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長篠城再び
第31話
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高坂昌信「どうした?」
山県昌景「お前に聞いておかなければならない事がある。」
高坂昌信「何でしょうか?」
山県昌景「お前……。何でここの事を知り尽くしているのだ?」
高坂昌信「いや。ここに入ってから忍びの者に調べてもらっただけの事であるが……。」
山県昌景「それにしても精度が高過ぎるよな。」
高坂昌信「いや。今回使うことの無かった情報も。」
山県昌景「待て。俺の話を聞け。このまま行ったら戦功第1位は俺になる。此度のいくさで手に入れる事が出来るのは恐らく(長篠城を指差しながら)あの城とその周辺だけとなる。このまま行ったら長篠は私のものとなる。それで良いのか?もっと大事な何かを隠しているであろう。」
高坂昌信「いや。隠しているわけでは無い。殿の了解を得て行っている事である。しかし……。」
山県昌景「相変わらず下手だな。隠す事が。もうわかった。お前が小諸で菅沼正貞に会っていた事が。それも殿が指示していた事も。」
高坂昌信「いや。殿の指示では……。」
山県昌景「なら尚の事である。今回のいくさ。最大の功労者は長篠城の弱点を見抜き、奥平貞能の策略を逆用し織田徳川を撃破するまでの基本計画を立案した菅沼正貞とそれを実行へ導いたお前の2人である。」
高坂昌信「いやそれを実現させたのは……。」
山県昌景「そう言うのであれば、長篠は俺がいただくぞ。それでは良くないであろう。」
高坂昌信「今、話す事を拒否する。」
山県昌景「其方はここを菅沼正貞に戻したいと考えて行動していたであろう。」
高坂昌信「否定はしない。」
山県昌景「本当であればここに菅沼正貞を連れて来ようとも考えていた。で、実際に指揮を取らせようとも考えていた。」
高坂昌信「その通りだ。」
山県昌景「しかし私が菅沼正貞を疑っている。徳川と通じているのでは無いか?と。」
高坂昌信「うむ。」
山県昌景「故に菅沼正貞を小諸に残し、其方があたかもここで知った情報として我らを勝利へと導いた。そうであろう?」
高坂昌信「いや。そうでは無い。」
山県昌景「と言うと?」
高坂昌信「私は菅沼正貞に参戦を促した。勿論殿の了承の下である。尤も疑いが全て晴れたわけでは無い故、私の手元に置き情報を得ながら裏を取った上で作戦を実行に移そうと考えていた。全ての責任は私が背負う事を覚悟した上で。それで頃合いを見計らって其方や他の者達との関係の修復を図ろうと考えていた。しかし菅沼正貞はこれを拒絶した。小諸に留まると言って聞かなかった。」
山県昌景「菅沼正貞を小諸送りにした張本人である私が言うのも何だが、其方と言う理解者が居る。殿も同意している。恐らくであるが長篠城の復帰と更なる加増を約束した上でここに来る事を誘ったのであろう。」
高坂昌信「間違いありません。」
山県昌景「それでいて菅沼正貞は何故ここに来る事を拒絶したのである?」
高坂昌信「その疑問は私も抱きました。そして同じ問いを菅沼正貞にぶつけました。」
山県昌景「そこで彼は何と答えたのだ?」
高坂昌信「それは……。」
「もし私(菅沼正貞)が当地に入ったら、どのような役目を担う事になるでしょう?」
高坂昌信「これが彼の回答である。其方ならどうする?
