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第一章
7話 ⑤リリアなんか
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泣きそうな声が聞こえてハッと離れる。恐る恐る振り返ると、オロクが立っていた。泣きそうだと思った筈なのに、相手の顔は無表情だ。少しも傷ついてなさそうに見える。
べ、別に見られたっていいだろ。散々なことされたからってこいつと恋仲ってわけじゃねえし。
「ヴォンヴァートくん、俺以外の人とキスしないでって俺が言ったこと覚えてる?」
「…………」
「それより、シーシェン先生とならまだ分かるけど、どうして秋月先生に——」
「——関係ねえだろ」
「え?」
「お前と俺はなんでもねえ。ファーストキスは事故だったし、今までのことだって同意じゃねえ。お前以外とキスしないことに、頷いた覚えはねえ。俺がキスしたいと思ってきたのは秋月だけだ。お互いがキスしたいと思わねえと特別じゃねえって秋月が言った時、俺は心底ホッとした」
「ヴォン、ヴァートくん……?」
「俺がお前たちとしたキスは、ノーカンにできるって思ったんだよ。お前とのキスは、なかったことにしたかった」
オロクの目が見れなかった。蛇に睨まれてるみたいだから、とかでもなく、ただ、どんな目を向けてくるか、なぜか不安だった。
「……それが君の本心? 俺とのことはなんでもなかった?」
「だ、だからそう言ってるだろ! そもそも俺はお前のことを好きだと思ったこともねえ! 俺は秋月が好きだ!」
せんやが横でかあっと顔を赤くする。しかし、せんやはオロクを心配しているのかちらりとオロクへ視線を向けては俺を見ている。
「そうなんだ、じゃあ今後は控えるよ」
「——え?」
そんな軽い口調が返ってきてオロクの顔へ向き直る。オロクはそれを見て不思議そうに首を傾げる。
「もしかして二度としないでって言うお願い? それなら、そう誓ってもいいけど」
「え、いや、まあ。それはありがてえけど……お前いいのか? 俺のこと好きって……」
「ヴォンヴァートくんのことは好きだよ」
その割には口調も顔もいつも通りすぎんだろ?
「本当に?」
「俺に泣いて欲しかったの?」
「え」
「ヴォンヴァートくんってたまに残酷だよね」
確かに……俺はお前が泣いたらどうしようとか考えてたけど。
「俺が泣いたら、俺を選んでくれたの?」
「……い、いや……悪ぃ」
ちらりとせんやを盗み見る。さっきまでオロクを心配していたらしいが、今は平気そうなオロクを見て安心しているらしい。それから少し顔が赤い。状況が掴めてきたらしい。
「俺もなぜか今の君には、何も感じないよ」
そう言われた瞬間、ドクンッと心臓が一拍強く鳴り響いた気がした。
なんだ? なんでショックを受けてる? 俺はこいつのことなんてなんとも思ってない筈——
「ヴォンヴァートくん?」
そうだ、俺はヴォンヴァート・リリア・インシュベルンだ。姫野恋じゃねえ。でも姫野恋だ。ヴォンヴァートじゃねえ。
シーシェンを好きだったヴォンヴァートの気持ちが俺のものかどうか分からなくなった時と同じで、今の気持ちが分からねえ。せんやが好きだって気づいたのに、オロクに泣いてほしくねえ。
「…………」
「ヴォンヴァートくん」
オロクの声が脳内に響くと高揚感が走る。
「君はたまに、俺が好きなヴォンヴァートくんじゃなくなるんだ」
オロクはそう言って手を振る。心臓がうるさい。行くな行くなと警鐘を鳴らしている。
「待ってオロクくん、どうして君がここに——」
せんやがオロクに向かって声をかけるとオロクは立ち止まった。心臓の音が静まる。
「闇魔術組織が攻めてきました。3年生と先生たちだけじゃ対応しきれないそうで、2年と1年のSSクラスは先生の指示を受けて行動しています」
「でもどうして一人で——」
「ヴォンヴァートくんの声がしたから」
「…………っ」
せんやは黙り込む。オロクはなんともなさそうなのに、なぜかせんやが悲しそうだ。
ピコン、と小さな電子音が鳴って、オロクがスマホを取り出して確認している。
「俺はバノル先生とクラスメイトたちと合流します。先生とヴォンヴァートくんはどうしますか?」
「あ、うん。できれば一緒に行動させて欲しいな」
せんやは先生の顔に戻ってそう伝える。オロクは深く頷いた。今、状況についていけてねえのは俺だけだ。しっかりしろ!
