勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~

一ノ瀬 彩音

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しかし中にはそんな態度を取る人達もいたのである、
彼等に向かって彼女はこう言ったのだった。
「えぇそうですとも! 私だって貴方達を殺したくはないのです! ですが!? それをわかってくれないあなたがたが悪いのではないのですか!?」
と最後に語気を強めて言い放つと会場内は静まり返ったのだった。
「私の事を気遣って下さっているというのは分かっています、ですけど私は彼等と戦いたくありませんし滅ぼしたくもありません、
こればかりはどうしようも出来ないのです……」
彼女は悲しげな表情で言うと俯いたまま黙り込んでしまったので、俺は再び口を開くと話し始めた。
「先程も申し上げた通り。ですが?」
そして口ごもってしまう彼女に手を差し伸べる為言葉を続けたのである。
「まぁちょっと裏話をしましょうか」
グレイス・ホイストン騎士隊長から好かれている エリスちゃんは魔力が多いのもあって特別な魔道具持ちでありその存在は部下には
一切明かされていない
(シュヴァリエ伯爵家関係者しか知らない)
「全員にお伝えした通りに破壊神討伐の目的には、どんな目的があるのか?
実を言うとですね……この大陸、というか世界そのものの存続 を守る為、なんですよ」
サシャが眠たげに目を細める。
それを聞いたノワールたちは驚いた様子だったが、ナタリアだけは知っていたため特に反応しなかったようだ。
彼女はスーネア教の中でも特別な地位にある神官の一人であり大陸全土に影響力を持つ存在なのである。
(エルランドさんならば知っていてもおかしくないか)
そして彼はそれを俺に伏せていたことについては彼自身に目的があると考えるべきだろう。
つまり真意は不明のままだが警戒する必要がありそうだと俺は感じていたのだった。
「という事で、俺はその時が来るまで裏方に徹して この大陸の未来を守ります。とはいえ俺に出来ることなど限られているので協力できることはなんでもしますよ?」
そこには俺しか知らない顔があった。
「ありがとうございます、ルミナスさん」
俺がそう答えると彼女は微笑んでから俺に向かって抱き付いてきたのだ。
(これは流石にマズいぞ)
しかし周囲の人々は唖然として何も言えないようだったのでとりあえず黙っておく事にしたのだった。
そんな俺達の様子をルミエールは微笑ましく見守っていたのであった。
(ああもう、可愛いな)
俺がそう心の中で叫んでいると、ルミエールは俺の耳元で囁いた。
その言葉に俺はドキッとするのだった。
その頃セレネさんはというと……なんかぶつぶつ独り言を呟きながら猛烈に落ち込んでいたそうだ。
その光景は誰がどう見ても怪しいと思うのだが彼女の独特のオーラでそれが誤魔化せてしまうようだ。
というかほんとにどんな仕組みになってるんだろうこの人?
なんてことを考えていると不意に声をかけられたので振り返るとそこにはスグルが立っていた。
それを聞いたセレネは突然立ち上がると
「私ってそんな風に思われてるんだ!?」
と言ったと思ったら走り去って行く、あまりの速さに 彼女の姿はすぐに見えなくなってしまった。
俺は、はっとしてマリーのいる方を見ると彼女はスカートをたくし上げ、お尻をこちらに向けていた。
突然の事に戸惑っているとマリーは言った。
「この壁を乗り越えなさい!」
マリーは壁を指さして言ったのだがその言葉の意味がよく分からなかったため、俺は聞き返すことにした。
すると彼女はこちらを向き直って微笑んだあと再び口を開いた。
ドサッと音を立てて壁に倒れ込む……黒い霧に包まれたとき、俺の口から飛び出したものがあった―初めは驚くようなことばかりだけど
徐々に慣れていきますよ。
「リゾットの作り方、ですか?」
レオノーレの問いに俺は大きく頷きながら答える。
「そうです、俺は初めてなのですがここは家庭料理をメインに提供できるお店としてやっていきたいと考えています。
よろしければ調理の仕方を教えて頂けませんか? それと、勿論レオノーレさんにもお願いしますよ?」
彼女は了承してくれたので俺は内心安堵したのであった。
(さすがはレオノ……ちゃんだね)
というわけにもいかずなんとか言葉を飲み込んでいると アリサちゃんが不思議そうに聞いてきた。
二人はコボルトだと判明する、黒毛の方はサンガス、茶髪の方がビーニーと名乗った。
彼らに案内されるがまま先に進むと開けた場所に出る、どうやらここが目的地のようだ。
俺は周囲をざっと見回してみたところ、そこには三体のコボルト達がいた。
どうやら彼らが俺達の依頼者らしい、話を聞くと、彼らによるとこの洞窟の更に奥には広い空間があり、
そこなら自由にしていいと言われたそうだ。
その話を聞いた私は少し考えてから答えた。
俺はただ、あの方々にとって有用であればいい。
その為だけに生きると決めたのだ。
だけど皆は私を大切にしてくれている。
何故、自分を偽物と騙すの?
心は悲鳴を上げた。
俺の目に涙が滲む。それを見た彼らはそれぞれ顔を見合わせて頷いていたのが印象的だったと思う。
俺は、その話を聞いて思わず笑みがこぼれてしまった。
やはりこの人は優しい人なのだと思ったからだ。
それでも、それでも私は……皆の役に立ちたかったのだ。
きっとそれが私の唯一出来る事だと思ったから……だからこんなに苦しい想いをしているんだろうなぁって自分でも思ったけど、
どうしても考えを変えることはできなくて……。
そうして悩んでいるとギルドマスターさんの提案によって彼が連れてこられたってことなんだけど……、
その時のギルドマスターさんの反応がちょっと面白かったなぁって思う。
ところで、俺達自身はというとリュートから依頼を受けたあとは暇だからその辺で遊んでいることにした。
今日は色々あって疲れちゃったし、俺はベットに入るとすぐに眠ってしまったんだ。
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