あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

文字の大きさ
362 / 1,104
第09部 魔王たちの産声 歪

STAGE.4-10 出発

しおりを挟む
「おはよう!揃ったな」
「みんな、無理しないでね」
「帰って来たら焼き肉屋でパーティーです」
「その時は毒ダンジョンにいる魔人の方も一緒です」
「気をつけてね、少しでも体調不良にたったら車に避難するんだよ」
「ん、飯とか色々。おやつとかもある、車のキッチンにも色々入れてあるから」
「イザラ、イデア。帰って来たら公園の続きね!毎日ラインするから」
「無理は禁物!急がば回れだよ」
カジノタワーの外、崇幸、詠斗、率、綴、千歳、懐記、舵が見送りにと車と共に待っていた。
「ご、ご主人様…」
「ああ、いたのか」
「あ、あの」
「お前とは終わった、好きに生きろ。じゃあな、行ってくる」
舵と共にうエニューがデュスノアに向かう、デュスノアなそれだけを言って追い払うように手を振った。
「では、出発前にこれを。神力を込めたカウン酒、イザラさんとイデアさん、きゅうさんとふーさんにはアルコールを抜いた物を、一時的に解毒や毒耐性を高めてくれます」
蒐集家が収納から、きゅうとふーの分も合わせて9人分盃を用意し風魔法で各々の目線に浮かせた。
「ほお、神々も気を効かせるな」
デュスノアが盃を取りさっさと飲む、他の面々も飲んで挨拶を交わし乗り込んだ。

『皆様、この後神々から指定された場所に転移しそこから1時間程走らせた場所が毒ダンジョンのある森です。結界もそのまま抜けます、神々と蒐集家の見解は森が毒ダンジョンへと変わっているだろうとの事、浄化の依頼も受けています。カルナラー石に神々の浄化魔法を掛けた物を走りながら撒いていきます』
「わかった、頼む。風早」
『はい』 
「さっさと行くぞ」
『では、ゴーレム達が運転したいとの事で任せても良いでしょうか?』
「ああ、頼む」
『では、皆様出発致します。景色や現在地等は食堂や個室、ベッドのモニターに映します』
「へぇ、便利~」
各々、大河、ラジカ、ジラ、デュスノア、グローリーは食堂へ蒐集家は作業の為個室へ、イザラとイデアは公園の計画で2人で個室へ向かい各自自由に過ごした。
「おい、大河。お前達いた世界の書物、拷問や処刑等を扱った物があれば読ませろ」
「……良いだろ」
デュスノアに言われ偉そうな上に趣味が悪いと思いながら、本を読みたいのならばと千眼の眼鏡を渡し本を数冊渡すとジャケットを脱いで椅子に掛け、ペットボトルの炭酸水を置き読み始めた。
「いつの間に崇幸さんから貰ったんだ?」
「ああ、今朝な。味が気に入って箱で買った」
「大河、お茶淹れる。皆も飲む?」
「ああ、お前の好みで」
「お願いします、グローリーさん」
「俺はミルクティー」
ゴーレムの修復と折り紙をしてうグローリーが立ち上がりキッチンに向かう、大河も読書を行いジラは車の雑誌を眺め、ラジカはスマホ、タブレット、パソコンを使って仕事を片付ける。
比較的穏やかな時間が過ぎ、自由に過ごした。

「キッチンカー出来たぞー動かしてみてくれ」
ホテルの裏側でキッチンカーを3台完成させ、崇幸と千眼がゴーレムやヒヨコ達とおりがみの子達を呼び早速動かして貰う、具合も操縦も問題無さそうなので皆で器材や器具を運び込んだ。
「うん、ニアどうだ?とりあえず3台用意したからな」
「すごい、ありがとうございます」
「いつでも始められるな!」
「はい、公園も今柵等建てますから。イザラさん達が戻ればいつでも始められます」
「よし、アシュー達を呼んでキッチンカーに絵を描いて…よし彼も呼ぼう。ん?どうした?」
「公園は子供の遊び場だから…子供達にも描いて欲しいそうだ…」
「おお!そうか!本当にお前達は可愛いな!」
アシューとタナトスを呼ぼうかと崇幸が言えば足元のゴーレム達の想いを千眼が伝え、ゴーレム達を抱き抱えて喜ぶ。
「よーし、孤児院の子供達とシアやベルン君達を呼んで!沢山ペンキを用意しよう!」
はしゃぐ崇幸、せっかくだ子供たちが自由に決めていけば良い、崇幸は晴れた空を見上げて思う。

「焼き肉屋の準備はこんな感じだね!」
「ん、いつでもオッケ」
「みんな!すごい店が出来たね!」
「暫く肉ダンジョン泊まり込みで肉採ってこよう!」
「僕は魚ダンジョンに行きます」 
「俺はここのダンジョンね」
「懐記殿、私も空いた時間は一緒に」
「サンキュ」
「俺も~」
《ホウラク》のレストランの隣の焼き肉屋の準備が終わり、詠斗、率、懐記とカトゥーシュカとトラング達も手伝い、ほぼ準備は完了となり後はひたすら食材を集めて来るだけとなる。
「よーし、頑張るぞー」
「酒もトイに頼むわ」
「野菜もですね!」
ゴーレム達も嬉しそうに…何処から手に入れたのか武器を持ち、詠斗達に続いてダンジョンへと向かった。

「トイー懐記さん達からお酒と野菜の追加ー」
「はーい」
《不毛の地》の畑でトイ、ニトとニト背負われたカルン、ハル達にベルとベルの側でベビーカーの中で小さくなったクラークラック達と遊び、タイタン、プロメテウスやゴーレム達が畑仕事に精を出していた。
「あーう」
『はい、ベル様々お花咲きましたね』
ベルも皆の真似をしてタイタン達と花壇を作り、千華の白い花や他の花を育てて神々にプレゼントしたりモギ達に食べさせたりしていた。
「ゴーレムと子供達がお花を干して大河さんや千歳さん達が言っていたポプリになるからお花長持ちするね」
「あーぅあーう」
「僕にもくれるの?ありがとう、カルンと半分ね」
ニトがベルから花を貰い、カルンにも渡すと花を握っている。
「もうじき皆帰ってくるからそしたら、お昼にしようね」
「あーあぅ」
『ベル様はプリンが食べたいそうです』
「ちゃーんと野菜たべたらね」
「あぅ」
ニトがベルの頭を撫でてまた畑仕事に戻る、ベルはタイタンとプロメテウスに見守られ種を植える。
『上手です』
タイタンが褒めればプロメテウスがパチパチと手を叩いてニヤリと笑う、ベルは上機嫌に率がくれたショベルで穴を掘り土だらけではしゃいでいた…。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?

浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。 「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」 ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~

ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」 義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。 父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。 けれど―― 公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。 王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。 さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。 そして下されたのは――家ごとの褫奪。 一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。 欲しがったのは肩書。 継いだのは責任。 正統は叫びません。 ただ、残るだけ。 これは、婚約を奪われた公爵令嬢が “本当に継がれるべきもの”を証明する物語。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!

しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。 けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。 そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。 そして王家主催の夜会で事は起こった。 第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。 そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。 しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。 全12話 ご都合主義のゆるゆる設定です。 言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。 登場人物へのざまぁはほぼ無いです。 魔法、スキルの内容については独自設定になっています。 誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?

mabu
ファンタジー
平民レベルの鑑定持ちと婚約破棄されたらスキルがチート化しました。 乙ゲー攻略?製産チートの成り上がり?いくらチートでもソレは無理なんじゃないでしょうか? 前世の記憶とかまで分かるって神スキルですか?

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

処理中です...