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第六章「博士の遺言」
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「でもその内、アタシががんばりすぎちゃって、ネズミが一匹もいなくなってしまったの。そうなるとアタシがすることと言えば、時々魔法の力を使ってお家の掃除をしたりお料理をしたり、子供たちの宿題をお手伝いしたりじゃない? 最初はよろこんでくれたわ。だけどそれが当たり前のように思ってしまったら、人間って幸せには思えないらしいのよ。幸せをチャージできなくなったアタシの身体は、少しずつ弱まって、研究所に回収されたの」
「回収されたら、どうなるの?」
「アタシの場合は、もう一度チャンスをもらえたわ、人間を幸せにするチャンスを。次に行った先は、アタシたちハッピーペットを生み出した博士の娘さんのお家だったの。娘さんと言っても、もうおばあちゃんだったんだけどね。いつもアタシに優しくしてくれて『あなたは何もしなくていいの。側にいるだけでいいのよ』って抱きしめてくれたの」
「だからボクは言ったんだよ。なにも求めないってことは、アイルのことを大事にしていないって。幸せを感じさせないようにして、アイルの寿命を縮めようとしてるんだって」
ボソリと口をはさんだチロルにアイルちゃんは、シャァツと威嚇した。
「アタシは幸せだった。だから、他のどのハッピーペットよりも一番幸せチャージしてたじゃない! おばあちゃんがアタシのことをかわいいって抱きしめてくれると、いつも石はピンク色に光ってたわ」
アイルちゃんは、ツンとチロルから顔を背け、わたしとヒューガを見上げた。
「あのね、おばあちゃんの言う『あなたは何もしなくていいの。側にいるだけでいいのよ』っていうのは、博士の遺言だったから、らしいの」
「遺言?」
「博士の家は、昔からずっとネコを飼っていたんだって。どの子も可愛くて、だけど体の弱い子ちゃんも時々いて。ほら、アタシたちみたいなね」
ペロッと舌を出したアイルちゃんに、チロルもうなずく。
「回収されたら、どうなるの?」
「アタシの場合は、もう一度チャンスをもらえたわ、人間を幸せにするチャンスを。次に行った先は、アタシたちハッピーペットを生み出した博士の娘さんのお家だったの。娘さんと言っても、もうおばあちゃんだったんだけどね。いつもアタシに優しくしてくれて『あなたは何もしなくていいの。側にいるだけでいいのよ』って抱きしめてくれたの」
「だからボクは言ったんだよ。なにも求めないってことは、アイルのことを大事にしていないって。幸せを感じさせないようにして、アイルの寿命を縮めようとしてるんだって」
ボソリと口をはさんだチロルにアイルちゃんは、シャァツと威嚇した。
「アタシは幸せだった。だから、他のどのハッピーペットよりも一番幸せチャージしてたじゃない! おばあちゃんがアタシのことをかわいいって抱きしめてくれると、いつも石はピンク色に光ってたわ」
アイルちゃんは、ツンとチロルから顔を背け、わたしとヒューガを見上げた。
「あのね、おばあちゃんの言う『あなたは何もしなくていいの。側にいるだけでいいのよ』っていうのは、博士の遺言だったから、らしいの」
「遺言?」
「博士の家は、昔からずっとネコを飼っていたんだって。どの子も可愛くて、だけど体の弱い子ちゃんも時々いて。ほら、アタシたちみたいなね」
ペロッと舌を出したアイルちゃんに、チロルもうなずく。
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