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彼を取り戻すために
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吹き出す血潮。それは私の頬にかかり、手を赤く濡らした。
ぼとぼとと落ちて池を作る前に花が咲いて血を吸っていく。
「つば、き………」
「私はッ!椿じゃ、ないッ!!」
手が震える。頼むから、その名で呼ばないでくれ………彼が羨ましくて、妬ましくて
惨めになる
目の前の彼が腹を裂かれながらも私の頬に手を当てる。
「いいや、お前は、椿だ……そんな、辛い顔をするな」
「あ、ああっ…………」
なんで、なんでこんなに苦しいの………?私の役目は浄化。これはそのうちのひとつなだけなのに……
「あああああああぁぁぁぁぁぁぁああああああああっ!!」
いやだ、いやだいやだいやだいやだいやだ
きもちわるい、私ではない、私の感情じゃないのにっ…………こんなのっ
私と彼の残った残滓による感情がせめぎ合い、荒れ狂う。それにより、既に擦り切れていた精神が、崩壊した。
もう、ゆるして
訳がわからなくなって刀を更に深く押してしまう。
「ガッ…グッ……つば、き…………」
「龍!このっ!」
「ッ!?…………ううっ!」
彼が吐血して、綺麗なひとが私を蹴り飛ばした。痛いな…………あれ?痛いって、何だっけ。とにかく気持ち悪くてわからない。たすけて
その蹴りに錯乱していた私は対応できずに無様に転がってしまう。手が地面に当たり、花弁が一斉に舞った。私も一緒に散れられればいいのに。
地面に手をついて立ち上がろうとするが眩暈がして崩れてしまう。喉の奥から何かがせり上がってきて吐き出してしまった。
「グッ、ハッ…………おぇ…………」
「「「ッ……」」」
びちゃびちゃと口から白が溢れ、花を白く濡らしながら地面に広がった。
あ、これ、少しヤバいかもしれない。力が、擦り切れた精神では制御できずに暴走してしまいそう。
私は胸を押さえて吐き出し続ける。頭が痛い、もう疲れてしまった。このまま何も考えずにいようか。
その時、世界が軋み、あるはずもない風が吹き荒れた。俺はそれに耐えられるはずもなく力なく横に倒れる。
『ふむ、真子の危機を感じて急いで来てみれば』
神龍か。無理矢理その力で昇華した神域に入ってきたのだろう。あちらとこの身では生きてきた年季も力も比べるまでもなく差があるのはわかりきっていたことだが、そう易々と入ってくるのを見ると少し複雑な心境だ。
彼は刀身を抜き、力を力技で使って傷を癒やす。そして彼の視線がこの身を貫いた。
『分けたばかりの欠けた精神では力の暴走もありえよう』
薄ぼんやりとした視界の中神龍が肩をすくめた。
既に力の暴走は抑えられず、口から溢れ出ている白の液の量は人の身であったころにはあり得ないほどの量だった。今もどぷどぷと溢れていくそれは地面を白く浸し、浄化し続けている。
たすけて、だれか
りゅう…………
ぼとぼとと落ちて池を作る前に花が咲いて血を吸っていく。
「つば、き………」
「私はッ!椿じゃ、ないッ!!」
手が震える。頼むから、その名で呼ばないでくれ………彼が羨ましくて、妬ましくて
惨めになる
目の前の彼が腹を裂かれながらも私の頬に手を当てる。
「いいや、お前は、椿だ……そんな、辛い顔をするな」
「あ、ああっ…………」
なんで、なんでこんなに苦しいの………?私の役目は浄化。これはそのうちのひとつなだけなのに……
「あああああああぁぁぁぁぁぁぁああああああああっ!!」
いやだ、いやだいやだいやだいやだいやだ
きもちわるい、私ではない、私の感情じゃないのにっ…………こんなのっ
私と彼の残った残滓による感情がせめぎ合い、荒れ狂う。それにより、既に擦り切れていた精神が、崩壊した。
もう、ゆるして
訳がわからなくなって刀を更に深く押してしまう。
「ガッ…グッ……つば、き…………」
「龍!このっ!」
「ッ!?…………ううっ!」
彼が吐血して、綺麗なひとが私を蹴り飛ばした。痛いな…………あれ?痛いって、何だっけ。とにかく気持ち悪くてわからない。たすけて
その蹴りに錯乱していた私は対応できずに無様に転がってしまう。手が地面に当たり、花弁が一斉に舞った。私も一緒に散れられればいいのに。
地面に手をついて立ち上がろうとするが眩暈がして崩れてしまう。喉の奥から何かがせり上がってきて吐き出してしまった。
「グッ、ハッ…………おぇ…………」
「「「ッ……」」」
びちゃびちゃと口から白が溢れ、花を白く濡らしながら地面に広がった。
あ、これ、少しヤバいかもしれない。力が、擦り切れた精神では制御できずに暴走してしまいそう。
私は胸を押さえて吐き出し続ける。頭が痛い、もう疲れてしまった。このまま何も考えずにいようか。
その時、世界が軋み、あるはずもない風が吹き荒れた。俺はそれに耐えられるはずもなく力なく横に倒れる。
『ふむ、真子の危機を感じて急いで来てみれば』
神龍か。無理矢理その力で昇華した神域に入ってきたのだろう。あちらとこの身では生きてきた年季も力も比べるまでもなく差があるのはわかりきっていたことだが、そう易々と入ってくるのを見ると少し複雑な心境だ。
彼は刀身を抜き、力を力技で使って傷を癒やす。そして彼の視線がこの身を貫いた。
『分けたばかりの欠けた精神では力の暴走もありえよう』
薄ぼんやりとした視界の中神龍が肩をすくめた。
既に力の暴走は抑えられず、口から溢れ出ている白の液の量は人の身であったころにはあり得ないほどの量だった。今もどぷどぷと溢れていくそれは地面を白く浸し、浄化し続けている。
たすけて、だれか
りゅう…………
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