あなたでなくても

月樹《つき》

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1話完結

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「ごめん。大切な君に会うのに、こんなに隠れるようにしか会えなくて…」

「いいの。あなたと二人で過ごせるなら、どんな場所だって…。ほら見て、こんな誰も来ない秘密の場所なのに、私達二人の恋を応援するように、可憐なバラが咲いているわ」

 今、二人がいる場所は、校舎の裏手の林の中にある、ひっそりと設えられた東屋だ。
 そこは少し校舎から離れているため、人が近寄る事は滅多にない。
 ここに来るのは、彼らのように人目を忍んで逢瀬を楽しむ恋人達か、後ろ暗い取引をするものぐらいだろう。

 男はストラルド侯爵家の色を濃く継ぐ、明るいブロンドヘアーに緑の瞳が美しい、細身だがしなやかな体つきの男前だ。名前はフェラルド。ストラルド侯爵家の三男で、跡取り息子でも、その補佐を行う次男でもないため、将来は家を出て婿になることが決まっている。

 女はノーランド男爵家の長女マーガレット。長女と言っても、家は長男のハインツが継ぐことが決まっているので、いずれは嫁に出なければならない。
 ノーランド家は特に目立った産物もなければ、才能あふれる人材がいるわけでもなく、特に大きくもない領地から入る収入にも限りがある。
 嫁に行くとしても持参金も少ないので、裕福な平民に嫁げれば良い方ではないかと家族は考えていた。

「王命で決められた婚約者がいなければ、今頃君と大手を振って愛を語らい、みんなから祝福される恋人同士になれたのに…」

「良いの。あなたが公爵令嬢と結婚しなければならないのは、あなたが望んで決めた事ではないわ。侯爵家に生まれた者の宿命だもの。
 でも一番愛するのは私でいて…」
 
 零れ落ちそうな涙を堪えて、すがりつく最愛の彼女を抱きしめ、

「そんな悲しい事は言わないで。一番どころか生涯愛するのは君一人だ。
 例えローズマリーと結婚しても、僕は白い結婚を貫き、君だけを愛すると誓うよ。そして、三年経っても子供が出来なければ、愛する君を妻として迎える事が出来るだろう。 
 彼女は公爵令嬢だから、君を正妻として迎える事は難しいかもしれないが、第二夫人として必ず迎えに行く。だから、待っていて愛しい人」

 二人が愛を確かめるように、しっかりと抱き合っていると

『ガサッ』

 近くで、草を踏みしめる音がした。
 秘密の恋人である二人が慌てて振り返ると、そこには件の婚約者、アリストラ公爵家のローズマリーが佇んでいた。プラチナブロンドに波打つ髪に、深い青の瞳は、この国の王族だけが持つ尊い色だ。

「どうして君が…僕達のあとを付けてきたのか!?」

 フェラルドは立場の弱い恋人のマーガレットを背に庇うように立ち、婚約者のローズマリーを睨みつけた。

「何故、わたくしがあなた達のあとを付けるなんて、そんな事をしなくてはなりませんの?」

 本当に心底不思議だという顔をするローズマリーに、馬鹿にされたような気持ちになったフェラルドは、拳を握りしめながら訴えた。

「それは僕とマーガレットの仲を邪推して…」

 ローズマリーは自分と彼らの立ち位置を考慮に入れながら、顎にその美しい白魚のような人差し指をあて、小首を傾げた。

「邪推?別にわたくしはあなた達に対して、特に思うことはありませんが…普通に考えまして、婚約者もちの男性がこんなひと気のない場所で、若い女性と二人きりでいるのは体裁が悪いですし、先ほど私がこちらに参りました時、二人で抱擁されていたのもありえない事ですわね。
 それから婚約者以外の名前を呼び捨てで呼ばれるのも如何なものかと思われます。
 それとも存じ上げませんが、彼女は家名のない平民の方なのかしら?
 この学校に通う者は、王侯貴族がほとんどですが、中には数名、平民の特待生の方もおられますものね」

 ローズマリーが正論を述べると、突然後ろの彼女がウルウルと瞳を潤ませ

「酷い!!いくら私が身分が低いからといって、平民などと侮辱するなんて…。
 私はノーランド男爵家の娘です。ちゃんとした貴族です」

 美しい真珠のような涙を流しながら、それでも自分よりも遥かに身分の高い公爵令嬢に毅然と訴えかける恋人の華奢な肩を抱きしめ、フェラルドは婚約者に対峙した。

「君はそうやって息を吐くように、身分の低い者を馬鹿にするのだな。そんな民に寄り添えない狭量な心で、立派な公爵夫人が務まると思うのか!!」

 フェラルドは微笑んでまだ涙ぐむ恋人の目尻をぬぐってやり、そしてそれとは全く逆の凍てつくような視線を婚約者に投げかけた。

 ローズマリーの中で、は侮辱でも何でもない。むしろ厳しい試験に合格して、特待生となった彼らを尊敬こそすれ、馬鹿にする事などありえない。

 そこにまた、こちらに近づく別の足音が聞こえてきた。

「マリー姉様、待たせてごめん。
 あれ、何で紙切れ1枚の婚約者とその浮気相手も一緒なの?」

 そこに突然現れた、フェラルドよりもキラキラした輝くプラチナブロンドにサファイアの瞳をした王子様は、本当に血筋も由緒正しいこの国の第三王子だった。

「オースティン様~」

 その突然の高貴な闖入者に一番に反応したのは、フェラルドの後ろで泣いていたはずのマーガレットだった。

「君、何度言えば分かるの?名前を呼ぶ許可を与えてもいないのに、勝手に人の名前を呼ぶのやめてくれる」

 オースティンは彼女に名前を呼ばれるのが初めてではないようで、虫けらを見るような目で嫌そうにそちらを見た。

「でも学園では身分関係なく平等と謳われています!」

 両手を組んで、下から訴えかけるように目をウルウルさせて見つめるのは、マーガレットのお得意のポーズだ。
 だいたい、この瞳で見つめてお願いをすると、みんな言うことを聞いてくれた。

「平等って、均等に学問をする機会を与えるという平等であって、身分のことじゃないから。そんな事、社交界に出ている貴族のみんなは分かっているし、平民の特待生の人達だって、わきまえて行動しているよ。
 彼らはいずれ王宮で優秀な文官となって働く人達だからね」

 王子様の出現に浮かれた彼女だったが、分が悪くなったと空気を読んだのか、さっとフェラルドの後ろに隠れた。

「どうして、オースティン殿下がこんな所に…」

 紙切れ一枚の婚約者と馬鹿にされたことは聞いていなかったのか、それとも突然こんな所に現れた高貴な方の登場に全て飛んでしまったのか、フェラルドは答えを待って、ただただ呆然とオースティンの顔を見つめた。

 一方オースティンは、そんなフェラルドと後ろのごみクズに、すぐに興味を失ったのか、とびきりの甘い笑顔でローズマリーに話しかけた。

「マリー姉様、これ出されていた条件の報告書。これで全て揃ったから、僕達が結婚するのに何の問題もなくなったね」

 ローズマリーはオースティンから書類を受け取ると、黙って目を通し始めた。
 そこで黙っていられないのは、今まで固まっていたフェラルドだ。

「殿下、何を言い出すんですか!ローズマリーは私の婚約者ですよ。私達の結婚は王命で定められているのに、あなたはそれを覆すおつもりか!!」

 言ってる事はまともだが、後ろに浮気相手をくっつけて、さっきまでの言動も不誠実で、行動が伴っていない。

 大好きなローズマリーとの結婚に王手をかけ、今とても気分が良いオースティンは、虫けらのようなフェラルドにも寛容に答えてくれる。

「それなら大丈夫。マリー姉様に渡したのと同じ、君の不貞の報告書を父上にも渡し、二人の婚約は君の有責で破棄される事が決まったから」

「何を言ってるのですか、私とマーガレットは単なるクラスメイトで不貞などではありません!!」

 急に自分の将来が危ぶまれてきたフェラルドは保身に入り、何とかこの場を取り繕うと必死になった。
 その慌てるさまを呆れたように見つめ、オースティンは簡潔に事実を告げた。

「今更、遅いよ。マリー姉様は陛下の姪である、王位継承権も持つ準王族だよ。当然、姉様にも、その伴侶となる君にも王家の影がついている」

「なっ…」

 王家の影がついていたとなれば、今まで自分がマーガレットに語った睦言も、戯れも全て筒抜けだったという事だ。証拠を掴まれてしまっては、言い逃れできない。
 こうなれば、最後の寄る辺とばかりに、哀愁を漂わせた微笑みを浮かべ、ローズマリーに語り掛けた。

「この王命を願ったのはローズマリー、君だと聞いている。
 これからは心を入れ替えて、君に寄り添うと誓う。
 だから、どうか婚約破棄なんて悲しい事を言わないでくれ。
 学園に入ってからは領地経営クラスに通う君と、一般クラスの僕はすれ違うこともあったけれど、それまではちゃんと交流を続け、楽しい思い出もあったはずだ」

『楽しい思い出ね…』

 ローズマリーは、フェラルドと婚約してからの3年間を思い返してみた。

 ローズマリーとフェラルドが婚約したのは、二人が14歳の時だ。
 これは高位貴族の婚約としては、少し遅い年齢といえる。
 ローズマリーを猫可愛がりする王家の人達と父親が、婚約者なんてまだ早い!!と散々邪魔をしたからだ。もちろんそれを後ろで画策していたのは、オースティンである。

