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ライナス、再び勝手に召喚される1
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「また呼んでくれて嬉しいよ、ティア」
フーザー様はうちのソファセットに座りながら、紅茶を片手に持ち微笑んだ。
女性ならば誰もが魅了されてしまう笑みを浮かべて優雅にお茶を堪能している姿が一枚の絵のよう。
彼の前に置かれているテーブル上には、貢物のようにメディが作ったお菓子の数々が窺える。
メディにお願いされた私は、フーザー様を呼び出した。
呼び出し方がわからなかったので、以前の様に彼の名「フーザー様」と呼んでみたら部屋に魔方陣が発動し彼が登場。
どうやら、名前を呼ぶだけで来てくれるようだ。
それを知ってしまい、気軽に彼の名が呼べなくなった。
「僕の為にこんなにお菓子を作って待っていてくれたなんて。大歓迎だね!」
甘党のようで、フーザー様はテーブルの上に並べてあるお菓子を端から消化していく。
どうやら気に入ったようで、顔を緩ませておいしそうな表情を浮かべて食べている。
「ティアは作れないから、メディが作ったのかな?」
彼は籠に入ったクッキーへと伸ばしながら訊ねたので、私は頷く。
「メディが作ってくれました。フーザー様。突然呼び出してすみません。実はお願いがあって……聞いていただけますか?」
「いいよー。ティアのお願いだもん。ねぇ、その前に今日はリストいないの?」
「お兄様は城で仕事中だと思います」
「じゃあ、後で会いに行ってこようかな。せっかく人間界に来たんだし」
是非! と即答が出来なかった。
前回のことを思い出してしまったせいで。
お兄様はお一人でフーザー様のお相手をして大丈夫だろうか?
やっぱり、私も着いていくべきかも。
フーザー様は自由すぎる性格なため、結構個性的だ。
そのせいで、前回ライに多大な迷惑をかけてしまっている。
彼が風呂上りに勝手に召喚され、その上理由がスープに焼き魚と野菜を入れるのか? という、ライにとってはすごくどうでも良い理由で。
「フーザー様。ライの都合がつくときに、うちに転移魔法で連れて来て頂きたいんです。お願いできますか?」
「勿論。お安い御用だよー。ティアはライナスに決めたの?」
「いえ、実は今回のお願いは私ではなくメディです」
「メディ?」
フーザー様がメディへと顔を向ければ、彼女は深々と頭を下げる。
「お兄様と少しお話がしたいんです。お願いしてもよろしいでしょうか?」
「んー。基本的には僕は子孫のお願いごと以外きくつもりないんだよね。精霊王からおまえが関わると人間界が混乱するから首をつっこむの控えろって言われているし。まぁ、でもこんなにお菓子を作って僕を歓迎してくれたメディの気持ちをくむよ。今回は特別に大盤振る舞いっ!」
テーブルの上にあるお菓子はメディが何も考えないように作ったものだったので、フーザー様のために作ったものではない。
だが、ここは空気を読んで口を結んだ。
「じゃあ、早速ライナスを呼ぶよー」
「「えっ!?」」
私とメディはまさか今召喚するとは思わなかったので、つい声が漏れてしまう。
制止する前にフーザー様が詠唱を奏でれば、濃い森が頭に浮かぶ緑色の魔方陣が床に発動し光を拡散していく。
以前と同じようにあまりの眩しさに耐え切れず瞳を閉じる。
やがて瞼の裏で点滅が収まりかけたため、ゆっくりと瞼を開いた。
すると、そこにはバスローブ姿のライが。
「は?」
目を極限まで見開き、私達を見詰めている。
やがて察したのか、「またか!」と叫んで頭を抱えた。
「前回召喚時は上半身が裸で下半身にはタオル。今回は裸にバスローブ。もしかして、君は露出狂なのかい? いいよ、隠さないでも」
「……鍛錬場で汗をかいたので、湯を浴びた後だったんですよ。どうして俺の風呂上りばかり召喚するんですか。それに、前回お伝えしたはずです。事前に連絡をして下さいって」
「お兄様、申し訳ありません。私がフーザー様にお願いしてお兄様を呼び出して頂いたんです」
「メディが?」
ライが首を傾げる。
「ご相談があるんです。お兄様、お時間よろしいですか?」
「構わない。スケジュールの調整はきく。メディの方が大事だ。ただ、この恰好では……一度戻って着替えをさせて貰っても良いか?」
「えー。いいじゃん。別にバスローブ羽織っているし」
唇を尖らせているフーザー様に対して、ライが強い口調で「着替えをさせて下さい」と告げる。
すると、フーザー様は肩を竦めると再び詠唱を奏で始めた。
フーザー様はうちのソファセットに座りながら、紅茶を片手に持ち微笑んだ。
女性ならば誰もが魅了されてしまう笑みを浮かべて優雅にお茶を堪能している姿が一枚の絵のよう。
彼の前に置かれているテーブル上には、貢物のようにメディが作ったお菓子の数々が窺える。
メディにお願いされた私は、フーザー様を呼び出した。
呼び出し方がわからなかったので、以前の様に彼の名「フーザー様」と呼んでみたら部屋に魔方陣が発動し彼が登場。
どうやら、名前を呼ぶだけで来てくれるようだ。
それを知ってしまい、気軽に彼の名が呼べなくなった。
「僕の為にこんなにお菓子を作って待っていてくれたなんて。大歓迎だね!」
甘党のようで、フーザー様はテーブルの上に並べてあるお菓子を端から消化していく。
どうやら気に入ったようで、顔を緩ませておいしそうな表情を浮かべて食べている。
「ティアは作れないから、メディが作ったのかな?」
彼は籠に入ったクッキーへと伸ばしながら訊ねたので、私は頷く。
「メディが作ってくれました。フーザー様。突然呼び出してすみません。実はお願いがあって……聞いていただけますか?」
「いいよー。ティアのお願いだもん。ねぇ、その前に今日はリストいないの?」
「お兄様は城で仕事中だと思います」
「じゃあ、後で会いに行ってこようかな。せっかく人間界に来たんだし」
是非! と即答が出来なかった。
前回のことを思い出してしまったせいで。
お兄様はお一人でフーザー様のお相手をして大丈夫だろうか?
やっぱり、私も着いていくべきかも。
フーザー様は自由すぎる性格なため、結構個性的だ。
そのせいで、前回ライに多大な迷惑をかけてしまっている。
彼が風呂上りに勝手に召喚され、その上理由がスープに焼き魚と野菜を入れるのか? という、ライにとってはすごくどうでも良い理由で。
「フーザー様。ライの都合がつくときに、うちに転移魔法で連れて来て頂きたいんです。お願いできますか?」
「勿論。お安い御用だよー。ティアはライナスに決めたの?」
「いえ、実は今回のお願いは私ではなくメディです」
「メディ?」
フーザー様がメディへと顔を向ければ、彼女は深々と頭を下げる。
「お兄様と少しお話がしたいんです。お願いしてもよろしいでしょうか?」
「んー。基本的には僕は子孫のお願いごと以外きくつもりないんだよね。精霊王からおまえが関わると人間界が混乱するから首をつっこむの控えろって言われているし。まぁ、でもこんなにお菓子を作って僕を歓迎してくれたメディの気持ちをくむよ。今回は特別に大盤振る舞いっ!」
テーブルの上にあるお菓子はメディが何も考えないように作ったものだったので、フーザー様のために作ったものではない。
だが、ここは空気を読んで口を結んだ。
「じゃあ、早速ライナスを呼ぶよー」
「「えっ!?」」
私とメディはまさか今召喚するとは思わなかったので、つい声が漏れてしまう。
制止する前にフーザー様が詠唱を奏でれば、濃い森が頭に浮かぶ緑色の魔方陣が床に発動し光を拡散していく。
以前と同じようにあまりの眩しさに耐え切れず瞳を閉じる。
やがて瞼の裏で点滅が収まりかけたため、ゆっくりと瞼を開いた。
すると、そこにはバスローブ姿のライが。
「は?」
目を極限まで見開き、私達を見詰めている。
やがて察したのか、「またか!」と叫んで頭を抱えた。
「前回召喚時は上半身が裸で下半身にはタオル。今回は裸にバスローブ。もしかして、君は露出狂なのかい? いいよ、隠さないでも」
「……鍛錬場で汗をかいたので、湯を浴びた後だったんですよ。どうして俺の風呂上りばかり召喚するんですか。それに、前回お伝えしたはずです。事前に連絡をして下さいって」
「お兄様、申し訳ありません。私がフーザー様にお願いしてお兄様を呼び出して頂いたんです」
「メディが?」
ライが首を傾げる。
「ご相談があるんです。お兄様、お時間よろしいですか?」
「構わない。スケジュールの調整はきく。メディの方が大事だ。ただ、この恰好では……一度戻って着替えをさせて貰っても良いか?」
「えー。いいじゃん。別にバスローブ羽織っているし」
唇を尖らせているフーザー様に対して、ライが強い口調で「着替えをさせて下さい」と告げる。
すると、フーザー様は肩を竦めると再び詠唱を奏で始めた。
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