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12.その後の僕ら
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*再びはる視点です。
僕と要先輩はたくさんすれ違ったけど、再び恋人になれた。
あの時流した要先輩の涙は、忘れずに胸に刻んでおこう。僕が要先輩を不安にさせてしまったのだから。もうそんな事は無いようにしないといけない。
まずは、秋良にきちんと話をしようと思った。だから、放課後に話をするために秋良の家に行くと前日の夜に要先輩にも電話で伝えると、「俺も行く」と言ってきた。
どうやら要先輩は、僕と秋良が二人きりになることが面白くないらしい。僕って要先輩に愛されてるなあって嬉しくなってしまった。
次の日、要先輩と学校帰りに秋良の家に向かう。秋良は、咲月ちゃんとデートをしてから帰ると言っていた。だから、僕たちも要先輩の家で少しだけ過ごしてから行くことにした。
久しぶりに来た要先輩の部屋は、普段からスッキリとはしていたが、今は更に物の少ない部屋になっていた。
僕がキョロキョロと見回していると、要先輩は気まずそうに頬を掻く。
「あー、何にもないだろ? はると会えなかった時期、落ち込む度に要らないものを捨てていったら必要最低限の物しか無くなってしまったんだ」
それって、すれ違っていたのに、家にいるときもずっと僕のことを考えてくれてたってことだよね?
僕は、胸がポカポカしてきて要先輩に飛びついた。
「要先輩、大好き」
要先輩は一瞬動きが止まったあとに、僕を抱きしめ返してくれた。そして、耳元で囁くように伝えてくれる。
「俺もはるが好きだよ」
僕はそれがうれしくて、首を振って要先輩の胸に頭を擦り付けてみる。先輩の温もりや、心臓の音が感じられて幸せだった。
「そんなことして俺を煽るなんて、はるは悪い子だな」
え? 煽ったつもりなんて全然ないよ!
要先輩から離れようとしたが、要先輩の腕の力が強くなり、離れられない。
要先輩が僕の耳をペロリと舐めてきた。
「あー、耳が真っ赤だ。可愛いな。こんな顔、俺以外に見せるんじゃないぞ」
先輩の独占欲に僕の背筋がゾクリとする。先輩はそのまま僕の頬、首筋をペロリと舐め上げた。
「ひぁっ」
不意に要先輩の手が腰から背中まで撫で上げてきて、たまらず僕は声を上げてしまった。
「可愛い。このまま食べてしまいたい」
そう言って先輩は僕にキスを仕掛ける。僕はぼうっとしながらキスを受け入れていると、いつの間にかシャツの中に先輩の手が入り込んでいた。
僕のお腹に触れ、そのまま上に上がってくる。僕の胸の尖りに気付くと、そこを何度も指先でなであげる。
「ひゃっ……あっ」
たまらず僕が声を上げると、先輩はすかさず口の中に舌を入れてきた。クチュクチュと僕の口から湿った音がする。僕の縮こまった舌を引き出そうと、先輩の舌が絡まり合ってきた。
僕の膝の力がカクンと抜けて、そのまま崩れそうになる。キスを中断した先輩が、片手で僕の腰をつかんで支え、気づけば僕はそのまま先輩のベッドに寝かされていた。
上に覆いかぶさっていた先輩は、再びキスを再開する。先輩の舌が上あごをくすぐり始める。僕は、息も絶え絶えだった。そんな僕を見て、先輩は「可愛い、好きだよ、はる、はる」と言いながら今度は首筋を舌で辿っていく。先輩の手は、僕のシャツのボダンを外し、胸から再びお腹を優しくまさぐった。
先輩の唇が鎖骨より下に来たところで、強く吸われる。チクンとした刺激に、僕の全身はビクンと震えた。僕が胸元を見ると、そこには虫刺されのようにポツンと赤くなっていた。
キ、キスマークだ。
先輩は、僕の肌に残した跡を見て目元を緩めて何度もそこを撫でる。そんな先輩を見て、僕の胸はキュンっと高鳴る。
僕が先輩の所有物になったみたいだった。
「要先輩……」
僕の呼びかけにも気づかず、先輩は更に僕にキスを仕掛ける。更に手は下へと向かって僕のベルトに手をかけようとしてきた。
えっ、ちょっちょっと待って!
だって僕達これからっ……
必死で僕は、キスの合間に先輩に話しかける。
「か、か、要先輩!……っ、ぅくっ、……ま、待って!要先輩っ」
先輩を呼べば呼ぶほど、キスは激しくなる。もう、僕は息も絶え絶えだった。さらにベルトもとかれ、ズボンのホックも外されて…………。
も、もう、限界!!
僕は近くにあった枕で先輩の頭を殴りつける。先輩は、僕の些細な抵抗にすぐに反応して、僕から離れて行った。
「ごめん……嫌なことはしないって言ったのにな」
先輩のシュンとした声に、僕はつい先輩に抱きついた。
「べ、別に嫌だったわけじゃない。先輩のこと大好きだもん。でも、これから秋良の所に行くんだよ? こんなことしてたら、僕は平気でいられないよ」
「そう、なのか? 嫌じゃないんだな。そっか……」
小さく呟く先輩は、少しずつ笑顔を取り戻している。あ、あれ? 僕、早まったかも……。
その後、秋良の所へ二人で向かって話をしようとすると、秋良に遮られた。
「良いよ、大体この間で分かったし。はるのその顔見ていたら、お前らが仲良しなのは十分伝わってきたから。こっちが恥ずかしくなるっつうの。お前ら人が健全なデートしてる時になにしてたんだよ?」
秋良がニヤニヤしながらそんな事を言うから、僕は真っ赤になって秋良と先輩にパンチを繰り出したのだった。
でも、二人が楽しそうに笑って、そこに僕が一緒にいられて。僕はとっても嬉しかった。
おしまい
この後、先輩とはるの進路とかあって揉めるとは思いますが、きっと先輩ははるのことは手放さないと思います。最後までお読みいただきありがとうございます。
本日、秋良の番外編をあげて一度完結といたしますが、これからものんびりとその後の二人をあげられたらなと思っていますので、その時にはよろしくお願いします。
僕と要先輩はたくさんすれ違ったけど、再び恋人になれた。
あの時流した要先輩の涙は、忘れずに胸に刻んでおこう。僕が要先輩を不安にさせてしまったのだから。もうそんな事は無いようにしないといけない。
まずは、秋良にきちんと話をしようと思った。だから、放課後に話をするために秋良の家に行くと前日の夜に要先輩にも電話で伝えると、「俺も行く」と言ってきた。
どうやら要先輩は、僕と秋良が二人きりになることが面白くないらしい。僕って要先輩に愛されてるなあって嬉しくなってしまった。
次の日、要先輩と学校帰りに秋良の家に向かう。秋良は、咲月ちゃんとデートをしてから帰ると言っていた。だから、僕たちも要先輩の家で少しだけ過ごしてから行くことにした。
久しぶりに来た要先輩の部屋は、普段からスッキリとはしていたが、今は更に物の少ない部屋になっていた。
僕がキョロキョロと見回していると、要先輩は気まずそうに頬を掻く。
「あー、何にもないだろ? はると会えなかった時期、落ち込む度に要らないものを捨てていったら必要最低限の物しか無くなってしまったんだ」
それって、すれ違っていたのに、家にいるときもずっと僕のことを考えてくれてたってことだよね?
僕は、胸がポカポカしてきて要先輩に飛びついた。
「要先輩、大好き」
要先輩は一瞬動きが止まったあとに、僕を抱きしめ返してくれた。そして、耳元で囁くように伝えてくれる。
「俺もはるが好きだよ」
僕はそれがうれしくて、首を振って要先輩の胸に頭を擦り付けてみる。先輩の温もりや、心臓の音が感じられて幸せだった。
「そんなことして俺を煽るなんて、はるは悪い子だな」
え? 煽ったつもりなんて全然ないよ!
要先輩から離れようとしたが、要先輩の腕の力が強くなり、離れられない。
要先輩が僕の耳をペロリと舐めてきた。
「あー、耳が真っ赤だ。可愛いな。こんな顔、俺以外に見せるんじゃないぞ」
先輩の独占欲に僕の背筋がゾクリとする。先輩はそのまま僕の頬、首筋をペロリと舐め上げた。
「ひぁっ」
不意に要先輩の手が腰から背中まで撫で上げてきて、たまらず僕は声を上げてしまった。
「可愛い。このまま食べてしまいたい」
そう言って先輩は僕にキスを仕掛ける。僕はぼうっとしながらキスを受け入れていると、いつの間にかシャツの中に先輩の手が入り込んでいた。
僕のお腹に触れ、そのまま上に上がってくる。僕の胸の尖りに気付くと、そこを何度も指先でなであげる。
「ひゃっ……あっ」
たまらず僕が声を上げると、先輩はすかさず口の中に舌を入れてきた。クチュクチュと僕の口から湿った音がする。僕の縮こまった舌を引き出そうと、先輩の舌が絡まり合ってきた。
僕の膝の力がカクンと抜けて、そのまま崩れそうになる。キスを中断した先輩が、片手で僕の腰をつかんで支え、気づけば僕はそのまま先輩のベッドに寝かされていた。
上に覆いかぶさっていた先輩は、再びキスを再開する。先輩の舌が上あごをくすぐり始める。僕は、息も絶え絶えだった。そんな僕を見て、先輩は「可愛い、好きだよ、はる、はる」と言いながら今度は首筋を舌で辿っていく。先輩の手は、僕のシャツのボダンを外し、胸から再びお腹を優しくまさぐった。
先輩の唇が鎖骨より下に来たところで、強く吸われる。チクンとした刺激に、僕の全身はビクンと震えた。僕が胸元を見ると、そこには虫刺されのようにポツンと赤くなっていた。
キ、キスマークだ。
先輩は、僕の肌に残した跡を見て目元を緩めて何度もそこを撫でる。そんな先輩を見て、僕の胸はキュンっと高鳴る。
僕が先輩の所有物になったみたいだった。
「要先輩……」
僕の呼びかけにも気づかず、先輩は更に僕にキスを仕掛ける。更に手は下へと向かって僕のベルトに手をかけようとしてきた。
えっ、ちょっちょっと待って!
だって僕達これからっ……
必死で僕は、キスの合間に先輩に話しかける。
「か、か、要先輩!……っ、ぅくっ、……ま、待って!要先輩っ」
先輩を呼べば呼ぶほど、キスは激しくなる。もう、僕は息も絶え絶えだった。さらにベルトもとかれ、ズボンのホックも外されて…………。
も、もう、限界!!
僕は近くにあった枕で先輩の頭を殴りつける。先輩は、僕の些細な抵抗にすぐに反応して、僕から離れて行った。
「ごめん……嫌なことはしないって言ったのにな」
先輩のシュンとした声に、僕はつい先輩に抱きついた。
「べ、別に嫌だったわけじゃない。先輩のこと大好きだもん。でも、これから秋良の所に行くんだよ? こんなことしてたら、僕は平気でいられないよ」
「そう、なのか? 嫌じゃないんだな。そっか……」
小さく呟く先輩は、少しずつ笑顔を取り戻している。あ、あれ? 僕、早まったかも……。
その後、秋良の所へ二人で向かって話をしようとすると、秋良に遮られた。
「良いよ、大体この間で分かったし。はるのその顔見ていたら、お前らが仲良しなのは十分伝わってきたから。こっちが恥ずかしくなるっつうの。お前ら人が健全なデートしてる時になにしてたんだよ?」
秋良がニヤニヤしながらそんな事を言うから、僕は真っ赤になって秋良と先輩にパンチを繰り出したのだった。
でも、二人が楽しそうに笑って、そこに僕が一緒にいられて。僕はとっても嬉しかった。
おしまい
この後、先輩とはるの進路とかあって揉めるとは思いますが、きっと先輩ははるのことは手放さないと思います。最後までお読みいただきありがとうございます。
本日、秋良の番外編をあげて一度完結といたしますが、これからものんびりとその後の二人をあげられたらなと思っていますので、その時にはよろしくお願いします。
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