旅行先で目を覚ましたら武田勝頼になっていた私。どうやら自分が当主らしい。そこまでわかって不安に覚える事が1つ。それは今私が居るのは天正何年?

俣彦

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偶然

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 長沢城を目指すべく萩城を出発した真田兄弟。



真田信綱「ここで隊を2つに分ける。私は街道を素通りし、岡崎を目指す事にする。勿論これは囮に過ぎない。城兵が打って出た所を叩く所存である。その間、昌輝は反対側に回り手薄となった城内を狙ってくれ。」

真田昌輝「合図は如何致しましょう?」

真田信綱「そうだな……。状況に変化があった所で狼煙を上げる。これを合図としよう。」

真田昌輝「わかりました。」



 打ち合わせ通り東海道を西へと進もうと試みる真田信綱。そこに……。



物見「申し上げます。城から火の手が上がった模様であります。」

真田信綱「えっ!?まだ俺の所に兵を誘き寄せては居らぬぞ。このままでは昌輝が苦戦を強いられる事になる。者共!!」

真田信綱隊「おう!!」

真田信綱「予定を変更し!城攻めに取り掛かる!!昌輝を討たせてはならぬ!!掛かれ!!!」



 一方、城の反対側を目指す真田昌輝は……。



物見「殿。」

真田昌輝「どうした!?」

物見「城から何やら煙が見えまする。」

真田昌輝「えっ!兄上は城兵を外へ引っ張り出そうとしていたのでは無かったのか?何か不測の事態が発生したやも知れぬ。時間が無い!今は緊急事態!多少の犠牲は覚悟の上!兄を救うべく城攻めに取り掛かる!!!」

真田昌輝隊「おおう!!!」



 その頃、長沢城内では失火により火災が発生。その対応に大わらわになっていたのでありました。そんな状況下。真田兄弟が、二手に別れ雪崩れ込んで来たものだから城内は大混乱。武具を手にする事もままならず。城内の者共は這う這うの体で逃げて行ったのでありました。余りに呆気無い幕切れに……。



真田信綱「これは敵の計略かも知れぬ。逃げたふりをして我らを狙っているやも知れぬ。」

真田昌輝「気付いたら城が囲まれている危険性も排除する事は出来ません。ここは馬場様に入っていただいた方が……。」

真田信綱「間違いない。」



 真田信綱は事の次第を伝えるべく萩城に向け使者を立て、馬場信春の返事を待って真田昌輝が萩城へ移動。交代で馬場信春が長沢城に着陣。



馬場信春「良くやった。此度の功績。必ずや報いるよう殿に伝える。」

真田信綱「ありがとうございます。」

馬場信春「しかし……何があったのだ?」

真田信綱「今、情報収集に務めているのでありますが。なにぶん皆が皆が敵でありますので……。」

馬場信春「まぁ良い。昌輝には伝えておいた。萩に留まりながら作手からの荷物をここ運ぶ事を。其方はここ長沢を守りながら岡崎と牛久保の動きを見張るよう。」

真田信綱「はい。」

馬場信春「私は今から一宮へ向かう。」

真田信綱「わかりました。」 
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