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第5部 ここで生きていく 晴れた日は海を見て編
19 魔王対合成獣
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「…ここに合成獣がいる」
「気配はするが上手く隠れているな」
「匂いもそこら中からする」
「逃がさん…」
千眼、ジラ、チグリスの見解にラージュの顔から血の気が引いていく、幻影魔法は完全に解除された訳では無かった。
「すまない、俺の…」
「謝るのはあの子にだろう、敵がいる」
「下か…」
「下にいるんですか?行きます?」
「敵の本拠地に乗り込むのは得策じゃないな、ここまで来て貰おうか。ラージュこの離宮破壊するぞ!」
ジラが聖剣を出し、床に風魔法を乗せた一撃を放つ。
「出てきたらどうだ?逃げられないぞ」
『……』
「来たか…1…2…3…4匹の混ざり物か」
千眼が空いた穴から浮遊して来たフードを被った合成獣を睨む、4体から産み出された獣にラージュも剣を抜く。
「主達…王は下がらせろ…幻影魔法に弱い者は邪魔だ」
「く…分かった、魔王頼む。私は使用人達の方を…」
歯軋りをし身を翻して去っていく、やり場の無い怒りと不甲斐なさが頭を廻る。
『大河さん!中に入れない!王子さまは孤児院に預けたよ!今ナイデルさんやアルケールさん達が看てる』
「晴海くんか、そのままそこで待機していてくれるか?1時間程で俺からの連絡が無ければ神々と連繋をとってくれ」
『っ…うん、分かった。待っているよ、早く戻って』
晴海からの電話に出ると入れないと、大河は千眼がおそらく入れないようにしたのだろうと考え外で待機して貰うよう説得して通話を切った。
千眼とジラ頼みという訳にも行かない、今自分たちの手札で何が有効か考えなければ。
「傭兵王…合成獣に一撃をいれて欲しい…魔法で防げば魔法ではなく打撃で…剣で防げば魔法が有効だ…まずは見極める」
「りょーかい!」
ジラが千眼の話しを聞き終わるが否や瞬時に合成獣の間合いに入り一撃を入れるが魔法で弾かれる、そのまま千眼の傍らまで戻り次の一手を考える。
「硬いが打撃が通るなら俺1人でいけるな、でどうする?」
「魔法攻撃ならば私が全て防ぐ…その隙を狙って攻撃を」
「じゃ、防御せずに斬りかかるからそっちは頼んだ!いくぞ」
「ああ…」
再び剣を構え合成獣にジラが向かう、千眼は手指を動かし蝶をジラの楯に魔法を防御するのに消費していく。
「んー、イマイチ届いてないな。なんかデカイダメージを与える一手はないのか」
「千眼…俺がドラゴンの姿にもどるのは?」
「ドラゴンの攻撃は全て魔力が宿る…通らない」
「ならば…爪は?」
「魔力を乗せなければ…」
「分かった」
ジラの斬り合いを静観していたチグリスが動く、爪をドラゴン化させ10本の爪でジラのフォローに入る、互いに邪魔はせずダメージを与えていくがやはり決め手にかける。
「2人ともあのマントを剥ぎ取れ…何の掛け合わせか確認する…ここまでしてダメージが通らないのは何かある」
『了解!』
合成獣の魔法は千眼が全て潰し、チグリスが爪で応戦する隙を突いてジラがマントを掴み力任せに剥ぎ取る。
「っ!」
「なるほどねー」
「魔石か…遠隔での操作…」
マントから現れた姿は正に異形、頭は黒色の魔石、そこから下は獣の継ぎ接ぎで形成されていた。
「うっ」
「なんなんだあれは…」
「酷い…」
「酷い事を…可哀想に…」
詠斗は吐き気を抑え大河は顔をしかめさせ、率は顔を反らし綴は嘆く。
「2人とも離れろ…こちらへ…あれは魔石を無理に壊そうとすれば周囲を巻き込み自爆する…それを逆手に防御結果を張り自爆させる……本来は調べたい所だが大ダメージを与える決め手に欠ける…全員ここから出す」
「おい待て!」
「千眼さん!?」
「そんな!」
「ふざけんな!」
「よせ!」
大河、詠斗、率、ジラ、チグリスが離宮の外、晴海の側に出される、ラージュや他の離宮の中にいた使用人達も同様に出されたようだ。
「ちっ、転移が使えない」
「綴さんもいません!?」
「本当だ!まさか…」
「みんな!大丈夫!?終わったの?」
「何が中であった!?」
晴海もラージュも詠斗達に駆け寄る、大河は離宮を睨み付けた。
「絶対に帰ってこいよ、2人とも…」
「千眼さん、後で一緒に怒られましょうね」
「綴…残ったのか」
「はい、貴方を犠牲にする気はなないですよ。僕に考えがあるんですが乗りませんか?」
「…乗る」
合成獣の魔法を相殺させながら千眼が薄く笑う、正直自爆させるにしても自分1人の力だけではそこまで持ち込むのも簡単な話しではない。
「僕のよく分からない魔法をぶつけてみます」
「…そうか…」
「ぶっつけ本番ですが発動させてみます!」
「分かった…」
綴もまた自信は全くないが、一か八かやってみる価値はあるだろう。
この世界の神々も分からないとする魔法、天+空魔法 星夜魔法 縛鎖魔法 使ってみる価値はある。
「縛鎖魔法発動…」
相手の動きを止められば良い程度だと思った綴だったが、よく分からない魔法は時にとんでもない結果を生み出すというのを、綴と千眼は身を持って知る事になる…。
「気配はするが上手く隠れているな」
「匂いもそこら中からする」
「逃がさん…」
千眼、ジラ、チグリスの見解にラージュの顔から血の気が引いていく、幻影魔法は完全に解除された訳では無かった。
「すまない、俺の…」
「謝るのはあの子にだろう、敵がいる」
「下か…」
「下にいるんですか?行きます?」
「敵の本拠地に乗り込むのは得策じゃないな、ここまで来て貰おうか。ラージュこの離宮破壊するぞ!」
ジラが聖剣を出し、床に風魔法を乗せた一撃を放つ。
「出てきたらどうだ?逃げられないぞ」
『……』
「来たか…1…2…3…4匹の混ざり物か」
千眼が空いた穴から浮遊して来たフードを被った合成獣を睨む、4体から産み出された獣にラージュも剣を抜く。
「主達…王は下がらせろ…幻影魔法に弱い者は邪魔だ」
「く…分かった、魔王頼む。私は使用人達の方を…」
歯軋りをし身を翻して去っていく、やり場の無い怒りと不甲斐なさが頭を廻る。
『大河さん!中に入れない!王子さまは孤児院に預けたよ!今ナイデルさんやアルケールさん達が看てる』
「晴海くんか、そのままそこで待機していてくれるか?1時間程で俺からの連絡が無ければ神々と連繋をとってくれ」
『っ…うん、分かった。待っているよ、早く戻って』
晴海からの電話に出ると入れないと、大河は千眼がおそらく入れないようにしたのだろうと考え外で待機して貰うよう説得して通話を切った。
千眼とジラ頼みという訳にも行かない、今自分たちの手札で何が有効か考えなければ。
「傭兵王…合成獣に一撃をいれて欲しい…魔法で防げば魔法ではなく打撃で…剣で防げば魔法が有効だ…まずは見極める」
「りょーかい!」
ジラが千眼の話しを聞き終わるが否や瞬時に合成獣の間合いに入り一撃を入れるが魔法で弾かれる、そのまま千眼の傍らまで戻り次の一手を考える。
「硬いが打撃が通るなら俺1人でいけるな、でどうする?」
「魔法攻撃ならば私が全て防ぐ…その隙を狙って攻撃を」
「じゃ、防御せずに斬りかかるからそっちは頼んだ!いくぞ」
「ああ…」
再び剣を構え合成獣にジラが向かう、千眼は手指を動かし蝶をジラの楯に魔法を防御するのに消費していく。
「んー、イマイチ届いてないな。なんかデカイダメージを与える一手はないのか」
「千眼…俺がドラゴンの姿にもどるのは?」
「ドラゴンの攻撃は全て魔力が宿る…通らない」
「ならば…爪は?」
「魔力を乗せなければ…」
「分かった」
ジラの斬り合いを静観していたチグリスが動く、爪をドラゴン化させ10本の爪でジラのフォローに入る、互いに邪魔はせずダメージを与えていくがやはり決め手にかける。
「2人ともあのマントを剥ぎ取れ…何の掛け合わせか確認する…ここまでしてダメージが通らないのは何かある」
『了解!』
合成獣の魔法は千眼が全て潰し、チグリスが爪で応戦する隙を突いてジラがマントを掴み力任せに剥ぎ取る。
「っ!」
「なるほどねー」
「魔石か…遠隔での操作…」
マントから現れた姿は正に異形、頭は黒色の魔石、そこから下は獣の継ぎ接ぎで形成されていた。
「うっ」
「なんなんだあれは…」
「酷い…」
「酷い事を…可哀想に…」
詠斗は吐き気を抑え大河は顔をしかめさせ、率は顔を反らし綴は嘆く。
「2人とも離れろ…こちらへ…あれは魔石を無理に壊そうとすれば周囲を巻き込み自爆する…それを逆手に防御結果を張り自爆させる……本来は調べたい所だが大ダメージを与える決め手に欠ける…全員ここから出す」
「おい待て!」
「千眼さん!?」
「そんな!」
「ふざけんな!」
「よせ!」
大河、詠斗、率、ジラ、チグリスが離宮の外、晴海の側に出される、ラージュや他の離宮の中にいた使用人達も同様に出されたようだ。
「ちっ、転移が使えない」
「綴さんもいません!?」
「本当だ!まさか…」
「みんな!大丈夫!?終わったの?」
「何が中であった!?」
晴海もラージュも詠斗達に駆け寄る、大河は離宮を睨み付けた。
「絶対に帰ってこいよ、2人とも…」
「千眼さん、後で一緒に怒られましょうね」
「綴…残ったのか」
「はい、貴方を犠牲にする気はなないですよ。僕に考えがあるんですが乗りませんか?」
「…乗る」
合成獣の魔法を相殺させながら千眼が薄く笑う、正直自爆させるにしても自分1人の力だけではそこまで持ち込むのも簡単な話しではない。
「僕のよく分からない魔法をぶつけてみます」
「…そうか…」
「ぶっつけ本番ですが発動させてみます!」
「分かった…」
綴もまた自信は全くないが、一か八かやってみる価値はあるだろう。
この世界の神々も分からないとする魔法、天+空魔法 星夜魔法 縛鎖魔法 使ってみる価値はある。
「縛鎖魔法発動…」
相手の動きを止められば良い程度だと思った綴だったが、よく分からない魔法は時にとんでもない結果を生み出すというのを、綴と千眼は身を持って知る事になる…。
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