Lara

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Regained Memories

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ざわざわと雑音が聞こえる。

そんなこと、前は考えなかったはずなのに、そう思ってしまった。考え方が変わったのは何時いつだろうか。確か、赤の血花という・・・・・・・花弁を飲まされた・・・・・・・・時からだったと思う・・・・・・・・・。思考がクリアになり、悲しみで潰されそうになってもどこか他人事のような思考ができるようになった。

突き刺さる恐怖の視線。ひんやりとした白い刀。告げられた言葉『蠱毒』。逃げられない、やらなければ外にも出れずにもうじき冬となる寒さに襲われる。

「っ…………出してっ!いやだっ!出してっ!」

数分の硬直の後我を取り戻したかのように一人、扉へ走り、がちゃがちゃと揺らした。だけど、鍵がかかっているのか金属音を出すだけで開くことがなかった。
そのことにその子は取り乱して泣き始める。他の子達も泣き始めた、三十四番も泣いてる。こういうのって洗脳教育だっけ、番号で呼んでたし、なんか宗教団体みたいだったからこういうのを嬉々としてやるようにしてるのかと思ってた。けど、皆泣いてる。泣いてない子もいるし僕も泣いてないけど、どうすればいいのかわからない。

違う、わかってる。さっきの人が言ったことをやらなければここから出られない。これを、振って…………

「ねぇ、あんなこと聞かなくていいよね、殺し合いなんて…………」
「そ、そうだよ。きっとあの人の冗談だよ。だって人殺しってやっちゃいけない事なんだよ!?」
「そうだよね、ねぇ!その武器なんか捨ててさ、ここで待っていよう?ね?危ないもん!」

明るく言って、この空気を変えようとしている。けれどその笑顔は引きつっているし、警戒して僕たち武器を持っているのから離れていってる。

僕はその様子をじっと見て、ただ見ていた。他にも武器を持っている子もいるし、この状況で安易に刀を手放すのも危険だと思ったからだ。

それに、ここに来てから強くなった勘が言ってる。まだ、ここは安全になっていないって。

ほら、

「あの人の言ってたことをやれば、ご飯、食べれるんだよね?ここを出て、あったかい布団で寝ることができるんだよね?」
「な、なにを……」
「寒い、寒いの……あの赤い花弁を飲んで、血を吐いて、髪が真っ白になり始めてから寒いのよぉ!ぁあああああっ!」
「や、やめっ!」

体を掻き抱いて、ぶつぶつと言っている。確かに僕もなんか寒い。でもそれは冬だからと思ってたけど、あの子は尋常じゃない様子だ。ガタガタと震えていてなんか……白い?いや、わからない。

「きゃああああああっ!!」
「う、うわあああああっ!!?」

悲鳴が上がる。血が飛び散って真っ赤に染まったその子はずるりと鉈を引き抜いた。

「っ…………開けてっ!開けてよぉッ!」
「お、おまっ!近づくんじゃねぇっ!この白髪がッ!」

みんなあの子から離れるように逃げだした。だけど扉は開いていないし、他の髪が白くなってきた子にも恐怖して罵倒したりしている。

さむい、なぁ……

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