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光藤君と遊ぼうの回!
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本来の目的とは違うが柏手を一つ。食堂内に鳴り響いた。食堂に静寂が戻り、手を打った俺に注目が集まる。
「皆さん、不満をため込んでたのはわかるけどやりすぎ。これじゃあ俺たちが加害者になっちゃうよー同列に並びたくないでしょ?」
これ、と塵共を指さす。既に毬藻は大きなくりっとした目に涙を溜めてこちらを見ている。毬藻信者は毬藻を守ることも慰めることも周りに威嚇することもできずに顔を青褪めさせている。うち一人は本気で泣いていた。信者の中でカワイコチャンだな。え、マジで泣いてんの?お前らがやった少人数に対して大人数が糾弾するのと同じことをしただけだぞ?
それともなんだ、まさか自分はやられないとでも思ってたのか?アホじゃねぇの?
「そんなに震えて、もしかして今更気づいたの?みんなが君たちを快く思ってないことにさ。君たちが今までやりたい放題やってきたつけだよ」
そう言って追い打ちをかける。これくらいはいいよな?だってお前らのせいでここのところ走り回ったし。今後どうなるのかは知らない。今回のことで陰口とか嫌がらせとか毬藻信者に出てくるのか、それともそのままで彼らがやらかすだけでいくのか。
まあ、嫌がらせとかやりすぎていたりとかしていたら流石に対処するけどな。そうなった場合煽ったのは俺だし。
「まあ、今後気を付けなよ。いくら恋に盲目と言っても周りはそれを考慮しないよ?」
ニッコリと笑う。前髪で口元しか見えないだろうがそれはしょうがない。
そこまで言ってようやく助けた幸薄クンの存在を思い出す。見てみると頬を染めて俺をじっと見つめていた。あれー?
俺はぱっと腕を解いて離れる。なんかちょっと残念そうな顔をしているが、気のせいだよな…?
「大丈夫か?」
「はいっ!大丈夫です!あの、助けてくださってありがとうございました!」
「いいよいいよ、流石にあれはねぇ?と思ったからね」
「…………すきぃ(小声)」
…………
よし聞かなかったことにしよう。
「それじゃあ、もう気を付けるんだぞ」
「はいっ!」
俺は幸薄クンの頭をポンポンと叩き、食堂を出るために背を向けて歩く。俺に視線が集まる中、俺は光藤たちと目が合った。カバン、忘れんじゃねぇぞ。
食堂の扉を開けて外に出る瞬間、風紀委員長と委員たちとすれ違う。おおかた通報を受けてやって来たのだろう。
パタンと扉が閉まり、俺は人気のないところまで歩いて出た。事情聴取のためにいつ俺を探しに風紀委員が出てくるかわからん。
ズボンのポッケに入れていた携帯を取り出して光藤に言葉を送る。第2視聴覚室前に集合。荷物忘れんなよ。
俺はそのまま食堂内の監視カメラをハックしてそこらへんのベンチに座った。
☆★☆★☆
通報を受けて食堂内に入る。何故かその時にすれ違った生徒が気になったがそのまま中に入る。
「通報があった。何をやっている」
食堂内は騒然としていてやはり何かあったのだとわかる。
今回も成香 律とその取り巻きたちが暴れていると来ていたがそいつらは何処にいるのだろうか。辺りを見回してみると食堂の中央付近にいた。俺は彼らに歩み寄って言う。
「またお前らか。一体何度風紀を乱すなと言えばわかるんだ」
「ぐすっ…ひっく…………」
「ぼ、僕はわるくない…わるくない、っ……」
どうにも今回は様子がおかしい。何があったんだ。そこで彼らの傍で突っ立っている生徒が目に入った。確か…高橋 香澄だったな。要警護対象入りしていたはずだ。それでそこで座り込んでいる石榴 綺羅の同室者だったか…
「何があった」
「あ、えっとですね…」
頭が痛い。そんなことをやらかしていたのかこいつらは…
それにしても長い前髪の生徒か…やったことは良くないが個人的には礼をしたいぐらいだ。それにしても、食堂の隅のテーブルの所から跳躍して中央まで行く身体能力は凄いな。普通はできないだろう。出来たとしてもBloodsadyぐらいしか…………Bloodsady?
