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深楽朱夜

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第011部 イレギュラー過ぎる召喚は神々も知らない内に/500年の孤独と独夜と独りと到達に至る導 回顧録

第08話 大規模なキャラバン /買い物…肉串と服と塩と家…  

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【第08話 大規模なキャラバン】

「おはようござます」
「ふあ、おはようございます」
「おっはよん」
「おはようございます」
「おはよう!今日はキャラバンがあるから軽めに、大陸超えてくるようだから楽しみー」
グローリー宅で晴海がおにぎりを食べながらニコニコ笑う、グローリー一家総出で遊びに行く。
お小遣いも貰い皆嬉しそうにしている、率達の店はプレオープンが上々だったので3日後には本格的にオープンする予定だ、晴海達の公園も施設を造っていけば完成となる。
3人とキートも交え公園を管理していく、誰でも立ち寄れる子供から大人種族問わず遊べる場所を目指す。
「いろんな場所の所から来るからなー掘り出し物とか楽しみだ」
「他の国の食べ物とかも興味あるよね」
イデアとカーテスがウキウキしている、起きてきたカヌイ、キート、エツィア、テスカも朝食に加わり賑やかだった。
「うぇええ」
「うえー」
「お、ミルクも飲んだから」
「お粥にしようね、今日はパン粥だね」
イビヤ達を抱きカーテス達が離乳食を食べさせる、食欲は旺盛でよく泣きよく笑う赤ん坊たちに皆笑みを浮かべた。

第08話 買い物…肉串と服とパンと塩…
「そこのお兄さん!随分痩せてんね!旅人かい?」
ぼちぼちに賑わっている市場を歩き物価を確認する、パン1つ200ログ使い方が分からない日用品が500ログ程で並んでいるのを確認していれば、ふと恰幅の良い中年女性に呼び止められ足を止める。
「はい…」
「そうかいようこそ《チッタク》町へ!」
「……」
困る、こういう時なんと答えたら良いのか恰幅の良い女性は朗らかだ、町の名前まで教えてくれたのに…。
「ふふ、こまらせちまったかい?うちは昼は串焼き夜はそこで酒場をやってんだ。どうだいうちの串焼きは?《チッタク》1さ!」
「1つ下さい…」
「あいよ、500ログさ。串は食べたら持ってきな。そこに座ればいいよ」
「はい…」
焼きたての何の肉か分からないがタレが掛かった肉串を1本500ログで買い、隅で目立たないように木の椅子に座り齧る。
「……」
美味しい…肉…美味しいだな…素直に感動しゆっくり食べる、傍から見れば暗い男が陰気に美味しくなさそうに食べているようにしか見えないが彼は確かに感動していた。
「……美味しかったです」
「ああ!また来なよ!」
串を返し頭を下げ歩く、今日の食事はこれで良いか…。

【第08話 大規模なキャラバン】

「景色変わりますね」
「おー、早速見て回ろうか」
「詠斗…崇幸…」
「ほい、パン」
「なんだかワクワクしますね」
《エットナ》のキャラバンが通路の隅に茣蓙を引様々な店が並ぶ、綴、崇幸(千眼)、詠斗、チグリス、燈火が連れ立って歩く、他の街や村などからも客が訪れ人で溢れていた。
「詠斗…あれ」
「美味しそうな肉串だ買おう。燈火さんも食べる?崇幸さんも」
「食べてみたいです」
「お、いいな!」
「すみませーん、肉串10本ください」
「あいよ、沢山買ってくれるから1本オマケするよ」
「どもー」
さっそくチグリスが屋台に目をつけ詠斗にねだっている、燈火も崇幸も色々見ながら楽しんでいた。

「ほら、イシュター酒と肉」
「ああ」
ジラとイシュターは大陸を超えて来る酒が並ぶ露店で酒と腸詰を食べていた、少し強めの香辛料に辛口の酒が美味い、最近はカジノタワーのラウンジで酒を楽しむがこういう雰囲気も良いとイシュターは酒を呑みながら周囲を見渡す、多種多様な種族が此方を伺いつつもイシュターが目くばせすれば深々と頭を下げて去って行く、ここは皇国ではないだからそれで良い。
「飲み慣れた酒も美味いがこういう酒もうまいわ」
「なら、夜はいかないのか?」
「それはまた別だな」
肩を超えて伸びた髪を率達にセットして貰い美味い酒も飲みご機嫌なジラ、イシュターは周囲に目を配らせれば面白い気配を感じた。
「んーいるよなー」
「強いが…未熟か」
「ほっとけ、なんかありゃ来る。隣行こうぜ」
「そうしよう」
露店に杯を返し隣の店も覗く、友人と飲む酒は美味い。

少し時間は遡る、《エットナ》から徒歩半日程掛かる町の冒険者ギルド、大剣を背に華奢な少年…少女と見紛うばかりの妖艶さも含ませる…そんな容姿の少年が他の冒険者達から邪険な扱いを受けていた。
「今回のお前の報酬はこれだ、あーそれとお前クビなうちのパーティから出てけよ」
「……分かった」
若く偉そうにしている少年が同年代の少女達に囲まれ、小さい革袋を足元に放り投げた。
「あーかわいそう」
「ねークスクス…」
「追い出すなんてひどぉーい」
偉そうにしている冒険者パーティのリーダーの少年の周囲を囲む少女たちがあざ笑う、革袋を拾い上げ大剣の少年は外に出た。
空は青い…元々誘われて入っただけのパーティだ、大剣の少年が入ったお陰で若くしてB級の冒険者パーティに上がれた筈だが自分たちの実力だとのぼせて追い出したのだった。
「キャラバンが《エットナ》に来ているから行こ、大陸を渡るのも良い」
自分の背丈と変わらない大剣を背負い、少年は《エットナ》へ向かって足を動かした。

「あれ、このコップって」
「お、お嬢さん。それどう?」
「あ、僕は…」
「うちで使っているコップと同じー」
「そうなのかい?珍しい形だから市場で売ると良く売れるんだ。彫っているんだ、石魔法使える奴は加工して作っているがな」
率、カヌイ、車いすのチナスを補助するキートと肩に乗るネズミ、テスカ、エツィア、エピシュ、率が露店に並んだ商品に目が行き手に取れば木をくり抜いた取っ手が付いたコップ、所謂マグカップのような物だった。
率が少女と間違われて訂正しようとしたが、エツィアがコップを手に取れば店主が説明してくれる。
チナスの車いすも本来目立つ物だろうが、隠蔽魔法のお陰目立たず買い物が出来ていた。
「この木の細工可愛い。1つ下さい」
ネズミの木彫りを手に取りキートが代金を支払う、隣の木で作られたハンガーも目に入るが大陸を超えればそういった物もあるのかと他の露店を見に行く。

「やっぱり大陸超えると売れないよな」
「あーまいったな、なんか屋台でも出すか」
香辛料が集まる露店、懐記、ラウラス、トゥナー、テュフで歩いていく、目新しい香辛料や調味料がと異国の匂いが混じり面白い。
「沢山買ったす」
「ま、調味料はいくつあってもいいわ」
「面白いですよね」
「辛い調味料や舌が痺れるのが面白いな!」
何せ店や大所帯買い物も大量で散々オマケもしてもらい楽しんでいるが少し先の露店で2人の男性が何やら揉めている、陶器のような蓋がしっかり嵌められた物が並んでいた。
「ここなに売ってんの?」
「お、いらっしゃい。うちはニャンプラを売っている!」
「ニャンプラ?」
「ふふ。懐記さん可愛い、もう一回言ってくれません?」
「にゅあんぷら」
「ふふ…」
トゥナーが懐記のトーンがツボに入ったようで口元を抑えて肩を震わせ、更になんとなく可愛く言ってみればもっとツボが入りラウラスの肩に手を置き笑っている。
「味見してみるか?匂いがきついんだが」
「へぇ、試しで」
店主の1人が味見用の瓶で小皿に乗せてくれる、匂いが確かにするが懐記には割と馴染みのある物だった。
「これって、ナンプラ?」
『ニャンプラ』
懐記が味見をしても記憶の味と多少違うが間違いなく海外の醤油のような物、店主達は声を揃える。
「いやあ、こっとこれ全く知られてないんだなー」
「ああ、在庫抱えちまってな。安くするからどうだい」
「じゃ、全部貰うわ幾ら?」
『え』
「いいのか?クセあるぞ!これ」
「平気なのかあんちゃん」
「おけおけ、へーき。いくら?」
店主達は顔を見合わせるが旅するキャラバンだ、商品が売れなければ次へ続かない保管の仕方等伝えかなり安い金額で50本を懐記に買い取って貰う事にした…。

【第08話 買い物…肉串と服とパンと塩…】

肉串を食べ少し元気になったので、服を買うという本日最も難易度が高い買い物に挑む事にした。
何でもいい、兎に角着替えがあれば良い。
「いらっしゃい…あー変わった体してんねー。痩せすぎ」
とりあえず露店で服を山の様に重ねた店を覗けば若い女性が此方をみた途端そう言い、もう心が折れた。
日本では平均的な身長だが確かに痩せ過ぎの分類だが…、店主の女性は上から下まで身体を確認した後服の山からシンプルな長袖の上着と紐で調整出来るズボンに短い短パンのような物、これも紐で調整出来る物を出してくれた。
「それ、売れ残り。全部で1,000ログでいいわ。買う?」
「か、かいます」
「いれもんないね、これオマケ」
「あ、ありがとうございます」
藁で適当に編んだ持ち手も無い袋に適当に入れてくれ渡され、1,000ログコインを渡す、まいど言われおよそ2分程で買い物が終了しほっとした。
ステータス隠蔽を掛けているせいか、痩せて苦労している旅人だと思われているのか周囲に関心が無いのか下手に突っ込まれないから楽でありがたい。
少し歩けば香辛料の露店があり試しに覗いてみれば、老婆が愛想よく出迎えてくれる。
「塩頂けますか?」
「ちょっと高いよーこのあたりは塩が採れなくてね」
「あ、え、と…1,000ログ分?ください」
「あいあい、量は無いけどね。こんなもんだ良いかね?」
「はい」
「このいれもんまた持ってきたら安くするよ」
「あ、ありがとうございます」
「ちょいと暇なんだ、ババアの茶に付き合ってくれんか?」
「………はい」
「ちょっとまっといておくれ、そこに座って」
「はい」
無理だ帰りたい…と思いながら椅子に座る、この買い物と買い取りだけでも十分な冒険だ。
だが、悪意もないし此処は頑張るしかないと意を決した。

「わたしゃ、ここに店を構えて30年さ」
「はい」
「夫は先立ち、子は商人でね。今は仕入れの旅に出ているよ」
「あ、ニユエさん塩と砂糖おくれ、また客捕まえてんのかい?」
馴染みの客が買い物に来る、老婆はどうやらニユエというらしいこうして見慣れぬ客を捕まえて話すのが長寿の秘訣だと教えてくれる、ああ、なんとなく祖母を思い出す。
「アンタ旅人かい?」
「はい…」
「そうかい、こんな何もない町だけどねーゆっくりしていってよ」
「はい」
「ここは色々な旅人、商人、冒険者がくる町だ。飽きないさ」
ニユエがなじみ客にも茶を振る舞う、果実の香りがして美味しいお茶だった。
「あんた宿屋かテントがあんのかい?」
「………」
家があります…とは言うべきか転移や無限収納がバレるのは、良くはないだろう答えに困っていると察してくれたのかならばと馴染み客が元々酒場で夜逃げした家があるんだがどうだと尋ねてくる。
「あ、いえ…そんな…」
「なあに、次の奴が入るまでちょっと手入れしてくれたら良いのさ。うちはその建物を酒場の店主に貸してたんだが客の嫁に手出してバレて夜逃げだよ。なあに金はとらないよ!その代わりいつ出て行って貰うか分からないけどね!」
「少し町の外れにあって静かなもんさ見に行ってみればいい」
「気に入らなかったら住まなきゃいいんだ!見ておくれよ!私はニッカ!」
「外神です…」
夜逃げした酒場なんてどうだ…と思う、理由も理由だが拠点があれば転移などで一々詮索されないかと…その前に服も手に入ったのだからこの町に来る必要はないのだが…押し切られていしまった。
「よろしく!トガミ!」
早速連れて行かれてしまう、だがきっと異世界に来てしまったわりに恵まれいるのかもしれないと思った…。
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