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第013部 序列第13位と生きた山脈×まだまだ続くよ空の旅
第02話 ノイズの悲壮
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ある日ふらりとやって来た青年ノイズ、単独冒険者だという彼はこの町の財産とも謂える山での依頼を主体にテントで生活を始めた。
町人達はよそ者を腫物扱いし積極的に関わらろうとせず遠巻きに見て様子を探っていた、こんな辺鄙な町に冒険者が……というのもあるが町人が遠巻きにする要因がもう1つ…それはその外見にあった…。
「お願いだ、どうか一緒にあの山へ!みんなももう8日も戻らない、僕1人であの山でジュナイ達を探せない」
「すまん、ノイズ。気持ちは分るが…俺達にも家族がいる」
「分かっているよ、でも山に行ったみんなにも家族はいる」
「無理だ。お前は単独B級の冒険者、俺達は何時どうなるかわからん…ゴホゴホ…」
「ノイズ…諦めよう。あの山はゲホ…」
「っ……」
「ミュナイを残してはいけないだろう?みんな自分の事、自分の家族の事で精一杯なんだ」
町というか村だ…もう間もなく廃村になりそうな町…ノイズは先に聳えるしな山を指し、顔色も悪く咳をし苦し気な町人達に声を掛けるが素気無く断られてしまう、ノイズも分かってはいるが薬草を探しにいった者達にだって家族はいる。
「もう……この町は終わる…元気な内にミュナイを連れて出ると良い…」
「ジュナイは生きている…」
「希望を持つのは良い事だ…」
「ふうん、ね、その話し詳しく聞かせてくんない?」
町人とノイズの話しを聞いて会話に入る声、その声をの方を向くと旅人なのだろうかいつの間にか数名の男達が此方を見ていた…。
少し時は遡る…《黒鳶》の船内にて、薄いピンクの雛を撫でている懐記、誰が魔王のいる場所に向かうか話し合いが設けられていた。
「俺は残ります、ご飯をみんなで作って待ってます!崇幸さんが造ってくれた畑やお風呂、ゴーレムの修復や色々なんかして待ってます、でも…ご飯は食べに戻って下さいね。懐記さん、その子も俺が預かります!」
「トイっちサンキュ」
そんな中拳を握りトイが鼻息荒く言えば懐記が籠に入れた雛を渡す、イシュターとトイを《ノゼバ国》の民と共に残し残りの面子で向かう事にした。
「俺も残っても良いんだけど…様子見たらすぐ戻るよ。確かにこの先に何か違和感を感じる」
チェカも窓の外の先を見つめ険しい顔を浮べている、崇幸と懐記も神々に確認したが視えないと返答、千眼が言うのであれば間違いないとの事、早速崇幸達は転移で山の麓の村に向かい情報を集める事にした。
「アンタらは?冒険者かい?旅人か?ゴホゴホ…早くこの町から去った方が良い、ワシはここの長をしている」
「流行り病か何かだな」
「鑑定は原因不明の病、感染の心配は無しとあるがそこの…ものすごい美形以外は皆罹っていると…」
「あいつはソードブレイカーか」
「んー自覚なしかな」
「久しぶりに見たぞ、良くまもともに生きているな」
崇幸の鑑定にジラとフェシェスタ、フォンが目の前の病に罹っていない青年を見つめている、崇幸も思わず見惚れてしまう容貌の青年、白い肌に高い鼻筋はっきりとした長い睫毛に縁どられた瞳は左は薄いクリーム色、右目は濃いクリーム色の瞳に背中まである雑に括った髪は左目と同じクリーム色だが毛先に掛けて薄くなっていく丁寧な容姿の詠斗と懐記位の歳の青年が困り果てた顔で此方を見ていた。
「君が一番元気そうだな、話を聞かせて欲しいんだ。俺達は恐らくあの山にいる存在に用事があるんだ。俺は崇幸、君は?」
「…俺は俺はノイズ!頼む!俺と一緒にあの山にいる親友を助けてくれ!」
「ノイズっちね、話し聞いてからね。薬もあるし」
「ほ、本当に!?ミュナイ…山に行った親友の弟が危ないんだ!」
「この町、何かがおかしいな」
「ええ、魔力の流れが…」
「お、おい…なんだよあれ!山の形状が変わっていくぞ」
『魔王がいる…』
懐記の声に縋るノイズ、マユラとシュリも周辺を見ていれば魔力の流れの異変を感じチェカが先に聳える山の形状が目に見えて変化しているのを指し、グローリー、ギーギス、千眼が魔王の気配を感じた…。
「あーもう、またかよ!いい加減にしろ、勝手にどっか行かない、子どもを連れて来ない、見たこともない生物を連れてくるな!」
