2 / 40
第一の難関 宿敵ローナ
悪女の最初の罠は「不衛生」と「階級意識」
しおりを挟む
ローナ・ド・フィオレンツァ公爵令嬢が、辺境伯領に隣接する男爵領の館に到着したのは、それから数日後のことだった。
マクナル様は形式上、私と二人であの方を出迎えることになった。私は、辺境の領主夫人として、控えめながらも上質な、落ち着いた色合いのドレスを身につけた。
「マクナル様、お久しぶりですわ」
馬車から降りたローナは、息をのむ美しさだった。王都の最新流行を詰め込んだ絢爛豪華なドレス、計算し尽くされた仕草。王都の女性たちが持つ「美」の全てを体現していた。周囲の辺境の貴族たちは、その圧倒的な存在感に言葉を失っていた。
公爵令嬢は優雅にマクナル様に挨拶をしたが、私の方には目線すら向けなかった。王都の貴族が辺境の貴族の娘、すなわち転生前の私を見下す、典型的な態度だった。
「ええ、ローナ嬢。わざわざ遠路はるばる、ご苦労様」
私の夫は形式的な挨拶を返し、私の腰に手を回した。辺境伯のこの動作は、彼女の意図的な無視への、明確な牽制だった。
「こちらは、私の愛する妻、アナスタシアだ」
マクナル様が私をその女性の前に押し出すように紹介すると、ローナの表情が初めて微かに歪んだ。彼女は一瞬でプロの微笑みに戻したが、その瞬間、彼女の瞳に宿った私への明確な敵意を、私は見逃さなかった。
「まあ、アナスタシア様。辺境の空気がお似合いの、素朴な美しさですわね。王都では見られない、野の草のような可憐さです」
素朴。可憐な野の草。それは社交界では「洗練されていない」「田舎者」「取るに足らない存在」という、遠回しで巧妙な侮辱だった。ローナの言葉には、私を一段下に見て、マクナル様を私から切り離そうとする「階級意識」が色濃く現れていた。
私は穏やかに微笑み、ローナの目を見て返答した。
「ありがとうございます、ローナ様。王都の華やかさも素敵ですが、わたくしの夫のそばで穏やかに暮らす日々が、私には何よりの喜びでございます。辺境の空気は、王都の淀んだ空気とは違い、清々しくて心身に染み渡ります。わたくしの夫は、この清々しさを大切にしていますので」
私は、ローナの「素朴」という言葉を逆手に取り、辺境の「清々しさ」と王都の「淀み」を対比させた。マクナル様は、私の肩を抱く手に力を込め、満足げに微笑んだ。彼は私の意図を完璧に理解していた。
その夜、ローナを歓迎するためのささやかな夕食会が男爵領の館で開かれた。
食事の終盤、ローナは運ばれてきたデザートのフルーツタルトを一口食べた後、急に顔を青ざめさせた。
「うっ。これは、なんというお味ですこと。シェフを呼びなさい」
この公爵令嬢はハンカチで口元を押さえ、悲劇のヒロインのように訴えた。その仕草は、まさに舞台女優のようだった。
「このタルトは腐っているわ。辺境の館は、食器の管理すらできていないのね。アナスタシア様、辺境伯夫人として、この館の衛生状態に責任があるのではないかしら。貴女は辺境伯領の管理を任されているのでしょう」
ローナは、公衆の面前で私を貶め、辺境伯領の管理体制を疑問視し、私の無能さを証明しようとした。この攻撃の目的は、単なる羞恥心を与えるだけでなく、私が「辺境伯領の経営に適さない」という印象を、周囲の貴族に植え付けることだった。
私は冷静に頭を回転させた。タルトはつい先ほど作られたものだ。腐っているはずがない。
ならば、原因は食器か、食材の「化学反応」にある。この世界では、強い香料と化学物質を用いた高価な洗剤が、王都の貴族の間で流行している。そして、その洗剤の残りが、フルーツの酸味と混ざり合うことで、不快な風味を生み出すことがある。前世のOL時代に、洗剤メーカーの営業資料で読んだ知識が、私の頭の中で閃いた。
「マクナル様、失礼ながら、ローナ様のデザートに使われた『皿』、または『カトラリー』に問題があるかもしれません」
辺境伯様は驚いた顔をしたが、私の真剣な眼差しに、静かに頷いた。
「執事。ローナ嬢の皿と、私とアナスタシアが食べた皿の、洗浄方法について、隅々まで説明しなさい」
執事は緊張した面持ちで説明した。マクナル様と私の皿は、辺境の慣習に従い、井戸水とシンプルな天然素材の洗剤で洗った後、必ず煮沸消毒を施しているという。一方、ローナの皿とカトラリーは、公爵令嬢が王都から持参した、香りの強い高級洗剤で洗うよう、ローナの使用人から特別な指示があったということだった。
「ローナ様。もしかして、その王都から持参された洗剤の香料が、タルトのフルーツに含まれる酸味や、発酵した香り成分と混じり合い、不快な風味を生み出しているのではございませんか」
私はローナに真っ直ぐに、しかし冷徹な論理で尋ねた。
「熱湯による殺菌と、自然な素材の風味を損なわないシンプルな洗浄法こそが、真の意味で衛生的で安全な方法です。高価な洗剤が、必ずしも優れた結果をもたらすとは限りません。これは、単なる味覚の問題ではなく、『化学物質の相性』という合理的常識の問題です」
マクナル様は私の説明に深く納得したように頷いた。彼は合理的思考を愛する人物だ。
「なるほど。アナスタシアの言う通り、私の皿は煮沸消毒されたシンプルな方法で洗われていたが、何も問題なかった。ローナ嬢の皿だけが特別な洗浄をされた結果、異臭と誤解される風味が生まれたと考えるのが自然だ。これは、辺境伯領の衛生管理の問題ではなく、使用した洗剤の選択ミスだろう」
私の夫は優しくローナに言ったが、その眼差しには一切の容赦がなかった。
「ローナ嬢。辺境では、熱湯による殺菌と、自然な素材の風味を損なわないシンプルな洗浄法を、何よりも重視している。君の持ってきた洗剤も素晴らしいものだろうが、明日からは、屋敷の洗浄法に従ってくれると助かる。君の私的な好みが、辺境伯領の管理が杜撰であるという誤解を生んではならない」
ローナの顔は、怒りと屈辱で真っ赤になり、震えていた。彼女の最初の「階級意識」と「不衛生」を武器にした攻撃は、私の現代知識である「化学と衛生の常識」によって、完全に論破され、滑稽な失敗に終わったのだ。
食事会が終わった後、マクナル様は私を強く抱きしめた。その力強い腕の中で、私は安心感に包まれた。
「さすが、私の妻だ。まさか、皿の洗浄と化学反応にまで気が回るとは。そなたの鋭い観察眼と、常識的な判断力に、心から感謝する。君は、私に寄り添い、常に理知的に私の名誉とこの領地を守ってくれる。私の人生に、君ほど必要な存在はいない」
「私、妻として、マクナル様とこの屋敷の名誉を守りたいだけです。わたくしの夫が大切にしている辺境の文化と、領民を守るための合理的な常識を、王都の貴族の偏見から守りたかったのです」
「ああ、守ってくれた。ありがとう、アナスタシア。今夜は、君の功績を、たっぷり労わせておくれ」
彼の愛の言葉と、その後の熱烈な愛情表現に、私はローナとの戦いの疲れを忘れ、ただただ幸福に包まれた。この愛と、この人生こそが、私が守り抜くべき全てなのだ。
マクナル様は形式上、私と二人であの方を出迎えることになった。私は、辺境の領主夫人として、控えめながらも上質な、落ち着いた色合いのドレスを身につけた。
「マクナル様、お久しぶりですわ」
馬車から降りたローナは、息をのむ美しさだった。王都の最新流行を詰め込んだ絢爛豪華なドレス、計算し尽くされた仕草。王都の女性たちが持つ「美」の全てを体現していた。周囲の辺境の貴族たちは、その圧倒的な存在感に言葉を失っていた。
公爵令嬢は優雅にマクナル様に挨拶をしたが、私の方には目線すら向けなかった。王都の貴族が辺境の貴族の娘、すなわち転生前の私を見下す、典型的な態度だった。
「ええ、ローナ嬢。わざわざ遠路はるばる、ご苦労様」
私の夫は形式的な挨拶を返し、私の腰に手を回した。辺境伯のこの動作は、彼女の意図的な無視への、明確な牽制だった。
「こちらは、私の愛する妻、アナスタシアだ」
マクナル様が私をその女性の前に押し出すように紹介すると、ローナの表情が初めて微かに歪んだ。彼女は一瞬でプロの微笑みに戻したが、その瞬間、彼女の瞳に宿った私への明確な敵意を、私は見逃さなかった。
「まあ、アナスタシア様。辺境の空気がお似合いの、素朴な美しさですわね。王都では見られない、野の草のような可憐さです」
素朴。可憐な野の草。それは社交界では「洗練されていない」「田舎者」「取るに足らない存在」という、遠回しで巧妙な侮辱だった。ローナの言葉には、私を一段下に見て、マクナル様を私から切り離そうとする「階級意識」が色濃く現れていた。
私は穏やかに微笑み、ローナの目を見て返答した。
「ありがとうございます、ローナ様。王都の華やかさも素敵ですが、わたくしの夫のそばで穏やかに暮らす日々が、私には何よりの喜びでございます。辺境の空気は、王都の淀んだ空気とは違い、清々しくて心身に染み渡ります。わたくしの夫は、この清々しさを大切にしていますので」
私は、ローナの「素朴」という言葉を逆手に取り、辺境の「清々しさ」と王都の「淀み」を対比させた。マクナル様は、私の肩を抱く手に力を込め、満足げに微笑んだ。彼は私の意図を完璧に理解していた。
その夜、ローナを歓迎するためのささやかな夕食会が男爵領の館で開かれた。
