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翌日、再び冒険者ギルドを訪れた俺達だったが、ギルドマスターからの呼び出しを受けて支部長室へと向かった。
ノックをすると中から返事が聞こえてきたので扉を開けると、そこにはアリアの姿があった。
彼女はこちらに気づくと手を振ってきたので、こちらも振り返すと部屋の中へと入っていった。
部屋に入ると、早速用件を聞くことにした。
「それで、今日は何の用ですか?」
尋ねると、彼女は一枚の紙を差し出してきた。
受け取って見てみると、それは契約書のようだった。
「実はね、あなたにお願いがあって来たのよ」
その内容に目を通してみると、そこに書かれていたのは予想外のものだった。
内容はこうだ。この少女を預かって欲しいというものだった。
もちろん報酬も出るらしい。
何故こんなことを言い出したのか不思議に思ったが、ひとまず話を聞いてみることにした。
話を聞く限りだと特に問題はなさそうな感じだったからだ。
ただし、いくつか条件があるとのことだったが……、
「わかったわ、引き受けましょう」
そう言うと、契約が成立した証として握手を交わした。
これで晴れて仲間になったわけだが、ここで問題が発生することとなった。
それは、彼女が魔族であるということだ。
もし、その事実がバレてしまえば大変なことになることだろう。
最悪の場合、討伐対象にされてしまうかもしれない。
そう考えると、とても不安になってきた。
しかし、今更引き返すこともできないので覚悟を決めるしかなかった。
そして、数日後、ついに出発の時がやってきた。
見送りにはアリアと彼女の母親、それと一部の冒険者達が来ていた。
その中には、フィリアの姿もあった。
彼女は笑顔で手を振っているのが見えた。
「じゃあ、行ってくるよ」
そう言って馬車に乗り込むと、ゆっくりと動き出した。
目指す場所はここから西にある港町で、そこから船に乗って別の大陸に向かう予定となっている。
しばらく進むと国境が見えてきた。入国審査を受けるため列に並ぶこと数時間、ようやく自分達の番が来たので手続きを済ませると、
いよいよ町の中へと入ったのだった。
そこは活気のある町で、多くの人々で賑わっていた。
大通りを歩いていると、あちこちから声をかけられるので、その度に立ち止まって対応していた。
そんな中、ふと路地裏に目を向けると、何やら怪しげな雰囲気を感じた。
気になった俺はそちらに向かって歩いていくと、そこには一人の少女が倒れていた。
慌てて駆け寄ると、
「大丈夫か!?」
声をかけるが返事はない。よく見ると酷い怪我を負っており、息も絶え絶えの状態のようだ。放っておけば間違いなく死んでしまうだろうことは
容易に想像できた。
(くそっ! どうすれば良いんだ!?)
必死に考えを巡らせていると、あるアイデアが浮かんだ。
これならいけるかもしれないと思い実行することにした。
父・クロードが見せてくれた眷属にする魔法、そう思い咄嗟に唱える。
「我、この者を眷属として求め願う、ソウル・ファミリア」
すると眩い光が彼女の身体を覆うと傷が癒えて
「えっ、なにこれ、痛くない、なんで、どうして、私、生きてるの?」
と、自分の身体を見て驚く彼女、どうやら成功したようだ。
俺は安堵すると同時に、自分がやったことに恐怖を覚えた。
人を殺した訳ではないとはいえ、眷属にしてしまう魔法、自分もかけられたからこそわかる、これは悪魔の魔法であると、彼女が目を覚ますと
「俺が分かる?」
「魔王リュート様、我が主様ですわ」
「死にそうだったから、命を繋ぎ止める為に、君を俺の眷属にした、だから今日から君は家族だよ」
「嬉しい……です」
泣きながら抱きついてくる彼女を優しく抱き返すと、初めて魔王らしい事をしたなっと思った。
眷属に認定しているものは居なかったし、作る気は無かったのだ。
しかし、してしまった事は仕方ない、俺はそう思い返してそのまま彼女を抱き上げて歩き出した。
「ま、魔王、ここにおいででしたか」
そう言えばここは俺の領土何だっけっと思い頷いた。
「その、盗賊が、魔王を出せっと」
「はぁ、分かった、行くよ」
俺は仕方なく、フィリアと手を繫いで歩いて行った。
門の前に行くと、門番らしき兵士が槍を構えていた。
俺はそれを無視して中に入ると、兵士は慌てて止めようとするが、無視して歩き続けた。
途中、何人かの村人とすれ違ったが、皆一様に頭を下げていた。
そうして、広場に出ると、大勢の人々が集まっていた。
彼らは口々に、
「魔王様だ!」とか、「あれが魔王か」などと、言っている。
中には、石を投げてくる者もいたが、それらは全て障壁によって弾かれてしまった。
それを見て、皆が唖然とする中、俺は堂々と前に出て口を開いた。
「魔王のリュートだ、今日はお前達に話があって来た」
俺がそう告げると、ざわめいていた群衆が一瞬で静まり返った。
全員がこちらに注目しているのを確認して、言葉を続ける。
「先日、ここにいるフィリアが襲われた、幸いにも未遂に終わったが、もしもの事を考えると、このまま放置しておく訳にはいかないと判断した」
そこで一旦言葉を切ると、今度は隣にいるフィリアを紹介することにした。
彼女は緊張しているのか、少し震えているようだったが、それでもしっかりと前を向いていた。