『長篠城を攻め落とせ!その先兵となれ!お前の身内を使って、城内部から崩壊へと導け!』
と言うであろう。それを菅沼正貞は望んではいなかった。」
山県昌景「何故?」
高坂昌信「彼が徳川家康に長篠の城を明け渡した時、条件は何であったか覚えているか?」
山県昌景「自らの命と引き換えに城内の者共の助命を嘆願。それが家康に認められたから。」
高坂昌信「その通りである。彼が大事に思っている事。それは長篠の民であり長篠の地そのものである。勿論そこに戻りたい。城主として。と考えているのは間違いない。決して口にする事は無かったがな。しかしその方法として長篠の民を苦しめたくは無い。ましてや自らの手で城を攻め落とすと言う形では。」
山県昌景「うむ。」
高坂昌信「しかし情報は提供していただいた。それを活用し、勝利に結びつけたのは事実である。ただ気になる事は無いか?」
山県昌景「と言うと?」
高坂昌信「今回いくさをした場所を見て見ろ。兵糧庫を焼く以外、長篠城で戦ってはいないであろう。」
山県昌景「確かに。」
高坂昌信「ただ断っておく。長篠城の弱点を聞いていないわけでは無いし、それを菅沼正貞が拒否して来たわけでも無い。城の弱点は聞いておる。こちらも勝たなければならないので。そこは間違えないでくれ。今回、菅沼正貞はうちの勝利のために情報を提供してくれた事を。」
山県昌景「わかった。それでお前も長篠城から敵が離れるように移動した?」
高坂昌信「いや。それは違う。とにかく敵が疲れさせるため、ひたすら厄介な場所を選んで動いただけの事。内藤の機転と馬場の援軍が無かったらどうなっていたか……。」
山県昌景「徳川の主力を引き付ける事により、我ら別動隊を助けた。と言う事にしておく。」
高坂昌信「いや。それでは……。」
山県昌景「長篠城に彼を復帰させたいのだろう?そのためにはお前の活躍があった事にしなければならない。それに結果的とは言え、そうなったのは事実なんだから。」
高坂昌信「わかった。任せる。」
山県昌景「しかしこのままだと菅沼正貞の要求事項を達成する事は出来ないぞ。」
高坂昌信「と申されますと?」
山県昌景「彼の目的は長篠城を無傷で返す事であろう?」
高坂昌信「はい。」
山県昌景「加えてここ長篠城内にも居るであろう菅沼時代からの民を無事戻す事であろう。」
高坂昌信「その通りであります。」
山県昌景「そのためには我らが攻め落とさなければ実現する事は出来ない。相手は奥平貞昌。徳川方の人物。我らとは敵対している間柄。」
高坂昌信「はい。」
山県昌景「菅沼正貞は我らの陣営に居る。」
高坂昌信「はい。」
山県昌景「無傷のままとなると長篠城は引き続き奥平のもの。菅沼の手に戻す事は出来ない。そのためには攻め落とすしか無い。方法は2つ。力攻めか兵糧攻めか。どちらを選択したとしても長篠の民と城を傷付ける。悲惨な状況に追い込まなければ実現する事は叶わない。それを菅沼は?」
高坂昌信「望んではいません。」
山県昌景「それでは実現する事は不可能だぞ。」
高坂昌信「いえ。他に方法はあります。」
山県昌景「どのような方法があると言うのだ?言ってみよ。」
高坂昌信「その方法を実現させるために必要な絶対条件があります。」
山県昌景「どのような条件だ?」
高坂昌信「それは……。」
山県昌景が奥平貞昌を許す事。
高坂昌信「であります。」
山県昌景「俺が奥平を許す?そのような事……。」
高坂昌信「心情的には難しい事は承知しています。しかし此度の混乱。その原因を作ったものは何でありましょう?」
山県昌景「奥平親子の離反であろう。」
高坂昌信「確かに。しかし根本的な原因はそこではありません。」
山県昌景「何が原因と言うのだ?」
高坂昌信「それは……。」
武田信玄による奥三河の侵攻と武田信玄死去による混乱に伴う奥三河における武田家の影響力の低下。
高坂昌信「攻める事が悪いと言っているわけではありません。生きるためには乱取りも必要である事は重々承知しています。そのためにいくさをする事を否定する権限はありません。しかし我らの目的は異なる所にあります。我らの目的は統治であります。統治のためのいくさであります。統治する以上、従った者の安全を保障するのは攻め取った者の義務であります。その義務は我らは怠ってしまいました。御館様が亡くなった事と御館様が遺した言葉を言い訳にして。ただ誤解しないで下さい。山県にその責があると言う事を言っているのではありません。武田家全体の問題でありまして、山県に問題があったわけではありません。そこは間違えないでいただきたい。」
山県昌景「……わかった。」
山県昌景「お前に聞いておかなければならない事がある。」
高坂昌信「何でしょうか?」
山県昌景「お前……。何でここの事を知り尽くしているのだ?」
高坂昌信「いや。ここに入ってから忍びの者に調べてもらっただけの事であるが……。」
山県昌景「それにしても精度が高過ぎるよな。」
高坂昌信「いや。今回使うことの無かった情報も。」
山県昌景「待て。俺の話を聞け。このまま行ったら戦功第1位は俺になる。此度のいくさで手に入れる事が出来るのは恐らく(長篠城を指差しながら)あの城とその周辺だけとなる。このまま行ったら長篠は私のものとなる。それで良いのか?もっと大事な何かを隠しているであろう。」
高坂昌信「いや。隠しているわけでは無い。殿の了解を得て行っている事である。しかし……。」
山県昌景「相変わらず下手だな。隠す事が。もうわかった。お前が小諸で菅沼正貞に会っていた事が。それも殿が指示していた事も。」
高坂昌信「いや。殿の指示では……。」
山県昌景「なら尚の事である。今回のいくさ。最大の功労者は長篠城の弱点を見抜き、奥平貞能の策略を逆用し織田徳川を撃破するまでの基本計画を立案した菅沼正貞とそれを実行へ導いたお前の2人である。」
高坂昌信「いやそれを実現させたのは……。」
山県昌景「そう言うのであれば、長篠は俺がいただくぞ。それでは良くないであろう。」
高坂昌信「今、話す事を拒否する。」
山県昌景「其方はここを菅沼正貞に戻したいと考えて行動していたであろう。」
高坂昌信「否定はしない。」
山県昌景「本当であればここに菅沼正貞を連れて来ようとも考えていた。で、実際に指揮を取らせようとも考えていた。」
高坂昌信「その通りだ。」
山県昌景「しかし私が菅沼正貞を疑っている。徳川と通じているのでは無いか?と。」
高坂昌信「うむ。」
山県昌景「故に菅沼正貞を小諸に残し、其方があたかもここで知った情報として我らを勝利へと導いた。そうであろう?」
高坂昌信「いや。そうでは無い。」
山県昌景「と言うと?」
高坂昌信「私は菅沼正貞に参戦を促した。勿論殿の了承の下である。尤も疑いが全て晴れたわけでは無い故、私の手元に置き情報を得ながら裏を取った上で作戦を実行に移そうと考えていた。全ての責任は私が背負う事を覚悟した上で。それで頃合いを見計らって其方や他の者達との関係の修復を図ろうと考えていた。しかし菅沼正貞はこれを拒絶した。小諸に留まると言って聞かなかった。」
山県昌景「菅沼正貞を小諸送りにした張本人である私が言うのも何だが、其方と言う理解者が居る。殿も同意している。恐らくであるが長篠城の復帰と更なる加増を約束した上でここに来る事を誘ったのであろう。」
高坂昌信「間違いありません。」
山県昌景「それでいて菅沼正貞は何故ここに来る事を拒絶したのである?」
高坂昌信「その疑問は私も抱きました。そして同じ問いを菅沼正貞にぶつけました。」
山県昌景「そこで彼は何と答えたのだ?」
高坂昌信「それは……。」
「もし私(菅沼正貞)が当地に入ったら、どのような役目を担う事になるでしょう?」
高坂昌信「これが彼の回答である。其方ならどうする?