食事の終盤、ローナは運ばれてきたデザートのフルーツタルトを一口食べた後、急に顔を青ざめさせた。
「うっ。これは、なんというお味ですこと。シェフを呼びなさい」
この公爵令嬢はハンカチで口元を押さえ、悲劇のヒロインのように訴えた。その仕草は、まさに舞台女優のようだった。
「このタルトは腐っているわ。辺境の館は、食器の管理すらできていないのね。アナスタシア様、辺境伯夫人として、この館の衛生状態に責任があるのではないかしら。貴女は辺境伯領の管理を任されているのでしょう」
ローナは、公衆の面前で私を貶め、辺境伯領の管理体制を疑問視し、私の無能さを証明しようとした。この攻撃の目的は、単なる羞恥心を与えるだけでなく、私が「辺境伯領の経営に適さない」という印象を、周囲の貴族に植え付けることだった。
私は冷静に頭を回転させた。タルトはつい先ほど作られたものだ。腐っているはずがない。
ならば、原因は食器か、食材の「化学反応」にある。この世界では、強い香料と化学物質を用いた高価な洗剤が、王都の貴族の間で流行している。そして、その洗剤の残りが、フルーツの酸味と混ざり合うことで、不快な風味を生み出すことがある。前世のOL時代に、洗剤メーカーの営業資料で読んだ知識が、私の頭の中で閃いた。
「マクナル様、失礼ながら、ローナ様のデザートに使われた『皿』、または『カトラリー』に問題があるかもしれません」
辺境伯様は驚いた顔をしたが、私の真剣な眼差しに、静かに頷いた。
「執事。ローナ嬢の皿と、私とアナスタシアが食べた皿の、洗浄方法について、隅々まで説明しなさい」
執事は緊張した面持ちで説明した。マクナル様と私の皿は、辺境の慣習に従い、井戸水とシンプルな天然素材の洗剤で洗った後、必ず煮沸消毒を施しているという。一方、ローナの皿とカトラリーは、公爵令嬢が王都から持参した、香りの強い高級洗剤で洗うよう、ローナの使用人から特別な指示があったということだった。
「ローナ様。もしかして、その王都から持参された洗剤の香料が、タルトのフルーツに含まれる酸味や、発酵した香り成分と混じり合い、不快な風味を生み出しているのではございませんか」
私はローナに真っ直ぐに、しかし冷徹な論理で尋ねた。
「熱湯による殺菌と、自然な素材の風味を損なわないシンプルな洗浄法こそが、真の意味で衛生的で安全な方法です。高価な洗剤が、必ずしも優れた結果をもたらすとは限りません。これは、単なる味覚の問題ではなく、『化学物質の相性』という合理的常識の問題です」
マクナル様は私の説明に深く納得したように頷いた。彼は合理的思考を愛する人物だ。
「なるほど。アナスタシアの言う通り、私の皿は煮沸消毒されたシンプルな方法で洗われていたが、何も問題なかった。ローナ嬢の皿だけが特別な洗浄をされた結果、異臭と誤解される風味が生まれたと考えるのが自然だ。これは、辺境伯領の衛生管理の問題ではなく、使用した洗剤の選択ミスだろう」
私の夫は優しくローナに言ったが、その眼差しには一切の容赦がなかった。
「ローナ嬢。辺境では、熱湯による殺菌と、自然な素材の風味を損なわないシンプルな洗浄法を、何よりも重視している。君の持ってきた洗剤も素晴らしいものだろうが、明日からは、屋敷の洗浄法に従ってくれると助かる。君の私的な好みが、辺境伯領の管理が杜撰であるという誤解を生んではならない」
ローナの顔は、怒りと屈辱で真っ赤になり、震えていた。彼女の最初の「階級意識」と「不衛生」を武器にした攻撃は、私の現代知識である「化学と衛生の常識」によって、完全に論破され、滑稽な失敗に終わったのだ。
食事会が終わった後、マクナル様は私を強く抱きしめた。その力強い腕の中で、私は安心感に包まれた。
「さすが、私の妻だ。まさか、皿の洗浄と化学反応にまで気が回るとは。そなたの鋭い観察眼と、常識的な判断力に、心から感謝する。君は、私に寄り添い、常に理知的に私の名誉とこの領地を守ってくれる。私の人生に、君ほど必要な存在はいない」
「私、妻として、マクナル様とこの屋敷の名誉を守りたいだけです。わたくしの夫が大切にしている辺境の文化と、領民を守るための合理的な常識を、王都の貴族の偏見から守りたかったのです」
「ああ、守ってくれた。ありがとう、アナスタシア。今夜は、君の功績を、たっぷり労わせておくれ」
彼の愛の言葉と、その後の熱烈な愛情表現に、私はローナとの戦いの疲れを忘れ、ただただ幸福に包まれた。この愛と、この人生こそが、私が守り抜くべき全てなのだ。
10
あなたにおすすめの小説
地味顔令嬢の私を「嘘の告白」で笑いものにするつもりですか? 結構です、なら本気で惚れさせてから逆にこっちが盛大に振ってあげます!
日々埋没。
恋愛
「お前が好きだ。この俺と付き合ってくれないか?」
学園のアイドル、マルスからの突然の告白。
憧れの人からの言葉に喜んだのも束の間、伯爵令嬢リーンベイルは偶然知ってしまう。それが退屈しのぎの「嘘の告白(ウソコク)」だったことを。
「あの地味顔令嬢が俺に釣り合うわけないだろ。ドッキリのプラカードでも用意しとくわ」
親友のミネルバと共に怒りに震える彼女は、復讐を決意する。まずは父の言いつけで隠していた「絶世の美貌」を解禁! 嘘の恋を「真実の恋(マジコク)」に変えさせ、最高のタイミングで彼を地獄へ突き落とす――。
「……今さら本気になった? 冗談はやめてください、これドッキリですよ?」
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
悪役令嬢が睨んでくるので、理由を聞いてみた
ちくわ食べます
恋愛
転生したのは馴染みのない乙女ゲームの世界だった。
シナリオは分からず、登場人物もうろ覚え、タイトルなんて覚えてすらいない。
そんな世界でモブ男『トリスタン』として暮らす主人公。
恋愛至上主義な学園で大人しく、モブらしく、学園生活を送っていたはずなのに、なぜか悪役令嬢から睨まれていて。
気になったトリスタンは、悪役令嬢のセリスに理由を聞いてみることにした。
悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?
ぽんぽこ狸
恋愛
仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。
彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。
その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。
混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!
原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!
ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。
完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。
喪女に悪役令嬢は無理がある!
夢呼
恋愛
都立高校に通う山田椿は高校二年生。クラスでも存在感0の喪女。
そんな彼女が校舎の片隅の階段で昼休みにぼっち飯を終えてライトノベルを読んでいた時、ふざけた合っていた男子生徒達の放ったサッカーボールが顔面に当たり階段から落下してしまう。
気が付いたらさっきまで読んでいたラノベの世界に入り込んでいた!しかも役どころは断罪決定の悪役令嬢のオフィーリア!完全無欠の喪女の椿にはハードルが高すぎる!
自分が死んで転生してしまったと信じた椿は無駄に断罪回避に走らず、このまま断罪される道を選ぶのだが・・・。
自分を断罪するはずの婚約者のセオドア様に声を掛けられた。
「あんた、山田じゃね?」
なんと、どういうわけかセオドア様の中にクラスメイトの柳君が憑依していた!
驚くだけじゃ済まない。柳君は完全たる陽キャ!陰キャ喪女の椿には彼を相手にするのもハードルが高い。
とは言っても、この世界の事情を全く知らない柳君は椿しか頼る人はおらず。
結局二人は常に一緒にいることに。断罪はどこへ?
カクヨム様にも投稿しています。
※10万文字を超えてしまいましたので、長編へ変更しました。
申し訳ありません・・・。
異世界転生公爵令嬢は、オタク知識で世界を救う。
ふわふわ
恋愛
過労死したオタク女子SE・桜井美咲は、アストラル王国の公爵令嬢エリアナとして転生。
前世知識フル装備でEDTA(重金属解毒)、ペニシリン、輸血、輪作・土壌改良、下水道整備、時計や文字の改良まで――「ラノベで読んだ」「ゲームで見た」を現実にして、疫病と貧困にあえぐ世界を丸ごとアップデートしていく。
婚約破棄→ザマァから始まり、医学革命・農業革命・衛生革命で「狂気のお嬢様」呼ばわりから一転“聖女様”に。
国家間の緊張が高まる中、平和のために隣国アリディアの第一王子レオナルド(5歳→6歳)と政略婚約→結婚へ。
無邪気で健気な“甘えん坊王子”に日々萌え悶えつつも、彼の未来の王としての成長を支え合う「清らかで温かい夫婦日常」と「社会を良くする小さな革命」を描く、爽快×癒しの異世界恋愛ザマァ物語。
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる