あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ

第05話 孔雀/第5話 解呪

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第05話 孔雀
「2階で塩を加工して下で販売してくれたらいいし、他にも落ち着いたら自由に飲食とかやって貰っても構わないさ。商業エリアと繋がれば色々仕入れられるし」
食事も終わり粗方店や家の説明が終わり《鋼の足》とその家族たちは頷いている、パン屋や小物を売りたいという家族達のやる気と笑顔が崇幸には嬉しい。
「今日はここで過ごした色々使ってみてくれ、不備があれば直すから」
「これは時間停止機能付きの収納袋です、中に食材が入っているので使って下さい」
「あ、ああ。ありがとう。次のこの店の営業は明日やらせて欲しい」
「いいの?無理しないでよ?」
「いや、早く慣れたいからな。そちらもやらなければならない事があるんだろう?」
ヤスガが綴から収納袋を受け取り出来るだけ早く慣れて行きたいと告げるヤスガ、他の面々も頷く。
「様子を見て此処を発つさ、何せ全く観光出来てないからな」
「ああ、俺が案内してするよ」
「この街面白いよー」
「はい、僕もゆっくり見て周りたいです」
「そうだな、この街は良い街だ。楽しんで欲しい」
崇幸達の軽口にアコミアが案内は任せろと胸を叩き、ヤスガは是非色々見て周って欲しいと言う。
『皆様、お待たせしました。外神様から通信出来る手段をセレネ様経由で預かりました。《アタラクシア号》へお戻りください』
「良かった!」
風早の声に晴海が一番に喜ぶ、一先ずそれぞれが胸を撫で下ろし明日また早くに来ると言い《アタラクシア号に》戻った。

第5話 解呪
「呪いを解くと言っても先に呪いを視る事から始めるんだ、どんな呪いが掛かっているのかを読み解く必要がある。そっちの世界の鉱物や鉱石や特殊な物複雑な物は持っているかい?」
外神が用意した豪邸の中、ジュカや子ども達とノイズやシュリが食事を作りにキッチンへと向かい、懐記と外神が鉱物や神鋼、魔鉄、魔聖石、聖魔石を並べてファーツコクスがじっくりと見ていく。
「どれも素晴らしいものだな…うんこれがいいかな、完璧に半分ずつに分かれた美しい物だ。これを作ったのは純真無垢な子どものような愛が深い…存在だ」
ファーツコクスが選んだのはグローリーの魔聖石を選び、ウズラの前で魔力を込めコップに入った水に歯で噛み千切った親指から溢れる血を垂らしその中に魔聖石を入れ、魔聖石がウズラの両脇で白い板と黒い板に分かれた。
「うん、良いね綺麗だ。ウズラ君暫く動かないで、君の情報を写していく」
『ぴぎゃ!』
ファーツコクスが両手を広げ板に魔力を注ぎ、文字が浮かび刻まれていく長く細かい時間が掛かりそうな感じだ。
「白い板がウズラ君の情報、黒い板が呪いの情報だね。この書き込みが終わらないと呪いが解けない、ウズラ君この板の周辺なら動いても良いよ」
『ぴぎゃ』
『もちゃ』
「ああ、そうか君が彼らの世界の魔王か…もしかしたら君の力を借りるかもしれない、その時は頼むね」
『もちゃ!』
『ねぇ。他の魔人の子ども達もこっちの世界で遊びたいって、ゴーレム造ってもいい?』
「その声コーラスっち?」
『はい、魔王に乗りたい、いーい?』
「もちゃっち、コーラスっちがもちゃっちの背中に乗りたいってど?」
『も!』
「いいって」
ファーツコクスが13位の魔王、もちゃに助力を求めるともちゃ快く頷きエクトのゴーレムが流暢に話し出し懐記が中身がコーラスに変わった事に気付きもちゃが得意げに了承してコーラスのゴーレムを背に乗せてやる。
『ふかふかしてる』
「コーラスっち、ゴーレムこっちにもあるけどこっちの使う?」
『ううん、エクトがこの世界の土で作った方が馴染むからこっちで造る。ねえ、魔王空飛んで』
『も?もぉ~も!もーもちゃもーもちゃもちゃもーちゃ』
「ん?踊ってんのか?もちゃは」
「これは創造魔法か…」
「造るんですね、これは魔法陣…」
コーラスの頼みに暫し考えたもちゃが歌いコーラスを乗せて片手ずつ上げては地面をその柔らかそうな手でぽふと叩く、ジラが首を傾げればイシュターと外神がかなり高等な魔法それよりも上の術式を用いているもちゃに驚いた。
『も!もも』
『すごい、翼だ』
もちゃの背の両脇にマゥのような青い翼が生まれ家の中を低く飛び、コーラスは嬉しそうにしている、もちゃは自慢げに飛び他の子ども達もやって来て乗せてとせがむので交代で乗る。
『ゴーシュお父様が呼んでるから戻るね、またね』
「ん、こっちは元気って言っといて」
『大丈夫、もうじき連絡来るよ』
「ん」
そう言ってコーラスのゴーレムの行動が停止し今度はニスムの所にいる魔人の子どもに変わり懐記に抱っこをせがむ、抱っこしてやり頭を撫でてもちゃと子ども達を眺めた。
「皆さん、詠斗さん達と連絡が取れそうです」
外神の目に何かが走り口を開く、とりあえず皆無事だと伝えようと集まった。

