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ロザリアの暗躍
封じられた声の底へ
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祭壇の光が弱々しく脈動した。光は薄い呼吸のように震え、今にも消えてしまいそうだった。イレネスは胸の奥のざわめきを押さえ、両手をそっと祭壇に置いた。指先に冷たい魔力が触れた。そこには恐怖も憎しみもなく、ただひたすら助けを求める声が溶け込んでいた。
「大丈夫。必ず助ける。だから……もう少しだけ頑張って」
言葉は光に吸い込まれるように消えていった。だが光は微かに応えた。揺れがわずかに安らいだ。
そのとき祠の外で大きな咆哮が響いた。石畳が震え、天井から細かい砂が舞った。ダニエルはすぐに外へ向き直る。
「来たか。数は多いぞ。おまえは下がっていろ」
「下がれないよ。結界が崩れたら、この村の人たちがどうなるの」
「だからこそ俺が戦う。イレネス、おまえはここを保て。そうすれば時間が稼げる」
祠の入口を睨みながらダニエルは言葉を続けた。
「絶対に一人で動くな。いいな」
「分かった。必ずここにいる」
ダニエルが一瞬だけ振り返り、イレネスの瞳を見た。その視線は熱を帯びていた。守りたいという意志がはっきり宿っていた。
そのまま彼は入口へ走り、剣を抜いた。外から吹き込んだ風は獣の匂いを運んできた。
イレネスは息を整え、祭壇に意識を集中させた。魔力の流れは乱れていた。糸が切れそうな音がした。石柱を繋ぐ光の線が弓のようにしなり、強い負荷に耐えていた。
「このままだと……崩れる」
両手に魔力を集めた。呼吸が熱を帯びた。祭壇に手を添えると、内部に渦巻く魔力の流れが手の中に流れ込んできた。流れは荒れていた。怒涛の波のようだった。
「落ち着いて……落ち着いて」
イレネスは静かに声を掛けた。魔力の流れが少しずつ形を整え始めた。だが流れには別の気配が混じっていた。それは叫びでも怒りでもない。深い悲しみだった。
――どうか。どうか。
声が胸に響いた。誰かが長い年月をここに封じられている。その哀しみが祠全体を軋ませていた。
「大丈夫。あなたを閉じ込めたものが誰だとしても、私は……」
その言葉は最後まで続かなかった。
祠全体が震えた。祭壇の奥の空間に黒いひびが走った。ひびの向こうに、赤黒い闇が蠢いた。
「これ……封印の裏側?」
思わず息を呑んだ。
その闇の奥から細い腕のような影が伸びてきた。人の腕ではなかった。だが絶望的なほど細く弱々しい形をしていた。その先端が空を掴むように揺らいでいた。
「助けて……って、言ってるんだよね?」
その影はイレネスの気配に気づくと、小さく震えた。触れたい。触れられない。その不器用な求め方に胸が締めつけられた。
「触れたいの……?」
イレネスはそっと手を伸ばした。しかし――指先が届く前に鋭い声が飛んだ。
「イレネス!」
ダニエルの声だった。振り返ると祠の入口で魔物を斬り裂きながら叫んでいた。血が飛んだ。彼の肩に傷があった。
「それに触れるな!」
「でも……」
「駄目だ! そいつは封印に囚われたものだ。正体が分からない以上不用意に接触するな!」
その声にイレネスの手が止まった。だが影は助けを求めるように震え続けていた。
「……ごめん。でも、あなたを閉じ込めたのは私じゃない。だから……怯えないで」
ささやいた瞬間影は震えを弱めた。ひびの奥から微かな光が生まれた。封印が応えたようだった。
「やっぱり……ただの怪物じゃない。ここに封じられた存在そのものが苦しんでる」
そのとき、祠の天井に大きな裂け目が走った。光の糸が弾け、石柱に深い亀裂が入った。
「イレネス! 崩れるぞ!」
「分かってる! でも止められる……はず!」
イレネスは魔力を祭壇へ流し込んだ。光の糸が強く輝いた。祠の震えが一瞬だけ止まった。
だがその瞬間、外から新たな叫び声が響いた。ダニエルが苛立ちを含んだ怒声を上げた。
「まだ来るのか……くそ!」
魔物の数が増えていた。祠へ吸い寄せられるように集まり、果てしない波のように押し寄せていた。
「ダニエル!」
「振り返るな! おまえは結界を持たせろ!」
剣が獣の爪を弾いた音が響いた。
その瞬間だった。
ひびの奥から少女の声が漏れた。
――こわい。たすけて。
その声はあまりにも幼かった。胸が締めつけられた。
「助けなきゃ……!」
イレネスはさらに魔力を注ぎ込んだ。祭壇が強い光を放った。祠全体が白い炎のように揺れた。
黒いひびが少しずつ閉じていく。影が涙のように震えながら奥へ戻っていった。
「もう少し……頑張って……!」
イレネスの身体が震えた。限界が近かった。魔力を絞り尽くしていた。
とそのとき。
外で爆ぜるような轟音がした。祠の入口が砕け、巨大な影が姿を現した。先ほどまでの魔物とは比べ物にならない。三つの目を持つ獣が咆哮した。
「イレネス! 伏せろ!」
ダニエルが飛び込み、イレネスを抱き寄せて床に押し倒した。彼の体が覆いかぶさった。
巨大な爪が二人の頭上を掠めた。風圧で石片が飛び散った。
「くそ……こんな奴まで呼び寄せられているのか……!」
ダニエルはイレネスを庇いながらゆっくり立ち上がった。剣を逆手に持ち直した。肩の傷から血が流れていた。それでも彼の目は獣を射抜くほど強かった。
「イレネス。もう少し時間を稼げるか」
「うん……でも、あなた」
「心配するな。死なない」
短い言葉なのに熱があった。
「必ず守る」
その声にイレネスは頷いた。胸の痛みが熱へ変わった。
「じゃあ私も……あなたを守る」
言葉が落ちた瞬間、祭壇の光が大きく脈動した。ひびが閉じ、影の声が静まった。
封印は――辛うじて持ちこたえた。
だが祠はまだ危険だった。
外から鋭い笑い声が響いた。
人間の声だった。
冷たく、意味深で、嘲るような声だった。
「よく持ちこたえましたわね……聖女候補さま」
イレネスは息を呑んだ。
ロザリアではない。だがロザリアの近くにいた貴婦人の声だった。
意図は明かされない。だが匂いは濃く残る。
罠はまだ終わっていなかった。
「大丈夫。必ず助ける。だから……もう少しだけ頑張って」
言葉は光に吸い込まれるように消えていった。だが光は微かに応えた。揺れがわずかに安らいだ。
そのとき祠の外で大きな咆哮が響いた。石畳が震え、天井から細かい砂が舞った。ダニエルはすぐに外へ向き直る。
「来たか。数は多いぞ。おまえは下がっていろ」
「下がれないよ。結界が崩れたら、この村の人たちがどうなるの」
「だからこそ俺が戦う。イレネス、おまえはここを保て。そうすれば時間が稼げる」
祠の入口を睨みながらダニエルは言葉を続けた。
「絶対に一人で動くな。いいな」
「分かった。必ずここにいる」
ダニエルが一瞬だけ振り返り、イレネスの瞳を見た。その視線は熱を帯びていた。守りたいという意志がはっきり宿っていた。
そのまま彼は入口へ走り、剣を抜いた。外から吹き込んだ風は獣の匂いを運んできた。
イレネスは息を整え、祭壇に意識を集中させた。魔力の流れは乱れていた。糸が切れそうな音がした。石柱を繋ぐ光の線が弓のようにしなり、強い負荷に耐えていた。
「このままだと……崩れる」
両手に魔力を集めた。呼吸が熱を帯びた。祭壇に手を添えると、内部に渦巻く魔力の流れが手の中に流れ込んできた。流れは荒れていた。怒涛の波のようだった。
「落ち着いて……落ち着いて」
イレネスは静かに声を掛けた。魔力の流れが少しずつ形を整え始めた。だが流れには別の気配が混じっていた。それは叫びでも怒りでもない。深い悲しみだった。
――どうか。どうか。
声が胸に響いた。誰かが長い年月をここに封じられている。その哀しみが祠全体を軋ませていた。
「大丈夫。あなたを閉じ込めたものが誰だとしても、私は……」
その言葉は最後まで続かなかった。
祠全体が震えた。祭壇の奥の空間に黒いひびが走った。ひびの向こうに、赤黒い闇が蠢いた。
「これ……封印の裏側?」
思わず息を呑んだ。
その闇の奥から細い腕のような影が伸びてきた。人の腕ではなかった。だが絶望的なほど細く弱々しい形をしていた。その先端が空を掴むように揺らいでいた。
「助けて……って、言ってるんだよね?」
その影はイレネスの気配に気づくと、小さく震えた。触れたい。触れられない。その不器用な求め方に胸が締めつけられた。
「触れたいの……?」
イレネスはそっと手を伸ばした。しかし――指先が届く前に鋭い声が飛んだ。
「イレネス!」
ダニエルの声だった。振り返ると祠の入口で魔物を斬り裂きながら叫んでいた。血が飛んだ。彼の肩に傷があった。
「それに触れるな!」
「でも……」
「駄目だ! そいつは封印に囚われたものだ。正体が分からない以上不用意に接触するな!」
その声にイレネスの手が止まった。だが影は助けを求めるように震え続けていた。
「……ごめん。でも、あなたを閉じ込めたのは私じゃない。だから……怯えないで」
ささやいた瞬間影は震えを弱めた。ひびの奥から微かな光が生まれた。封印が応えたようだった。
「やっぱり……ただの怪物じゃない。ここに封じられた存在そのものが苦しんでる」
そのとき、祠の天井に大きな裂け目が走った。光の糸が弾け、石柱に深い亀裂が入った。
「イレネス! 崩れるぞ!」
「分かってる! でも止められる……はず!」
イレネスは魔力を祭壇へ流し込んだ。光の糸が強く輝いた。祠の震えが一瞬だけ止まった。
だがその瞬間、外から新たな叫び声が響いた。ダニエルが苛立ちを含んだ怒声を上げた。
「まだ来るのか……くそ!」
魔物の数が増えていた。祠へ吸い寄せられるように集まり、果てしない波のように押し寄せていた。
「ダニエル!」
「振り返るな! おまえは結界を持たせろ!」
剣が獣の爪を弾いた音が響いた。
その瞬間だった。
ひびの奥から少女の声が漏れた。
――こわい。たすけて。
その声はあまりにも幼かった。胸が締めつけられた。
「助けなきゃ……!」
イレネスはさらに魔力を注ぎ込んだ。祭壇が強い光を放った。祠全体が白い炎のように揺れた。
黒いひびが少しずつ閉じていく。影が涙のように震えながら奥へ戻っていった。
「もう少し……頑張って……!」
イレネスの身体が震えた。限界が近かった。魔力を絞り尽くしていた。
とそのとき。
外で爆ぜるような轟音がした。祠の入口が砕け、巨大な影が姿を現した。先ほどまでの魔物とは比べ物にならない。三つの目を持つ獣が咆哮した。
「イレネス! 伏せろ!」
ダニエルが飛び込み、イレネスを抱き寄せて床に押し倒した。彼の体が覆いかぶさった。
巨大な爪が二人の頭上を掠めた。風圧で石片が飛び散った。
「くそ……こんな奴まで呼び寄せられているのか……!」
ダニエルはイレネスを庇いながらゆっくり立ち上がった。剣を逆手に持ち直した。肩の傷から血が流れていた。それでも彼の目は獣を射抜くほど強かった。
「イレネス。もう少し時間を稼げるか」
「うん……でも、あなた」
「心配するな。死なない」
短い言葉なのに熱があった。
「必ず守る」
その声にイレネスは頷いた。胸の痛みが熱へ変わった。
「じゃあ私も……あなたを守る」
言葉が落ちた瞬間、祭壇の光が大きく脈動した。ひびが閉じ、影の声が静まった。
封印は――辛うじて持ちこたえた。
だが祠はまだ危険だった。
外から鋭い笑い声が響いた。
人間の声だった。
冷たく、意味深で、嘲るような声だった。
「よく持ちこたえましたわね……聖女候補さま」
イレネスは息を呑んだ。
ロザリアではない。だがロザリアの近くにいた貴婦人の声だった。
意図は明かされない。だが匂いは濃く残る。
罠はまだ終わっていなかった。
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