ハピネコは、ニャアと笑う

東 里胡

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第七章「ハピネコは、ニャアと笑う」

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「こんにちはー!」
「あら、ヒューガくん! アイルちゃんも、いらっしゃい! おばさん、買い物に行ってくるからゆっくりしててね! おやつ、用意してあるから」
「ありがとうございます!」
「ニャァン」

 玄関で聞こえてきた声に、チロルと出迎えに行くと、すでにママは買い物へ行った後。
 アイルちゃんを抱っこしたヒューガが立っていた。

「メイちゃん家、おじゃましまーす!」

 もう何度も来なれたような顔で、ヒューガの腕から飛び降りたアイルちゃんがチロルと対面する。

「ママがさ、アイルにも食べさせてって、オヤツ置いてってくれたんだよ。一緒に食べよう!」
「わーい、食べたい、食べたい! ヒューガ、食べてもいい?」
「いいけど、この間みたいに食べすぎて夕飯食べれないとかはダメだぞ」
「わかってる~! おかあさんに悲しい顔させたくないもん」

 動物嫌いのはずのヒューガのおかあさん、最初はアイルちゃんを飼うことにやっぱり反対したみたい。
 だけどヒューガの必死なお願いに、飼うことを許してくれたそうだ。
 最初は、恐々だったヒューガのおかあさん。今ではわたしのママに「うちのアイルってば、とってもお利口さんなの」と嬉しそうに話しているという。
 
「今日、坂本たちと遊ぶ予定じゃなかったのか?」
「うん、ミサキちゃん、塾に通ってるから時々しか遊べないんだ。あ、でも今度チロルに会わせてって。遊びに来たがってた。ミサキちゃん、ネコが大好きなんだって」

 上がって、とうながすとようやくヒューガも靴をぬぐ。
 あれから週に一、二度、アイルちゃんとチロルを遊ばせるために、家を行き来するようになった。
 アイルちゃんとチロルがじゃれ合う横で、おやつを食べて宿題したり、ゲームをしたり、それはまるで昔に戻ったみたいで嬉しい。
 ヒューガがどう思っているのかは、わからないけれど。

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