あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第4部 生きる世界に微笑んで 立ち止まったら空を見上げて編

24 チーズパーティー

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「ただいまー」
『おかえりなさいー』
カイネとバルタルは仕込みの手伝いに残るというので、それ以外の大河チーム、詠斗チームのメンバーで畑に帰還した。
「ベルン達は?どう?疲れてなかった?」
「いえ、食事を渡してカタンの家に戻りました。カタンは明日も行くと張り切ってました」
「今日の感じは大丈夫そうだったけど…」
「そのうち飽きるだろう、子供はそう言うものだろ?率くん悪いがしばらく付いてやってくれ」
「はい!」
「すみません、カタンがご迷惑を…なるべく早め制御出来るように…」
「いいですよナイルさん、カタン素直で良い子ですから。お手伝いも沢山してくれてベルンくんも喜んでいましたよ」
「それなら…」
「大丈夫だよ、ナイルさん。カタンは約束の守れるドラゴンだよ」
「はい」
「それでは、今日の晩飯の準備!今日はチーズパーティーだ!」
『おー!』
詠斗の掛け声の元チーズパーティーに向けての、準備が始まった。

「ラージュさんやユナイドさん、ズィーガーさんや神様達にもあげたいね」
「そうですねー釜があって時間経過の魔法具…ピザやりますか?」
『さんせい!』
「ピザチームとフライドポテトと唐揚げチームとサラダにスープとアイスクリームチームで!」
「なら、ピザはバルタル、率くん、ナイル、オリガ。フライドポテトと唐揚げチームは詠斗くん、綴さん、ラドゥ、カイネ、ジラ。残りのサラダとスープとアイスクリームは俺、千眼、チグリス、タッセルで」
『りょーかい』
いざ、チーズパーティーの料理が始まった。

「作りに作り」
「揚げに揚げて…」
「すごいな…」
魔法と魔法具を駆使した結果、かなりの時短で作る事ができた。
神々の分は先に供えすぐに消え、ラージュ達の分は後日に回し写真を撮ったり酒を並べたりし早速皆でありついた。
『いただきまーす』
「んーピザだぁ!」
「美味しいです」
「うまいな」
「はぁ、異世界でピザ…日本にいた時だって滅多に食べれませんでした…」
ミニトマトを使ってソースモドキを作り、腸詰めとチーズを散りばめたピザとチーズを贅沢に使ったピザ、肉マシマシピザと肉マシマシチーズピザにデザートに焼いた生地の上にチョコとアイスクリームを乗せたピザをとにかく食べまくった。
バルタルとカイネとナイルが作りながら食べ、交代で率と千眼と大河が今度は焼いてととにかく交代で焼いては食べての繰り返しでストック分の小麦粉が尽きてしまった。
「はあ、カルが作ったこの魔法具!粉が簡単に生地になるね!」
「よかった…おいしいよ」
カルやテトラも混ざりいつの間にか、ナイデルやアルケール達も酒を片手に参加していた。
「時間経過の魔法具のおかげで生地を発酵させる時間も無くて済みますね!」
「屋敷のフードコートでも出すか、種類を絞って」
『いいですねー』
「ユナイドさんにまた小麦粉、砂糖の仕入れに行くと連絡しときます」
「ああ」
「その時にピザ持って行きましょう」
詠斗がラインをユナイドに送り、カルが制作した粉混ぜ魔法具、大きな鉱物産の深目の底の中央に3枚の羽が付いたボールに小麦粉と水、塩、砂糖をいれ、魔力を注ぐと羽が回り粉を混ぜていく。
「あっと言うまに生地になるからすごいよね」
生地が丸くなり完成すると羽が横になり平らになる、それを取り出し《クイナト》で購入した時間経過の魔法具のツボの中に入れ、約20分後を設定すれば生地が出来上がる。
「これで小麦粉終わりー明日は芋メインかなー」
「カイネ、明日は果物狩りのついでに帰りにカイネの孤児院に行かないか?」
「いいね!カイネ食べ物とか持っていく?肉ダンジョンでみんなが採って来た肉たっくさんあるから!」
「いいんですか!?是非行きましょう!俺案内します!」
「俺も行きます、何か作るよ…」
カイネばパァッと明るい笑顔を浮かべる、バルタルがはにかんだ笑顔を浮かべる。
「では、明日はそれで。風呂行くか…」
『はーい』

「ピザうまい!ビール最高!」
「うま…うま…うま…」
「うむ、どれもうまい…」
「このフライドポテトも美味しいですね」
「唐揚げも美味なのです」
「牛乳…ミルク…アイスクリーム…病みつきです」
「酒…ピザ…酒…チーズ…チョコ…どれもたまらない」
「感謝ですね…」
「彼らにラインのメッセージも送りましたし…次の召喚の儀を始めたいと思います」
「でもその前に…」
「宴会はまだまだ続く…」
「すぐに終わらせたら勿体ない」
「仕方ありませんね…」
《神の庭》詠斗達からの供え物を食べながら神々は、ビール、酒、牛乳、ミルクで飲み交わす。
ピザを食べ、デザートに舌鼓みを打つ姿は人と、差ほど変わらなかった…。

「はるちゃん、今日もありがとう。これとこれも持ってきな」
「ありがとうございます」
早朝というのにも早いまだ夜が明けきってない時刻、有守 晴海(ありす はるみ)は赤い鼻を鳴らして茶封筒と捌いた魚を受け取りぺこりと頭を下げて古い自転車で暗い道を走る。
「はるちゃん…」
「オヤジさんがな…」
「やはり、児童相談所に…」
出ていく晴海の細く小さい身体を見送り、漁港の側の魚屋の主人や漁師達がため息を吐く。
「寒いー雪が降る…」
自転車で帰る家路に空を見る、星が流れた気がしたと思ったら雪がちらついた。
「家に帰りたくないけど…」
嫌々ながら、自転車は家に向かう、大人なんかになりたくない、けれど子供じゃここ以外のどこにも行けない。
まだまだ、あどけなさの残る小さな少年はまだ14歳だった…。
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