 さすがにこれ以上は延ばせないと雷を落とした母である公爵夫人の一喝で、婚約者探しは始められたけれど、公爵家の一人娘であるローズマリーの婿として適した年齢で、侯爵家以上の後継者ではない人物となると、とても限られていた。
 その中で、まだ婚約者のいない人間となると更に絞られ、特に目立った才能もないフェラルドぐらいしか残らなかった。
 ローズマリー自身は、公爵家は自分が継いで領地経営も行うので、夫は貴族としての体裁を守れる者であれば、まあたいして才が無くても良いかとぐらいに考えていた。
 だから、お家騒動を起こさないぐらいになら、外に愛する女性をこさえていても構わないと思っていたが、さすがに女公爵の自分と白い結婚をして、第二夫人を迎えようとしていたのは、ありえない。

「わたくしとフェラルド様の思い出と言っても、月に1回決められた日にうちの公爵邸でお茶をしたことぐらいしかありませんけれど…。しかもほとんど話すこともなく、ひたすらお茶とお菓子を召し上がるだけで、たまにお話されたかと思えば、公爵家に入る者として相応しい服が欲しいだの、装飾が欲しいだのお強請りばかり。わたくしの誕生日には、家の者に焼かせただろうクッキーぐらいしか渡されないのに…」

 もちろん、ストラルド侯爵家では、アリストラ公爵家の令嬢と交際するのに必要な支度金をフェラルドに渡していたが、フェラルドはそれをローズマリーのために使うことなく、全て着服して、自分の欲しいものを買ったり、マーガレットに貢ぐために使用していた。
 ストラルド侯爵としては、毎月決められた費用は使われ、たまに高価な女性用の装飾品の請求書も届いていたため、ローズマリーとの交際が順調に進んでいるとばかり思っていた。

「あっ、報告書はもちろん君の実家にも届けてあるよ。慰謝料を用意して貰わないといけないからね。
 君の父君も驚いておられたよ。まさかマリー姉様のために用意した費用が、一切姉様のために使われてないなんて思いもしなかったそうだ。今回の慰謝料は、君が相続するはずだった遺産から支払うそうだよ」

 公爵令嬢に対する、一方的な不貞による婚約破棄の慰謝料だ。たぶん彼は一文無しとなって家を出る事になるだろうが、そんな些末なこと告げる必要もないかと、敢えてそこには触れないでおいた。

 いよいよ苦境に立たされたフェラルドは、情に訴える作戦に出た。
「私は何て愚か者だったのだろう。君の優しさに甘えて、どんな我儘を言っても君ならきっと笑って許してくれると思い込んでいたなんて。失いそうになって初めて気づくなんて。
 僕には君だけなんだ!!僕が愛しいと思うのも、これからの人生を一緒に歩んでいきたいと思うのも…」

 このフェラルド劇場が行われている間、浮気相手のマーガレットはどうしていたかというと、とにかくフェラルドの後ろに隠れて、気配を消していた。
 それこそ王家の影がスカウトしようかと思うくらい、空気と一体化していた。

 マーガレット=ノーランド、伊達に世の中の甘い蜜を吸って生き残ってきたわけではない。
 おそろしく空気を読むのが上手かった。
 オースティン他、高位貴族にもとりあえず声をかけてはいたけれども、その中でも一番チョロそうなフェラルドに的を絞るほどには感が良かったし、もともと公爵夫人になろうなんて大それた事は考えていなかった。
 ただ、国内で最も権力を持つアリストラ公爵家の愛人にでもなれば、さぞや贅沢が出来るだろうとくらいには考えていた。

『これはヤバい!!王家まで出てくるなんて…。フェラルド様とローズマリー様が元サヤに収まってくれれば万々歳だけれど、この流れでそれはありえないし…何とか隙を見て、この場から逃げないと…』


「マリー姉様、どうですか?」
 そろそろフェラルドの一人芝居に飽きてきたオースティンは、ローズマリーが報告書を読み終わったのを見計らって、声をかけた。

「分かりやすく時系列に良く纏められているわ。これならお父様や叔父様に迷惑を掛ける事なく、順調に婚約破棄出来るわね」
 まるで仕事の報告書を読む上司のように、婚約者の不貞に関する報告書の意見を述べるローズマリー。
 彼女は王位継承権を持つ者の責任として、どんな時でも客観的に物事を捉えることを心掛けている。

「どうして君はそんなに落ち着いていられるんだ。僕を婚約者に望んでくれたということは、僕を愛していたんじゃないのか?」
 あまりにも淡々と婚約破棄について語るローズマリーに、自分の魂の叫びが通じていないと業を煮やしたフェラルドは、彼女の中に、昔はあったはずのを呼び覚まそうと痛切に訴えた。