第05話 孔雀
「これで繋がってくれよ」
《アタラクシア号》の操作室に静かに座る孔雀に崇幸が神々が運んだ外神の魔石を近づけると孔雀が嘴を開きそれを呑み込む、少し経ち外神の声が孔雀の嘴から聞こえた。
『……ザ、ザザ…皆さん…』
「外神君!無事か?」
「みんな元気?怪我してない?」
「いまどんな世界にいるんです?」
「戻って来られそう?」
『現在僕達は《アストマーズ》という世界にいます、悪魔と天使と天人と人が3つの世界に分かれて暮らす場所です。《アタラクシア》から大分離れています…他の異界を経由して戻るつもりです』
『悪魔と天使…大分離れているようですね…申し訳ない今の私達に出来る事はすくないですね…』
崇幸達の心配する声に外神が元気だと答える、聞いていた神々も全員の無事に胸を撫で下ろすが世界が遠すぎると戸惑いを隠せなかった。
『エクトさんやセレネさん…他の魔人こ子どものみなさんと魔王のもちゃさんがいてくれて心強いです…《アストマーズ》の方も手を貸してくれています』
「そうかそれなら良かった、うん、すぐには会えないと思うが支援物資はエクト君とセレネ君達に頼もうか」
『外神さま、エクトさんセレネさんを経由してゴーレムで向かいます』
【はい!行きますよ!マスター異世界だってマスターの元へ何処へでも】
【無理はしないでください、来てくれたら助かります…】
「みんな…外神君、懐記伝言はない?」
『少し待って下さい………はい……分かりました。僕はメシュレラさんに後をお願いしますと、任せますと伝えて下さい。懐記さんは皆さんちゃんとご飯を食べて休むようにと」
「それは僕達の台詞です、風早|《アストマーズ》に皆さんと連絡が取れるようにお願いします」
『はい、マスター』
『それではまた連絡しますね』
「ああ、無茶はしないようにな」
『…はい…」

第5話 解呪
崇幸達との会話が終わりなんとなく肩の荷が降りた面々、ウズラの書き込みが終わらないので外神と懐記も夕食作りに向かい、ジラ達がファーツコクスと世間話を始める。
「なあ、この世界ってダンジョンある?」
「ある、この隣の洞窟がダンジョンだよ。強いし中に他の操者が棲み着いているから滅多に行かないけれどね」
「どんなダンジョンだ?」
「ラスボスがドラゴンのダンジョン」
「ドラゴンと戦えるんですか?」
「来た《解体卿》」
「そこまで行くのが大変だし、他の出て来るモンスターは強いし固いしドロップ品も見合ってないから人気はない。モンスターの肉も食べられるけど固いしまずし捌くのは一苦労だ」
「ドラゴンも食べられるんですか?」
「外神ードラゴンここにいるぞー」
「私は気にしない…」
「勿論、倒したモンスターは全てドロップ品だよ。ドラゴンは固いし…捌く為の道具は高価だ」
「行ってきます…」
台所にいた筈の外神が気配無く出現しギーギスが肩を竦め、ジラが龍皇イシュターがいると言うがイシュターは気にする素振りを見せない、外神は今すぐ行こうとするのをファーツコクスが止めた。
「待て待て、明日案内するから。もしラスボスまで行くなら…収納があるし魔力も潤沢攻略は可能そうだ」
「私も行く」
「私も無論行く」
「俺は子供達に街を案内してもらう、付き合いきれん」
「俺もぉ~街に行こ」
「上等だ、ドラゴンかいいな」
「俺はウズラの側にいるよ」
『も!』
外神、マユラ、シュリ、フォンは行く気満々、フェシェスタとギーギス、チェカは留守番、台所にいる懐記とジュカは街、ノイズはダンジョンに分かれる事にする。
「私もダンジョンへ、異界のドラゴンと味楽しみだ」
「まー俺も行く」
乗り気なイシュターと微妙な表情のジラもダンジョンに行く事に決め食事作りが再会される、急いで戻りたいし皆に会いたいがこの世界も楽しみたいと言うのが全員の希望だった。
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