異世界わんこ

洋里

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第一章

ドロップ品の換金

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 2科目の講習が終了したところで、大広間の受付カウンターの所に戻る。
 今度は、ドードーのドロップ品を換金しなければならないので、右側の奥のブースに向かうと、こちらの受付のお姉さんは、サファイヤの様な、煌めく青色の長い髪をワンレングススタイルにした、色白の美人さんだった。
「すいません、ドードーのドロップ品の、換金をお願いしたいのですが」
「まぁ、ドードー鳥のドロップ品ですか? 珍しいお品を、お持ち頂いてありがとうございます。 お品は、いかほどお持ちくださっていらっしゃいますか?」
「はい、全部ドードーの物なんですけど。 クチバシ5個、羽9個、爪6個、尾羽3個、魔宝石2個……」
 肉は、自分達で食べるつもりなので、換金は、しないでおこうと決めていた。
 あんな美味しいお肉、売っちゃうなんてもったいない。
「おぅ! 魔宝石までお持ちなんですね。 ワンダフル! では、奥のお部屋にご案内させて頂きます。 魔宝石は鑑定が必要になりますので」
 そう言うと、青髪のお姉さんは、最初のスーパーモデルお姉さんと同じように、棚の引き出しから書類の紙を取り出し、カウンターの跳ね上げ部分をカタンと上げると、やはり、奥の扉の方へ先導してくれる。
 また長くなりそうだなぁ、と思いつつも、仕方がないのでついて行く。
 今度は長い廊下の左側、手前の部屋に案内される。
 青髪のお姉さんが、ノックをして
「失礼します」
と、声を掛けて扉を開く。
 こちらは、大きなテーブルが真ん中にドーンと置いてあって、奥には立派な机と、その後ろの椅子に腰掛けた片眼鏡の男性が一人。
 そして、両隣にはソファが置いてある。
 ココは、早速ソファに飛び乗ると
(寝てるから)
と、言ってうずくまる。
「では、こちらのテーブルの上に、お品を出して頂けますでしょうか? また、魔宝石の方は、鑑定士に鑑定させますので、こちらのトレイの上にお願いいたします」
 そう言って、青髪さんは、奥の机の上に置いてあった、フカフカの布を張ってあるトレイをこちらに差し出す。
 わたし、荷物は、リュックに入れてた布製のエコバッグに放り込んで来てたんだけど、そんな、うやうやしい扱いをしなきゃいけない様な品物だったのかな。
 ちょっと、申し訳なくなりながらも、言われた通りトレイに魔宝石を2個、テーブルの上にその他のドロップ品を取り出す。
 青髪のお姉さんはトレイを奥の机の上に持って行き、鑑定士と思われる男性がルーペを片眼鏡の上に当てて、じっと魔宝石をのぞき込み出した。
 そうして今度は、青髪のお姉さんが持ってきた書類に品目などを書き込み出す。
「んー、状態のいいクチバシ、羽、爪、それに尾羽まであるのですね、マーベラス! そうすると、こちらのお品だけで、このお値段になりますね」
 見せてもらった金額は、何と250万クベーラ。
 ちなみに、この世界のお金の単位、クベーラは、価値としては円がそのまま置き換わったようなものだった。
 250万クベーラという事は、日本円で250万円! 大金だ。
「ドロップして、すぐに回収されたようで、とても状態もよろしいですし、貴重な尾羽も3個もございましたので、このお値段になりました。 あと、少々、お聞き致しますけれど、ドロップ品に、お肉はございませんでしたでしょうか?」
「ありましたが、お肉は、自分達で消費しますので」
「おぅ、なるほどです! 確かにドードーのお肉は、たいへんおいしいと聞き及んでおります。 ですが、換金なさると、お肉1個につきこのお値段なのですが」
 そう言って、書類の端っこに書き込まれた数字は、何と15万クベーラだった。
「もし、お気が変わられましたら、いつでもお持ち頂ければ、喜んで換金させて頂きますので、お心にお留め下さいませ」
「はぁ、あの、ドードーのドロップ品って、そんなに高級なんですか?」
「おぅ! それはもう。 元々、ドードー鳥は、長い間絶滅したとされてきました。 それが、生きているドードー鳥が10年前に発見され、保護政策が取られた結果、近年では捕獲しても良いほどまで増えたのですが、やはり、それでもまだ希少なのです」
