元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音

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「ここは、城か? アリア、ミリアは」
「お母さんならここにいますよ」
そう言いながら指をさすとそこには俺の横になっているベットに寄りかかるようにして
眠っているミリアがいた。
俺はまだ少しぼーっとして頭が働いていなかったのだが何とか記憶を整理しようとしていた。
(確か俺は勇者との決戦前にミリアを説得をしようと頑張って声をかけてたんだったかな)
そう考えているうちに徐々に眠気に襲われてきてそのまま深い眠りに落ちてしまうのだった。
翌日になるとすっかり体調が良くなっていた。そして、隣を見ると俺の看病をしてくれていた
アリアが椅子に座って本を読んでいたが俺が目覚めた事に気がつくと微笑みかけてくれた。
「起きたのですね、良かったです、もう少ししたら朝ご飯ができますので食べてくださいね」
そう言われたのと腹の虫が鳴るのはほぼ同時だったので、苦笑いをしてしまうが素直に好意を
受けることにした。
(そういえばミリアはどこにいったのだろうか)
辺りを見渡しても姿が見えないのを不思議に思っていたのだがそんな時にドアが開くとそこに
入ってきたのはミリアであった。
ミリアは入ってくると笑顔になり駆け寄ってきた。
俺も立ち上がって出迎えてあげるとミリアは飛びつくように抱きついてきながら頬擦りをしてくる。
俺はそんな様子を見て、愛おしくなりながら抱きしめ返しキスをしようと
するが何故か恥ずかしそうに離れていったのだった。
その行動を見て俺とアリアは何となくだが理由が分かってしまった。
恐らくだが俺とアリアがそういう関係になってしまったのを感じたのかもしれないと
思いつつも俺はそんなことを聞く気になれず黙ったままアリアと目を合わせて互いに笑っていたのだが
そんな空気を感じ取ったのか俺から離れると顔を赤くしながらモジモジとしているのだ。
そんな可愛い態度に我慢できなくなってくるのだが今はそんなことをしている暇など無いのだと思い出して、
俺達はこれからの事を話し合うことにして食堂に移動すると席について話し合っていたのだ。
「とりあえず、まずはこの世界のことについて教えて欲しい」
「はいわかりました。まずこの国はラクスと言いまして、魔族、獣人と人間種族の3つの国が存在しております」
そう言われて地図を見せてもらう。
どうやら大陸の左半分が人間が住まっており、右半分が魔王が支配する国でさらにその中央部分が
空白となっているようだが、
今は特に関係ない事らしい。そして更に詳しく聞くことにする。
まずはこの国はアストレアと言う名前のようだ。そして俺は現在いる場所は、この国の外れの方に
ある辺境の地で小さな村だ。
人口は300人程度で殆どが農業で生計を立てていて畑の手入れを皆で行っているのである。
ちなみに今向かっているのがこの村の村長の所である。この村に滞在させて貰うことの許可を
もらいにいこうと考えているわけだ、
それと今後の事も色々相談する必要がありそうだしね。
俺はそう思いながらも、現状を把握したいと思いつつ先を急いだ。
そしてしばらく歩いていると大きな建物が見えた。
「ここが村の中心になる集会場となっております」
アリアの説明を受けながら建物内に入ると、中に入って驚いたのがかなりの数の住民が食事を楽しんで
いる最中だったことだった。
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