『長篠城を攻め落とせ!その先兵となれ!お前の身内を使って、城内部から崩壊へと導け!』
と言うであろう。それを菅沼正貞は望んではいなかった。」
山県昌景「何故?」
高坂昌信「彼が徳川家康に長篠の城を明け渡した時、条件は何であったか覚えているか?」
山県昌景「自らの命と引き換えに城内の者共の助命を嘆願。それが家康に認められたから。」
高坂昌信「その通りである。彼が大事に思っている事。それは長篠の民であり長篠の地そのものである。勿論そこに戻りたい。城主として。と考えているのは間違いない。決して口にする事は無かったがな。しかしその方法として長篠の民を苦しめたくは無い。ましてや自らの手で城を攻め落とすと言う形では。」
山県昌景「うむ。」
高坂昌信「しかし情報は提供していただいた。それを活用し、勝利に結びつけたのは事実である。ただ気になる事は無いか?」
山県昌景「と言うと?」
高坂昌信「今回いくさをした場所を見て見ろ。兵糧庫を焼く以外、長篠城で戦ってはいないであろう。」
山県昌景「確かに。」
高坂昌信「ただ断っておく。長篠城の弱点を聞いていないわけでは無いし、それを菅沼正貞が拒否して来たわけでも無い。城の弱点は聞いておる。こちらも勝たなければならないので。そこは間違えないでくれ。今回、菅沼正貞はうちの勝利のために情報を提供してくれた事を。」
山県昌景「わかった。それでお前も長篠城から敵が離れるように移動した?」
高坂昌信「いや。それは違う。とにかく敵が疲れさせるため、ひたすら厄介な場所を選んで動いただけの事。内藤の機転と馬場の援軍が無かったらどうなっていたか……。」
山県昌景「徳川の主力を引き付ける事により、我ら別動隊を助けた。と言う事にしておく。」
高坂昌信「いや。それでは……。」
山県昌景「長篠城に彼を復帰させたいのだろう?そのためにはお前の活躍があった事にしなければならない。それに結果的とは言え、そうなったのは事実なんだから。」
高坂昌信「わかった。任せる。」
山県昌景「しかしこのままだと菅沼正貞の要求事項を達成する事は出来ないぞ。」
高坂昌信「と申されますと?」
山県昌景「彼の目的は長篠城を無傷で返す事であろう?」
高坂昌信「はい。」
山県昌景「加えてここ長篠城内にも居るであろう菅沼時代からの民を無事戻す事であろう。」
高坂昌信「その通りであります。」
山県昌景「そのためには我らが攻め落とさなければ実現する事は出来ない。相手は奥平貞昌。徳川方の人物。我らとは敵対している間柄。」
高坂昌信「はい。」
山県昌景「菅沼正貞は我らの陣営に居る。」
高坂昌信「はい。」
山県昌景「無傷のままとなると長篠城は引き続き奥平のもの。菅沼の手に戻す事は出来ない。そのためには攻め落とすしか無い。方法は2つ。力攻めか兵糧攻めか。どちらを選択したとしても長篠の民と城を傷付ける。悲惨な状況に追い込まなければ実現する事は叶わない。それを菅沼は?」
高坂昌信「望んではいません。」
山県昌景「それでは実現する事は不可能だぞ。」
高坂昌信「いえ。他に方法はあります。」
山県昌景「どのような方法があると言うのだ?言ってみよ。」
高坂昌信「その方法を実現させるために必要な絶対条件があります。」
山県昌景「どのような条件だ?」
高坂昌信「それは……。」
山県昌景が奥平貞昌を許す事。
高坂昌信「であります。」
山県昌景「俺が奥平を許す?そのような事……。」
高坂昌信「心情的には難しい事は承知しています。しかし此度の混乱。その原因を作ったものは何でありましょう?」
山県昌景「奥平親子の離反であろう。」
高坂昌信「確かに。しかし根本的な原因はそこではありません。」
山県昌景「何が原因と言うのだ?」
高坂昌信「それは……。」
武田信玄による奥三河の侵攻と武田信玄死去による混乱に伴う奥三河における武田家の影響力の低下。
高坂昌信「攻める事が悪いと言っているわけではありません。生きるためには乱取りも必要である事は重々承知しています。そのためにいくさをする事を否定する権限はありません。しかし我らの目的は異なる所にあります。我らの目的は統治であります。統治のためのいくさであります。統治する以上、従った者の安全を保障するのは攻め取った者の義務であります。その義務は我らは怠ってしまいました。御館様が亡くなった事と御館様が遺した言葉を言い訳にして。ただ誤解しないで下さい。山県にその責があると言う事を言っているのではありません。武田家全体の問題でありまして、山県に問題があったわけではありません。そこは間違えないでいただきたい。」
山県昌景「……わかった。」
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