勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~

一ノ瀬 彩音

文字の大きさ
148 / 236

148.

しおりを挟む
そして、俺は決心を固めることにした。
例え、どんな結末になろうとも後悔はしないと決めたのだから。
その後、俺はルミナスと一夜を共にすることとなった。
翌朝目が覚めると、
「おはようございます、ご主人様♪」
目の前には裸のまま微笑む美少女の姿があった。
昨夜の出来事を思い出し赤面してしまう俺を見て、クスクスと笑う声が聞こえてくる。
恥ずかしさに耐えられなくなった俺は布団を被ることにしたんだが、その際にふと気になったことがあったので聞いてみることにした。
というのも、昨日見た夢の内容についてなのだが、その内容というのがなんとアリア達が俺に好意を抱いているというものだったからだ。
しかも夢の中とはいえ彼女達から求愛されるというとんでもないものだったのでかなり驚いたものだ。
しかしなぜ急にあんな夢を見たのだろうかと考えていると、あることを思い出したので試してみることにしたのだった。
それは夢の中でアリア達にされたことを実際にやってみるということだ。果たして上手くいくだろうかと
思いながら目を閉じて意識を集中することにするのだった。
「おはよう、お兄ちゃん!」
目を開けるとそこには妹の姿が映っていた。
どうやら成功したらしい。
それにしてもまさか成功するとは思わなかったなと思いながら感心していると、妹が話しかけてきた。
「どうしたの?私の顔に何か付いてる?」
そう言われて我に返った俺は慌てて取り繕うことにした。
「いや、何でもないよ」と誤魔化すように言うと、それ以上追求されることはなかった。
それからしばらくの間他愛もない話をしていたのだが、不意に会話が途切れたタイミングで思い切って切り出してみることにした。
「なあ、ちょっといいか?」
俺が声をかけると、不思議そうな顔をしてこちらを見つめ返してきた。
その瞳からは何の感情も読み取れないように思えたが、意を決して話を切り出すことにした。
「実はお前に頼みがあるんだが、聞いてくれないか?」
俺が真剣な表情で言うと、彼女も真面目な顔つきになって頷いてくれた。
それを見て安心した俺は、早速本題に入ることにした。
「単刀直入に言うが、俺を匿って欲しいんだ」
俺の言葉に彼女は一瞬戸惑ったような表情を見せたものの、すぐに気を取り直して尋ねてきた。
「どういうことか説明してもらえますか?」
その問いに頷くと、俺は事情を説明した。
「なるほど、事情は分かりました」
彼女は納得したように頷いた後で、続けて言った。
「ですが、一つ聞かせてください。どうしてそこまでして追放されたのですか?」
その言葉に俺は自嘲気味に笑うと、答えた。
確かにその通りだと思うし、俺だって好きで追い出されたわけじゃないさ。
でも仕方ないだろ? だってあいつらにとって俺は邪魔者でしかないんだからさ。
それに俺自身、自分の力不足を感じていたし、このままじゃダメだって思ってたんだよ。
だから一度距離を置いて自分自身を見つめ直す時間が欲しかったんだよ、まぁ結局無駄に終わったんだけどな」
そう言って肩を竦めると溜息をついた後、言葉を続けた。
そして最後にこう付け加えた。
じゃあそろそろ行くよ。
これ以上ここにいると未練が残るからさ。
そう言って立ち去ろうとすると、腕を掴まれた感触があった。
振り返るとそこには悲しそうな顔をした少女の姿があった。
そして絞り出すような声でこう言った。
お願いだから行かないでください……!
私にはあなたが必要なんです……」
それを聞いて胸が締め付けられるような思いになると同時に罪悪感が込み上げてくるのを
感じた私は謝罪の言葉を口にした後に頭を下げたまま黙り込んでしまったのです。
その様子を黙って見ていた彼女だったがやがて溜息をつくと言ったのです。
わかりました。
では一つだけ条件があります。
私の言うことを聞いてくれたら許してあげます。
本当ですか!?
ありがとうございます!
それでは遠慮なく言わせてもらいますけど、
「俺の女になれよ、いいだろ?」
いきなりそんなことを言われて戸惑ってしまう。
だが、そんなことはお構いなしといった様子で迫ってくる彼に圧倒されてしまい何も言えなくなってしまう。
そんな彼女の様子を楽しむかのように見つめながら舌なめずりをするその姿はまさに獲物を狙う肉食獣のようだった。
そんな彼の様子に恐怖を覚えたが、同時に期待している自分に気づいて愕然としてしまった。
(違う、これは何かの間違いだ)
そう思い込もうとするが、身体は正直だったようで下腹部が疼いていることに気づいて
しまい愕然とするしかなかった。
そんな様子を見てニヤリと笑みを浮かべると、ゆっくりと手を伸ばしてくるのが見えた。
(ああ、もう逃げられない)
そう思った瞬間、彼の手が頬に触れる感触が伝わってきた。
「ひゃうんっ!?」
突然のことに変な声が出てしまったが、それを気にする余裕もなくただひたすらに耐えることしかできなかった。
その間も容赦なく続けられる愛撫によって思考能力が低下していき何も考えられなくなるほどだった。
そんな状態でどれくらいの時間が経過しただろうか?
ようやく解放された時には息も絶え絶えになっていたため喋ることすらできなかった。
そんな状態にもかかわらず彼女は更なる追い討ちをかけるべく次の行動に移ったのである。
今度は何をされるのかと身構えていると予想外の出来事が起こったのである。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた

砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。 彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。 そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。 死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。 その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。 しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、 主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。 自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、 寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。 結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、 自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……? 更新は昼頃になります。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

処理中です...