ノックをすると中から返事が聞こえてきたので扉を開けると、そこにはアリアの姿があった。
彼女はこちらに気づくと手を振ってきたので、こちらも振り返すと部屋の中へと入っていった。
部屋に入ると、早速用件を聞くことにした。
「それで、今日は何の用ですか?」
尋ねると、彼女は一枚の紙を差し出してきた。
受け取って見てみると、それは契約書のようだった。
「実はね、あなたにお願いがあって来たのよ」
その内容に目を通してみると、そこに書かれていたのは予想外のものだった。
内容はこうだ。この少女を預かって欲しいというものだった。
もちろん報酬も出るらしい。
何故こんなことを言い出したのか不思議に思ったが、ひとまず話を聞いてみることにした。
話を聞く限りだと特に問題はなさそうな感じだったからだ。
ただし、いくつか条件があるとのことだったが……、
「わかったわ、引き受けましょう」
そう言うと、契約が成立した証として握手を交わした。
これで晴れて仲間になったわけだが、ここで問題が発生することとなった。
それは、彼女が魔族であるということだ。
もし、その事実がバレてしまえば大変なことになることだろう。
最悪の場合、討伐対象にされてしまうかもしれない。
そう考えると、とても不安になってきた。
しかし、今更引き返すこともできないので覚悟を決めるしかなかった。
そして、数日後、ついに出発の時がやってきた。
見送りにはアリアと彼女の母親、それと一部の冒険者達が来ていた。
その中には、フィリアの姿もあった。
彼女は笑顔で手を振っているのが見えた。
「じゃあ、行ってくるよ」
そう言って馬車に乗り込むと、ゆっくりと動き出した。
目指す場所はここから西にある港町で、そこから船に乗って別の大陸に向かう予定となっている。
しばらく進むと国境が見えてきた。入国審査を受けるため列に並ぶこと数時間、ようやく自分達の番が来たので手続きを済ませると、
いよいよ町の中へと入ったのだった。
そこは活気のある町で、多くの人々で賑わっていた。
大通りを歩いていると、あちこちから声をかけられるので、その度に立ち止まって対応していた。
そんな中、ふと路地裏に目を向けると、何やら怪しげな雰囲気を感じた。
気になった俺はそちらに向かって歩いていくと、そこには一人の少女が倒れていた。
慌てて駆け寄ると、
「大丈夫か!?」
声をかけるが返事はない。よく見ると酷い怪我を負っており、息も絶え絶えの状態のようだ。放っておけば間違いなく死んでしまうだろうことは
容易に想像できた。
(くそっ! どうすれば良いんだ!?)
必死に考えを巡らせていると、あるアイデアが浮かんだ。
これならいけるかもしれないと思い実行することにした。
父・クロードが見せてくれた眷属にする魔法、そう思い咄嗟に唱える。
「我、この者を眷属として求め願う、ソウル・ファミリア」
すると眩い光が彼女の身体を覆うと傷が癒えて
「えっ、なにこれ、痛くない、なんで、どうして、私、生きてるの?」
と、自分の身体を見て驚く彼女、どうやら成功したようだ。
俺は安堵すると同時に、自分がやったことに恐怖を覚えた。
人を殺した訳ではないとはいえ、眷属にしてしまう魔法、自分もかけられたからこそわかる、これは悪魔の魔法であると、彼女が目を覚ますと
「俺が分かる?」
「魔王リュート様、我が主様ですわ」
「死にそうだったから、命を繋ぎ止める為に、君を俺の眷属にした、だから今日から君は家族だよ」
「嬉しい……です」
泣きながら抱きついてくる彼女を優しく抱き返すと、初めて魔王らしい事をしたなっと思った。
眷属に認定しているものは居なかったし、作る気は無かったのだ。
しかし、してしまった事は仕方ない、俺はそう思い返してそのまま彼女を抱き上げて歩き出した。
「ま、魔王、ここにおいででしたか」
そう言えばここは俺の領土何だっけっと思い頷いた。
「その、盗賊が、魔王を出せっと」
「はぁ、分かった、行くよ」
俺は仕方なく、フィリアと手を繫いで歩いて行った。
門の前に行くと、門番らしき兵士が槍を構えていた。
俺はそれを無視して中に入ると、兵士は慌てて止めようとするが、無視して歩き続けた。
途中、何人かの村人とすれ違ったが、皆一様に頭を下げていた。
そうして、広場に出ると、大勢の人々が集まっていた。
彼らは口々に、
「魔王様だ!」とか、「あれが魔王か」などと、言っている。
中には、石を投げてくる者もいたが、それらは全て障壁によって弾かれてしまった。
それを見て、皆が唖然とする中、俺は堂々と前に出て口を開いた。
「魔王のリュートだ、今日はお前達に話があって来た」
俺がそう告げると、ざわめいていた群衆が一瞬で静まり返った。
全員がこちらに注目しているのを確認して、言葉を続ける。
「先日、ここにいるフィリアが襲われた、幸いにも未遂に終わったが、もしもの事を考えると、このまま放置しておく訳にはいかないと判断した」
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彼女は緊張しているのか、少し震えているようだったが、それでもしっかりと前を向いていた。
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