勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~

一ノ瀬 彩音

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すると、その瞬間三人は一斉にこちらを向くと鋭い視線を向けてきたのでたじろいでしまったものの何とか耐えることに
成功した俺はホッと胸を撫で下ろすのだった。
そんな中で一人だけ違うことを考えていた人物がいたようで、
「あ、あの……私もご一緒させていただいてよろしいでしょうか……?」
おずおずと手を上げながら尋ねてきたその人物とはニーナだった。
そんな彼女に向かって笑顔で頷いてやると嬉しそうな表情を浮かべて喜ぶ姿がなんとも微笑ましいものだった。
それを見ていた他の三人からは不満そうな声が聞こえてきたものの気にしないことにすることに決めた俺は早速出かける準備を始めることにしたんだ。
目的地は特に決めていなかったためどこに行こうかと考えていたその時、ふと思い出したことがあった。
俺はそこで行き先を決めることにしたんだ。
その場所というのは、この町の中心部にある冒険者ギルドだった。
なぜそこを選んだかというと、理由はいくつかあるが一番大きな理由としてはやはり情報収集のためだろうと思っているからだ。
というのも、現在の状況を把握できていない以上下手に動くことができないというのが現状だからだ。
「よし、じゃあ行くか」
俺の言葉に全員が頷くと全員で向かうことになったんだが、ギルドの建物に到着したところで問題が発生した。
なんと、建物の入り口には屈強な男たちが待ち構えていたからである。
彼らはこちらを睨みつけてくるなり怒鳴りつけてきたんだ。
どうやら、こいつらは冒険者らしいんだが、どうやら俺たちが来たことを知っていて待ち伏せしていた
ようだと気づいた時には手遅れになっていた。
「てめえら、よくもノコノコと顔を出せたものだな!」
「覚悟はできてるんだろうな?」
そう言って凄んでくる彼らに対して身構えていると、一人の男が前に進み出てきた。
そいつはスキンヘッドの大男だったのだが、身長もかなり高く体格もいいため威圧感が半端ではなかった。
しかも、よく見るとそいつ以外にも似たような奴が何人もいることに気付き、俺は内心焦っていた。
(くそっ、どうする? このままじゃマズいことになるぞ)
だが、だからといって逃げ出すわけにもいかずどうしたものかと考え込んでいると、
相手は五人おり、それぞれが武器を手にしており今にも襲いかかってきそうだった。
それに対してこちらは俺一人しかおらず、しかも戦闘能力のない女性ばかりであったため圧倒的に不利な状況に陥っていたのだが、
それでも諦めるわけにはいかなかった。
というのも、ここで諦めた場合彼女達の身が危険に晒されることになるからだ。
それだけは何としても避けたかった俺は覚悟を決めると剣を構えると迎え撃つことにしたんだ。
すると、それを見て取った相手の男達が一斉に襲いかかってきたため、俺は必死になって応戦することになったんだ。
(とにかく今は時間を稼ぐしかない!)
そう思いながら必死に抵抗していたのだが、
俺は必死で戦った。
だが、敵の数は多く、とても勝ち目があるとは思えなかった。
それでも諦めずに戦い続けた結果、徐々に追い詰めていくことに成功した。
しかし、それも長くは続かずついに力尽きてしまった。
薄れゆく意識の中で最後に見たものは、俺を助けようと駆け寄ってくる仲間達の姿だった……。
次に目を覚ました時、私は見知らぬ場所に横たわっていた。
辺りを見回してみるとそこはどこかの民家のようだったが、何故こんなところにいるのか理解できなかった。
だが、それよりも気になることがあったため考えを巡らせることにした。
(そうだ……確かあの時……)
そこまで考えたところでハッとした俺は慌てて自分の身体を確認してみたところ、
「よかった……ちゃんと元に戻ってるみたいだな……」
安堵の溜息を漏らすとその場に座り込んだまま動けずにいたのだが、 そこへ一人の女性が姿を現したことで状況が一変することになる。
その女性は私の顔を見るなり安心したように微笑むと声をかけてきた。
「目が覚めたみたいね、気分はどうかしら?」
その問いかけに答えようとしたところで違和感に気づいた私は自分の姿を確かめてみることにした。
すると、そこには見慣れた自分の体があったことに安堵しつつ返事をした後で、改めて目の前にいる人物を観察することにした。
年齢は二十代前半といったところだろうか?
顔立ちは非常に整っており美人といって差し支えないだろう。
髪は金色で瞳は青く透き通るような色をしていた。
スタイルもよく胸は大きく腰回りもくびれているため非常に魅力的な体型をしていることがわかる。
服装は黒いドレスを身に纏っているため露出は少ないもののそれが逆に色気を感じさせる要因となっているように思えた。
そんなことを考えているうちに自然と視線が胸元に向いてしまうことに気づいて慌てて視線を逸らすと誤魔化すようにして咳払いをした後で口を開いた。
「ああ、大丈夫だよ」
俺がそう言うと彼女は安堵した様子を見せた後で自己紹介を始めた。
彼女の名前はフィリアといい、魔王の娘だということがわかった。
そして、俺をここまで運んでくれたのも彼女だったらしい。
それを聞いて申し訳ない気持ちになったのだが、彼女は気にするなと言って許してくれたので助かったと思った。
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