癖毛の青年がバリバリと頭を掻き4名の子供に説教をする、4歳位の子供が1歳位のよちよち歩きの幼児を連れて青年の前に戻ってくる、目を離した隙にすぐこれだ…うんざりする。
「もうすぐ《エンビ》って街に着くんだ!俺の子供っていうのも限度があるんだぞっったく、さっさとお前らの親父に渡したいんだが…」
「めんー」
「ごめー」
「さいー」
「……」
「うぇえ」
「はあ…もう余計なもん持ってくんなよ、このチビは……飯にするか」
『あーい』
森の中馬車を止めて休憩をし目を離した隙にこれだ、小言を言えばきちんと謝り目を離した隙に連れて来た幼児は指を加えてお腹を空かせているし、もう1名は小さなリスもどきを連れて来て周辺には小さな動物達を連れている。
「トン、ごめんな。先に飯食ってくれ」
トンという痩せた栗色の馬の前に桶に水魔法で出した水を入れ草を置いてやればもそもそと食べ始める、背中を撫でてやる旅の大事な相棒だ。
「ひー」
「きー」
「やくー」
「……」
「うええん」
「はいはい、さっき捕まえたヤツを捌くから少し待ってろ。もうどっか行っても知らないからな」
子供達も火魔法で焚火を行い、風魔法で木を尖らせ串にする。
「このチビは果物食わせてくれ、パンはもうないな。我慢しろよ」
古びた収納袋から干した果物を連れて来たばかりの幼児に食べさせるよう他の子供に渡し、大きなイノシシのような動物を捌いていく。
「《エンビ》では素材が高く売れればいいな、子供連れての依頼も早々ないしな。こいつら連れてダンジョン……はぁ…ダメだ想像しただけで疲れた」
イノシシもどきをさっさと捌き、子ども達にも手伝わせ肉を焚火で炙っていく、骨や皮と牙は素材になるので水で洗い風魔法で乾かし少し置いてからしまう事にした。
「たべー」
「おいち」
「きてー」
「……」
「うぇん」
「ん?いいから先食え、塩もないのに美味いかよ?お、お前らも世話掛けるな」
小さい動物達も果物や食べられるキノコを運んで来てくれる、助かりはするが彼らは食べている時と寝ている時以外はすぐ何処かに行こうとする、それがなければまあそこそこ可愛いと……いや、思わない。
「飯食ったら寝るからな、明日は早いからな」
『あーい』
子ども達が寝た後にトンに後を任せ、狩りと採取に向かうつもりで焼けた肉を齧った…。
次回 第7幕 生きた山脈にて魔王は待つ 開幕×Stage.7 皇国にて魔王は笑う Start
町人達はよそ者を腫物扱いし積極的に関わらろうとせず遠巻きに見て様子を探っていた、こんな辺鄙な町に冒険者が……というのもあるが町人が遠巻きにする要因がもう1つ…それはその外見にあった…。
「お願いだ、どうか一緒にあの山へ!みんなももう8日も戻らない、僕1人であの山でジュナイ達を探せない」
「すまん、ノイズ。気持ちは分るが…俺達にも家族がいる」
「分かっているよ、でも山に行ったみんなにも家族はいる」
「無理だ。お前は単独B級の冒険者、俺達は何時どうなるかわからん…ゴホゴホ…」
「ノイズ…諦めよう。あの山はゲホ…」
「っ……」
「ミュナイを残してはいけないだろう?みんな自分の事、自分の家族の事で精一杯なんだ」
町というか村だ…もう間もなく廃村になりそうな町…ノイズは先に聳えるしな山を指し、顔色も悪く咳をし苦し気な町人達に声を掛けるが素気無く断られてしまう、ノイズも分かってはいるが薬草を探しにいった者達にだって家族はいる。
「もう……この町は終わる…元気な内にミュナイを連れて出ると良い…」
「ジュナイは生きている…」
「希望を持つのは良い事だ…」
「ふうん、ね、その話し詳しく聞かせてくんない?」
町人とノイズの話しを聞いて会話に入る声、その声をの方を向くと旅人なのだろうかいつの間にか数名の男達が此方を見ていた…。
少し時は遡る…《黒鳶》の船内にて、薄いピンクの雛を撫でている懐記、誰が魔王のいる場所に向かうか話し合いが設けられていた。
「俺は残ります、ご飯をみんなで作って待ってます!崇幸さんが造ってくれた畑やお風呂、ゴーレムの修復や色々なんかして待ってます、でも…ご飯は食べに戻って下さいね。懐記さん、その子も俺が預かります!」
「トイっちサンキュ」
そんな中拳を握りトイが鼻息荒く言えば懐記が籠に入れた雛を渡す、イシュターとトイを《ノゼバ国》の民と共に残し残りの面子で向かう事にした。
「俺も残っても良いんだけど…様子見たらすぐ戻るよ。確かにこの先に何か違和感を感じる」
チェカも窓の外の先を見つめ険しい顔を浮べている、崇幸と懐記も神々に確認したが視えないと返答、千眼が言うのであれば間違いないとの事、早速崇幸達は転移で山の麓の村に向かい情報を集める事にした。
「アンタらは?冒険者かい?旅人か?ゴホゴホ…早くこの町から去った方が良い、ワシはここの長をしている」
「流行り病か何かだな」
「鑑定は原因不明の病、感染の心配は無しとあるがそこの…ものすごい美形以外は皆罹っていると…」
「あいつはソードブレイカーか」
「んー自覚なしかな」
「久しぶりに見たぞ、良くまもともに生きているな」
崇幸の鑑定にジラとフェシェスタ、フォンが目の前の病に罹っていない青年を見つめている、崇幸も思わず見惚れてしまう容貌の青年、白い肌に高い鼻筋はっきりとした長い睫毛に縁どられた瞳は左は薄いクリーム色、右目は濃いクリーム色の瞳に背中まである雑に括った髪は左目と同じクリーム色だが毛先に掛けて薄くなっていく丁寧な容姿の詠斗と懐記位の歳の青年が困り果てた顔で此方を見ていた。
「君が一番元気そうだな、話を聞かせて欲しいんだ。俺達は恐らくあの山にいる存在に用事があるんだ。俺は崇幸、君は?」
「…俺は俺はノイズ!頼む!俺と一緒にあの山にいる親友を助けてくれ!」
「ノイズっちね、話し聞いてからね。薬もあるし」
「ほ、本当に!?ミュナイ…山に行った親友の弟が危ないんだ!」
「この町、何かがおかしいな」
「ええ、魔力の流れが…」
「お、おい…なんだよあれ!山の形状が変わっていくぞ」
『魔王がいる…』
懐記の声に縋るノイズ、マユラとシュリも周辺を見ていれば魔力の流れの異変を感じチェカが先に聳える山の形状が目に見えて変化しているのを指し、グローリー、ギーギス、千眼が魔王の気配を感じた…。
「あーもう、またかよ!いい加減にしろ、勝手にどっか行かない、子どもを連れて来ない、見たこともない生物を連れてくるな!」
癖毛の青年がバリバリと頭を掻き4名の子供に説教をする、4歳位の子供が1歳位のよちよち歩きの幼児を連れて青年の前に戻ってくる、目を離した隙にすぐこれだ…うんざりする。
「もうすぐ《エンビ》って街に着くんだ!俺の子供っていうのも限度があるんだぞっったく、さっさとお前らの親父に渡したいんだが…」
「めんー」
「ごめー」
「さいー」
「……」
「うぇえ」
「はあ…もう余計なもん持ってくんなよ、このチビは……飯にするか」
『あーい』
森の中馬車を止めて休憩をし目を離した隙にこれだ、小言を言えばきちんと謝り目を離した隙に連れて来た幼児は指を加えてお腹を空かせているし、もう1名は小さなリスもどきを連れて来て周辺には小さな動物達を連れている。
「トン、ごめんな。先に飯食ってくれ」
トンという痩せた栗色の馬の前に桶に水魔法で出した水を入れ草を置いてやればもそもそと食べ始める、背中を撫でてやる旅の大事な相棒だ。
「ひー」
「きー」
「やくー」
「……」
「うええん」
「はいはい、さっき捕まえたヤツを捌くから少し待ってろ。もうどっか行っても知らないからな」
子供達も火魔法で焚火を行い、風魔法で木を尖らせ串にする。
「このチビは果物食わせてくれ、パンはもうないな。我慢しろよ」
古びた収納袋から干した果物を連れて来たばかりの幼児に食べさせるよう他の子供に渡し、大きなイノシシのような動物を捌いていく。
「《エンビ》では素材が高く売れればいいな、子供連れての依頼も早々ないしな。こいつら連れてダンジョン……はぁ…ダメだ想像しただけで疲れた」
イノシシもどきをさっさと捌き、子ども達にも手伝わせ肉を焚火で炙っていく、骨や皮と牙は素材になるので水で洗い風魔法で乾かし少し置いてからしまう事にした。
「たべー」
「おいち」
「きてー」
「……」
「うぇん」
「ん?いいから先食え、塩もないのに美味いかよ?お、お前らも世話掛けるな」
小さい動物達も果物や食べられるキノコを運んで来てくれる、助かりはするが彼らは食べている時と寝ている時以外はすぐ何処かに行こうとする、それがなければまあそこそこ可愛いと……いや、思わない。
「飯食ったら寝るからな、明日は早いからな」
『あーい』
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