 どうしよう、そんな希少な高級食材だったんだね、あのお肉。
 どうりで、凄く美味しいはずだわ。
 それにしても、このとんでもない金額。
 やっぱりわたし、分け前を受け取りすぎてる。
 ふと、視線を感じてソファの方を見ると、ココがじっとこちらを見ている。
 目が合うと、すかさず頭に声が響く、
(お肉は、ココ達の!)
(はいはい、お肉は売りません)
(ならいいの)
 そう言って、また丸くなる。
 お互いに頭の中での会話だ。
 この町に着くまでの間に、イシュリーがドードーのお肉を水煮にしてくれたので、犬達も味わってしまっているから、ココはお肉の行く末が心配だったようだ。
 そうこうするうちに、鑑定士さんの魔宝石鑑定も終わったようで、ルーペを机の引き出しにしまいつつ、紙にペンを走らせ出した。
「えー、ごほん、よろしいですかな?」
 ひとしきり紙に書きつけた後に、咳払いをしながら鑑定士さんが口を開く。
 ここで初めて、まじまじと鑑定士さんを見つめる。
 ひと言で言うと、痩せぎすの神経質そうな中年男性で、髪は白髪交じりのグレイカラーで、オールバックになでつけられている。
 右目に、クラシックな片眼鏡。
 服装は、イギリス紳士のような、やはりクラシックな、いわゆる三つ揃えのスーツをお洒落に着こなしていた。
「失礼、私は当ギルドの鑑定士をしております、ヨハーナ・シュトラウスと申します」
「おう! それでは私は、受付業務の方に戻らせて頂きますので、鑑定結果をお聞きになりましたら、こちらの見積もりの書類を、再度、私のカウンターまでお持ちくださいませ。 その際に、どれを換金なさるか、お決めいただいてお支払となりますので」
「わかりました、ありがとうございます」
 そうして、青髪のお姉さんは、一礼して部屋を出て行った。
「改めまして、2つの魔宝石の鑑定結果を、お伝えしてよろしいですかな?」
「はい、お願いします」
「では、どうぞ、こちらにおかけになって下さい」
 そう言って、ソファに腰掛けるよう促される。
「まずは、魔宝石の種類ですが、片方はトパーズ、もう片方は、ブルートパーズ。 どちらも、元は水晶より少し硬いケイ酸塩鉱物ですが、ブルーの方は、過去に偶然なのか、放射線が当たった物でしょう」
「はぁ」
「屈折率は、1.623と1.621。 比重3.53、モース硬度8。 インクルージョンは、ほぼ0」
「 ??? 」
「品質として、理想的なトパーズです。 更に、かなり大きさもありますし、色合いも美しい、そして、今回の石には、どちらも付与効果が確認されましたので、それぞれのお値段は、このようになります」
 先ほどから書き付けられていた紙を見せてもらうと、色んな七面倒くさい数字などのずっと下の方に、ひときわ大きな字で 【30万クベーラ】 と 【80万クベーラ】 と書かれていた。
「因みに付与効果ですが、トパーズには睡眠誘発の弱、こちらは安眠のお守り程度の効果ですね。 ブルートパーズには、物理防御の中、これは防具に組み込むなどの需要が高いですし、高目に査定しております」
「魔宝石に、そんな効果が?」
「はい、長い期間、魔物の体内に留まっていた魔宝石ほど、そういった効果が付与されやすくなる傾向があります。 よく、猫が毛玉を吐き出すときに小さな魔法石も吐く事があるのですが、そういった、体内での期間が短かったであろう物は、ほぼクズですね」
「とりあえずこの鑑定書は、お持ちください。 それと、そちらの見積書ですね。 それを持って、先ほどの換金カウンターに行って頂ければお支払になりますので」
「えーっと、判断は一時保留というのは?」
「もちろん可能ですよ。 ご自身が、納得のいく形でのお取引がモットーですので」
「でしたら、この魔宝石は一度持ち帰ります。 他のドロップ品は置いて行きますので」
「分かりました。 では、魔宝石はこのままでは何ですので、お入れする箱をご用意いたしましょう。 受付に持って行かせますので、どうぞそのままカウンターへお戻り下さい」
「あ、ありがとうございます、では失礼します」
 席を立とうとすると、ココが、ピョンっと膝に飛び乗って来たので、そのまま抱っこして立ち上がる。
 お辞儀をして部屋を出ると、また、カウンターの大広間まで逆戻りだ。

(なかなか終わらないね)
 ココが、あくびをしながらつぶやく。
(ごめんね、もう少し我慢してね)
 頭を撫でながら、謝っておく。
(次からは、おなか空いた時ように、おやつ持って来てね)
(うんうん、そうしよう)
 換金カウンターに戻ると、丁度、別の冒険者の対応が終わった所だったようだ。
「おぅ、鑑定は終わりましたか? どうぞお座り下さいませ」
 すぐに、カウンター前の椅子に腰掛けて、先ほどの見積書を渡す。
「見積もりして頂いたドロップ品は、全て換金でお願いします。 あと、魔宝石の方は、一旦持ち帰ってどうするか検討して来ます」
「さようでございますか、かしこまりました。 では、換金は全て現金でよろしいでしょうか?」
「現金以外だと、どういった形になりますか?」
「はい、こちらは銀行業務も兼ねておりますので、お預け頂けるようでしたら、通帳をお作り致します。 これは、全国の冒険者ギルド共通となっておりますので、お預け頂いたお金は全国どこの冒険者ギルドでも、お引き出しが可能となっております」
「あーなるほど。 では、一部現金で頂いて通帳も作って頂けますか?」
「はい、かしこまりました。 では、現金でのお渡しは、いかほどにいたしましょうか?」
「ん────。 あの、この後、魔法バッグを買わなきゃいけないんですけれど、相場が分からなくって、いくら位あれば、ちゃんとした物が買えますでしょうか?」
「おぅ! それならですね、私共の方で、信頼できる店舗をご紹介させて頂けます。 こちらで、紹介状を書かせて頂きますので割引も効きますよ」
「それは、ありがたいです」
「それで、魔法バッグの相場ですが、一般的な物ですと30万くらいで買えますが、もう少し質の良い、業務用でも使える物ですと、やはり100万クベーラ位は、ご用意された方がいいかと存じます」
「では、150万を現金で頂いて。 残りを銀行預けでお願いします」
「はい、かしこまりました。 では、通帳をお作り致しますので、少々お待ちくださいませ」
 そして、またしても後ろの引き出しから、手帳サイズの冊子を取り出しサラサラと記入をし始める。
 さらに、別の引き出しから、茶封筒と現金をそれぞれ取り出し。
 私の目の前でパラパラと数え出す。
「では、こちらに通帳と現金150万クベーラですね。 金額のご確認を、ご自分でもなさいますか?」
 目の前で数えてもらったのだから、必要ないだろう。
「いえ、大丈夫です」
「あとは、ご紹介するお店の場所と紹介状ですね」
 また、後ろの引き出しから、別の紙を取り出し書き付け始める。
 そのうちに、わたしの後ろから声が掛かる。
「失礼致します、先ほど、お預かりの魔宝石をお返し致します」
 そう言って、職員の女性なのだろう、紫の髪をお団子にまとめた事務員風の女性から、紙製ではあるが、レースの装飾を施された綺麗な箱を2つ手渡される。
「ありがとうございます、こんな立派な箱……」
 事務員風の女性は、そのまま一礼して戻って行ってしまった。
「はい、では、こちらのお店の地図と紹介状をどうぞ」
「はい、あの、この箱のお代もなんですが、鑑定料とかは、かからないんでしょうか?」
「おぅ! 大丈夫です、その辺はサービスですので。 ご心配なさらずに」
「そうですか」
 わたしは、全部の物をエコバッグに入れると、ココを抱いて立ち上がる。
「どうもありがとう、お世話になりました」
「はい、こちらこそ、良いお取引をありがとうございました。 またのお越しをお待ちしております」
 青髪の受付さんは、美しいお辞儀で見送って下さった。

 後は、パーティ登録のプレゼントを貰わなければ。
 最初の、新規登録のスーパーモデルお姉さんの所へ移動する。
 依頼受け付けのカウンターは、かなり賑わって列が出来始めていたが、こちらのブースは、まだ空いているようだ。
「すみません、先ほどお願いした者ですが」
「はい。冒険者新規登録と “ファリニシュ・ファミリア” のパーティ登録ですね。 承っております、どうぞお座り下さい」
 促されて、また席に着く。
「まずは、こちらが冒険者登録証でございます。 犬の方々の分は、飼い主様が一緒にお持ち下さい。 そして、こちらがパーティ登録証」
 名刺サイズの登録証が4枚と、A4サイズのパーティ登録証がカウンターの上に並べられる。
「それから、こちらが、ギルドからのギフトでございます」
と、お中元のような箱が、さらにカウンター上に乗せられた。
「中を見ても、いいですか?」
「はい、どうぞお確かめ下さい」
 動物冒険者へのプレゼント、とユキナさんは言っていたけど、一体何が貰えたんだろう?
 蓋を開けてみると、箱の中には可愛らしいリボンが4本入っていた。
 パステルカラーのピンクとイエロー、そして鮮やかな赤に、落ち着いた藍色のリボン。
 それぞれに、名前とF・Fのロゴが金の刺繍糸で施されている。
 ピンクにはCoco、イエローにはMilk、藍色にはHaku、そして赤にはMana。
 これ、みんなに着けてあげたら絶対可愛い、名入りとは、期待していた以上にテンションが上がる。
「こちらのお品は、ギルドの特別製となっておりまして、銘を入れる事によって、ご本人様にしか効果がないものとなります」
「他の冒険者から、間違って狩られる事がなくなると聞きましたが……」
「はい、全国の冒険者ギルドに登録している冒険者からの、攻撃無効効果が付与されております」
「すごいですね」
「やはり、動物の冒険者様はあまり多くはないので、無理解な他の冒険者から、わざと攻撃を受ける、というトラブルも以前は多かったのです。 しかしながら、能力的には優れた方が多いのも事実ですので、ギルドとしましては、才能をいたずらに野に散らすよりは、保護していく方針を徹底するという事になっております」
「そうなんですね、あ、あのハクは進化形になると、かなり大きく変わってしまうのですが」
「はい、魔法素材で作られておりますので、きちんと無理なく伸縮いたします」
「良かった。 で、あの、私の分もあるのは?」
「はい、パーティメンバー特権で、人間のメンバー様にも、同じ効果が付与されております。 なぜかと申しますと、やはり人間の冒険者様が間にたって、様々な外部とのやり取りを請け負って頂きませんと、パーティとして成立しづらい面がございますので」
「つまり、人社会との橋渡し役として必要だから、と?」
「そういう事になります」
「分かりました、ありがたく頂戴いたします」
「はい、皆様でどうぞお役立て下さい。 それから、こちらでの手続きの料金と、お受けになられた魔法講習の講習料金なのですが」
「あ、はい。 おいくらでしょうか?」
「新規冒険者登録手続きと、登録証が4名様分。 新規パーティ登録と登録証の発行。魔法講習が2件。 合計しまして、2万4千クベーラでございます」
「はい、ではこちらで」
 さっき換金してもらった茶封筒から、3万クベーラを取り出して渡す。
「では、6千クベーラのお返しですね。」
 スーパーモデルお姉さんは、やはり後ろの引き出しの一つを開けると、お金を数えて、こちらにおつりを手渡してくれた。
 お財布。
 日本で使っていた物は持っているのだけれど、日本円とはさすがにこちらのお金は違っているので、混ぜるのは嫌だな。
 後で、新しいお財布も買おう。
 これで、今日のギルドでの用事は全部済んだはず。
 あ、明日の教会での、回復魔法講義の件を聞かなきゃ。
「あの、教会での回復魔法の講義なんですが」
「あぁ、はい。 そちらもユキナから聞いております。 明日の午前の部で、予約の申し込みをしてあるそうですので、午前10時に直接教会へ行かれて下さい。 教会は当ギルドの隣ですので。 当日、特に必要な物はありませんが、身分証明証として冒険者登録証はお持ち下さい。 講義は実技も伴いますが、本当に怪我人や病気の方を治すような事はなく、特に難しいものではありませんので、どうぞ、気負わずにお受けになって下さい」
「はい、何から何まで、お世話になりました」
「いえ、これからの、ご活躍をお祈り致しております」
「はい、ありがとうございました」
 こうして、わたし達1人と3匹の “ファリニシュ・ファミリア” としての新たな1ページが幕を開ける、のだが、事はそう上手くはいかないのであった。

 マナとココが、ようやく宿への帰路についた頃、ギルドの新規登録者受付嬢である、スーパーモデル体型のロアナは、昼の休憩に入りながら、同僚のユキナと話していた。
「まさか、本当に金の髪の新規登録者が現れるなんてね」
「そうですねぇ。 でも、該当者が出た訳ですから、報告書は出しませんとねぇ」
「ええ、もちろん、午後イチで、ギルド長に報告書は提出します」
「あのコ達、なんでしょうかねぇ?」
「さぁ?でも、該当者は該当者。 私達は、通達どおりに報告するだけですよ」
「そう、なんですけどねぇ」
 ユキナは、同僚のちょっと冷たい態度に、首をすくめるのであった。






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