18 / 318
山家三方衆
しおりを挟む
武田方から徳川方へ鞍替えした奥平貞能と貞昌親子は元々作手を拠点に構える国衆。この奥平の他、長篠と田峰の菅沼氏を合わせた山家三方衆は相互の意見を一致させ、時には松平。時には今川。家康の独立と今川の衰亡により再び徳川(松平)。今は武田とその時々の情勢に応じ、所属先を変える事により生き残りを図って来た国衆の連合体。しかし今回の奥平親子の動きはいつもと異なる点がありまして……。
高坂昌信「しかし(奥平親子の父)貞勝はうちに留まっているよな?」
山県昌景「えぇ。今も作手を任せています。」
高坂昌信「何故そうなったと見ている?」
山県昌景「牛久保領で揉めまして。」
高坂昌信「牛久保で?」
山県昌景「はい。奥平も含め山家三方衆を帰属させるにあたり、彼らは幾つか条件を出して来ました。1つは彼らが今持っている権益を認める事であります。」
私(武田勝頼)「何か手を入れたのか?」
馬場信春「亡き御館様に命じられ、彼らの目と鼻の先に城を建てたのは事実であります。」
奥平の本拠地作手城から馬場信春が武田信玄に命じられ築いた古宮城との間は、わずか500mしか離れておらず共に旧作手村の中心地に位置します。
高坂昌信「嫌がらせですね。」
山県昌景「しかも周りは山間部には貴重な水田が広がっている。良い場所に城を拵えましたね。」
馬場信春「だろ?」
内藤昌豊「裏切らせる気満々でありますね。」
馬場信春「でも親父(奥平貞勝)は残っているのだろ?」
山県昌景「はい。馬場様が原因ではありません。」
高坂昌信「言わされていないか?」
山県昌景「先程も述べましたが、奥平親子の裏切りの原因は……これ(古宮城)もあるかもしれませんね。」
馬場信春「私に責任を押し付けるつもりか?もしそう言うのであれば仕方が無い。お前の管轄も全て私が……。」
山県昌景「そうではありません。」
馬場信春「本当か?その場しのぎの取り繕いの言葉ではあるまいな?」
山県昌景「間違いありません。」
馬場信春「なら良い。」
私(武田勝頼)「話を続けてくれないか?」
山県昌景「はい。問題となったのは牛久保領と西郷領であります。」
牛久保領は今の豊川市牛久保周辺地域の事。西郷領は今の豊橋市嵩山など旧八名郡地域の事。
山県昌景「牛久保、西郷両地の配分について彼らと揉めてしまいまして……。」
私(武田勝頼)「安堵するだけで良かったのでは無かったのか?」
山県昌景「問題はそこです。」
私(武田勝頼)「教えてくれ。」
山県昌景「牛久保と西郷に我らが彼らに安堵する事の出来る土地はありません。」
私(武田勝頼)「どう言う事?」
高坂昌信「しかし(奥平親子の父)貞勝はうちに留まっているよな?」
山県昌景「えぇ。今も作手を任せています。」
高坂昌信「何故そうなったと見ている?」
山県昌景「牛久保領で揉めまして。」
高坂昌信「牛久保で?」
山県昌景「はい。奥平も含め山家三方衆を帰属させるにあたり、彼らは幾つか条件を出して来ました。1つは彼らが今持っている権益を認める事であります。」
私(武田勝頼)「何か手を入れたのか?」
馬場信春「亡き御館様に命じられ、彼らの目と鼻の先に城を建てたのは事実であります。」
奥平の本拠地作手城から馬場信春が武田信玄に命じられ築いた古宮城との間は、わずか500mしか離れておらず共に旧作手村の中心地に位置します。
高坂昌信「嫌がらせですね。」
山県昌景「しかも周りは山間部には貴重な水田が広がっている。良い場所に城を拵えましたね。」
馬場信春「だろ?」
内藤昌豊「裏切らせる気満々でありますね。」
馬場信春「でも親父(奥平貞勝)は残っているのだろ?」
山県昌景「はい。馬場様が原因ではありません。」
高坂昌信「言わされていないか?」
山県昌景「先程も述べましたが、奥平親子の裏切りの原因は……これ(古宮城)もあるかもしれませんね。」
馬場信春「私に責任を押し付けるつもりか?もしそう言うのであれば仕方が無い。お前の管轄も全て私が……。」
山県昌景「そうではありません。」
馬場信春「本当か?その場しのぎの取り繕いの言葉ではあるまいな?」
山県昌景「間違いありません。」
馬場信春「なら良い。」
私(武田勝頼)「話を続けてくれないか?」
山県昌景「はい。問題となったのは牛久保領と西郷領であります。」
牛久保領は今の豊川市牛久保周辺地域の事。西郷領は今の豊橋市嵩山など旧八名郡地域の事。
山県昌景「牛久保、西郷両地の配分について彼らと揉めてしまいまして……。」
私(武田勝頼)「安堵するだけで良かったのでは無かったのか?」
山県昌景「問題はそこです。」
私(武田勝頼)「教えてくれ。」
山県昌景「牛久保と西郷に我らが彼らに安堵する事の出来る土地はありません。」
私(武田勝頼)「どう言う事?」
10
あなたにおすすめの小説
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情され、異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる