あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第013部 序列第13位と生きた山脈×まだまだ続くよ空の旅

Stage.7-37 切り札多め×第021話 胸騒ぎ

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タナトスとフゥの頭上に闇色の雲が出現しギョロリと不気味な眼が出現する、その不気味さに周囲が騒然としていた。
<コレヨリ魔人フゥ討伐ヲ開始スルスキルニヨリコノ場ハマスターノ領域トシテマスターノ領域トナル>
闇色の眼から重々しい口調の低い声が聞こえる、フゥは笑っていた。
「スキルですかぁすごぉい」
<魔人ノ解析ヲ開始………ステータス…破壊ノ為解析不能…コノ世界ノ破壊魔法デハ不可能>
「もう良い」
「よくそこまで読めましたねぇすごいぉい」
タナトスがスキルの解析を止める、タナトスは札を懐から出してフゥに向かって投げた。
「縛鎖魔法発動、異界の魔法ならば貴方も抜け出せないでしょう」
「わぁすご~いグノーシス起きろ出番だ」
「……」
綴の魔法が込められた縛鎖魔法でフゥの身体を縛り付ける、異界の魔法だ解く方法は不明だったがフゥは呼ぶこの牢獄の下にいる異界の生物を起こした。
「識、ゲーテ、観客を転移」
『おっけーよぉん』
【始めますー】
地響きが鳴る地面が激しく揺れ、観客達が次々と転移でこの場から離れ避難する。
「この下の生物が動くのか?」
「タナトスさん、此処まで読み切ったんだ…」
「此処にいれば大丈夫ですよ」
「何かあれば転移して避難する事になっていますから」
「異界の生物が何か起こせば食い止める事も含めて此処にいるからな」
コーカス、アガニータ、デュスノアが千歳達の側で闘技場から視線を逸らさず伝える、トワンとミカイも落ち着き、ヴリトゥユも拳を強く握り無表情に静観していた。
タナトスの周囲に幾つものモニターが浮かび、牢獄一帯に配置した面々と状況を共有していく。
「異界生物の口は何処ですか?」
『ありましたよ、ヴェリさん達の所ですね』
『苦しそうですが言葉が不明ですね…』
「解析」
<異界生物グノーシス……胃ノ中ニ異物アリ>
「やはり、カトゥーシュカとフィズはヴェリ達の元へ。数外個体魔王達は口を閉ざさない様に固定を」
『了解』
『分った、お前絶対そいつを捕まえろよ!』
『そうなのねぇーん逃がしたら許さないのねぇーん』
「……」
タナトスはチキとコォンからの命令に返事を返さない、転移でカトゥーシュカとフィズが向かった様子を画面越しに見つめ、カイム達は転移した住民達の避難先への手伝いに向かった。
『みぃんな、《ガルディア》《ホウラク》《エットナ》《トイタナ》《島船》への転移完了よ~』
【好きにやっちゃってくださいー】
「……はぁ」
「すごいですぅ支配者様ぁ~」
「……石化魔法の準備は出来ています、神々」
「わぁ~困りますぅ」
「さっさと石になって下さい、後は眠りなり起きているなりお好きにどうぞ」
タナトスの合図で足元からゆっくりフゥが石化されていく、流石の魔人でも異界魔法に束縛されている上での石化だ逃れられる術はないと、時間が掛かるのは確実にという事なのだろうタナトスは一瞬たりとも目を離さず見ていた。

第20話 胸騒ぎ
胸騒ぎがする嫌な予感がする…《アタラクシア号》で皆固唾を飲んで観ている中、ヤクハはなんとも言えない気持ちを抱え石化されるフゥをみていた。
同情や哀れみでは無い、話しがしたいかと言えば危険な魔人とはしたいとは思わない、だが胸騒ぎはしている。
「ヤクハさん?」
晴海が心配そうにしている、頭を撫でて笑い魔王も最上位の魔人もいるからだ丈夫だと言い聞かせた。

「なんだろうな、この嫌な予感」
「俺もだよ」
ギーギスとナチェもまた《黒鳶》で違和感を抱えてフゥを見ている、魔人の勘というやつかグローリーも黙ってしまっている、危険極まりない魔人だ石化も仕方がないとグローリーにも納得して貰っている。
「コイツ何がしたいんだろう?」
「支配者に殺意を持っていた、タナトスが止めなければ殺していた」
「強い魔人だな、きっと沢山の命を奪っている」
イデア、イザラ、エスティアも疑問に感じる、目的が分からない牢獄に未練も無さそうだと思う。
「案外単純な願いなのかもな、でも叶わないから叶えようとしている気もする」
《アタラクシア》に野放しには出来ない、話しを聞く気も真実を言う気もないのは誰が見ていても思う、だが崇幸はきっと願いはシンプルな物なんだろうなとあの執着の無さから感じていた。

Stage.7-37 切り札多め
ヴリトゥユはずっとずっとこの機会を待っていた、あの時から、今しかないと動き出す。
「陛下?」
「陛下!?」
トワンとミカイが同時に声を上げる、ヴリトゥユが立ち上がり素早い動作で闘技場、フゥとタナトスの元へと転移した。
「《名も無き島》の支配人、久しいな…。石化が完了するまでその魔人と話したい」
「…お久しぶりです、どうぞ」
「あぁ~ケネスト様だぁ久しぶりですぅ前に会ったときはこれ位でしたよねぇ」
石化は膝下まで進んでいる、顔以外全て拘束されている為分からないが手で最後に会った時の背丈を手で現わしているらしい、ヴリトゥユは剣を抜きフゥに向けて構えた、そうしなければ立っていられなかったからだ。
「……何故私をヴリトゥユと言わない」
「ヴリトゥユ様ぁは1人だけですぅ」
「貴様に聞きたい事がある」
「ええぇ~何ですかぁ?」
「何故父上を殺した?」
「ええぇ~ん~」
「答えて下さい」
「わかりましたぁ~貴方のお母様に頼まれたんですぅ」
「母上が?」
ヴリトゥユの質問をはぐらかすフゥ、タナトスが言えと言えば簡単に口を割り無機質なヴリトゥユの眼が見開いた。
「我が母、ケリャリカ皇太后がお前に父上を暗殺するように命令したというのか?」
「皇太后様ぁ?違いますよぉ貴方のお母様はヴィスタリア様ですぉ命令じゃないですぅ頼まれたんですぅ」
「………やはりそうか」
タナトスもヴリトゥユも驚かない、だが観客席は違った。
「これが真実ならば、面倒な事だな。確かに現皇帝はどちらにもよく似ている」
「そしてケリャリカ皇太后には似ていない」
「聞いていて後で我々も暗殺という事にはなりませんか?」
「それはないでしょう、真実は闇の中ですね。あのフゥの話しだけでは信用性は低い、真実でしょうが我々がこの件を口外しない他ありませんね」
デュスノアとアガ二ータが冷めた眼と口調でヴリトゥユとフゥを見る、コーカスは少し困ったなという顔をしラジカはこの件が2度と口にしないだろうと言う。
「待て俺は此処に来る前に《ナイジアナ皇国》の関連書を千歳さんと読んだぞ…今の話しが本当なら…」
「そうだね…聞かない方が良かったよ」
大河と千歳の顔が渋る、聞きたくない事を耳にするとこんなにも複雑な気分を抱かなければならないのかと…何があってヴリトゥユが産まれたのか…目を逸らす他ない。
「姉上…」
「ケリャリカ様…ヴィスタリア様…」
ミカイが蟀谷を指で押さえ、トワンは2名の女性の名を口にする、どちらも美しく儚げな女性達…皇国
の生きた宝石達と謳われた美姫達、ケリャリカは離宮に閉じ籠り、そしてヴィスタリアはこの世にはいない。
『悪いけれど今から、カトゥーシュカちゃんとフィズちゃん、ヴェリちゃんとネズミちゃんが胃の中に突入するわよ』
「分かりました、必ず胃の中に在る石像を入手するように」
『了解』
『ヴェリ!』
『承知』
重たい沈黙を破ったのは識の声、ノースとコォンでグノーシスの口を固定しこれから胃の中へと突入する、ユークスはグノーシスの状態を診ている言葉が通じないが何処か苦しそうだとユークスはグノーシスが苦しむ原因を探る、カトゥーシュカを先頭に方にチキが乗りフィズのはネズミが乗って大きく開いた歯の無いピンク色の口を進んだ…、
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