194 / 318
演習の
しおりを挟む
高坂昌信「緊急事態が発生しなければ。でありますが……。」
高坂昌信が指し示した真田信綱の退却場所。それは……。
山県昌景「赤坂に向け退却する。か……。」
高坂昌信「はい。鉄砲弓矢に長槍。そして騎馬隊による攻撃により敵方の最前線を乱す事。並びに味方の騎馬隊以外の部隊が安全な場所に退避する事が確認出来たのを見計らって後方へ退くよう指示を出しています。その合図を出すのは後方に退避する我が隊であります。」
山県昌景「緊急事態が発生した時は?」
高坂昌信「後方に退避している部隊が前進し、敵方を崩すと同時に危機に陥っている前線部隊の救出の任にあたります。」
武藤喜兵衛「そのために5段に構えているのでありますね。」
高坂昌信「左様。勿論その全ての段には状況判断に長け、かつ指示を出す能力のある者を配置している。仮に信康が長沢の城に狙いを定めたら退避している全ての部隊を使って挟み撃ちにするよう指示を出している。」
山県昌景「出来れば城攻めはさせたくはない?」
高坂昌信「そうですね。長沢についての知識量で徳川に勝つ事は出来ません。何処に弱点が潜んでいるのかわかりませんので。故に価値のある首である真田信綱を赤坂に向け動かす事により、徳川を長沢から離れるよう促しています。」
山県昌景「しかしこの作戦。お前の部隊と真田双方。相当の信頼関係が無いと成り立たないな……。」
高坂昌信「はい。これまで私と真田は対上杉の最前線を守る役目を担って来ました。ここしばらく海津で大きないくさはありませんでしたが、うちと上杉が和睦していたわけではありませんでした。たまたま謙信の視線が関東にあっただけ。亡き御館様や馬場様が上杉内外に揺さぶりを掛けていただいていたからに過ぎず、いついくさになっても不思議では無い状況にありました。
対上杉は基本防衛戦でありました。如何に被害を出さず。今の権益を維持するのか?この事について信綱昌輝の父故真田幸隆と知恵を絞り、訓練を積んで来た次第であります。」
山県昌景「その成果を披露する機会が三河の長沢の地で来た。」
高坂昌信「その通りであります。」
武藤喜兵衛「そう考えますとうちと上杉。北条と上杉の和睦は……。」
高坂昌信「有難かった。」
その頃長沢では退く真田信綱。これを追う徳川信康。真田信綱が後方に控える高坂隊に合流。徳川方を至近距離まで引き付けた所で高坂隊は鉄砲弓矢に長槍により反撃。再び信綱が前線に躍り出て徳川隊をかき乱し退却。これを2度3度繰り返し、いよいよ最後の部隊を残すのみとなった高坂隊。
「ここを突破すれば!」
と勢いに乗る徳川方を前に……。
高坂昌信が指し示した真田信綱の退却場所。それは……。
山県昌景「赤坂に向け退却する。か……。」
高坂昌信「はい。鉄砲弓矢に長槍。そして騎馬隊による攻撃により敵方の最前線を乱す事。並びに味方の騎馬隊以外の部隊が安全な場所に退避する事が確認出来たのを見計らって後方へ退くよう指示を出しています。その合図を出すのは後方に退避する我が隊であります。」
山県昌景「緊急事態が発生した時は?」
高坂昌信「後方に退避している部隊が前進し、敵方を崩すと同時に危機に陥っている前線部隊の救出の任にあたります。」
武藤喜兵衛「そのために5段に構えているのでありますね。」
高坂昌信「左様。勿論その全ての段には状況判断に長け、かつ指示を出す能力のある者を配置している。仮に信康が長沢の城に狙いを定めたら退避している全ての部隊を使って挟み撃ちにするよう指示を出している。」
山県昌景「出来れば城攻めはさせたくはない?」
高坂昌信「そうですね。長沢についての知識量で徳川に勝つ事は出来ません。何処に弱点が潜んでいるのかわかりませんので。故に価値のある首である真田信綱を赤坂に向け動かす事により、徳川を長沢から離れるよう促しています。」
山県昌景「しかしこの作戦。お前の部隊と真田双方。相当の信頼関係が無いと成り立たないな……。」
高坂昌信「はい。これまで私と真田は対上杉の最前線を守る役目を担って来ました。ここしばらく海津で大きないくさはありませんでしたが、うちと上杉が和睦していたわけではありませんでした。たまたま謙信の視線が関東にあっただけ。亡き御館様や馬場様が上杉内外に揺さぶりを掛けていただいていたからに過ぎず、いついくさになっても不思議では無い状況にありました。
対上杉は基本防衛戦でありました。如何に被害を出さず。今の権益を維持するのか?この事について信綱昌輝の父故真田幸隆と知恵を絞り、訓練を積んで来た次第であります。」
山県昌景「その成果を披露する機会が三河の長沢の地で来た。」
高坂昌信「その通りであります。」
武藤喜兵衛「そう考えますとうちと上杉。北条と上杉の和睦は……。」
高坂昌信「有難かった。」
その頃長沢では退く真田信綱。これを追う徳川信康。真田信綱が後方に控える高坂隊に合流。徳川方を至近距離まで引き付けた所で高坂隊は鉄砲弓矢に長槍により反撃。再び信綱が前線に躍り出て徳川隊をかき乱し退却。これを2度3度繰り返し、いよいよ最後の部隊を残すのみとなった高坂隊。
「ここを突破すれば!」
と勢いに乗る徳川方を前に……。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
あいみるのときはなかろう
穂祥 舞
青春
進学校である男子校の3年生・三喜雄(みきお)は、グリークラブに所属している。歌が好きでもっと学びたいという気持ちは強いが、親や声楽の先生の期待に応えられるほどの才能は無いと感じていた。
大学入試が迫り焦る気持ちが強まるなか、三喜雄は美術部員でありながら、ピアノを弾きこなす2年生の高崎(たかさき)の存在を知る。彼に興味を覚えた三喜雄が練習のための伴奏を頼むと、マイペースであまり人を近づけないタイプだと噂の高崎が、あっさりと引き受けてくれる。
☆将来の道に迷う高校生の気持ちの揺れを描きたいと思います。拙作BL『あきとかな〜恋とはどんなものかしら〜』のスピンオフですが、物語としては完全に独立させています。ややBLニュアンスがあるかもしれません。★推敲版をエブリスタにも掲載しています。
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる