異世界わんこ

洋里

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第一章

領主宅でのディナー

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「いやぁ、よく来て下さった。 私がハンブル領主を務めております、スタフォードと申します。 あなたが “ファリニシュ・ファミリア” のマナ殿ですな、して、そちらの愛らしい3匹が、噂のワンちゃん達ですな!」
 第一声から興奮気味に話し出した、このスタフォード男爵閣下、年の頃は60代前半、背は低く、たるんだお腹がでっぷりと突き出ている。
 頭には、音楽室に飾られていたモーツァルトのようなカツラを被り、貴族の正装アビ・ア・ラ・フランセーズの上着は光沢のある黒い生地に、前身ごろの合わせと袖部分には、金糸で見事な刺繍が施してあって、目にも眩しい。
 屋敷の装飾もさることながら、その、いで立ちに圧倒されていると、こちらの返事も待たずに続く。
「ささ、どうぞ、こちらの中庭に面したテラスへ、こちらは、自慢のドッグランになっておりましてな。 夜間でも、照明で十分に走り回れますぞ、我が家の自慢の犬達も待ちかねていますのでな」
 そう言って、屋敷の奥へと進んで行く。
「さあ、こちらですぞ!」
 召使いの一人が扉の前で控えており、ドアをさっと開けてくれる。
 すると、明るい照明に照らされた広い中庭には、一面にウッドチップが敷き詰められ、アジリティで使うようなジャンプバーやドッグウォークが置いてある。
 更に、その横には、広々とした屋外プールがあり、光の反射がキラキラと水面を彩っている。
 手前のテラスは、ちょっとしたパーティでも出来そうなウッドデッキになっており、テーブルや椅子やカウチなどが設えられている。
 屋外に面している為、誘蛾灯も複数設置されていて、虫除けのお香のような物も焚かれているようだ。
「そちらのわんちゃん達は、犬嫌いではないでしょうな?」
「はい、大丈夫ですが」
「それは良かった! では、我が家の犬達とご対面といきましょう」
 スタフォード男爵が、そう言って手を打ち鳴らすと、召使いが中庭の奥の扉を開け放つ。
 すると、大型犬ばかりが、次々と中庭に駆け込んでくる。
「はっはっはっはっはっ、ウチのベイビー達です。 どうです? 素晴らしいでしょう? お前達! こっちにおいで!」
 呼びかけられると、思い思いに中庭を散策していた犬達が、一斉にテラスへ走って来る。
 すごい迫力だ。
「こちらがシェパードのダン。 こちらがグレイハウンドのノース。 こちらがピレニーズのサンボ。 こちらが一番のデカブツでグレートデーンのデンバー。 ゴールデンレトリバーのタンタとトント。 ラブラドールレトリバーのミーシャ。 コモンドールのモウフィー、このコは手入れが大変でしてな」
 ずらりと並ぶと、犬の品評会のようだ。
「別室には、タンタとトントの仔犬たちもおります。 繁殖は初めてしたのですが、生まれたての犬達の、また素晴らしい事。 まだ、防疫が出来ていませんので、お見せする事が出来ずに残念至極ですな」
「あの、こちらは、ウチのパピヨンのココ、ハク、ミルクです」
「なんとも小さくて愛らしい。 それでいて毛並みが美しく、ゴージャスな犬達ですな、素晴らしい!」
「ありがとうございます……」
「さあさあ、こうして立っているのも何です。 こちらに座って、アペリティフでも楽しみましょう!」
 促されて椅子に腰掛けると、すかさず召使いがシャンパングラスを運んでくる。
 グラスにシャンパンが注がれると
「まずは、アームレスリングの優勝と、今宵の素晴らしい犬達との出会いに、乾杯!」
「かんぱい」
 どう考えても、アームレスリング優勝は、おまけなんだろうな、という感じだけれど、突っ込めないので、おとなしく乾杯をする。
(マナ、ココ達も遊んできていい?)
 ココが、そわそわした声で話し掛けてくる。
 広いドッグランと、たくさんのお友達にワクワクしているようだ。
(いいけど、大きいコ達怖くない? 大丈夫?)
(平気! みんないいコ達っぽい、あいさつしたい)
(じゃあ、いいよ。 気を付けて遊んでおいで)
(うん! 行ってくる)
 そうして、3匹揃って駆け出して行き、大きなわんこ達と、鼻をふんふん嗅ぎ合って挨拶し始めた。
「いやぁ、もう仲良くなったようですなぁ。 なんとも、いい光景ですな」
「はぁ、そうですね」
 シャンパンを、ちびちびと飲みながら、スタフォード男爵の顔色を窺う。
 ただただ、犬が大好きで、犬達を見ているだけで喜色満面という感じだけれど。

 アペリティフを楽しんだ後は、場所を客用の広間に移しての晩餐になった。
 もちろん、犬達も一緒である。
 フランスのコース料理の形式のようで、昨日、ひよどり亭に招待状を持って来てくれたミゲルさんが、本日のメニューを読み上げる。
「まず、前菜が、小海老とアスパラガスのシャルロット。 スープは、空豆とグリーンピースの冷製ポタージュ。 魚料理が、鮑のグリエ 肝ソース添えとなりまして、メインディッシュは骨付き仔羊肉の網焼き バジリコ風味。 デザートは、シャーベットの盛り合わせ・苺のマシュマロ添え、となっております」
「なお、本日の犬様達のメニューは、馬肉のタルタルステーキ風と、ラム肉のソテーでございます」
「うむ、よいだろう。 よろしく頼む」
「かしこまりました」
「さて、マナ殿は、ワインでよろしいかな?」
「はい、大丈夫です」
「では、とっておきのロゼをお試し頂こう。 女性向きでフルーティなワインですから、飲みやすいと思いますぞ」
「ありがとうございます」
 そうして、豪華な料理が次々と運ばれてくる。
 食事をしながらも、スタフォード男爵の話は、終始犬の話題ばかりだった。

 結局、ここに来るのに服装をどうしよう、という問題は、他に選択肢もなかったので、エリオットさんのお店でいただいた、冒険者の服一式(わたしにしてみれば、どうみてもゴスロリ服)を着用するよりなかった。
 購入したディアンドルは、民族衣装だが、あれは普段着の範疇だし、ディナーの席にはふさわしくないらしい。
 アニタさんにも見てもらったが、もらった冒険者の服は、正式な場に出てもおかしくないし仕立てもいい、というお墨付きが出たし。
 あと、テーブルマナーに関しては、わたしの卒業した女子校が
【良妻賢母を育てる・自立した女性としての教養を身につける】
 というのがモットーだったせいか、和食・洋食のテーブルマナーの特別授業があったのと、OL時代に『女子会ランチ』と称して、ホテルのフレンチコースのランチに行く事もあったので、さほど困る事はなかった。
 まぁ、そのランチも、いじめが始まってからは、一切、誘われる事もなくなったのだが。
 ちょっと遠い目になりかけるが、気を取り直して食事に集中する。
 だが、料理を味わうと言うよりは、ただ機械的にフォークやナイフを動かして、口元に運び咀嚼そしゃくして飲み下す、その繰り返しを淡々としているだけで、美味しいのかどうかも感じる余裕はなかった。
 どんなに贅沢な料理でも、やっぱり誰とどんな環境で食べるのかって、大事よね。
 それでも、領主様の話に相槌を打ちつつ、料理を口元に運び続ける。
 犬達は、たっぷりとお肉を食べて満足したのか、それぞれ、犬用の豪華なソファで思い思いにくつろいでいる。

「ところで、このパピヨンちゃん達は、繁殖は可能なんですかな?」
 話の流れの中で、スタフォード男爵に聞かれる。
「いえ、ココとハクは、もう手術をしてますし、ミルクは、小さすぎますので」
「ほう、ではミルクちゃんは、まだ避妊手術はしていないと」
「え、ええ。 なにぶん体が小さいものですから、ちょっとためらいがありまして」
「わかりますぞ、小さい動物に、麻酔は時に命取りにもなり得ますからな。 なるほど、なるほど」
 まさか、この領主様、ミルクの繁殖なんて考えてないよね?
 ここんちの大きいコとなんて、絶対に無理だからね?
「時にマナ殿、あなた方のパーティには、しばらくの間、我が屋敷に留まっていただきたい」
「え? いえ、せっかくですが、わたし達、明日には、こちらを立つ予定になっておりまして」
「いやいや、いかん! いかんですぞ。 皆様には、ぜひとも我が屋敷に、少なくとも、ひと月は滞在して頂きたい、と考えていますのでな」
「ひと月……」
「もちろん、滞在中に決して不便などかけませんぞ。 マナ殿にもわんちゃん達にも、最高級のもてなしを楽しんで頂きましょう。 今日は、このまま泊まって行かれよ」
「いえ、あのさすがに、このまま泊めていただく訳には……」
「いやいや、遠慮召されるな。 必要な物は、全てこちらで用意させましょうぞ」
「あの! すみませんが、宿に荷物なども全部残してありますし、今日は戻らせて頂きます!」
「ふむ。 ……そうか、残念だが仕方あるまい。 夜通し、犬談話で盛り上がりたかったのだが。 では、帰りの馬車を用意させましょうぞ。 して、明日は、昼頃にはお迎えに上がりますゆえ。 荷物をまとめて仕度なされよ。 滞在して頂く間には、我が仔犬達も、お見せ出来ましょう。 楽しみですな!」
 駄目だ、この領主。
 本気で、犬の事しか考えてない。