もしかしたら…………いや、ない、な。
「皆さん、不満をため込んでたのはわかるけどやりすぎ。これじゃあ俺たちが加害者になっちゃうよー同列に並びたくないでしょ?」
これ、と塵共を指さす。既に毬藻は大きなくりっとした目に涙を溜めてこちらを見ている。毬藻信者は毬藻を守ることも慰めることも周りに威嚇することもできずに顔を青褪めさせている。うち一人は本気で泣いていた。信者の中でカワイコチャンだな。え、マジで泣いてんの?お前らがやった少人数に対して大人数が糾弾するのと同じことをしただけだぞ?
それともなんだ、まさか自分はやられないとでも思ってたのか?アホじゃねぇの?
「そんなに震えて、もしかして今更気づいたの?みんなが君たちを快く思ってないことにさ。君たちが今までやりたい放題やってきたつけだよ」
そう言って追い打ちをかける。これくらいはいいよな?だってお前らのせいでここのところ走り回ったし。今後どうなるのかは知らない。今回のことで陰口とか嫌がらせとか毬藻信者に出てくるのか、それともそのままで彼らがやらかすだけでいくのか。
まあ、嫌がらせとかやりすぎていたりとかしていたら流石に対処するけどな。そうなった場合煽ったのは俺だし。
「まあ、今後気を付けなよ。いくら恋に盲目と言っても周りはそれを考慮しないよ?」
ニッコリと笑う。前髪で口元しか見えないだろうがそれはしょうがない。
そこまで言ってようやく助けた幸薄クンの存在を思い出す。見てみると頬を染めて俺をじっと見つめていた。あれー?
俺はぱっと腕を解いて離れる。なんかちょっと残念そうな顔をしているが、気のせいだよな…?
「大丈夫か?」
「はいっ!大丈夫です!あの、助けてくださってありがとうございました!」
「いいよいいよ、流石にあれはねぇ?と思ったからね」
「…………すきぃ(小声)」
…………
よし聞かなかったことにしよう。
「それじゃあ、もう気を付けるんだぞ」
「はいっ!」
俺は幸薄クンの頭をポンポンと叩き、食堂を出るために背を向けて歩く。俺に視線が集まる中、俺は光藤たちと目が合った。カバン、忘れんじゃねぇぞ。
食堂の扉を開けて外に出る瞬間、風紀委員長と委員たちとすれ違う。おおかた通報を受けてやって来たのだろう。
パタンと扉が閉まり、俺は人気のないところまで歩いて出た。事情聴取のためにいつ俺を探しに風紀委員が出てくるかわからん。
ズボンのポッケに入れていた携帯を取り出して光藤に言葉を送る。第2視聴覚室前に集合。荷物忘れんなよ。
俺はそのまま食堂内の監視カメラをハックしてそこらへんのベンチに座った。
☆★☆★☆
通報を受けて食堂内に入る。何故かその時にすれ違った生徒が気になったがそのまま中に入る。
「通報があった。何をやっている」
食堂内は騒然としていてやはり何かあったのだとわかる。
今回も成香 律とその取り巻きたちが暴れていると来ていたがそいつらは何処にいるのだろうか。辺りを見回してみると食堂の中央付近にいた。俺は彼らに歩み寄って言う。
「またお前らか。一体何度風紀を乱すなと言えばわかるんだ」
「ぐすっ…ひっく…………」
「ぼ、僕はわるくない…わるくない、っ……」
どうにも今回は様子がおかしい。何があったんだ。そこで彼らの傍で突っ立っている生徒が目に入った。確か…高橋 香澄だったな。要警護対象入りしていたはずだ。それでそこで座り込んでいる石榴 綺羅の同室者だったか…
「何があった」
「あ、えっとですね…」
頭が痛い。そんなことをやらかしていたのかこいつらは…
それにしても長い前髪の生徒か…やったことは良くないが個人的には礼をしたいぐらいだ。それにしても、食堂の隅のテーブルの所から跳躍して中央まで行く身体能力は凄いな。普通はできないだろう。出来たとしてもBloodsadyぐらいしか…………Bloodsady?
もしかしたら…………いや、ない、な。
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