旅行先で目を覚ましたら武田勝頼になっていた私。どうやら自分が当主らしい。そこまでわかって不安に覚える事が1つ。それは今私が居るのは天正何年?

俣彦

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拠点

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 商業に長けた一向宗がやって来る事自体は歓迎すべき事。しかし彼らが求めているのは税の免除に立入禁止。中でどのような活動をし、何を企んでいるのか定かでは無い。わかっているのは富が集積している事だけ。しかも……。



私(武田勝頼)「うち(武田)は天台宗……。」

馬場信春「殿は諏訪大社も絡んで来ますね。」

穴山信君「駿河は曹洞宗に私の所には日蓮宗があります。」

高坂昌信「善光寺は無宗派と謳っていますが……。」



……と武田領内各所には大きな勢力を誇る宗派が存在。



馬場信春「上野はどうだ?」

内藤昌豊「うちの真田と小幡。それに上杉は曹洞宗。北条は臨済宗であります。」

穴山信君「そこに一向宗を……。」

内藤昌豊「寝た子を起こすような真似は止めて下さい。」

穴山信君「……だよな。」

馬場信春「井伊は?」

山県昌景「臨済宗です。」

穴山信君「遠山は?」

馬場信春「同じく臨済宗です。」

穴山信君「そうなると候補地は自ずと絞られてくることになるな……。」



 三河国。



山県昌景「(一向宗の拠点であった)長島の回復が目的でありますので、彼ら旧徳川の家臣を三河に集める事に問題はありません。一向宗での活動。その大半が対織田であった可能性がありますので、彼らの経験を活かさない手はありません。そして何より今後連携が必要となる徳川と繋がりがある者が多いのも良い方向に働く可能性を秘めています。勿論……。」



 場合によっては西三河を乗っ取る事も視野に入れて。



馬場信春「そうなると足助か?」

山県昌景「あそこは既に町が成立しています。そこに大量の門徒。それも指導者層になり得る人材が集まるのは軋轢にしかなりません。同じ事は吉田にも言えます。新たな、それもうちが管理しやすい場所を用意する必要があります。」

馬場信春「何処か候補となる場所はあるのか?」

山県昌景「(空誓が)今居る場所で良いのでは無いかと考えています。空誓の生活はこちらで面倒を見ます。菅田和内で町作りをしていただいて一向に構いません。そして彼には旧徳川の家臣への呼び掛けを行っていただきます。集まった者は武田の直臣として採用します。本籍は菅田和になりますが、彼らの家柄や能力。そしてこれまでの職務経歴を確認した上で赴任先並びに仕事内容を決めさせていただきます。決定権は我らにあります。採用するのはこれらを承知した者のみであります。」

馬場信春「空誓が拒んだらどうする?」

山県昌景「変わらず菅田和に留まっていただく事に問題はありません。」
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