 消去法で仕方なく選んだローズマリーとしては、思いがけない難癖である。
 フェラルドに恋心を抱いたことなど一度もない。

「だって、いま新たな婚約者候補に上がるということは、当時もオースティン殿下が候補に上がっていたのじゃないか?だけれど、君は第三王子の彼ではなく、僕を婚約者に選んでくれたのだろ?」

 もう既に風前の灯火のくせに、フェラルドはちょっと勝ち誇ったようにオースティンを見た。

 オースティンはその視線と言うよりは、その時の絶望を思い出し、顔を歪めた。 
 幼い頃からずっと憧れていた従姉妹のローズマリー。いつかきっと結ばれることを夢見て、彼女の婚約話が上がるたび尽く邪魔してきた。
 同じ王位継承権を持つ者同士だけれど、こうして一つずつ潰していって誰も残らなければ、自分にもチャンスが回ってくるはずと頑張ったのに、まさかこんな何の取り柄もない男に掻っ攫われるとは思いもしなかった。

 それからはひたすら努力の日々だった。
 自分が他国の王族と関係を結ぶより、この国に残ることの優位性を父や、何よりも彼女に納得させねばならなかった。

 それまでも彼女の領地経営に役立つためにと勉強に、魔術、剣術を学んできたが、それを自分が他国に出ては危険だと思われる域まで高め、今では最年少で魔術師長を務めるまでとなった。
 それもこれも全て彼女と結婚するためだ。

 ローズマリーはまた顎に人差し指をあて小首を傾げるという、彼女が少し考える時にするポーズをとった。

「別に良かったのです。
 ただオースティンが潰してしまったから、選択肢があなたしか残っていなかっただけで…。
 オースティンは優秀な第三王子ですから、国益のため、私とではなく他国の王族と縁を結ぶべきだと思った。それだけです」

「そんなっ…」

 ずっと自分は公爵家に望まれた優秀な人間だと思い込んでいたフェラルドは立ち直ることが出来なかった。マーガレットと浮気したのも、みんなが憧れるローズマリーに惚れられる自分なのだから、ちょっとくらい摘み食いをしても構わないだろうという奢りだった。

「でも、オースティンはあきらめが悪くて、他国に出されないよう彼にしか出来ない魔術を次々と編み出したわ。だからその機密を保持するための監視役として、わたくしが彼と結婚することが決まったのです」

「君は国のために自分を犠牲にするのか?」

 フェラルドの縋るような言葉に、ローズマリーは最後のトドメを刺した。

「いいえ。わたくしも子供の頃からわたくしを一途に思ってくれるオースティンを憎からず思っておりました。けれど、王位継承権を持つわたくし達は国の僕です。自分の気持ちよりも国の利益を優先しなければなりません。
 そんな素直になれないわたくしのために、彼は一人想像を絶する努力をして、わたくしに彼を望めるようにしてくれたのです。
 愛してますわ。心からオースティンを」

 目の前のフェラルドが廃人と化してしまったので、マーガレットはそ~っと逃げようとしたが、もちろん目敏いオースティンがそれを見逃すはずはない。

「安心して。君たちの真実の愛を成就させるために、彼と君の結婚をで出してもらったから。誰も反対できないよ。
 もちろん公爵令嬢の婚約を壊した責任を取って、ノーランド男爵にも慰謝料を請求しておいたから。残念ながら君に相続する遺産はなかったので、君が結婚した時に持たせるはずだった持参金が全て慰謝料になったけれど、構わないよね。
 二人とも家を出たら平民になるのだから、持参金が無くても二人で働いて稼げば良いよ」

 マーガレットもフェラルドの横で跪き、廃人2号と化した。

「じゃあマリー姉様、父上に僕達の結婚を報告しに王城に向かおうか?」

「もう、わたくし達は伴侶となるのですから、姉様呼びはやめて」
 ポッと頬を染め、耳や首まで真っ赤にするローズマリーは、いつもの毅然とした淑女の顔からは想像出来ないくらい愛らしく、オースティンのハートど真ん中を射抜いた。

「ローズマリー、幸せになろうね」

「はい、


 その後、天才魔術師を迎えた公爵家の支えもあって、国は今までにない繁栄をし、教育、公共施設、社会福祉ともに類を見ない発展をとげた。
 この国ではどんな下層の者でも食べることや病院に困ることが無くなり、もそのお陰で生き延びることができたそうだ。

めでたしめでたし。




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お読みいただきありがとうございます。

キャラ文芸の方でも「須加さんのお気に入り」

というタイトルで、ヤンデレ神様と神主見習の女の子の小説を書いております。

よろしければ、そちらも覗いてみてください^⁠_⁠^
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