7 / 12
07 殿下の部屋
しおりを挟む
「と、いう訳なのだ」
「な、なるほど・・・」
今、私がいるのは王城にある、殿下の部屋です。
あの驚愕のダンスパーティーの翌日です。
昨日、殿下から告白を受けた私でしたが、突然のことでしたのでお返事に窮してしまったのです。
そのため、改めて色々お話をお伺いするために、殿下にご招待されたのでした。
「ま、まさか、それほどお二人が思い詰めていらっしゃったとは・・・」
殿下のお話は驚きの連続でした。
あの可憐なご令嬢が、魔法大国の秘薬で変身なさっていたエーデルワイス辺境伯様だったこと。
辺境伯様が男色家でいらっしゃったのも驚きでしたが、グスタフ様の性根を知った上で、それすらも愛していらっしゃるとは・・・これが真実の愛・・・というものなのでしょうか。
「グスタフと君を別れさせるためだとはいえ、君には辛い思いをさせてしまったこと、改めて謝罪させてほしい。本当に申し訳なかった」
そう言って深々と頭をおさげになった殿下を、私は慌てました。
「そ、そんなことはありません!むしろ私は殿下と辺境伯様には本当に感謝しているのです!私はもともと、グスタフ様との婚約には不満を持っておりましたので。無理やり婚約を結ばされた上、浮気を繰り返していたグスタフ様とのご縁を切ることができ、私はとてもホッとしているのです」
そう。本当に良かった。
もしあのまま結婚していたら、私の人生はグスタフ様にめちゃくちゃにされていただろう。
だけど、私は一つ疑問に思っていました。
「あの・・・殿下はなぜ、そうまでして私のことを想ってくださるのですか?」
そこがわからないのです。昨夜のような大胆な方法を用いてグスタフ様から私を切り離すほどに、私に好意を寄せる殿下のお心が。
何か、殿下のお心を射止めるような出来事があったかしら?
「そうだな。先ほどの話では、私がどれほど君を愛しているのか、十分には語らなかったからな。君に、俺がどれほど救われたのか、そして、どれほどの間君を想っていたのか。その話をしよう」
そして、殿下は語り始めました。
どうやら、過去に私が殿下のお心を射止めた出来事が、本当にあったようなのです。
「な、なるほど・・・」
今、私がいるのは王城にある、殿下の部屋です。
あの驚愕のダンスパーティーの翌日です。
昨日、殿下から告白を受けた私でしたが、突然のことでしたのでお返事に窮してしまったのです。
そのため、改めて色々お話をお伺いするために、殿下にご招待されたのでした。
「ま、まさか、それほどお二人が思い詰めていらっしゃったとは・・・」
殿下のお話は驚きの連続でした。
あの可憐なご令嬢が、魔法大国の秘薬で変身なさっていたエーデルワイス辺境伯様だったこと。
辺境伯様が男色家でいらっしゃったのも驚きでしたが、グスタフ様の性根を知った上で、それすらも愛していらっしゃるとは・・・これが真実の愛・・・というものなのでしょうか。
「グスタフと君を別れさせるためだとはいえ、君には辛い思いをさせてしまったこと、改めて謝罪させてほしい。本当に申し訳なかった」
そう言って深々と頭をおさげになった殿下を、私は慌てました。
「そ、そんなことはありません!むしろ私は殿下と辺境伯様には本当に感謝しているのです!私はもともと、グスタフ様との婚約には不満を持っておりましたので。無理やり婚約を結ばされた上、浮気を繰り返していたグスタフ様とのご縁を切ることができ、私はとてもホッとしているのです」
そう。本当に良かった。
もしあのまま結婚していたら、私の人生はグスタフ様にめちゃくちゃにされていただろう。
だけど、私は一つ疑問に思っていました。
「あの・・・殿下はなぜ、そうまでして私のことを想ってくださるのですか?」
そこがわからないのです。昨夜のような大胆な方法を用いてグスタフ様から私を切り離すほどに、私に好意を寄せる殿下のお心が。
何か、殿下のお心を射止めるような出来事があったかしら?
「そうだな。先ほどの話では、私がどれほど君を愛しているのか、十分には語らなかったからな。君に、俺がどれほど救われたのか、そして、どれほどの間君を想っていたのか。その話をしよう」
そして、殿下は語り始めました。
どうやら、過去に私が殿下のお心を射止めた出来事が、本当にあったようなのです。
94
あなたにおすすめの小説
ざまぁを回避したい王子は婚約者を溺愛しています
宇水涼麻
恋愛
春の学生食堂で、可愛らしい女の子とその取り巻きたちは、一つのテーブルに向かった。
そこには、ファリアリス公爵令嬢がいた。
「ファリアリス様、ディック様との婚約を破棄してください!」
いきなりの横暴な要求に、ファリアリスは訝しみながらも、淑女として、可憐に凛々しく対応していく。
【短編】お姉さまは愚弟を赦さない
宇水涼麻
恋愛
この国の第1王子であるザリアートが学園のダンスパーティーの席で、婚約者であるエレノアを声高に呼びつけた。
そして、テンプレのように婚約破棄を言い渡した。
すぐに了承し会場を出ようとするエレノアをザリアートが引き止める。
そこへ颯爽と3人の淑女が現れた。美しく気高く凛々しい彼女たちは何者なのか?
短編にしては長めになってしまいました。
西洋ヨーロッパ風学園ラブストーリーです。
【完結】婚約を解消して進路変更を希望いたします
宇水涼麻
ファンタジー
三ヶ月後に卒業を迎える学園の食堂では卒業後の進路についての話題がそここで繰り広げられている。
しかし、一つのテーブルそんなものは関係ないとばかりに四人の生徒が戯れていた。
そこへ美しく気品ある三人の女子生徒が近付いた。
彼女たちの卒業後の進路はどうなるのだろうか?
中世ヨーロッパ風のお話です。
HOTにランクインしました。ありがとうございます!
ファンタジーの週間人気部門で1位になりました。みなさまのおかげです!
ありがとうございます!
婚約破棄の上に家を追放された直後に聖女としての力に目覚めました。
三葉 空
恋愛
ユリナはバラノン伯爵家の長女であり、公爵子息のブリックス・オメルダと婚約していた。しかし、ブリックスは身勝手な理由で彼女に婚約破棄を言い渡す。さらに、元から妹ばかり可愛がっていた両親にも愛想を尽かされ、家から追放されてしまう。ユリナは全てを失いショックを受けるが、直後に聖女としての力に目覚める。そして、神殿の神職たちだけでなく、王家からも丁重に扱われる。さらに、お祈りをするだけでたんまりと給料をもらえるチート職業、それが聖女。さらに、イケメン王子のレオルドに見初められて求愛を受ける。どん底から一転、一気に幸せを掴み取った。その事実を知った元婚約者と元家族は……
【完結24万pt感謝】子息の廃嫡? そんなことは家でやれ! 国には関係ないぞ!
宇水涼麻
ファンタジー
貴族達が会する場で、四人の青年が高らかに婚約解消を宣った。
そこに国王陛下が登場し、有無を言わさずそれを認めた。
慌てて否定した青年たちの親に、国王陛下は騒ぎを起こした責任として罰金を課した。その金額があまりに高額で、親たちは青年たちの廃嫡することで免れようとする。
貴族家として、これまで後継者として育ててきた者を廃嫡するのは大変な決断である。
しかし、国王陛下はそれを意味なしと袖にした。それは今回の集会に理由がある。
〰️ 〰️ 〰️
中世ヨーロッパ風の婚約破棄物語です。
完結しました。いつもありがとうございます!
妹に婚約者を奪われたので妹の服を全部売りさばくことに決めました
常野夏子
恋愛
婚約者フレデリックを妹ジェシカに奪われたクラリッサ。
裏切りに打ちひしがれるも、やがて復讐を決意する。
ジェシカが莫大な資金を投じて集めた高級服の数々――それを全て売りさばき、彼女の誇りを粉々に砕くのだ。
婚約破棄を兄上に報告申し上げます~ここまでお怒りになった兄を見たのは初めてでした~
ルイス
恋愛
カスタム王国の伯爵令嬢ことアリシアは、慕っていた侯爵令息のランドールに婚約破棄を言い渡された
「理由はどういったことなのでしょうか?」
「なに、他に好きな女性ができただけだ。お前は少し固過ぎたようだ、私の隣にはふさわしくない」
悲しみに暮れたアリシアは、兄に婚約が破棄されたことを告げる
それを聞いたアリシアの腹違いの兄であり、現国王の息子トランス王子殿下は怒りを露わにした。
腹違いお兄様の復讐……アリシアはそこにイケない感情が芽生えつつあったのだ。
甘やかされて育ってきた妹に、王妃なんて務まる訳がないではありませんか。
木山楽斗
恋愛
侯爵令嬢であるラフェリアは、実家との折り合いが悪く、王城でメイドとして働いていた。
そんな彼女は優秀な働きが認められて、第一王子と婚約することになった。
しかしその婚約は、すぐに破談となる。
ラフェリアの妹であるメレティアが、王子を懐柔したのだ。
メレティアは次期王妃となることを喜び、ラフェリアの不幸を嘲笑っていた。
ただ、ラフェリアはわかっていた。甘やかされて育ってきたわがまま妹に、王妃という責任ある役目は務まらないということを。
その兆候は、すぐに表れた。以前にも増して横暴な振る舞いをするようになったメレティアは、様々な者達から反感を買っていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる