Lara

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騒ぎの終結と夕焼けの空

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俺から言われた事実常識に呆然としていた副会長は会長たちのコントに救われたのか吹きだした。

「ふっ、ふふっ、あははっ」
「面白いね~会長たち。」
「もう、は戻すんですか?それと他人事にしてますがあなたも十分面白いですよ。」
「それはそれは、光栄です、ってね~あと、は一応ね~多分後で辞めるけどぉ~」

表情を見てみるに完全にとは言わないが吹っ切れたようだ。よかったよかった。それ、とかこれ、とかは演技のことだろう。会長とワンコの前では完全にやめたので今回のことが終わったら生徒会の前ではやめようとは思っているけどな。

「よしよ~し、じゃあ会長!」
「テメェら大人しく捕まりやがれ!…って、どうかしたか?」
「こっちこーい、こっちこーい、ほれここに骨があるよぉ~」
「俺は犬じゃねぇ!こっちだろ!」
「わん」

ワンコは返事をしなくていい。文句を言いながらも歩いてこっちに来る会長。見つめてくる副会長に気づいたのか気まずげに目を逸らした。副会長も副会長で顔が強張っている。全く、何時まで逃げるつもりだろうか。

「ほーら、かいちょー目を逸らしてもやることはやるので意味ないよぉ~」
「うっせぇ、気持ちの問題だ。」
「はぁ~…バ会長」
「んだと!」
「そうそう、なよなよしい会長は会長じゃないのでその調子でいてよぉ~っとそれじゃあ」

俺は二人の腕を引っ張り無理やり向かい合わせる。何をする気だと、分かっているのに問いかけてくる二つの視線に俺はにっこりと笑って言った。

仲直りの、時間だよ

抵抗するかのように目を会わせない二人に俺は腕を掴んだまま笑い続ける。早くしろよ。この無言の圧に腹をくくったのか会長はため息を吐いて副会長の名前を言った。

「…なんですか」
「前に言っていたな。俺は何でもできるって、俺にはわからないって」
「ええ……言いました。」

問いかける会長の言葉に罪悪感があるからか少し言葉に詰まりながらも答えた。会長は副会長を見つめている。目は合わない。

「俺は、正直言って欠陥品だ。」
「…は?」

予期もしないその言葉に副会長は思わず会長を見る。目が合った。俺ももちろん驚いた。そんなことを思っているそぶりは見かけなかったからだ。いつも自信満々で堂々としているように見えていたからだ。会長は目に影を落として言う。

「周囲からは俺が何でもこなす完璧人間かのように言われていたがそんなことはない。反対だ、何もできていない。」

これは、会長の闇だ。彼は語っていく。吐き出すように。

「俺は大樹のようにスムーズに事を進めることは出来ない。」

「俺は椿のように人を鋭く観察して場を和らげることは出来ない。」

「俺は薙刀のように丁寧に素早く仕事を捌くことが出来ない。」

「俺は皐月や睦月のように人を笑わすことは出来ない。」

ああ、なんてことだろう。どうしても、どうしてもこの場にふさわしくない言葉が出てくる。俺は会長の腕を掴んでいる手にぎゅっと力を入れて言った。

「会長、お前やっぱ馬鹿。」

ばーかばーかと硬直した会長に言い続ける。猫かぶり演技タイム、早くも終了。おつかれしたー

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