 食事も終わって、化粧室をお借りしてから、廊下に出ようとした時、スタフォード男爵の声が聞こえて来た。
「よいか、ひと月以内に極小サイズの犬の情報を集めるのだ。 何としても、あのパピヨンの血統を我がものにしたい」
「は、かしこまりました」
 応えているのは、ミゲルだろう。
「あれだけの見事な犬、ましてや冒険者パーティを組んでいるとあらば、手放す事は、まずないだろうからな。 しかし、あの小さき犬との繁殖ならば可能かもしれん。 いやぁ、今まで大きな犬が至高であると、より大きな犬ばかりを求めて来たが、小さき犬も良きものであるな。 はっはっはっ!」
 あー、やっぱり企んでたわ。
 一応、ミルクのサイズに合わせて、極小サイズのコを探すつもりではあるみたいだけど、手術の麻酔すらも、ためらうサイズの犬に、繁殖なんてさせるわけないじゃないか。
 ココだって出産の時は、ハクの頭が大きく育ち過ぎて出てこなくて、急遽きゅうきょ、帝王切開したんだから。
 あのときは、すぐに仔犬たちに、おっぱいをあげなきゃいけなくて、術後の痛み止めすら出来なかったのだ。
 思い出すだけで涙が出て来る、ココには、本当に苦労をかけてしまっているのだ。
 でも、お陰でハクとミルクに会えたんだけど。
 とにかく、ここに留まるという事は、ミルクの危機である、と言う事だ。
 すると、しばし考え込んでいたミゲルが、更に言葉を続ける、
「御館様、それでしたら、あの娘を妾にしてしまわれてはいかがでしょうか? さすれば、自然、犬達も御館様のものになるという事になりますれば」
「ほう、成るほど確かに。 だが、奥がのう」
「奥方様には “護衛の冒険者を増やした” と、おっしゃればよろしいかと。 何せ、あの者はアームレスリングの優勝者でございます。 腕利きだから、とおっしゃれば、十分、通用いたします」
「ふむふむ、では、そちらの方も、このひと月で頑張るとするか。 はっはっはっはっはっ」
 うわぁ、ミルクだけじゃなく、わたしも危機だわ。

 少し時間を置いてから、お化粧室を出ると、近くに控えていた召使いの女性に聞いてみる、
「あの、スタフォード男爵様の、奥方様はいらっしゃらないのでしょうか? こちらに滞在をするのであれば、きちんと、ご挨拶をさせていただきたいのですが」
 あの、暴走特急の男爵様を止めてくれる、ストッパーがあるとしたら、奥方様だろう。
「男爵夫人は、こちらの屋敷には、いらっしゃいません」
「え、では、どちらに?」
「犬のアレルギーがおありなので、別邸にお住まいです、こちらのお屋敷に来られることはないかと思います」
 あー、一縷いちるの望みがついえた。
 これはもう、逃げるしかないかな。

 帰りの馬車に揺られながら、考える。
 逃げるなら、コータ達とコリン村へ行くのは無しだ。
 “コリンズ・シャトル” と言うパーティ名からして、どこに向かうのか一目いちもく瞭然りょうぜんだもんね。
 ハンブルの町で、ずっとわたし達が行動を共にしていたのは、たくさんの人が目にしているだろうし。
 コリン村に逃げても、すぐに追手が掛かってしまっては、コータ達や村の人の迷惑になるだけだ。
 悲しいけれど、コータ達とは、お別れをしなくちゃいけない。
 不安だし怖いけれど、自分と犬達だけで逃げなくちゃ。

 ふと、思い付いて、ココに聞いてみる、
(ココ、さっきの領主様のお屋敷で暮らしたい?)
(んー、あんまり)
(何で? 犬にとっては最高の環境じゃない? ご飯も豪華だし、ドッグランもプールもあるし)
(あのおとこの人、寝るとき、みーんな一緒に、すごく大きい、きんぐさいずってベッドに寝るんだって)
(うん。 キングサイズいいじゃない)
(あの、大きいコ達といっしょに寝たら、ココ達つぶされちゃう)
(あー)
 確かに、小さいコにとっては身の危険があるか。
(あの人、ミルクにお見合いさせたいみたいなんだ。 ミルクの体には、負担で危険だと思うからマナは嫌。 だから逃げようと思うんだけど、一緒に逃げてくれる?)
(うん。 ミルクがあぶないのは、ココも嫌。 マナと逃げる)
(そっか、これから大変だと思うけど、がんばろうね)
 そうして、わたし達の逃亡劇が決定したのであった。




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