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エピローグ これからの君と
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数日後、大和の誘いで、初めて彼の部屋を訪れることになった。
少しだけ緊張しながら、玄関の前で深呼吸する。
無意識にポケットの星の砂の瓶に触れると、柔らかいフェルトの感触が心を少し落ち着けてくれた。
思い切ってドアベルを鳴らすと、すぐに大和がドアを開けて出迎えてくれる。
「いらっしゃい、待ってたよ」
いつもの気さくで優しい笑顔だった。
「お、お邪魔します」
おずおずと部屋に入ると、秋の柔らかな日差しが窓から差し込み、机の上のペン立てに刺さったイルカのペンがキラキラと輝いていた。
「映画でも見る?」
大和がソファに座り、隣をぽんと叩いて僕を呼ぶ。
照れながら座ると、大和が後ろからそっと腕を回して抱きしめてくれた。
大和から爽やかな若葉のような香りがする。
ドキドキするけど、その温もりと香りに心が落ち着く。
そういえば、クロが安心したとき、よく顔を擦りつけてきてくれたな。
あの柔らかい毛の感触、ほんと大好きだった。
思わず、大和の胸にそっと顔を寄せて擦りつけた。
「うわ、碧依、急に何!?」
慌てる大和が新鮮で、僕はくすくすと笑う。
「ごめんね、くすぐったかった? なんか、クロのこと思い出して……」
「ったく、こんな可愛いこと無自覚でするんだからさ」
ぶつぶつと呟きながら、大和は僕をぎゅっと抱きしめ直してくれた。
ドキドキと安心が混ざって、胸がじんわり熱くなる。
映画が終わったとき、ふと棚に置かれた星みたいな形をした貝殻が目に入った。
どこか見覚えがある気がする。
「あれ……」
僕が呟くと、大和が静かに笑って立ち上がり、貝殻を手に取った。
「俺の幸運のお守り。碧依からもらったんだぜ。星の砂の代わりだって。中学のときから、ずっと大切にしてるんだ」
大和の声は、遠くをみるみたいに優しかった。
「あの海辺で碧依に出会って、俺、自分のすべきことがわかった。変におとなぶるのやめて、自分にできることを一つずつやってったら、いろいろうまくいくようになったんだ。全部、碧依のおかげだよ」
「僕、なんにもしてないよ。大和が頑張ったからだよ」
ほんと、そう思う。
大和がすごいんだ。
「そういうとこ、ほんと好きだよ」
大和はふっと笑って、そっと僕の額にキスしてくれた。
胸がキュッとなって、顔が熱くなる。
アップルパイを一緒に食べたときみたいな、甘くて温かい気持ち。
「そういえばさ、俺のイヤーカフも、碧依の影響なんだ」
大和が耳の青いイヤーカフを指で軽く触る。
「中学のとき、碧依に会った時、大人ぶってピアスの穴を開けたいって思ってた。でもさ、碧依の優しさ見て、俺、外見なんて関係ないって思えた。だから、今でもその時のこと覚えていたくて、穴は開けないで、イヤーカフなんだ。それに、碧依が青い海が好きだって言ってたから、つい青いイヤーカフ選んじまう」
胸に嬉しさが込み上げてくる。
ずっと、ずっと、僕のこと見ててくれたんだ。
こんな僕を、こんなに想っててくれたんだ。
「大和……ほんと、ずっと好きでいてくれて、ありがとう。これからも、よろしくね」
思わずそう言って、大和の頬にそっとキスをした。
すると、大和が目を丸くして、唇に軽くキスを返してくる。
二人で見つめ合い、もう一度キスしようとした瞬間、スマホがブブッと鳴った。
翼からの着信だ。
「碧依? 今、如月くんと一緒だよね? 僕は店長と一緒なんだ。これから四人でご飯食べに行かない?」
翼の明るい声が響く。
遠くで「二人の邪魔になるんじゃないか?」って、店長が心配そうに話してる声が聞こえた。
翼が「平気だよ」って答えながら、クスクスと幸せそうな笑い声を洩らす。
いつでもこの二人は仲良しで、僕も幸せな気持ちになる。
大和を見ると、「やれやれ」って顔をしてた。
「二人には世話になったし、迷惑もかけた。会ってお礼、二人で言おっか」
大和はそう言って、財布をポケットに入れながら立ち上がった。
だから、僕は笑って答えた。
「翼、今から行くよ」
「やった!」
翼のはしゃぐ声が聞こえてくる。
集合場所を決めて、電話を切る。
大和が後ろから抱きしめて、耳元で囁いた。
「俺と碧依の二人の時間は、これからたっぷりあるからね。今日は四人で楽しくやろう」
その言葉に、胸がじんわり温かくなった。
僕たちの未来は、ずっと続いていくんだって、大和に言われた気がして、笑顔になれた。
大和が玄関を開ける。
外は夕陽が眩しく輝いてた。
ポケットの星の砂を握りしめ、僕と大和は、その光に向かって一緒に一歩を踏み出したんだ。
おしまい
少しだけ緊張しながら、玄関の前で深呼吸する。
無意識にポケットの星の砂の瓶に触れると、柔らかいフェルトの感触が心を少し落ち着けてくれた。
思い切ってドアベルを鳴らすと、すぐに大和がドアを開けて出迎えてくれる。
「いらっしゃい、待ってたよ」
いつもの気さくで優しい笑顔だった。
「お、お邪魔します」
