《完結》《異世界アイオグリーンライト・ストーリー》でブスですって!女の子は変われますか?変われました!!

皇子(みこ)

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抱きつきおもちゃダキダキダイアン君

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(ねぇねぇおじょー聞いてる? おーいおーいおじょーったら)


ラティラは自室の机に座り、白い紙の前で考えこんでいる。ルラックは、同じ机の上で暇なのかゴロゴロ何かに抱きつき遊びながら、ラティラを呼んでいる。


(おじょーったら……あっ騎士団長さんだー)

「えっ!」


ラティラはバッと顔を上げ、部屋をキョロキョロ見回して……


「ルラック! いないじゃない。驚かせないでよ~ びっくりしたわ」

(おじょー顔赤いよ。真っ赤っかだよ)

「赤くなんて無いよ! 普通よ普通。それよりそんな変な物に抱き付いてゴロゴロしてないで、お店の名前考えてよ~ ルラック」

(変な物じゃぁないよ! アルが昨日ルラックの為に買ってくれた。抱きつきおもちゃダキダキダイアン君って、立派な名前があるんだよ。ダイアン君に抱きつくと、ピーピ鳴くんだよ)


ラティラの前で、ルラックはダキダキダイアン君に抱きつき、ゴロゴロ回転してピーピ鳴かす動作を、楽しそうに繰り返しています。


「ルラックが、黄色い鳥に絡まってる……お兄様は何故、このおもちゃを選んだのかしら?
     
 獣と鳥……相容れない関係なのに、おもちゃだけどね。可愛いけど可愛いければなんでも良いのかしらね?
    
 それよりも、店の名前よ~ お兄様に昨夜いきなり店の名前決めて良いからなんて言われて。辞退しますって言ったら。却下だと切り返されて、そのまま押し切られたのよね。辺境の店だから……辺境店、駄目だよね。うー 何も浮かばない!」

(おじょー昨日楽しかった?)

「なによ、いきなり」

(帰りが遅かったから~ ちょとした興味だよ。言いたくなかったら良いよ)

「別に、隠す様なことは何も無いから。お昼食べてお昼寝してたら寝過ごしただけだよ。その後は、すぐに帰ってきただけだもん……目が覚めて、真横に顔があった時は、びっくりしたけどね」

(聞こえないよ? 最後の方)

「別に大した事じゃないから。それよりも、店の名前よ! 何か良いのない?」

(昨日見に行った所だよね。でもルラック外の世界の物の名前記憶中だから、あまり知らないの)

「ルラックの世界では自然ってどう言うの?」

(ナチュラルだよ)

「ナチュラル? 可愛い言葉だね。良し、それにするね。こーゆうのは感覚だから、響が綺麗なら大丈夫。お兄様に早速報告に行こう。多分今日は屋敷に居て、書類整理だって朝食で言ってたから、居るよね」


ラティラは白い紙にデカデカとナチュラルと、書いてアルベルトの部屋へ向かった。


トントン

「お兄様。お店の名前決まりました」

「入れ」

「失礼します」


ラティラは重厚な感じの扉を開けて、屋敷の主人の部屋であるアルベルトの私室に入った。落ち着いたブルーを基調とした部屋だった。


「お兄様、お店の名前これはどうですか? 自然と言う意味だそうです」

「ナチュラル? ナチュラル、ナチュラル、ナチュラル。うん言いやすいし覚えやすいね。良いんじゃないかな、この紙貰って良いかな?」


アルベルトは、ナチュラルと書かれた紙をヒラヒラさせながら、聞いた。


「はい差し上げます。良かった~ 却下って、言われなくて」

「一生懸命考えたであろう者に、そんな言葉は言わないよ。後、ラティラ舞踏会が3日後にあるだろう? ラインハルトがお前を、エスコートしたいらしいが、どうする? 予定では私がする事になってただろう。私は別にどちらでも良いから、ラティラが決めると良いよ。明日の朝迄には、どちらか返事を考えておきなさい」


その言葉を聞いたラティラは、途端に挙動不審な行動をとりだした。頭の上からルラックを下ろし、何故かアルベルトの頭の上に、置き換えて、そのままダッシュで逃げて行った。残された一人と一匹は。

「……………?……………」


「どうしよう! エスコート断るって事はやっぱり駄目だよね? 了解すると駄目だし? えっどういう事? どちらかに決定しないと駄目だから! 私はどうしたいの」


ラティラは自室に逃げ帰り。布団の中に入り込み自問自答していた。


「目を瞑って。舞踏会にお兄様と行きたいのか? ラインハルト様と行きたいのか? 私はどちらと行きたいの?………ラインハルト様……」
 
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