勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~

一ノ瀬 彩音

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俺は森の中を歩きながら、これからの旅で何を求めているのか考えました。
森の中でしばらく歩いていると、違和感として不思議な存在が現れました。
それは妖精のような姿をした生き物で、輝く翼を広げながら私に言い聞かせてきたのです。
「旅人よ、あなたの心に秘めた願いを叶えてやろう、何を望む?」
「俺は自分の姿を思い出したい、前のような姿に戻りたいのだ」
「それは強い願いだ。私はあなたの願いを叶えることができる、いずれにせよ、代償が必要だ、あなたは旅の途中で出会う、
人々の助けを借りなければなりません、そして、その恩返しをしなければいけないのです、それが条件だ」
俺は迷いながらも、自分の姿を取り戻すためには最大の犠牲を払わなければいけないと覚悟しました。
そして、妖精に対して誇りを持ちながら言いました。
「お願いします」
妖精は微笑みながら手を差し伸べ、俺の手を握りました。
「契約成立だね!」
と言うと姿が変わっていきました。
その姿は美しい女性の姿になりました。
彼女は俺の手を取り、微笑みます。
こうして、俺と彼女は旅に出ることになったのです。
「さあ行きましょう! 私たちの冒険の始まりです!!」
そう言って歩き出す彼女を見ていると、何だかワクワクしてくるような気がしました。
そうして俺たちは森を抜けるために歩き始めたのですが、途中何度か魔物に襲われてしまいましたが、
その度に彼女が助けてくれるので助かりました。
「大丈夫ですか?お怪我はありませんか?」
と言って心配してくれる彼女に感謝しつつ、その後も進んでいくうちに日が暮れ始めてしまったため、今日はここで休むことにしました。
テントを張って焚き火を起こすと、二人で食事を済ませた後で交代で見張りをすることになりました。
最初は俺が先に見張ることになっていましたが、その間に何かあっても困るということで彼女も一緒について来てくれることに
なったため心強く感じていました。
やがて交代の時間になり、俺が見張っている間に彼女が眠ってしまいました。
すやすやと寝息を立てている彼女の顔はとても可愛らしく思えましたが、同時に無防備すぎるのではないかとも思いました。
(こんな子が本当にあの大賢者様なんだろうか……?)
「ん……んん……」
そんなことを考えている間にも彼女は寝返りを打っています。
その様子はまるで子供みたいで微笑ましいものでしたが、同時に少し不安も覚えました。
(本当にこの子を信用しても良いんだろうか……?)
そんなことを考えていた時でした。
突然背後から気配を感じたので振り返ってみると、そこに立っていたのは一人の女の子でした。
年齢は10歳くらいでしょうか?
見覚えのあるその姿に戸惑うと
「父さん」
そうそこにいるのはルーティアの姿をした父親が立っていたのです。
「なんで、ここに?」
思わず問いかけると彼は答えました。
「もちろん、お前を迎えにきたんだ」
その言葉に驚きながらも、何とか平静を装っていると、さらに続けてこう言ってきた。
「さぁ、帰ろう」
そう言いながら手を差し出してくる彼を見て、俺は迷っていた。
(どうすればいいんだ……?)
そう思いながら悩んでいると、彼が急かすように言った。
「何をしているんだ、早くしなさい」
その言葉を聞いた瞬間、頭の中で何かが切れる音がした気がした。
次の瞬間、俺の口から飛び出したのは自分でも驚くほど冷たい声だった。
「断る」
それを聞いた瞬間、彼の顔色が変わっていくのが分かったが、構わず続けた。
「誰がお前のところに戻るものか、二度と顔を見せるなと言ったはずだぞ」
すると、突然笑い始めたかと思うと、こんなことを言い出した。
「くくくっ、お前はまだ自分が置かれた立場を理解していないようだな」
そう言うと、懐から取り出したナイフを突きつけられた。
「ひっ!?」
恐怖のあまり悲鳴を上げることしかできなかったが、それでも必死に抵抗しようとした。
それも虚しく取り押さえられてしまった。
そのまま押し倒されると、馬乗りになられて身動きが取れなくなってしまった。
(嫌だ……誰か助けて……)
心の中で助けを求めていると、父親が歩き出し
「本当に、お前は手がかかる」
「うるさいっ!!黙れぇっ!」
そんなやり取りをしながら部屋を出て行った。
残された俺は呆然としていたが、しばらくして我に帰ると急いで追いかけようとしたのだが遅かったようだ。
すでに玄関の方から話し声が聞こえてきたからである。
どうやらもう手遅れだったようだ。
仕方なく部屋に戻ることにしたのだが、そこであるものを見つけたことで愕然とすることになるのだった。
それは一枚の紙切れだったのだが、そこには信じられないことが書かれていたのである。
そこには次のような文章が記されていたのだった。
『この者は我が子である』
そう書いてあったのだ。
つまり、父親は最初から俺のことを引き取る気などなかったということなのだろうと思ったその時だった。
部屋のドアが開き、そこから入ってきた人物を見て驚愕することになった。
「久しぶりだね、元気にしてたかい?」
そこにいたのは、紛れもなく本物の父親の姿だったのである。
混乱する頭で必死に状況を整理しようとしていた時だった。
いつの間にか背後に回り込んでいたらしいルミナスが耳元で囁いた。
「ねぇ、ご主人様? 私、ご主人様のこと大好きですよ」
その瞬間、頭の中が真っ白になったような気がした。
気がつくと、俺はルミナスを抱きしめていた。
彼女の体温を感じることで安心感を覚えることができた。
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