歩き出したオロクに、せんやと一緒について行って、SSクラスと合流することができた。
「ヴォンヴァートくん!? どうして君がここに?」
キリクゥが駆け寄ってきてせんやと俺とオロクを交互に見る。
「オロク? 何かあった?」
キリクゥがオロクの顔をマジマジと見ている。
「何も?」
オロクが笑顔で答えると、キリクゥはちらっとこちらを見る。
「ヴォンヴァートくん」
キリクゥがこそっと耳打ちしてくる。
「オロク変だよね?」
え? どこがだ? いつも通りに見えるけど。
「いつも以上に心ここに在らずって感じがするんだ」
「……? 確かに」
ぼうっとしている……って感じでもねえし、無表情は多いけど笑顔がないわけでもねえけど、なんか、空っぽ、みたいな……。
ゾクッとした感じが背中を駆け抜けていったが、原因は分からない。
俺とキリクゥ、オロクを友達だと思っているらしい元スパイのSSクラスの担任——バノル先生は、せんやと俺をキリクゥとオロクと組ませた。グループを組み周辺を確認して報告が入ると近くにいるグループが駆けつけるらしい。
職員棟の中庭という場所に来たら、顔を仮面で隠した集団が現れた。ボロボロの黒いローブを着ている。死神みたいで一瞬寒気がした。集団が姿を現したと思ったら俺たちを通り過ぎてどこかへ向かっていく。
「ヴォンヴァートくん、オロク! 君たちはそこで見張ってて!」
「キリクゥくん待って! 一人じゃ危険だ!」
キリクゥがそう言って飛び出して、それをせんやが追いかけていく。
気まずい……。せんやのことを好きだって言ったことを撤回する気はないし、オロクもそれを望んではないんだろうけど、さっきの行動を後悔するくらいには気まずい。
——突然、啜り泣く音が聞こえて、ハッと顔を上げる。
「オロク?」
「……ヴォンヴァートくん」
背中に温もりが伝わってくる。
「好きだよ、ヴォンヴァートくん……」
ドキ、ドキ、ドキと鼓動が速くなる。ぐすんぐすんと泣く声が耳に残る。さっきまで平気そうだったくせに……。せんやがいたから無理してたのか?
「ヴォンヴァートくん……君を好きになれてよかった」
「お、おい……なんだその言い方」
「でも、好きになりたくなかった。こんな気持ち知りたくなかった」
「情けない声出すなよ……頼むから」
背中に縋り付く力が強くなって、擦り寄られる感覚がする。
「こんな感情——……」
——「ああ、振られて可哀想に。リリアなんかを好きになるから」
フッと背中の重みが軽くなってから突然聞こえた低い声にバッと振り返る。
ウォ、ウォーゼン!?
べ、別に見られたっていいだろ。散々なことされたからってこいつと恋仲ってわけじゃねえし。
「ヴォンヴァートくん、俺以外の人とキスしないでって俺が言ったこと覚えてる?」
「…………」
「それより、シーシェン先生とならまだ分かるけど、どうして秋月先生に——」
「——関係ねえだろ」
「え?」
「お前と俺はなんでもねえ。ファーストキスは事故だったし、今までのことだって同意じゃねえ。お前以外とキスしないことに、頷いた覚えはねえ。俺がキスしたいと思ってきたのは秋月だけだ。お互いがキスしたいと思わねえと特別じゃねえって秋月が言った時、俺は心底ホッとした」
「ヴォン、ヴァートくん……?」
「俺がお前たちとしたキスは、ノーカンにできるって思ったんだよ。お前とのキスは、なかったことにしたかった」
オロクの目が見れなかった。蛇に睨まれてるみたいだから、とかでもなく、ただ、どんな目を向けてくるか、なぜか不安だった。
「……それが君の本心? 俺とのことはなんでもなかった?」
「だ、だからそう言ってるだろ! そもそも俺はお前のことを好きだと思ったこともねえ! 俺は秋月が好きだ!」
せんやが横でかあっと顔を赤くする。しかし、せんやはオロクを心配しているのかちらりとオロクへ視線を向けては俺を見ている。
「そうなんだ、じゃあ今後は控えるよ」
「——え?」
そんな軽い口調が返ってきてオロクの顔へ向き直る。オロクはそれを見て不思議そうに首を傾げる。
「もしかして二度としないでって言うお願い? それなら、そう誓ってもいいけど」
「え、いや、まあ。それはありがてえけど……お前いいのか? 俺のこと好きって……」
「ヴォンヴァートくんのことは好きだよ」
その割には口調も顔もいつも通りすぎんだろ?
