁縫師を待機させている」
イスラに衣裳部屋の扉を開けさせ中に入れば博物館の様に飾れた宝飾品や、衣装、マント、靴が1揃い毎に並べられ全身鏡、顔鏡が複数置かれ、かなりの広さがあった。
「イスラ、お前も呼ぶまで隣室で待機せよ」
「……」
一瞬イスラが何か言いたげだったが右手を左胸に当て一礼し、衣裳部屋の中にある扉から隣室に入っていった。
その姿を見届け身に着けていた、マント、中の革の硬そうな生地を黒く染め紋章を焼き印したジャケットを脱ぎ捨て、ソファにドカリと座った。
「着るの大変そうな服ばかりですねー」
「ああ、ここにある服数人がかりで着せられて時間も取られる。いや、それよりもなんでこんな所にいるんだ。英雄王?」
「俺は《アウトランダーズ商会》に入ったからな!雇い主に付いて来ただけだぞ」
「それを信じろと?ドラゴンの気配もするし、他にも妙な気配もするが…」
「チグリスの事ですか?」
「…本気で言っているのか?まさか紅竜チグリスか?」
「チグリスさんは確かに紅いイメージですねよね」
詠斗の正直な感想にラージュが正直に答えジラに問いただす、ドラゴンの気配も妙な気配も詠斗達が城に入っていた時から感じていた、そして目の前の4人も何かが違うとラージュの本能が告げていた。
「古代龍の子で、千年前の鬼人族の皇子の婚約者と謂われている伝説のドラゴンまで…一体どうなっているんだ…」
顔を天井に向け額に手をあて唸る、詠斗達も気になる単語が出たが大河が服を一式ラージュに渡す。
「ほら、俺達はアンタに呼ばれたから来ただけだ。チグリスも俺達の仲間だし家族のような存在だ、この国には何もしない。これを渡したら帰る」
「傭兵王まで連れて来て…か…」
「雇い主が命じなければ何もしない」
「服、どうも…夜市で見かけた時に気になって、同じ位の体系だし良く似合ってたし俺も着てみたいなって思ったんだが…王になるとこういう事も身軽に出来ない…」
「貴方は王座から程遠い方でしたからね、窮屈に感じるんですよね。王というものが…」
大河から渡された服を受け取りユナイドの言葉に疲れた息を吐く、端整な容姿によく見ると疲労の影が濃く見えた。
「忍びで出かけたのも本当に久しぶりだった…楽しそうな君たちを見ていて、少し羨ましかったのかもな…こんな仰々しくするつもりも無かった…すまなかったな」
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