おずおずと部屋に入ると、秋の柔らかな日差しが窓から差し込み、机の上のペン立てに刺さったイルカのペンがキラキラと輝いていた。
「映画でも見る?」
大和がソファに座り、隣をぽんと叩いて僕を呼ぶ。
照れながら座ると、大和が後ろからそっと腕を回して抱きしめてくれた。
大和から爽やかな若葉のような香りがする。
ドキドキするけど、その温もりと香りに心が落ち着く。
そういえば、クロが安心したとき、よく顔を擦りつけてきてくれたな。
あの柔らかい毛の感触、ほんと大好きだった。
思わず、大和の胸にそっと顔を寄せて擦りつけた。
「うわ、碧依、急に何!?」
慌てる大和が新鮮で、僕はくすくすと笑う。
「ごめんね、くすぐったかった? なんか、クロのこと思い出して……」
「ったく、こんな可愛いこと無自覚でするんだからさ」
ぶつぶつと呟きながら、大和は僕をぎゅっと抱きしめ直してくれた。
ドキドキと安心が混ざって、胸がじんわり熱くなる。
映画が終わったとき、ふと棚に置かれた星みたいな形をした貝殻が目に入った。
どこか見覚えがある気がする。
「あれ……」
僕が呟くと、大和が静かに笑って立ち上がり、貝殻を手に取った。
「俺の幸運のお守り。碧依からもらったんだぜ。星の砂の代わりだって。中学のときから、ずっと大切にしてるんだ」
大和の声は、遠くをみるみたいに優しかった。
「あの海辺で碧依に出会って、俺、自分のすべきことがわかった。変におとなぶるのやめて、自分にできることを一つずつやってったら、いろいろうまくいくようになったんだ。全部、碧依のおかげだよ」
「僕、なんにもしてないよ。大和が頑張ったからだよ」
ほんと、そう思う。
大和がすごいんだ。
「そういうとこ、ほんと好きだよ」
大和はふっと笑って、そっと僕の額にキスしてくれた。
胸がキュッとなって、顔が熱くなる。
アップルパイを一緒に食べたときみたいな、甘くて温かい気持ち。
「そういえばさ、俺のイヤーカフも、碧依の影響なんだ」
大和が耳の青いイヤーカフを指で軽く触る。
「中学のとき、碧依に会った時、大人ぶってピアスの穴を開けたいって思ってた。でもさ、碧依の優しさ見て、俺、外見なんて関係ないって思えた。だから、今でもその時のこと覚えていたくて、穴は開けないで、イヤーカフなんだ。それに、碧依が青い海が好きだって言ってたから、つい青いイヤーカフ選んじまう」
胸に嬉しさが込み上げてくる。
ずっと、ずっと、僕のこと見ててくれたんだ。
こんな僕を、こんなに想っててくれたんだ。
「大和……ほんと、ずっと好きでいてくれて、ありがとう。これからも、よろしくね」
思わずそう言って、大和の頬にそっとキスをした。
すると、大和が目を丸くして、唇に軽くキスを返してくる。
二人で見つめ合い、もう一度キスしようとした瞬間、スマホがブブッと鳴った。
翼からの着信だ。
「碧依? 今、如月くんと一緒だよね? 僕は店長と一緒なんだ。これから四人でご飯食べに行かない?」
翼の明るい声が響く。
遠くで「二人の邪魔になるんじゃないか?」って、店長が心配そうに話してる声が聞こえた。
翼が「平気だよ」って答えながら、クスクスと幸せそうな笑い声を洩らす。
いつでもこの二人は仲良しで、僕も幸せな気持ちになる。
大和を見ると、「やれやれ」って顔をしてた。
「二人には世話になったし、迷惑もかけた。会ってお礼、二人で言おっか」
大和はそう言って、財布をポケットに入れながら立ち上がった。
だから、僕は笑って答えた。
「翼、今から行くよ」
「やった!」
翼のはしゃぐ声が聞こえてくる。
集合場所を決めて、電話を切る。
大和が後ろから抱きしめて、耳元で囁いた。
「俺と碧依の二人の時間は、これからたっぷりあるからね。今日は四人で楽しくやろう」
その言葉に、胸がじんわり温かくなった。
僕たちの未来は、ずっと続いていくんだって、大和に言われた気がして、笑顔になれた。
大和が玄関を開ける。
外は夕陽が眩しく輝いてた。
ポケットの星の砂を握りしめ、僕と大和は、その光に向かって一緒に一歩を踏み出したんだ。
おしまい
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くぬい りす さま
感想ありがとうございます💕
ずいぶん後ろ向きに行動力のある碧依でしたが、やっと前を向いて二人で進めるようになったと思います😊
それを楽しんでいただけたなら、嬉しいです✨
最後までお読みくださり、ありがとうございました💖
りん さま
感想ありがとうございます💕
素敵な作品と言っていただけて、本当に嬉しいです😭✨
臆病な碧依でしたので、皆様にどう受け取ってもらえるのかなとドキドキしてましたが、健気でかわいいと言っていただけてホッとしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🩷
ikuさま
感想ありがとうございます💕
そして、ここまで一気読み、ありがとうございました😭✨
嬉しいです✨
安心アイテム、良かったですか✨
どこまで出すか、悩みどころではあったので😂
完結までこのランキングでいられたのは、ほんとに皆さまの応援のおかげ🩷
恵まれてます😭✨
未熟な私の作品を見て頂き、ありがとうございました😊💕