「本当に?」
「俺に泣いて欲しかったの?」
「え」
「ヴォンヴァートくんってたまに残酷だよね」
確かに……俺はお前が泣いたらどうしようとか考えてたけど。
「俺が泣いたら、俺を選んでくれたの?」
「……い、いや……悪ぃ」
ちらりとせんやを盗み見る。さっきまでオロクを心配していたらしいが、今は平気そうなオロクを見て安心しているらしい。それから少し顔が赤い。状況が掴めてきたらしい。
「俺もなぜか今の君には、何も感じないよ」
そう言われた瞬間、ドクンッと心臓が一拍強く鳴り響いた気がした。
なんだ? なんでショックを受けてる? 俺はこいつのことなんてなんとも思ってない筈——
「ヴォンヴァートくん?」
そうだ、俺はヴォンヴァート・リリア・インシュベルンだ。姫野恋じゃねえ。でも姫野恋だ。ヴォンヴァートじゃねえ。
シーシェンを好きだったヴォンヴァートの気持ちが俺のものかどうか分からなくなった時と同じで、今の気持ちが分からねえ。せんやが好きだって気づいたのに、オロクに泣いてほしくねえ。
「…………」
「ヴォンヴァートくん」
オロクの声が脳内に響くと高揚感が走る。
「君はたまに、俺が好きなヴォンヴァートくんじゃなくなるんだ」
オロクはそう言って手を振る。心臓がうるさい。行くな行くなと警鐘を鳴らしている。
「待ってオロクくん、どうして君がここに——」
せんやがオロクに向かって声をかけるとオロクは立ち止まった。心臓の音が静まる。
「闇魔術組織が攻めてきました。3年生と先生たちだけじゃ対応しきれないそうで、2年と1年のSSクラスは先生の指示を受けて行動しています」
「でもどうして一人で——」
「ヴォンヴァートくんの声がしたから」
「…………っ」
せんやは黙り込む。オロクはなんともなさそうなのに、なぜかせんやが悲しそうだ。
ピコン、と小さな電子音が鳴って、オロクがスマホを取り出して確認している。
「俺はバノル先生とクラスメイトたちと合流します。先生とヴォンヴァートくんはどうしますか?」
「あ、うん。できれば一緒に行動させて欲しいな」
せんやは先生の顔に戻ってそう伝える。オロクは深く頷いた。今、状況についていけてねえのは俺だけだ。しっかりしろ!
歩き出したオロクに、せんやと一緒について行って、SSクラスと合流することができた。
「ヴォンヴァートくん!? どうして君がここに?」
キリクゥが駆け寄ってきてせんやと俺とオロクを交互に見る。
「オロク? 何かあった?」
キリクゥがオロクの顔をマジマジと見ている。
「何も?」
オロクが笑顔で答えると、キリクゥはちらっとこちらを見る。
「ヴォンヴァートくん」
キリクゥがこそっと耳打ちしてくる。
「オロク変だよね?」
え? どこがだ? いつも通りに見えるけど。
「いつも以上に心ここに在らずって感じがするんだ」
「……? 確かに」
ぼうっとしている……って感じでもねえし、無表情は多いけど笑顔がないわけでもねえけど、なんか、空っぽ、みたいな……。
ゾクッとした感じが背中を駆け抜けていったが、原因は分からない。
俺とキリクゥ、オロクを友達だと思っているらしい元スパイのSSクラスの担任——バノル先生は、せんやと俺をキリクゥとオロクと組ませた。グループを組み周辺を確認して報告が入ると近くにいるグループが駆けつけるらしい。
職員棟の中庭という場所に来たら、顔を仮面で隠した集団が現れた。ボロボロの黒いローブを着ている。死神みたいで一瞬寒気がした。集団が姿を現したと思ったら俺たちを通り過ぎてどこかへ向かっていく。
「ヴォンヴァートくん、オロク! 君たちはそこで見張ってて!」
「キリクゥくん待って! 一人じゃ危険だ!」
キリクゥがそう言って飛び出して、それをせんやが追いかけていく。
気まずい……。せんやのことを好きだって言ったことを撤回する気はないし、オロクもそれを望んではないんだろうけど、さっきの行動を後悔するくらいには気まずい。
——突然、啜り泣く音が聞こえて、ハッと顔を上げる。
「オロク?」
「……ヴォンヴァートくん」
背中に温もりが伝わってくる。
「好きだよ、ヴォンヴァートくん……」
ドキ、ドキ、ドキと鼓動が速くなる。ぐすんぐすんと泣く声が耳に残る。さっきまで平気そうだったくせに……。せんやがいたから無理してたのか?
「ヴォンヴァートくん……君を好きになれてよかった」
「お、おい……なんだその言い方」
「でも、好きになりたくなかった。こんな気持ち知りたくなかった」
「情けない声出すなよ……頼むから」
背中に縋り付く力が強くなって、擦り寄られる感覚がする。
「こんな感情——……」
——「ああ、振られて可哀想に。リリアなんかを好きになるから」
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ウォ、ウォーゼン!?
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